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お遍路さん(その30)60横峰寺~64前神寺

60横峰寺~64前神寺

歩き遍路伊予の国 第4回 1日目

3月22日(土)
前夜神戸三宮を出発した高速バスは0450頃、伊予三島ICに到着する。
ここは次回の出発点なのですが、こんな朝早くに到着してもまだ暗いしなあ。
よほど道路の下見を念入りにしておかねば迷うなあ…と考えながら
0550伊予西条駅に到着する。

この時間になるとあたりは明るいが、まだ寒い。今年の春は少し遅めのようです。
ここからJRで伊予小松駅まで行き、
そこからタクシーで本日のスタート地点まで行く予定なんですが、
ここからタクシーで行ってもいいんじゃね?
「あの~、妙雲寺までいくらくらいかかりますか?」
「3000円くらいじゃろう」
う~む。それくらいならばここからタクシーで行くか!
道すがら・64番、石鎚神杜、63番、62番、61番の看板が次々と目に入る。

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今回のスタート地点、60番前札所旧跡の妙雲寺に到着する。
ここのお大師様にスタートのご挨拶を道路越しにする。
さて腹ごしらえ。昨日作ってきたおにぎり二つ。やっぱり力が出るのは白米やねえ。
今日は山登りなので力をつけておかにゃならん。
腹ごしらえを終えて歩き始めたら軽自動車が停まって、
おばさんからヤクルトのお接待を受けました。
幸先いいなあ。これが今回のお接待尽くしの始まりでした。

道はゆるやかな登り勾配を持って山に分け入っていく。
60番横峰寺までの登り道の前半は林道なので登りやすい、と思う。
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東屋を過ぎ小さな大師堂に見送られつつ、さらに山奥に。
梅の花が咲く山里はいい香りに包まれていますがな。
山の中腹に見える極彩色の建物は何だ?
何かの宗教施設かと思ったが、そうでもないみたいです。とにかく目を引く色彩です。
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後ろから賑やかな声がしてきて、自転車の少年二人が登ってくる。
変速機のないママチャリですよ。
若い人は元気やねえ~。この奥の湯波集落に住む子供たちなんかなあ??

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「横峰寺御来光出現」の碑がある。
最初の碑には文化14年の出現とあり、
横の碑には昭和48年9月12日に出現したと記されている。
何様が出現したのかなあ?
わしが富士山で見た観音様と同じようなものかな?
http://blog-imgs-53.fc2.com/o/k/i/okirakudojyo/f2-06.jpg

途中の八幡神杜で休憩する。集落はここまでのようですが、こんな山奥に住んでいるんやねえ。
平家の落人でしょうか?
またしぱらく登ると、

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参道への登り口に着く。
ここには東屋とトイレがある。
東屋には、ママチャリが2台置いてあるよ。ああ、なるほど。
さっきの少年たちは横峯山に登りにきたんやね。
学生さんたちは春休みに入ったのでしょうか。
登り口の脇には山清水が湧いていて、水を汲みに来る車が続けて2台来た。
さてここから山登りの始まりです。
急な勾配の階段が続いていて結構辛そうです。
わし、山登りは階段よりも単なる道のほうが好きですね。
階段って、自分の歩幅に合っていないと歩きづらいんですよね…。
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急な山道は岩がゴロゴロした道です。
いかにも山道といった雰囲気ですが、足場の悪いこと甚だしい。
橋を見ると、最近修理したような感じです。
遍路道の保全をしてくれている方々に感謝です。

横峰さんへの道程は遍路転がしの難所と言われていて
それなりの覚悟を持って臨んだ。
右膝の調子は相変わらずイマイチなんですが、
お杖を頼りに急な山道を辿る。
山の霊気にさらされているおかげで比較的元気に登ることができる。
どこまで続くこの階段道・・・・

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いきなり山門が見えてきた。
0945 
60番札所横峰寺着
曇っていた空がちょっと晴れてきましたがな。
しかしさすがに標高700mは寒いなあああああ。
寒いはずだよ、境内には雪が残っています。
車遍路のおじさんが杖で雪をザクザク刺して遊んでいました。
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本堂は階段を登ったところにある。
もうこれ以上階段は登りたくないなあ。
登りきったら、剣を持ったお大師さまが出迎えてくれました。
今日は連休の初日だけあって、
家族連れの車遍路さんたちがたくさんいました。
自動車道がお寺まであるんですが、
曲がりくねった山道では車酔いしてしまわんかなあ?

