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お遍路さん(その25)45番岩谷寺~久万高原

45番岩谷寺~久万高原


区切り遍路伊予の国 第2回 2日目


1月12日(日)
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0645朝食を一人食堂で食べたのち、まだ暗い久万の町中に出発する。
途中の於久万大師様に今日の山登りの安全祈願の挨拶をする。
今日は急峻の八丁坂越えにしようか、県道12号線に沿って登って行こうか迷う。
ふるさと旅行村を過ぎてから八丁坂への分岐点があるので、そこまで行ってから考えよう。

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悩みながら歩むわしを、あやしげな神様たちが迎えてくれる。右の二人は神様の眷属でしょう。
が、左の二人はどうみても置物でしょう。いや、美の女神様かな?

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このあたりでよく見る遍路標識に書かれた絵は好きやなあ。
連れで歩くお遍路さんの姿にほっとするよ。

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さて、八丁坂の分岐点に至る。
悩むだろうと思っていたが、跨踏せずに八丁坂の方に足が向いてしまう。山登りの性でしょうか。
もうこうなったら山道を楽しもう。標高570mから一気に865mまで登る厳しい坂となる。
おい、本当にこれはキツい坂やなあ。行者は楽でない道を選んで登ったと案内板に書かれている。

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あえぎつつ40分、峠の茶屋跡に着く。ここに茶屋があったのかああああ。
どうやって水とか日用品を運び上げたのかなあと考えてしまう。昔の人は大変だったんやねえ。

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視界が開け、遥かかなたに雪を抱いた山が見える。あれは石鎚山なんやろうか。
それとも別の山なんやろうか。休んでいると汗が冷えて寒い。
ここからしばらく稜線が続き、のんきに山道を楽しんで歩くことができるが、そこを過ぎると
石の多い滑りやすい降り道となる。膝をいたわりつつ、慎重に降りる。
降りも結構急やねえ。
山道では苔の生えた石を踏むのはタブーとされているが、
足元一面苔石だらけなんでどうしようもない。
悪戦苦闘して降りること1時間、ようやく「せり割り行場」にたどり着く。

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大きな赤いお不動様が迎えてくれる。

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おお~、ここが岩の裂け目の行場かあああああ。
ここを鎖にすがって登る修行場です。
入り口には鍵がかかっていて、「面白半分には登らないでください」と注意書きがある。
実際、ここから落ちて命を落とした遍路がいるらしい。
鍵は納経所で頼んで貸してもらうそうですが、登ってみたいのですが、膝と相談して
やめておくことにしました。
ここから明王様と童子様の像が沢山道なりに並んでおられる。
聞きなれたのもあるが始めて見る名前のもある。
大元帥明王様というのもある。
ひとつひとつ丁寧に拝みつつ降りていくと、やがて山門に着いた。

1056 45番札所岩屋寺着 スタートから9km
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ここの山門は山から降りてくる者が初めて通ることができるようです。

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本堂が案外小さいのは、岩山全体が不動明王のご本尊だからだそうです。
これは礫岩のようですね、大小の穴がたくさん開いている。
これらの穴ひとつひとつに意味があるのでしょうか。

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本堂横の岩屋のひとつに登ることができる梯子がかけられているが、やめておこう。

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建物の屋根が岩に食い込むような面白い造りになっている。
今日は連休の中日ということで、参詣する人がちらほらいる。
いずれも車遍路の人達です。
しかし、駐車場から本堂まではかなりの坂を登ってこなければならず、
息をあえがせてやってくる。

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参道わきには石仏群が見送ってくれます。厳かな雰囲気です。
ここ全体が霊場だからでしょうか。

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岩山と本堂の全景をなんとか撮影しようと、
立ち止り振り返りして試みたのですが
コンパクトカメラではこれが精いっぱいでした。
いずれにせよ、行場なんだなあと感じました。
参道にはお土産屋さんが並んでいる。わし、こういった風景大好きなんですよ。
余計な買い物をしないように我慢して通り過ぎようと思っていたら、
生姜湯の湯せんにつかまってしまった。300円
素手では、あっちっちなほどに熱い。
容器を手袋をしたまま鼻水を垂らしながらすすると、身体が温まってくるよ。

ここからは県道沿いに久万の町まで降る。

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途中、名勝の古岩屋公園がある。岩屋寺と同じく礫岩の山がそびえ立っている。
県道から遊歩道への分岐を入ると不動堂とか大師堂もあり、
正岡子規の句碑なども建っていて、長い降り道も単調にならずに退屈しない。

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なぜか四国の道の道標には石が積み重ねてあります。
わしも一口乗せてもらうことにしましたがな。

1456に久万の町まで降りることができました。
ここまでは予定通りです。
降りの緩やかな道で時間を稼ぐことができたようです。
「おぐま饅頭」という看板が昨日から気になって仕方がないが、余計な金と時間を
使わないように我慢、我慢

さてここから本日のお宿の桃李庵まで約5km、2時間弱かなあ。
国道は松山方面の三坂峠に向かって緩やかな登り勾配が延々と続いている。
今日一日の山登りで疲れた身体にはキツいなあ。
風景もあまり変化がないのも辛い。自分の歩数を数えながら歩くが、それすら疲れて続けられない。
心折れそうになった頃、三坂有料道路への分岐点に出る。
スマホのナビを見てみたら、おお、ゴールはもうすぐだ。
道の向い側に桃李庵への案内板がある。
看板からほんの少し行ったら、本日のお宿が見えてきました。

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1626桃李庵到着 スタートから24km
お宿の入り口はどこかな?探していたら焚火があった。
ああ、焚火って懐かしいなあ。温かみと、煙が子供のころの記憶を呼び覚ましてくれる。

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玄関を入ったら、薪ストーブがあるよ。懐かしいなあ。ほんわり部屋も暖かい。
ここはお遍路さんが自己資金で建てた純粋お遍路だそうです。

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部屋に通されてすぐに、生姜湯をいただきました。
身体が温まるなあ。何よりのお接待です。
お風呂を頂き、そのあとストーブの傍で民宿のマスターに色々なお話を聞かせていただきました。
お遍路さん経験者がやっている民宿は数えるほどしかないんですってねえ。
それに民宿の食事の豪華な海の幸は、お宿で調達するのが多いので料金を安く設定できるとか。

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今日は浜松からの区切りの方とわしの二人だけ。
夕食の時にマスターから日本酒のお接待をいただきましたがな。
山登りの疲れとお酒ですっかりできあがってしまい、この日は7時半に寝てしまいました。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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