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おきらく遍路修行の旅 13巡目 12番焼山寺~17番井戸寺、84番屋島寺

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13巡目も大詰めになりましたがな。
しかしこの段階でなぜか12~17番か?というと
12番焼山寺山道の途中にある柳水庵の遍路休息所にスズメバチトラップを
仕掛けに行かねばならんのです。
そしてその時期は女王蜂が越冬から起きる3月でなくてはならんのです。
ですから焼山寺は春先に真面目に歩いて登るのが年中行事になります。

トラップ液は500ml、それだけ余分な荷物になります。
でもまあ、それもよし。


3月19日(木)
夕方に高速バスで徳島入りする。
さすがに車内には乗客も少ない。
今夜のお宿はアパホテル、宿泊客現象の影響で、当日宿泊予約を入れたら
かなりお安い設定となっていますが、わしがネットで予約を入れた時点では
通常料金・・・フロントで少しゴネてやろうかとも思ったが、やめ。



3月20日(金祝)
「徳島駅」から始発に乗って「鴨島駅」まで行くのがいつもの行動予定なんですが
ダイヤ改正か?5時台の列車がないなあ・・・・
結局6時過ぎのに乗って行く。

う~む、30分のロスや。。。

「鴨島駅」からタクシーで藤井寺まで移動して
いま0700
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ご本尊さまとお大師さまに道中の安全を祈願して、いざ。
今日は連休の初日だけあって、ハイカーの姿がちらほら見えます。
準備体操をしている人たちもいる。
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長戸庵までの登り道は楽しい山歩きですねえええ。
気温もそれほど低くもなく、風も吹いていない。
惜しむらくは鳥のさえずりが少ない事です。

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ほどよく身体が温まった頃に長戸庵着
ハイカーの人たちもここで一休み。
定年後のアドベンチャー遍路おじさんの服装は、やはり軽登山風の服装です。
これが2巡、3巡と進めば白衣率が高くなるのですが
彼らは大概一周で終わるのが残念です。

「樋山石鎚山お鎖」なんだろう?
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とてもとても気になるが、今日の予定には組み込まれていないので
またいずれ・・・いつになるやら。

だんだんと気温もあがってきているはずですが、標高が高くなるに従い
冷たい風が吹いてきます。
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特に「馬の背」は景観もいいが風の通り道にもなっています。
うっすら汗ばんだ身にはちょっときつい。
手袋をつけるまでもないが、やはり寒い。

途中、大雉を打たねばならない事態になり、
やむを得ず道から離れ、急な斜面を下りました。
焼山寺山の大蛇神様、ごめんなさい。

6つのへんろころがしとは言っても
そのうち半分は降り道なので、キツいのは3つの登りのみです。
そう考えると、焼山寺登りも気分的に楽です。
むしろ山登りを楽しむことができるよ。

すると、石畳の降り道の先に柳水庵が見えてきました。
おおおお、順調やああああ。
まずは湧き水で喉を潤す。
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お大師様にご挨拶して、
さて遍路休息所の小屋に行き、スズメバチトラップの液を見ると
ゼリー状になっています。
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中にスズメバチはいるか??
ボトルをさかさまにして振ると、中から大きなスズメバチ2匹と
小型のハチ1匹が出てきました。

おおおお、今年も大成功や!
ひとりほくそ笑み、ボトルを洗い、液を詰め替えて軒下に吊るす。
心ならずも殺生に至った女王蜂の供養をしていると、
ハイカー風の御刀自様が小屋のほうに登ってきました。
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「何をしているんですか?」
「ああ、これはスズメバチの巣ができないように仕掛けをしているのです」
「?」
「3年前からここに毎年設置させていただいています」
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彼女はこの麓の集落の方で、ここの遍路小屋や柳水庵、一本杉庵の
保守整備をされている方だそうです。
焼山寺登りは日頃から楽しんでおられます。
70台ですが健脚ですねえ。

一通りスズメバチの生態とトラップの説明をしました。
ここで遍路小屋に関わりのある人と出会い、お話をできたのはお大師様のお導きか!