納経所で御朱印を頂いたあと、本日のお目当ての
横峰寺奥の院の「星の森」に行く。
ここから約500mほど登るが、頑張っていこう。
林道だから登りやすいよ。
あっという間に鉄鳥居が見えてきた。
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いかにも行場という雰囲気に憧れていたんですよ。
思ったより鳥居は小さい。
おこないがいいのか、お大師さまのお導きか、
雲が晴れて石鎚山が目の前に広がっている。
おおおおおお~、
南無大師遍照金剛・南無大師遍照金剛・南無大師遍照金剛!
お山のパワーをいっぱいに貰った。
五来重著の「四国遍路の寺」は奥の院について書かれてあり、
著者によると四国の遍地で行者が修行したところが寺の元になり、
やがて信者が集まってきて便利なところに寺が出来た、ということ。
ですから奥の院は辺鄙なところにある。なるほど。

さて
これから61番香園寺奥の院まで7kmの降りです。
途中まで自動車道を通り、
遍路道へと入る。その時、車が止まり、
奥さんからミカンを2つお接待いただいた。
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暖房の効いた車内からだったので、ミカンも温かかった。

降りの道は緩やかだったり、馬の背を通ったり、
急な坂道だったり色々ある。
夏ならば、さぞ草深く歩きにくい道だろうなあ。
家田荘子さんは、この道を怖がっていました。
曇ってきて霰もパラつく。
寒いなあああああ。

丁石と道標があるが、「香園寺奥の院まで○○km」の表示しかない。
奥の院を通るのが決まったルートなんでしょうか。
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途中の道が崩落していて通行止めの標識があり、迂回路が示されている。
しかししかししかし
迂回路を通ると時間のロスが大きい・・・・どうしようか。
えい!
結界を突破して山道を降る。なんかあったらその時は覚悟をきめよう。
と、意気込んで歩いたら、何のことはない、
崩落箇所らしいものも見えず無事に降りることができました。
南無大師遍照金剛

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道すがら、綺麗な花が眼を楽しませてくれる。
これ何の花だったかなあ?

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やがて奥の院らしい立派な屋根が見えてくる。
奥の院といった森閑とした雰囲気がいいなあ。
パワースポットなんでしょうね、きっと。
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瀧不動はどこか?
探すまでもなく、自然と足が行場に向いて歩いていく。
お不動さんが二人の童子を従えて鎮座ましましている。
わしのような人間でも、ここで瀧に打たれてみたい気分になるよ。
瀧のそばには更衣室もある。

今日は奥の院を二つも訪れることができ、パワーも貰えました。

61番香園寺は人里に降りた所にあります。
立派な高嶋神社の境内を通らせて頂いて、へんろ標識に従うと・・・

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おお、なんと立派な本堂!
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61番札所 香園寺着
案内書や遍路ブログに書かれているように、公会堂のような造作です。
蝋燭とお香は本堂正面の大きな蝋燭立てですませて、
本堂は二階にあり、脇の階段を上がって入る。
おばあさん遍路が階段を辛そうにあがっている。
靴を脱いで大聖堂のような雰囲気の本堂に圧倒される。
827席の固定席があり、まさにコンサートホールやあああああ。
そういえばわしのお宗旨である浄土真宗の本願寺の大講堂も
こんな感じやったなあ。
金色の大日如来様にも圧倒される。
そういえばご本尊様をこれだけ明瞭に拝んだのは
安楽寺とか岩本寺なんかの宿坊に泊まって以来久しぶりやなあ。

