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お遍路さん(その13)33雪渓寺~36青龍寺

33雪渓寺~36青龍寺

区切り遍路土佐の国 第3回1日目

今回は台風とねんりんピックがキーワードです。

10月24日(木)
台風が日本に接近しつつある。それも2つ。強力だそうだ。
9月に台風の中を歩いてきた経験から、雨対策をしっかりすれば大丈夫じゃない?
と思う余裕ができてきた。しかし出発直前まで行くか行くまいかさんざん悩んだ。
えい!迷ったら進めだ。
1908いつものバスに乗って神戸三ノ宮に向かう。雨が窓ガラスを叩く。
もう踏み出したんだ、迷うことはない。
三ノ宮に着いたら風ばかりで雨は少しも降っていない。これはいけるぞ!と内心安堵する。

2207発の高知行に乗り込み、寝ようと思っても雨が気になる。降ったりやんだり。
何度か眼をさましているうちに高知市内に入って雨は本降りになってきた。

10月25日(金)
0530高知駅到着。まだ空は暗い。駅のベンチで雨着を着こむ。今回は登山用品専門店
モンベルのポンチョを奮発した。それに丈の長いトレッキングシューズにスパッツをつけて、
これで防水対策は万全?だといいなあ。
タクシーで前回の続きの三十三番雪渓寺に向かう。

0630雪渓寺到着
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まだ納経所は開いていないのでご本尊様とお大師様に今回の旅の始まりの挨拶をする。
こんな台風の朝なのに地元の人が犬を連れてお参りに来たよ。ご苦労様です。
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おびんずるさまにもご挨拶。
0700に納経所が開いたので早速済ませ、次の三十四番種間寺へ向かう。
本当はいいお天気の日に歩いたら気持ちがいいだろうなあ、という田園地帯を濡れながら歩く。
最初はジャージの上を着ていたんですが、暑くなってきたので脱ぐ。
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田圃の中に小学校があるらしく、送りの車が数珠つなぎです。
今日は台風だから送りつきなのかな?
警報が出たら学校は休みなんじゃない?どうなんだろうか。

0830三十四番種間寺着 スタートから6.5km
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とにかく雨が降っていると写真が撮れない。カメラが濡れないように気をつけていても
容赦なく水がかかる。壊れないかなあ・・・。
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境内では車遍路の夫婦連れの先客があった。
台風の中を参拝している酔狂な遍路はわしだけではなかったんやね。
朗々と御詠歌をあげている。いいなあ、このゆったりとした響きが好きです。
そのうちわしも習ってみたいと思う。
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雨は容赦なく庇からビタビタと流れ落ちる。
お線香と蝋燭に火をつけようとしても水がかかる。

高岡の町に入るが、町の景色をゆっくり見ている余裕もない。
写真を撮るのは一時小やみになった時とか庇が大きな所に入った時だけ。
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ちなみに今日の格好はこんなんです。
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仁淀川の水量が増加していて管理局の車が来ていました。
四国によく見られる「流れ橋」は増水の時にこんな感じになるんやなあああああ。
確かに欄干があったら色んなものが引っかかってしまう。
橋を渡ったら神杜があって、休憩所みたいな小屋があるよ。
ちょっと休ませてもらいましょう。
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こんな台風の日なのに参詣人が次々と来る。よほど由緒のある神杜なんだろうなあ。
あとで調べて判ったんですが、「弥勒大明神」というイボ取りにご利益のあるところですって。
なんで弥勒なんでしょうね?
高岡の町に入るとへんろ標識が時々なくなり、道を間違うことが多くなってきた。
地図を出して確認すればいいんですが、こう雨がひどくては中々取り出せない。
そのうち靴の中がグジュグジュしてきた。水が入り込んできたようだ。
この靴、完全防水ではないんやなあああああ。それとも日頃のメンテ不足か。
結構今日は日程が押しているんで、迷っている暇はない。