これから一本杉庵まで行き、そこから引き返すんですって。
無理のない山歩き行程ですね。

「ここから一緒に歩いていいですか?」
「もちろんです!よろしくお願いします」

自分の母親くらいの人と焼山寺道を歩くことができました。
地元の方なので、色々と焼山寺周辺のお話を聞かせていただきました。

なぜ「すだち庵」が閉店のやむなきに至ったか・・・
生々しいお話もあり、とても興味深い。

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お話をしながら歩くと時間のたつのも早い。
あれ、もう杉を背負ったお大師様が見えてきました。
一本杉庵でも地元のお年寄りの方々がお掃除をされています。
軽トラが停まっているので、車でここまで来られるんですね。

へんろころがしの焼山寺登り、
「自分の脚だけでここまで登ってこられた!」
と考えるお遍路さんがほとんどでしょうが、
いやいや、こういった山の上の庵を保守整備してくださる人の事に
思いを馳せなければならない。
道が崩れたり倒木がふさいでいたり、草が茂っていたり
遍路標識だってそうです。

だれかがこの道を、場所を整備してくださっているのです。

1周で終わらず
できれば2周、3周と遍路道を歩んで、このことに気づき、感謝してください。

御刀自様と別れて、登って降って、集落に出てひたすら降る。
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道の脇にはなにやら柑橘類の実がなっている・・・
何の実かなあ。
ひとついただいて齧ってみたら・・・
う~~~ん、柚子かなあ。でも小さい。
スダチの熟れたやつかなあ・・・?

なんにせよ、口の中に唾液が盛大に湧いてきました。
柳水庵で汲んできた水で口を潤します。

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今年は気候の関係でしょうか、梅桃桜の花を同時に楽しむ事ができます。
終わり近い梅の花からは香りが漂い、
盛りの桃の花は鮮やかな桃色、
早咲きのしだれ桜が咲き始めています。

それにそれにソメイヨシノの蕾の香りが強く渡ってきます。
このツンとする蕾の香り、誰に言っても信じてもらえませんでしたが、
先ほどの御刀自様には解っていただきました。始めて解ってもらえました。

最後のへんろころがし6/6
気分は上々で、単なる登り道です。
前回の焼山寺登りの時には大腿筋が攣ってしまって情けなかったんですが
今回はそんなことはなし!

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やがて駐車場の喧騒が聞こえてきましたがな。
おお、着いた着いた。
いま1230
5時間半で着きました。
でも前回よりも30分遅く登り始めたので、ちょうど30分遅れで到着しました。

健脚5時間、普通6時間、遅脚7時間とは言うものの
きちんと登って来られればいいのです。
速さを競うものではないのですよ。
あ~、楽しかった。

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焼山寺境内にはクルマヘンロさんたちがちらほらいます。
駐車場から本堂までの道程をこぼしこぼし歩く人たち。
階段がキツいらしい。
ああ、そうですね。

おなかがすいたので売店でうどんを、と思ったら閉まっているよ。
ああ・・・コロナの影響がこの山寺にも・・・
そういえば宿坊も閉鎖しているとか。

乾パンとカロリーメイトを齧りながら山道を降る。
今日の目的は、神山の「寄井中バス停」1440発のバスに乗って
13番大日寺まで行く。
2時間弱で焼山寺から神山まで一気に歩いて行くのです。

一瞬ヒッチハイクでショートカットしようかと思いましたが
なんとかなるやろう。
間に合わんかったら、そのときはそのとき!

そんな気持ちで山里の道を早足で飛ぶように歩く。
そんなわしを出迎えてくれたのは神山町のシダレザクラ
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おおお~、見事やなああああああ。
いいものを観られて幸せ。

せかされずに何とかなる、という気持ちで歩いていたら
無事バスの時間10分前に到着できました。
神山名物「瓶コーラの販売機」で一服できる余裕もありました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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5分遅れで来た徳島行きのバスに乗り込み、しばし揺られる。
「一ノ宮札所前バス停」で降ります。

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あらかじめ大日寺の金住職にはメールで連絡しておいたので
本堂から大師堂でお勤めしていたら本坊から住職が手を振っています。
こちらもお勤めの途中ですが、腕をブンブン振って応えます。

