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お遍路さん(その35) 金刀比羅宮~78郷照寺

金刀比羅宮~78郷照寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 4日目 金刀比羅宮~78郷照寺


4月29日(火)
昨夜は雨が降っていた。天気予報どおりやなあ。
すすすると今日も午前中は雨?
こんぴらさんには行けないかなあ?



思っていたら雨が上がってきた。
南無大師遍照金剛

善通寺宿坊のお勤めは朝6時からです。
5分前に方丈に行ったら団体さんは既に座って待っていました。
さすが団体さんの統制はすごいなあ。
お勤めは、
7人のお坊さんが集まっていて、読経の声も迫力がある。
お勤めのクライマックスは、戒壇巡りです。
昨日行くのを諦めていたんで、ラッキーですがな。
真っ暗な中を左手で壁を伝いながらおっかなびっくり進む。
閉所恐怖症の人にはお勧めではないなあ。
復元されたお大師様の声が聞こえてくるが、なんか声が重い。
こういった復元音声は、くぐもった声になってしまうんかなあ。

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今朝の朝食も精進料理です。こういった料理を毎食食べていたら
ダイエットできるかなあ。でも量を控えなくちゃね。

0708
いろは会館を後にする。
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空は曇っているが、この分だと雨は大丈夫そうです。
よし!こんぴらさん参詣をするぞ。

実はこんぴらさんにはですね、タクシーで行く予定なんです。
午前中の予定をそのために明けてあるので、時間の無駄を省きたい。
しかし、昨日の夕方調べておいた南門外のタクシー乗り場には一台もいない。
ありゃ、どうしようかなあ。
タクシー乗り場の看板に書かれているタクシー会社に電話してみるが、
どこも返事が芳しくない。
上から順に電話したんですが、4軒目がすぐ来てくれるとのこと。
今日は何かあるのかなあ?

門前の店で荷物を預かってもらい、身軽で階段を登ろうと思い
店を物色したが朝早いのであまり開いていない。
そうこうしていたら門前街が終わり、リュックを背負ったまま上まで登ることになった。
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まあいいか。
本宮まで785段ある。
でも、過去へんろ転がしとか、急勾配の山道を登ってきた足には
そんなにキツくは感じないよ。
階段の勾配も緩やかだし、踊り場も沢山あるので足を休ませることもできる。

0800
本宮に着いた。
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ここは海上交通の守り神として船乗りたちの尊崇を集めています。
わしも船乗りの端くれとして、ぜひ参詣したかったのです。
下界を見ると、眺望絶佳
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遥か向こうに讃岐富士の姿が見える。
雨は降りそうで降らない。
その分湿気があって汗がベタつくのが難点といえば難点
贅沢言ってちゃいけないよ。

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さあ、調子に乗ってこの先の奥社まで行ってみよう。
奥社までは更に523段、合計1368段登って頂上まで至る。
ここからの階段は、少し勾配が急になっているような気がします。
その証拠に足が疲れてきて、汗が流れ落ちる。
しかし、木々の葉を渡ってくる風が気持ちいい。

0845
おお、着いた着いた。
岩壁に囲まれて厳かな雰囲気のする奥社には、わしの他には誰もいない。
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高らかに柏手をして○○のためにお祈りしました。
後から中年夫婦も登ってきましたが、わしの姿を見て
「本格的ですねえ」
と言った。
え?これってお遍路さんの姿なんですが。
ああ、多分お遍路さんを見たことがないんでしょうね。行者かと思ったんでしょう。

こんぴらさん詣でをするお遍路さんも多いんでしょうが
今朝はわしひとり。珍しいのか、観光客は皆わしの姿を振り返る。
ここまでくると、この装束には慣れているので平気ですがな。

とにもかくにも金比羅宮参詣を終えて満足です。
お土産を何か買おうかなあ・・・と店を覗いていくが、特に買いたいものとてなし。
それじゃ、
何か食べていこうかと考えていたら
ふもとのうどん屋さんの店先で、おばあさんが盛んに客引きをしていた。
思わずその声に釣られて店に入る。
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歴史の感じられる店内を見回していたら、表では盛んにおばあさんが道行く人に
声をかけている。
「ここは二十四の瞳の撮影が行われた店ですよ」
「寅さんのロケはこの店先ですよ」
ふ~~~ん。
そうなの。
小豆島から小学校の修学旅行で来て、大石先生が入ったうどん屋というのはここか・・・
そう思うと、感慨深いなあ。
何作目の映画かな?
うどんはちょっと濃い目のダシ汁で、美味しかったよ。
そういったら、讃岐に入って初めてのうどんやなああああああああ。
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さて、善通寺まではJRで戻るとしましょう。
1時間に1本でているので便利です。
今日は祭日なので子供連れが多い。
電車内は小学生のグループ交際(死語か?)の子供たちが賑やかです。
楽しいだろうねえ、と眺めていたら善通寺駅に着きました。

