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お遍路さん(その18)真念庵~39番延光寺

真念庵~39番延光寺

区切り遍路伊予の国 第1回 1日目


25年の年末休暇は、ほとんどお遍路に費やしました。
新しいトレッキングシューズに足の裏も慣れたのだが、気がかりがまたひとつできた。
それは右膝の痛み。昔から調子に乗って運動をしすぎるとすぐ痛くなってくる。
足摺岬を廻っている時に時々痛むことがあったのだが、足の裏の痛みに気をとられて
配慮をしていなかった。
今回は8泊7日という長期間なので、果たして持つのだろうか。
整形外科の先生に正直に話して湿布薬と痛み止めをごっそり貰ってきた。
テーピングのために膝周りの毛も剃った!
まあ、途中で歩くことができなくなったら途中で引き返すか。

12月20日(金)
いつものとおり1908に夜行バスに乗って神戸三宮に向かう。
2045に着いたんですが、土佐中村行きは2349に出る。
うう~、寒いなあ。
ありったけの服を着て待合室で本を読んで過ごす。
「陽だまりの彼女」を読んだ。ラストの結末がいいなあ。

12月21日(土)
0703中村駅に到着
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ひどくはないが冷たい雨が降っている。
ここからタクシーに乗って前回のゴール地点の下ノ加江の真念庵まで行く。
真念は、「四國邊路道指南」を顕した江戸前期の僧で、四国遍路中興の祖と言われる
人物で、真念庵はこの地に庵を建て、足摺岬を廻って延光寺に向かう遍路者を一泊
させたそうな。
番外霊場となっていて、お遍路さんとしてはここにお参りしなくては
いけないでしょう。

0735 
真念庵納経所着
前回納経帳に記帳していただけなかったので
今回は前日に電話で連絡して訪れる時間をお知らせしておきましたがな。
わかりにくいところにあるかと思っていたが、
三原村に向かう県道沿いの左側に「真念庵納経所」という札がかかっていて
判りやすい。
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村での持ち回りでしてくれているらしい。
ここの奥さんは、村では若い方だそうだ。
いずれ納経所もできなくなってしまうらしいそうだ。
惜しいことぢゃ。

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小雨が降っていて、時々降り止むが雨具を着たまま進む。
膝の具合は・・・少し違和感はあるが歩けないというほどではない。
湿布とサポーターと痛み止めの御加護を信じて歩む。

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ふと見上げると何かのお堂がある。
由来を読んでみると遍路途中で亡くなった伊平さんの墓だそうな。
土地の人たちはこうやって昔からお遍路さんに親切にし続けていたんでしょうね。

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地元の教育委員会が遍路道をきちんと整備して案内板を建ててくれている。
峠道に忽然と水道が設置してある。
ひねると水が出るが、これは飲めるか飲めないか?
夏だったら飲むだろうなあああああ。

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地蔵峠へ向かう道を真念遍路道と、三原村を廻る道の分岐点に
真念の建てた「真念石」が建っている。
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三原村廻りは「どぶろく特区」の三原村でどぶろくにありつける・・・が
ここはストイックに真念遍路をたどることにする。

峠と言うからにはさぞかし急な坂道と思っていたら
舗装のされた林道をひたすらたどって行くと、

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やがて地蔵峠に到着
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ここから降りは旧遍路道なんですが、結構急であぶない道も多い。
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道が崩れているところもある。
膝の調子が悪いので足に踏ん張りがきかない。
杖が頼りです。
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この標識はいつ頃のものだろうか。真念の建てたものだろうか。
単純に手差ししか刻まれていない。

下り坂は膝への負担が大きいので、歩みはゆっくり着実にいこう。
そろそろ下界が見え始めた頃に大師堂が忽然と現れた。
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やはり遍路の墓があちこちにある。
普通ならば気味が悪いと思うのですが、遍路に出ていると遍路墓に関しては
気味が悪いとは思わない。
不幸にも斃れた自分たちの先輩、といった捉え方だろうか。

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山道を降りた所に西ノ谷休息所がある。
そこには安らぎ大師様が迎えてくれる。
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割と最近の建立のようだが、命名の由来はなんだろうね。
四国には「○○大師」というのが沢山あり、由来のあるのも無いのもある。
なぜかな?と思うときもあるが、解らないものは解らないままでもいいかな?
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子安地蔵様もいる。なんかサンタ地蔵様と呼びたくなるような雰囲気です。
しかし風が冷たい。

ここで昼食にする。
昨晩作っておいたお握りを食べる。冷えていて美味しい(わけないか)
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まだ足の裏は大丈夫だ。
膝に貼った湿布を取り替える。

ここから延光寺まで中筋川と土佐くろしお鉄道宿毛線に沿って進むが
高速道路に遍路道が阻まれて途中ジグザグになって解りにくく歩きにくい。
雨がやんだがポンチョを着ていると風よけになって暖かい。

変化の無い景色の中を延々と歩くのは結構苦痛です。
何か面白いものや変わった景色があると気が紛れるんですがなあ・・・
おっ、なんかあった。
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鳥居が建っているよ。なにかな?
なあああるほどおおお。
ゴミ捨て禁止のおまじないやね。
日本人の心根に訴える禁止看板ですね。京都でも見たことあるよ。

いいかげん飽きてきた頃に、
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本日のゴールの三十九番札所 延光寺に到着する。スタートから24.6km
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雨もやんでいます。ありがたやあああ。
仁王門をくぐると梵鐘を背に乗せた亀が迎えてくれる。
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境内の池にいた赤亀が竜宮城から梵鐘を持ち帰ってきたそうだ。
ここの山号も「赤亀山」というそうです。
納経を終えて、ここの判を背中に押していただく。
ああ、これで右の鶴、左の亀が揃いましたがな。縁起よさそう。
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納経のときに歩き遍路らしい女性と一緒になりました。
彼女とはこれから数日間前になったり、後になったりして歩きました。

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1600
さて門前にある今夜のお宿「嶋屋」さんに落ち着く。
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向かいには「へんくつ屋」さんがある。お遍路情報では有名な民宿らしかったが
すでにご主人が亡くなっていて、廃業しているそうです。
残念やなあ。道路に向かってお土産やさんもあったそうです。
お遍路ガイドに載っていて、是非寄ってみたかった。
いや、ここで嶋屋さんと比べるつもりは毛頭ありませんがな。
申し訳ありません。

今日の宿泊者はわし一人だけ。
何でも12月の宿泊者はわしを合わせて2人だけ。
寒いこの時期は歩き遍路のシーズンオフだろうか。
でも宿はとりやすいよ。

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今夜の食事は魚三昧です。
ちょっとご飯は軟らかめでしたが、煮付け、天ぷら、刺身に南蛮漬けと
久しぶりに腹がはち切れそうな程食べたあああああ。
満腹の原因があります。
実は食事の前に、お茶のセルフコーナーにお菓子が沢山置いてあったので
結構たくさんつまみ食いをしたのです。

まあそんなこんなで、冬の遍路の初日は
膝の調子も悪くなく、無事に過ごせました。
それに三十九番で、土佐の国を廻り終えることができました。
膝よ、お疲れさまでした。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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