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車遍路(その居心地悪さ)

4月19日、20日に

家内の母親を連れて二人で四国に車遍路に行ってきました。
なぜか歳をとると善男善女はお遍路に行きたいと思うらしい。
わしの母親も行きたいと言っている。
でも
お遍路に行きたいけど一人では、よう行けん。
女性特有の心理で
お連れがなくてはバス遍路にも
よう行けへん。

「ええい!グジグジ言っているんならわしが連れていってやるわい!」


言っちまったよ。


あ~あ。

仕方ない、連れてってやるか。
婆ちゃんの道中の話し相手に家内を引き込もう・・・

「お母さん、婆ちゃんをお遍路に連れていってやりたいけど、一緒に・・・」

「嫌!」

はいはい。


土日の一泊二日の計画を立てました。
相手にグジグジ言わせないために、宿坊も早々に予約して
計画を緻密に立てました。
家内の母親は福井県敦賀在住76歳、まだ元気です。
健康のことを考えると今しかないと思うんですよね。

金曜の晩に列車で裏京都市まで来て、我が家に泊まる。
翌朝は7時出発なので6時に叩き起こす。

裏京都市から徳島1番霊山寺まで3時間弱
車中、果たしてわしと婆ちゃんは会話が成り立つでしょうか?
そんな心配をよそに
10時に1番札所霊山寺到着

さすがに4月の土曜日だけあって駐車場は大型バスであふれ、
売店には熱心に巡拝用品を求めるお遍路ビギナーが溢れ
足の踏み場もない。

しかし、そこはにわか経験者
お寺直営の売店ではなく、門前一番街の巡拝用品店に行く。
さすがに空いているよ。
白衣はわしの余っているやつを着てもらったので、
さんや袋、杖、納経帳、輪袈裟を買う。
これでお遍路さん一丁あがり!

団体さんでごった返す境内で最初のお勤め、納経をしてもらい、
次の2番へ!
おおおおおおおお、
車はあっという間に1.5kmを走り到着する。
なんかあっけないなあ。

スイスイと6番安楽寺まで着いてしまった。
今日の予定はここで終わり、
ここの宿坊に泊まるんですが、まだ2時半です。
婆ちゃんが
「もっと廻りたい」
と言い出した。おおっやる気出てきたねえ。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
えい!次に行こう!

しかしまだお昼を食べていない。
ここで問題発生
義母は、うどんが食べられないらしい。
サナダムシを連想するからだそうだ。
難儀な人やなああああああああああ。

「お昼を食べなきゃなあ」
「そうやねえ」
「あ、ほらあそこに手打ちうどんの店が・・・」
「うどんは食べられん!」
「でもうどん屋さんしかないけどなあ・・・あ、中華定食の店が・・」
「油っこいから嫌や」
(文句ばっかり言うな!)

昼食を食べる店も決まらないまま
7番、8番を廻る。
さすがに彼女は疲れてきたんでしょう、足がヨイヨイになってきた。
9番法輪寺門前にある店にうどんがある。
「うどんでもいいよ」
(お、さすがにお腹がすいてきたんやな?)
参拝の前に店に入る。
「おばちゃん、素うどん2つね!」
狭い店の中には大きなリュックを背負った台湾人歩き遍路さんの
団体がいた。賑やかです。

kh-01.jpg
婆ちゃんは出てきたうどんを貪り食いながら
「おいしいな!」
を連発していた。
おお、ちゃんと食べられるやんけ。
単なる食わず嫌いだったんでしょうね。
さすがお遍路に出ると好き嫌いが克服できるか。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

今回の旅の中で、何か居心地の悪い気分があった。
お店で「この人達は、車遍路さん」とたまたま言われたときから
その違和感がはっきり判った。
歩き遍路さんに対して車遍路さん
楽して廻る遍路さん
歩きの人は大きな荷物でご苦労さん、疲れたでしょう。
別に歩き遍路さんが偉いわけではないが
車よりは、バスよりは大変でしょう。

1年間歩き遍路をしてきて自分にかけられた「お疲れさま」は
歩く人達に対しての心からのお接待の心でした。
車遍路をしていると、そのねぎらいの言葉に触れることは
まずなかった。
お接待を受ける機会もない。
札所から札所まで地元の人に触れることもなく、
車でス~ッと着いてしまう。
自分が歩き遍路しているときには、マナーの悪い車遍路を
白い眼で見たことがあった。
(あんた達は、楽でいいねえ)
こんな気持ちで見ていたこともあった。

今度は自分もそんな目で見られていたんかなあ?