ここから善通寺市を北に進む。
この日は若いお坊さん先達が率いる小規模団体さんと時々一緒になる。
やはり本職のお坊さんの唱えるお経は声がよく通って、聞き惚れてしまうなあ。

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76番札所 金倉寺着
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お大師様の甥の円珍、後の智証大師が産まれたところだそうな。
土地の名が金倉郷なのでこのお寺の名になったそうな。
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境内には乃木将軍の「妻返しの松」があります。
残念ながらわしは乃木希典があまり好きではないので由来は知っているが興味はない。
でも写真を載せるということは、少しは気になるということか・・・。

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本堂前には大きな小判と、願いを書いた小判がズラリと並んでいる。
金運に関連した願い事が多いということか。
八十八箇所お砂踏み道場がある。入ってみたいなあとは思うが、どうやら有料のようだ。
また別の機会にしよう。

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次の77番道隆寺までは田んぼの中の集落を抜けて歩く。
途中、ついに雨がパラパラと降ってきました。
地蔵堂があったのでその中にお邪魔して雨具を着がてらパンを食べる。
しばらくポンチョを着て歩いていたのですが、数分で雨はやんでしまいましたがな。

道隆寺まであとわずかの道で、道の脇の家の中から
「おへんろさぁ~ん!」
と大きな声で呼ばれた。
玄関からおじいさんが出てきて、陶器のミニお地蔵様を頂きました。
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彼の障害のある息子さんが作っているそうです。
中には歩き遍路さんに宛てたメッセージが入っています。
このお接待はネットのお遍路記事で見て知っていました。

歩き遍路さん全てに渡すことはできないでしょうが、
遍路道をいつも見守ってくれているんでしょうね。

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77番札所 道隆寺着
観音様がずらりと並んで出迎えてくれます。
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境内には衛門三郎とお大師様の像があって、後で写真を撮ろうと思っていたら、わすれた・・・。
休憩所の壁の脇に、ミニお地蔵様がちょんと置かれている。
貰った人が忘れていったのか、置いていったのか。

ここから丸亀市街を抜ける道です。
丸亀市は団扇が有名だそうで、休息所も団扇の骨がデザインされています。
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大通りの道路沿いに歩いていて、
ふと右手を見ると山の上に高い石垣があり、その上にお城がある。ああ、丸亀城やなああ。
わし、お城が好きなんですがちょっと遠いかなあ。
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今日の道のりは30kmあるので、さすがに疲れてきました。
あと少し、あと少しと歩を進める。
曇ってはいるが雨が降らないのが救いです。

1521
78番札所 郷照寺着
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境内でお寺の美人の奥さんに「こんにちは」とにっこり挨拶をされました。
こちらもにっこりと挨拶を返す。
こういったちょっとしたことで気分が良くなります。
挨拶って大切ですよね。

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本道の天井には、綺麗な絵が色鮮やかに描かれている。
これは彫り物に彩色したやつですかね。
全部花の絵です。

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本道脇の地下には万体観音堂がある。
3万体の観音様がずらりと安置されていて、ひんやりした空気、金色の観音様、少し怖い。
いったいどれだけの想いがこの観音堂に込められているのでしょうか。

門前の古いお菓子屋の餅に心が奪われそうになったが、
本日のお宿までもう少し、我慢する。

今日のお宿は「ビジネスホテルうたづ」です。
素泊まりなので近くのコンビニで夕食・朝食・昼食を買い込む。
商品の陳列されている棚を眺めていると、つい意思とは別に、
ビールを籠の中に放り込んでしまいました。
別に不飲酒戒を頑なに守っているわけではないので、いいか。

一本のビールが五臓六腑に染み渡り、久しぶりにお酒に酔いました。
その勢いで、7時半に寝ましたがな。

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78番さんまで

金比羅山の奥社までお参りされたんですね~ 健脚!
ミニお地蔵さんの親子、ご健在の様子、よかったです。

 ところで、乃木将軍の「妻返しの松」、
 アレ、嘘なんですね、奥さんはちゃんと10日ほど多度津の老舗旅館にご滞在・・・というのが事実のようです。
 
 いよいよ白峯寺・根香寺ですね、
楽しみにしています。
 

No title

一度行ってみたいところのひとつ、こんぴらさん詣でができて満足です。

へえ~、乃木さんの奥さんはそのまま東京に帰ったのではないんですね。ところで、山口県の人にとって乃木さんは神様らしいです。
東京にも乃木神社があるしね・・・。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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