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「仙台四郎」


「福の神」という言葉を聞いたのはいつごろだったかなあ。
商家に障害者がいると、その店は栄えるという。
ただその言葉しか知らなかった。

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「仙台四郎」とは、
江戸末期から明治にかけて、宮城県仙台市に実在した「人神」の名称です。
「人神」とは、没後にその人物を神として祀る信仰形態で、以下の分類があります。

① 祖霊を神格化して発生したもの

 (天照大御神や大国主神など神話の神々)

② 恨みを残して没し、祟りを恐れて鎮めるために祀るもの 

(菅原道真、崇徳天皇、橘逸勢、平将門)

③ 優れた業績を残した者を死後に神として祀り、業績を後世に伝えるもの 

(豊国大明神の豊臣秀吉、東照大権現の徳川家康)

  また、佐倉惣五郎に代表される義民や竹垣三右衛門・岡村十兵衛に代表される
  善政を敷いた代官、
  お遍路関係では、25番津照寺にある一木神社の一木政利などがある。
  さらに仙台四郎に代表される放浪者を生前から福の神として崇める信仰が生じた。

仙台四郎(芳賀四郎)は知的障害があり会話はほとんどできなかったそうですが、
「四郎自身が選んで訪れる店は繁盛する」
との噂が流布し、売上増を企む店が四郎の気を引こうと厚遇したが、
表面だけの店には寄らなかったそうです。

没後の大正期に入ると、仙台市内のある写真館が
「四郎の写真を飾れば商売繁盛のご利益がある」
と謳って写真販売を始めた。

戦後恐慌以降、繰り返し発生する不景気において四郎のブームが度々発生し、
仙台で信仰され、さらには全国的に知られる福の神として定着したそうな。


彼の事を知ったのは、古書店の店先に200円均一で売られていた
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「開運!えんぎ読本」
の招福の人神として紹介されていたのが妙に気になり
彼の事を書いた
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「福の神になった少年」
を捜し求めて仙台四郎について詳しく知った。

四郎のような人間は、智慧という余計なフィルターがないので
人間の本性を敏感に感じ取ることができるのでしょうね。
教養、地位、財産などに起因する見栄や虚勢などは
時として邪魔になったりする。

「しろばか」と呼ばれていた四郎は毎日ニコニコと街を徘徊するのが好きで
ふらりと寄った商家の店先を掃除したそうな。
そんな四郎を邪険にして追い払う店があれば、
「好きにさせておきなさい」とさせ、さらにはお駄賃や食事を食べさせて
あげた店もあった。
こういった店の人に対する姿勢が繁盛に繋がったのでしょうね。

彼は無垢な魂で人の本性を見抜いていたかもしれん。
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今回のコロナ騒動について、
移動規制、外出自粛など我慢が長期間に渡ると
心の余裕をなくした人たちが正論を振りかざし、
更に投稿に対して揚げ足を取ったり非難したり、
尻馬に乗った輩が炎上させていく。
某県では、県外車の排除が行われたりもしている。

まさに、卑しい人間の本性がもろに現われてくる。
そしてそれを無自覚で、自分は正しいんだと開き直る。

四郎がこのありさまを見たらどう言うだろうか。

「ばやん」


ニコニコして一言だけ。

ああ、教えられるなあ。
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Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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