ここから次の62番宝寿寺までは1.5kmです。
遍路標識に従って歩くと30分くらいで着く予定です。


わしの立てた計画から1時間30分の遅れになっている。
山降りに時間がかかってしまったようだ。
なんとか今日中に64番まで廻らねば、
という思いが頭を占めてしまう。

そんなゆとりのない気持ちでいたら、
遍路シールを見落としてしまい、
少しばかり行き過ぎてしまいました。
今回、スマホのナビの調子は絶好調
わしが62番を行き過ぎたことを正確に教えてくれました。

ああっ

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結局1kmくらい戻り、
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62番札所 宝寿寺着
一国一宮と記された門をくぐり、中に入ると
前の大聖堂といった雰囲気から、
いかにもお寺といった雰囲気にほっとする。
歩きかな?若い夫婦のお遍路さんがいる。
ここもやはり車遍路さんも多いね。
しかし、札所とお遍路さんというのは絵になります。
ここのお寺は四国霊場会に入っていないそうで、
御姿と一緒に貰える霊場会創1200年記念の札を貰えなかった。

さてここから次の63番札所まで1.5km
しっかり間違えないように歩かねば。
幸い国道11号線に沿って歩けばいい。

沿道の家からは、沈丁花のいい香りがしてくる。
今回の旅は、この沈丁花の香りに包まれて歩きました。

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63番札所 吉祥寺着
ここのご本尊は弘法大師様が刻んだ毘沙門天だそうです。
毘沙門天とは珍しい。七福神の一人やね。
ご本尊の真言は始めて唱える
「おん べいしら まんだや そわか」です。
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本堂の向かいにある「成就石」の穴に、
目隠しして金剛杖を見事入れることができたら願い事が叶うというので
失敗を恐れずやってみたら見事入った!
願い事は・・・内緒です。
ここの納経所で、前の62番で貰えなかった記念のお札をくれたよ。

ここから国道を横切り、旧道を3.3km行く。
わしの歩くペースは1時間に3kmですから、
納経所が閉まるぎりぎりに着くなあ。

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石鎚神杜の鳥居が見える。
今でも神様がおられるところは、雰囲気が違うといわれている。
ここには今も神様がおられると言っていたが、わしには体感できなかった。
参道を登って参拝しておきたかったが、時間がないのでここでご挨拶だけさせてもらう。

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64番札所前神寺着
ここでは、はじめてお勤めの前に納経所に行く。
納経所の閉まる時間ぎりぎりになって迷惑をかけたくないからだ。
ヤンキーみたいな雰囲気の僧侶のあんちゃんが記帳をしてくれた。
ここの先に大師堂があって、本堂までは離れていて階段を上がって少し歩く。
すると、山を背負って荘厳な雰囲気の本堂が迎えてくれる。
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本堂を降りると階段脇に瀧不動があり、そこに一円玉を投げ入れて岩に張り付けぱ
ご利益があるらしい。
財布を探したが五円玉しかない。
投げたらチャリ~ンと跳ね返って水に落ちた・・・・。
この水は鉄分を多く含んでいるのでしょうね。
お不動様が赤く染まっている。赤不動(?)か。

さて時間も遅くなってしまったのですが、今回是指方れたいところが2箇所ある。
楢本神杜とメロディー橋です。
メロディー橋は、プロ卓球選手の四元真奈美がNHKの番組でお遍路さんをしたときに
出てきた楽しそうな橋なので、ここは行きたいと思っていた。
もう一つは大東亜戦争の際の神風特別攻撃隊敷島隊を祀ってある神杜です。
ここでこのまま真っすぐ西条駅に行けぱ旅館で一服できるんですが、
今行かなかったら後悔する。まだ日は暮れていない。
後悔だけはしたくない。
頑張って行こう!