(ああ、やっぱり歩き遍路やなあああ、歩き遍路したい・・・)

そんな悩みを抱えたわしをよそに、
婆ちゃんはうどんをたいらげた。
9番札所を打ち終えて6番安楽寺の宿坊へ。
宿坊駐車場には大型バスや車がどんどん集まり、
宿坊は団体さんで満員になった。

kh-02.jpg
しかし、お遍路ツアーの団体は妙に統制がとれています。
バス遍路のみの団体、信徒の団体、バス歩き遍路の団体
色々ありますが、旅の目的がはっきりしているし、
先達さんがきめ細かい指示を出して団体さんたちを率いているからなんでしょうね。
お揃い(?)の白衣を着て迅速に行動している。
ここの宿坊は旅の始まりの宿なのに旅なれている雰囲気がします。
白衣の背中を見てみたら、鶴と亀の印が押してあるよ。
なるほど、二度目の人もいるんやね。

さて二日目
今日は前日に余分に廻ったので10番切幡寺から行ける。
ここの333段の階段を登ってもらおうじゃないの。
車で本堂まで行けるんですが、このくらいは経験してもらいたい。
えっちらおっちら杖を頼りに登る。
kh-04.jpg
日頃の運動不足を愚痴りながら・・・・
「はい、文句言いながら登らない!お大師さまが見ているよ!」
お小言おやじになっちまった。

11番藤井寺は、
期待していた藤の花はまだ咲いていなかった。
帰りに門前で、思いがけずお接待を受けました。
歩き遍路さんは本堂の奥から山道を登っていくので
車遍路さんを対象にしたお接待なんでしょうか。
婆ちゃんに、お接待を受けたときの対応を教えることができましたがな。

さあ、ここから12番焼山寺まで行くか!
神山ルートで問題なく進むことが出来る。
あえぎああえぎ登った12番までの道程を、車はスイスイ登る。
途中狭い山道には神経を使ったが、順調に到着しましたがな。
kh-05.jpg
山頂は霊気につつまれている。
霊場の空気は人を元気にしてくれるんでしょうね。

絶好調の婆ちゃんは
「行ける所まで行きたい!」
と言い出した。

おおっ

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

では山を降りて
13番大日寺まで行くことにする。
駐車場が狭い札所では車を置くところ探しに苦労します。

15番まで行けたよ。
なんて車遍路は自由が利いて迅速に廻ることができるんでしょう。
お手軽、車遍路と言われても仕方ないとも思った。

今回、
70台の老人と二日間ながら行動を共にしてみると
色々気が付いた事があった。
神社仏閣の参拝時のお作法を知らないということ。
大日寺向かいの一宮にも参拝しておこう、というので行ったんですが
簡単に二拍手しかしない。
「え?二礼二拍手一礼しないの?」
「そんなん、しらん!」
ふ~~~ん。
「敷居を踏まない!」
「はいはい、わかりましたよ・・・」

他の車遍路の親父さんたちも
口をすすぐ際に直接柄杓に口をつけていたり、
線香についた炎を吹いて消していたり。
お賽銭を投げ込んでいる人もいた。
子供の頃に教わらなかったんやなあああ。
わしも親からはこういったお作法は教えてもらわなかった。
でも自分で勉強しました。

鯖街道キャンプウオークを一緒にやっていた人で
今度は四国八十八ヶ所ウオークをやろう、と計画したんですが
急に連絡を絶ってしまい、計画が潰れてしまったんです。
どうも彼は、わしがお作法について五月蝿く言ったので
へそを曲げた節があるような気がします。
彼は65歳、
過去の日本を全て否定することが未来の発展につながるような
雰囲気で大学生活を過ごしてきた人のようです。
それに私塾経営の「先生」を長いことやってきたので
人から指図されるのが嫌いのようです。

全ての人がこうとは決して言いませんが、
戦後のGHQによる日本人骨抜き政策の影響を受けて育った
難儀な世代やなああああああああ、と感じました。

今回の旅に満足したであろう婆ちゃんを乗せて
6時に裏京都市に戻りました。

「もうこんな小言オヤジとは行きたくないやろ?次回はバスで行きな?」
「いや、団体行動には、よう付いていけへん。車のほうがいい」
(ええっ!)

次回も車遍路があるのか・・・・
乞う、ご期待。
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車お遍路

 続・車お遍路、期待しておりますとも!

No title

これはお大師様がわしに与えられた修行なのでしょうか・・・・・
身も心も疲れ果てて帰ってきました・・・・・

今週末から結願へのウオークが始まります。
頑張っていこう!

結願へ

 親孝行お遍路お疲れ様でした、
 私には、お母さんの四国遍路のお先達をされた
おやっさんが羨ましく、かつ眩しく思えます。

 引き続き、週末から結願へのファイナルウオークだそうで
各寺ともかなりの混雑が予想されますが、特にお納経所は
団体さんのあいだを要領よく?泳がれてスムースに墨書、ご朱印をお受けになって下さい。
 週末、お寺と時間帯によると団体バスが25台!などという恐ろしい話しも耳に入っていますから・・・
 88番結願は何日のご計画でしょうか?

No title

確お遍路シーズンの団体さんパワーはすごいですねええええ。
八十八番には、5月3日の午後イチくらいに到着予定で、
その晩は八十窪に宿泊予定です。

結願

八十窪さん、了解。
5月3日からファイナルウオークの知り合いも
5日に結願後、八十窪さんらしいです。

ああ~~歩きたい・・・
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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