焦る気持ちをかかえつつ歩くと、大きな石の門柱に至り、ほっとする。
と思ったら、ここからお寺まで坂道を結構登らなきゃいけんのやね。
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参道は水が滝のように流れている。もうこの時点で靴の中はグショグショ。

1200三十五番清滝寺着 スタートから16.3km
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雨が降っていると石段が更に長く感じてしまう。雨の中の歩行は身も心も萎えさせてしまうのか。
境内には誰もいない。そりゃそうやね。
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独りで本堂、大師堂を占拠して大声で読経をする。これ気持ちいいもんやね。
納経所の人に台風の進路を尋ねたら、台風は四国には掠らずに東進しているらしい。
「明日には晴れます!」
力強い言葉を聞きましたがな。
ここから次の三十六番青瀧寺まで14.6km・・・4時間以上かかる。急がねば。
清滝寺を打ち終わって高岡の町に戻り、町を南下して塚地峠を越えるか、トンネルを通るかの
選択を迫られたが、今日は無理せずトンネルを通ることにした。
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トンネル前には通夜堂(お遍路さんの野宿小屋)があって布団まであったが、雨にぐっしょり
濡れていました。そりゃ、吹きさらしやもん。濡れるよ・・・
1km位のトンネルだったが、出口がかすかに見える。目的地がわかる道程というのは
気分的に楽です。逆にいつまで続くのこの道・・・というのは気力も削がれてしまう。
宇佐の町に出る。ここはカツオ漁船の町なんですが、今日ばかりはひっそりとしている。
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高く、長い宇佐大橋を風雨に晒されて渡る。ここも先ほどのトンネルと同じくゴールが
見えているので気分的には楽です。
渡り終えたら「旧遍路道、峠越えのほうが早く着きます」な~んて看板が建っている。
200mくらいの山を越えるか、平坦な海岸沿いに歩いていくか、またまた迷った。
しかし「早く着く」の魔の言葉に惑わされ、山道へ。
ああ、やっぱり海沿いに行くべきだったかなあ、という後海をしても始まらない。
険しい山道を、雨に打たれながら登る。雨着の外は雨で濡れ、内側は汗でぐっしょり濡れ
濡れ濡れで息を喘がせながら山を登る。降りも足場が悪くて神経を使う。疲れもピークになって
来た頃、道端をふと見ると一番札所霊山寺の石仏がある。
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二番、三番、四番と続く。
それらの石仏は三十六番までの今までの道程を思い出させてくれる。時間も押していたが
それらの一つ一つに挨拶しながら歩いていたら、いきなりゴール。
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1630三十六番青龍寺着 スタートから30.9km
ここの石段がまた長くて、急勾配なんだなああああ。
滑らないように慌てず急いで確実に登る。
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いやいやいやいや、本当に今日は歩いた、歩いた。30kmは歩いた。それも雨の中。
今日はここからタクシーを呼んで先ほどの高岡の町に戻って白石屋旅館に宿泊です。
なぜそこまで戻る必要があるかというと、実はこの時期に「ねんりんピック土佐」が開催されて
いるのです。近隣の主要な宿は全国から集まったお年寄りたちに占拠されていて、予約が
取れなかったのです。わしは2週間前に予約してこの有様なのだから、当日予約を入れる
通しの歩き遍路さんたちはいったいどうしたんだろうと、心配しきりです。
白石屋さんには、台風のために今日は連泊して宿でじっとしていたお遍路さんたちが数人泊まって
いました。雨の中を歩いていた酔狂人はわしだけ?
早速洗濯をしました。そこには昔懐かしい2槽式洗濯機がありました。そういえばお遍路さんの
ブログには「この旅館の洗濯機は古くて使い方がわからない」とグチッていたなあ。
わしにとっては若いころ散々お世話になった洗濯機なんで、
かえって楽しんで使うことができました。
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洗濯物で部屋が一杯になったところで、お風呂と夕食を頂いたらもう眠くなってきました。
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台風の中の強行軍は必要以上に体力を消耗させていたんでしょうね。
8時前だというのに眠りに落ちてしまいましたがな。
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Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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