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お遍路さん(その十一)28大日寺~29国分寺

28大日寺~29国分寺

区切り遍路土佐の国 第2回 2日目

9月15日(日)
0500いつものように早起きしてしまう。
窓の外を見ると…台風の影響の雨雲が垂れ込めていて波高し。う~む。
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0600に朝食をいただいた後、宿屋の車で赤野の駅まで送ってもらう。
車で行くとあっという間なんやけどもねえ~。歩き遍路というのは、人間の
基本的な「歩く」という行為の重要さ、シンプルさを体感させてくれます。

0645赤野駅からスタート
後ろから風が雨雲を連れて追いかけてくる。ポツポツと降ってきた。
海をみると雲が低く垂れ込め、波も高くなりつつある。
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早めに雨具の準備をしておこうかね。前回用意しておいたポンチョを頭から
かぶる。レインウェアもいいけども、リュックの上からかぶることのできる
この雨具は歩きには重宝します。それからリュックの中身もそれぞれジップ
ロックの入れ物に入れて防水対策は万全です。
靴も脱いでサンダルに履き替える。
こうやって準備万端した時に限って雨はいったん激しく降りはしたが、やがて
あがり、青空さえ見えてくる。日がさしてきて暑いので一旦防水装備を解く。
歩くこと2時間余り、ようやく今朝出てきた民宿近くを通る。かなり歩いてき
たつもりなんですが、実は今日のスタート位置だったんやね。がっくり。
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峠を越すと老人施設に遍路休憩所が作られている。お茶の接待もあるよ。
ちょっと休憩させてもらうことにしました。出勤してくる職員の人たちが挨拶
をしてくれます。

海岸沿いの堤防の上を歩いていると、やはり雨雲が追いかけてきた。台風は四
国に直撃ではないものの、雨雲が広範囲にわたって発達しており、雨からは避
けて通れないようだ。今日一日は雨との付き合いを覚悟する。
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鳥も高架橋の下で雨宿り。なんとかまだ今は雨はひどくない。写真を撮るなら今だ。

土佐の国には壁の途中に庇がついている「水切り瓦」が多い。
激しい雨から壁を守る構造だそうです。
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それに「土佐漆喰」雨風に強い製法で漆喰を作っているそうです。
でもこういった構造の家や土蔵は分限者でなくては作れないでしょうね。
由緒ありそうな家ばかりです。

やがて激しい雨が降ってきた。雨具を着るタイミングを少しばかり逃してしま
い、鉄道の高架下で雨具を着こむが、激しい雨が横殴りに叩きつけてくる。
これでは写真も撮れず、地図もまともに見られない。
実はこの辺りの赤岡は江戸時代の絵師、「絵金」で有名なところで街並みをゆっ
くり見たかった。しかし上から横から雨が叩き付けて来るのでそんな気分は湧
いてこない。
それに吉村昭の小説「漂流」の主人公の
野村長平の碑のあるところも見逃してしまった。

それに道も少し間違ってしまう。本当に雨に濡れて歩くと思考力が減退してし
まう。サンダルを履いた足も痛い。テーピングをしているが、足の皮がむけて
いるんじゃあなかろうか・・・。
雨のかからない軒下を見つけて地図を取り出し、進路の微調整をしつつ赤岡の
街に入ると雨が少し弱まってきた。風庸のある街中なんですが、ろくに写真も
撮れないよ。
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それでも絵金博物館(濡れ鼠で入る気もなかった)の写真は撮っておいた。
近くに古道具屋もあったよ。面白そうだったのでポンチョの中から
カメラを引っ張り出して菅笠の影にカメラを退避させてなんとか写真を
撮る。
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道行く車は容赦なく水しぶきをブッかけて通り過ぎてゆく。ま、いいけどね。
荷物さえ濡れなきゃ。

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旧遍路道は草深い山道ですがな。裸足にサンダル履きにはつらい。
蛇にガブリ!といかれたら、モロですがな。おっかなびっくり遍路道を過ぎる
と、雨にしとど濡れた階段が現れる。滑りやすいなあ。