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1751
メロディー橋に到着!
ここの欄干には鉄琴がついていて、叩くと「ふるさと」の音楽が鳴る。
金剛杖で叩かせてもらう。うん、確かにふるさとの曲だ。

次は楢本神杜です。
メロディー橋から500mくらい川沿いに北に行った所にあった。
だいぶ日も傾いてきて、空が赤く染まってきた。
大きな塔がある。たぶんここやろう。
あった、ありましたよ。25番が碑の周りにある。それに砲弾のモニュメントがある。
そばの駐車場には車が止まっていて人がいたが、気にせず最敬礼で参拝した。
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境内には記念館もあるが、時間が遅いので見ることはできないのが残念であるなあ。
戦争について、特攻についての是非については偉そうなことを言うつもりはない。
しかし、こういった歴史的な記念館や記録、亡くなった人たちの事は、
知っている人が後世に伝えていかなくてはいけないと思います。
関大尉の墓は、実家のある三島にある。そこは明日行くことができる。
だいぶ遅くなってしまいました。

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1820
本日のお宿である「にぎたつ旅館」に到着
食事の時間ぎりぎりに着いたあ、と思ったら、ここは素泊まりだそうです。
予約の時点で食事の事を旛忍しておけぱよかったなあ。
外に食べに行こう。
西条駅前まで歩いて行ったんですが、どこもかしこも飲み屋ばっかりです。
わしはご飯を食べたいんです・・・まあいいや。
コンビニで買ってきて食べよう。
旅館に帰ってきてお風呂の用意ができているというので入りに行ったら、
何かの修行をするような熱湯だったよおおおおおおおお。
水で薄めて入ったが、まだちょっと熱かった。
おかげで今日の疲れが取れましたがな。
今日は朝から晩まで歩いた歩いた。
疲れていたんでしょうね。7時半に寝付いてしまい、
翌5時まで起きませんでした。
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横峰寺から西条市まで

 横峰寺登り下り~西条市まで、自分の遍路紀行ファイルに重ねながら懐かしく楽しく読ませてもらいました。
 以下、気の付くまま
 1・湯浪の御来光碑
   私たちのお先達さんの話しでは、昭和48年9月12日の御来光はブロッケン現象だろうとのことでしたが、後ろがコンクリート壁でも出現するんですかね~?
 2・横峰寺へ登り1時間45分、お疲れ様でした!
 3・下り道中の花は「馬酔木」?
 4・香園寺のご感想はやっぱり・・・
 5・62番はやはりスネておられましたか(苦笑)
 6・63番成就石、内緒の願い事が叶いますように!
 7・64番滝不動への5円!きっとご縁が結べますよ!
    (前髪寺は前神寺では? またイランお節介・・・)
 8・メロディ橋、あの遊び心が好きです
 9・楢本神社もお参りなさったのですね、合掌・・・
 続編UP、楽しみにしております。

PS)先ほど坂本屋会長が来宅され、5月にはNHK本部(東京)から開創1200年記念番組制作スタッフ30名の取材依頼があり、一昨年のドラマロケの縁もあり、番組の一部(数分?)らしいので受けた、とのこと。
 昨今、どうも取材が多いようです・・・
 

No title

どうもコメントありがとうございます。
1 ブロッケン現象が、壁に出現するための条件はかなり厳しいんでしょうね。 それだからこそ有難いのかもしれません。
2 なんとか並みの人の速度で登れたのでしょうか・・・。焼山寺も、並みの人 の時間でした。
3 ああ、アセビですかあああ。確かにそうですねええええ。
4 初めてあの建物を見た人は同じ感想をもつでしょうね。
5 このお寺、どないなってまんねん?と思います。
6 はい、あくまで内緒です・・・・
7 ああああああっまたやっちまった。まだあげそめし前髪の・・・
8 あの橋は一見の価値あり!と思います。
9 時間が遅くて、ゆっくり拝観できなかったのが心残りです。

プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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