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お遍路さん(その14)大善寺

大善寺

区切り遍路土佐の国 第3回 2日目

10月26日(土)
先日の疲れのために5時まで死んだように眠りこけていましたがな。
それでもこの時間に起きるのは習慣か。
窓の外はまだ暗いが、雨音はしていない。風の音がするのみ。
洗濯物は・・・木綿の軍足が乾いていない。今回の失敗は軍足を履いてきたこと。登山靴なので
それに合わせたつもりだったんですが、かえって豆ができてしまった。
キネシオテープでしっかりフォローしておく。
朝食は何故かわしだけです。ほかの人たちは素泊まりなのかな??
濡れ鼠の登山靴には昨夜から新聞紙を突っ込んでおいたので若干乾いているが、湿ったままです。

0645頼んでおいたタクシーが来る。
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今日はいいお天気です。まさに台風一過、気持ちのいい朝で、歩きやすそう。
宇佐大橋のたもとまで行って、そこから本日のスタートです。
横浪半島の尾根伝いに「くろしおスカイライン」というのがあり、
眺望絶佳という紹介もあるが、アップダウンが激しくて疲れるという意見もある。
タグシーの運ちゃんに聞いてみると、スカイラインはお勧めではないらしい。
それで本日は内浦の旧来の遍路道を辿ることにする。
入り組んだ海岸線を辿って行く道で、行きつ戻りつ、なかなか前に進んでいく気がし
ない道だそうです。
気の短いわしには向いていないかな?
でも体力の消耗を避けるため、平坦な道を選ぶ。
大橋を過ぎてしばらく行くと、お遍路さん向けの野宿小屋があるよ。
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一度泊まってみたいなあ。
しかし寝袋とかシートとかいるし、その分荷物が増える。野宿は体カのある若者向けかな?
この辺は柑橘類の木が多く植わっている。まだ青いみかんが目につく。
実のなっている木っていいよね。
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ふと地面を見ると昨目の台風のせいか、みかんが落ちている。
落ちているやつなら不楡盗の戒めに背かないでしょう。
なるべく黄色いやつを拾ってかじってみたら、
やはり酸っぱい。かなり酸っぱい。口が唾液だらけになったがな。
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でも青空とみかん畑っていいよね。なんかそんな歌があったなあ。
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民家の傍を歩いていたら犬の吠える声が聞こえてくる。どこ?
ああ、ここからか。

更に進むと今度は道の端に何か横たわっている。
ああ、猪だ。
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やっぱりこのへんも猪が出るんやねえ。自然がいっぱい、猪もいっぱい。
車に較かれたのかなあ??このあとこれどうするのかと考えていた。
そういえばさっき猪肉を扱う肉屋があった。そこに持っていくのかな。
でも血抜きをしないと肉がまずくなってしまう。
けどこれ結構時間が経っていそうですよ。
どうでもいいか。

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さて今日の難所である佛坂峠に向かう。道はだんだん山に分け入っていく。
ちょっとお腹が空いたので、昨日買っておいたクリームパンを食べることにしよう。
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佛坂峠のあたりから不動尊への分かれ道がある。
相変わらず不気味なことを書いてある。
しかし、もうそろそろヘビの出る季節も終わりに近いでしょう。
看板通り、かなり急な石畳の道を注意しながら降りる。
雨の日ならばもっと危険だっただろうにと思う。
山を下りるとお堂が木の陰から姿を現した。こじんまりとした椅麗なお堂があるよ。

1200岩不動尊到着
お堂の中に岩があって、お大師様がこの岩の上で修行したらしい。
なぜかこの場所から離れがたく、念入りにお経をあげさせていただいた。
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気持ちのいい場所というのはこういう所を指すのかもしれない。
庭を掃いている人たちがいて、
その人たちはこのお堂を守るためにわざわざ集まっているそうです。
こういった気持ちが場の雰囲気となって伝わってくるんでしょうね。

このあたりから足の豆がだんだん痛くなってくる。濡れた靴下も原因のようだ。
気温が高くなってきて足も暑くなってくるので、休憩の度に靴下まで脱いで足を労わる。
ちょうどいい休息所があった。
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ここも三方が壁で囲まれていて、野宿用にはいい施設だ。
備え付けのノートを見てみたら、結構ここで泊まっている人がいるみたいだ。
何度も言うが、こういったところで泊まってみたいなああああ。
長い休憩をとって残りのパンで昼食を摂る。

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季節はすっかり秋です。川べりにはすすきの穂がゆれ、柿の実がなっている。
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ここまで色づいていたらきっと甘いだろう、いや、渋いぞお・・・
杖で叩き落として食べてみたら、やっぱり渋い、渋い。渋いぞ~。

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民家の庭先にもお遍路さん休憩所が設けてある。
このあたりにはこういった所が多い。

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そういえば、土佐に入ってからこういったビールの宣伝が目につく。
「たっすいが」とは、なにか?
後で調べてみたら「たっすい」とは、手ごたえがない、ということだそうです。
と、いうことは「手ごたえのないのはだめだ」ということ。
つまり「味の薄いビールはいけない」ということ・・・

結構快調に足が動く。
やがて須崎の町に入る。
街歩きは目標物が明確なので気分的にサクサク歩くことが出来る。

1500別格霊場の大善寺に到着
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すぐ近くに本日のお宿のビジネスホテルがあるんですが
1600を過ぎないとチェックインできないと言われているので
大善寺でゆっくりとお参りさせていただく。
ここのご本尊は弘法大師で、大師堂は階段をかなり登った上にある。
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途中に二つ石大師像が今も昔も海を見つめて安全を祈っておられる。
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あまりに急なのでリフトがある。
乗ってみたいなと思うが、乗るまでもない。歩いて登ろう。
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ここも明治の廃仏稀釈の波をかぶったらしい。
一時は廃されてしまったらしいが、地元の人たちが復活させたそうです。
こじんまりとした大師堂は綺麗にされていて、地元の人が大切にしているのがわかります。

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大善寺の正面には古きよき旅館の雰囲気の柳家旅館がある。
こういうところを予約できたらいいなあ。

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わしは煩悩だらけの人間です。
ひたすら戸惑いました。
でも、歩き遍路は土佐の国も後半になってくると顔つき目つきも変わってくるそうです。
わしも変わってきたのかなあ?

1600本日のお宿のビジネスホテルマルトミに到着
ここはマンションの空き部屋を宿泊所に使っている。
素泊まりのみで、食料は向かいにスーパーがあるので
そこで今夜の夕食、明日の朝食と昼食を買い込む。
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なんか炭水化物ばっかりや。
ビールは・・・我慢した。まだ修行中です。
熱いお湯に入って足の疲れを癒し、さて寝ようかと思ったら
電灯が消えない。紐が動かない・・・・。
壁にスイッチがないかと探しても、ない。
わしは明るいと眠れないのです。
目隠しをしても眠れない。
仕方がないので玄関へ布団を持っていって狭苦しいところで寝ました。
そのせいで夜中に何度も起きる。
ああ、安宿はこういったトラブルが起きるんやなあ。
これも修行か。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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