銀難辛苦の上、
1215 二十八番札所大日寺に到着 スタートから16.2km

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山門の前には遍路用品を扱うお店があり、覗きたいがずぶぬれなので遠慮しま
した。
こんな台風の中を、団体さんが来ている。手水場の脇に休息所があるので、そ
こで雨着とリュックを降ろして雨具は菅笠だけになづて本堂へ急ぐ。
早くお灯明を着けたいのだが前の人も雨で着きにくいのだろう。やけくそで
濡れながら待つ。
ああっ輸袈裟を着けるのを忘れた・・・しかし濡れてしまうので勘弁してもらおう。
納め札もお賓銭も雨に濡れる、濡れる。
何もかもああ、濡れる。
濡れながら納経を済まし、納経所へたどり着きました。防水対策のおかげで
納経帳は無事でした。

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本日のお宿、「民宿きらく」は大日寺の門前にある。しかしまだお昼です。
もうひとつ廻ってこようか・・・やめようか・・・いや、行こう!
民宿に荷物を預かってもらい、参拝用のさんや袋だけ提げて行くことにしまし
た。足がいいかげん痛くなってきたので、濡れるのを覚悟で靴に履き替える。
次の国分寺まで約6km、2時間くらいで行けるやろう。そこからはタクシー
でお宿まで戻ろう。
そう覚悟を決め、出発!

雨と風は午後になって益々激しさを増してきた。川の水も溢れそうになって
流れている。普段ならのどかな田園地帯も吹きっさらしの風がまともにあたる
厳しい道になっている。なんでこんな目をしてまで歩く必要があるんかい?
と自問白答しても、答なんか返ってこない。
そういえぱお腹が減ったなあ・・・。昼食を食べていない。しかし田園地帯
の真ん中には店なんてない。すると、ふと見ると柿の木があるよ。でも黙って
取ることはできない。不楡盗の戒めを破ることになる。木の根元を見ると、
熟して落ちた実が転がっているよ。わし、熟し柿が好きなんです。落ちている
やっならバチはあたらんやろう。ありがたく頂戴して熟した果肉をすすると、
熟してドロドロになった甘い果実が何とも美味しい。2個ばかり食べたら元気
が出てきました。先には大師堂がある。きっとお大師様が柿を落としておいて
くれたんやろうなあああ。屋根がある。ここで少し休憩
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柿の糖分が身体にいきわたってきたので更に先を歩ぐ。雨は依然として強く降
っている。もうこの辺になると何も考えていなかったなあ。
更に1時間くらい歩いて、

1500 第二十九番札所 国分寺に到着 スタートから25.4km
やはり台風の中、車遍路さんが参拝している。ここの本堂と大師堂は改修中
のようで、覆いで覆われている。でも伽藍を見る余裕は全然ないので問題
ないが・・・。
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納経所でタクシーの電話番号を教えてもらい、さっそく呼ぶ。
「すいません、ずぶ濡れなんですがいいですか?」
タクシーはすぐ来てくれましたがな。ずぶ濡れの衣服を気にしつっ、座席に敷
いてくれた新聞紙の上に座る。
あんなに苦労した道のりをタクシーは10分くらい走って大日寺前のお宿に
到着した。明日の朝0700にまた迎えにきてくれるようにお願いした。
民宿の人はお買い物に行っていて留守ですが、勝手に入っていていいと先に
言われていたので部屋に入る。
荷物がすでに運び込まれていたので着替えを出し、洗濯に行く。
お風呂も沸かしてくれていたので入って人心地ついた。
結局ひどく濡れていたのはズボンと靴だけ。防水対策が効を奏して大事なもの
は、ほとんど濡れていないよ。

濡れた靴に新聞紙を突っ込んでおく。足の親指と人差し指の間は、やはりサン
ダルにより擦り剥けていました。見ると痛くなってくる。
しかしお腹すいたよ~。朝から柿2個しか食べずにずっと歩いてきたからなあ。
夕食までまだ少し時間があったのでカロリーメイトを食べる。
テレビをボ~ツと見ていたら夕食の準備ができたとの連絡があり、食堂に行く
と、盛りだくさんの料理が並んでいる。
民宿はこういった家庭料理がメインなんで、ほっとするよね。
それに地元の家庭料理なんでめずらしいものもある。
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この日の夕食はおかずの量が多くてご飯をお代わりできなかった!
夕食後もう一度お風呂こ入ったら、猛烈に眠くなってきてしまい、
2030に寝てしまいました。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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