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てんやわんや!

てんやわんや
獅子文六 昭和23年~24年に毎日新聞に連載
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※「てんやわんや」とは、大勢の人間が自分勝手に振る舞い、混乱すること。

舞台は終戦から3か月後、戦犯になることを恐れた主人公が、
伊予の国相生町(愛媛県宇和島市津島町がモデル)の「相生長者」の食客として隠棲中に、
相生長者と個性豊かな取り巻き連中が織りなす田舎町の人間性や年中行事、
方言、ものの考え方などがのんびりと描かれていて、
南国伊予の人たちってこんなもんだろうかと考えてしまいました。
気侯も温暖で海の幸にも恵まれ、戦火の影響もなく、ゆったりとした風土は
戦争で荒廃した都会の人間から見たら桃源郷のように映るんでしょうね。

でも彼らからしたら、そこが世界のすべてで、東京と比べたってどうしようもない。
わしも岐阜県の山奥で産まれ、裏京都市に30年以上住んでいるド田舎者なんで、
東京や大阪のような都会は別世界です。
ああいったところは遊びに行くところであって、
住みつくところでは決してないと思っています。

物語後半では四国の独立運動についても書かれています。
井上ひさしの「吉里吉里人」よりも30年前にこういった物語があったんですね。

南海大地震をきっかけに主人公は東京に帰る決心をしてこの物語は終わります。
全体に流れる軽妙な文体で描かれているため、さらりと読ませてもらいました。

迂闇にもこの物語を知らなかったため、津島の町は遍路の途中に通り過ぎた町に
してしまいました。
事前に知っていたら、一層津島の町を興味深く探訪できただろうに。
残念です。
ま、こんなもんですけどもね。

今度行ったときにはせめて一日かけてここの町を楽しもう。
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津島の町

 津島はいい~町です。
 明治がよく似合う いい町です。

No title

ほんと、この町に長逗留してみたいっす。
内子もいいなあ。好きだなあ。
南予はこういった街があるので好きです。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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