最初の計画ではここの宿坊に泊めていただく予定でしたが
コロナの影響で宿坊は臨時休業、隣の「みょうざい旅館」に泊まります。

本坊へ上げて頂き、本日金住職にお会いするのは、
権中先達から中先達への昇補推薦のお願いと、
秋からここの宿坊のお手伝いをするので、その打ち合わせです。

何をするかというと、食事を作るのです。
わしの作る料理なので大したものは作れないのですが、
少しでも金住職と大日寺のお手伝いをしたいのです。

来年息子さんの弘昴さんもアメリカ留学から帰ってきますし、
色々考えると楽しみです。

1時間ばかりお話をして、隣の民宿に転がり込む。
今夜の宿泊はお遍路さん5人、仕事の人3人
お遍路さんは皆歩きのようです。
わしよりも年配みたいですが、それぞれのペースで歩いているようです。

あまり話は進まないので、食事をしたら引き上げましょう。



3月21日(土)
窓の外が白んできたので、身支度して朝の参拝に行きます。
阿波一ノ宮に行き、祝詞をあげて参拝
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大日寺駐車場向こうにある持正院に行き歓喜天様に3拍手で参拝
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最後に大日寺に行きゆっくりとお勤めします。
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見ると、納札入れの上に錦札が数枚置かれています。
一枚頂き、宿に帰ります。

ちょうど朝食が始まる時間になっていてそのまま食堂に入る。
さて錦札は、一人歩きの御刀自様にあげるのです。
喘息持ちで、時折苦しそうな咳をしています。
わしも喘息持ちなので彼女の苦しさはよく判ります。

「道中の安全に、この錦札を持っていてください」

余計なお世話かもしれませんが、貰ってもらいました。
今日は19番立江寺宿坊に泊まるそうです。
強行軍をする彼女を、同宿のお遍路さんたちが途中電車を使うルートを
勧めていました。


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今日は徳島に住む先達同期のK村さんと13番~17番を歩くのです。
彼とは縁が深くて、思いがけない場所で出会ったり
予定を合わせて遍路したり、何かとお世話になっております。

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13番~17番の5箇所巡りは、昔から手頃な日帰り遍路行程で
余裕を持って遍路道歩きを楽しむ事ができます。
K村さんの地元で、知った顔にも出会ったりして・・・
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独りで歩く遍路も自己を見つめる修行ですが
二人以上で楽しく歩く遍路もまた格別です。
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話のネタは尽きず、時間を忘れて歩くと次の札所が見えてきます。
まだ花の季節には早いのですが渡ってくる風に春を感じます。
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あっという間に17番井戸寺に着きましたがな!
ゆっくり歩いても午前中で満願のコースです。
おきらく歩き遍路ツアーには最適ですね!
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ちょうどお昼なのでお寺の裏にあるトンカツ屋さんに入る。
何か意欲的な創作トンカツがあるよ・・・・
チーズがかかっているんですって。
どんなんか食べてみましょう。
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お腹がいっぱいになりにけり。

お腹もくちくなったところで、「国府駅」まで戻る。
今日のわしは、ここから「屋島駅」まで行くのです。
ほんと、穴埋め遍路ですね。
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K村さんはここから車が置いてある13番まで歩いて戻る。
今日は楽しいお遍路をありがとうございました。
次回の予定を組みますので、またご一緒しましょう。

「国府駅」~「徳島駅」~「屋島駅」と普通、特急を乗り継ぐ。
屋島駅前からは屋島山上行きシャトルバスが出るので
時間まで駅舎にいたら、観光ガイドの方が話しかけてきて
お遍路の話を沢山させて頂きました。
ほとんど、わしが喋っていたのですが・・・・

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シャトルバスに乗り、屋島山上へ。
連休の中日だけあって観光客が多いねえ。
もちろん、お遍路さんもいますよ。
そんなんで、屋島寺は大層賑わっております。

参拝が終われば、あとは高松駅前まで琴電で移動し、
駅前の徳島ラーメンでラーメンライスセットを腹に収めて、おしまい。
ホテルに移動して、寝るのみです。


3月22日(日)
今日は帰るのみです。
朝8時30分の大阪行きのバスで帰るのですが、
その前にうどんでも食べていこうかと思ったら・・・・
「コロナの影響で従業員のため9時からです!」
えっ?
仕方がないなああああああ。
コンビニでお握り買ってバスを待ちながら食べる。

やって来たバスに乗って3時間とちょい、
ガラガラの車内では手足を伸ばす事ができました。
無事に大坂に戻ってきました。

次回は4月に久万高原から松山を歩きます。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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