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おきらく遍路修行の旅 13巡目 76番金倉寺~83番根香寺

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13巡目も大詰めを迎えていますが、穴埋め遍路っぽくなっています。
ですからいよいよ結願、という気持ちが起きないかもです。

土日が仕事なので水木と休みです。


3月11日(水)

始発の新幹線で新大阪~岡山~坂出と移動します。
岡山からは、やはり学生の姿はなく、車内はサラリーマン達のみです。

「坂出駅前バス停」で、五色台方面のバスに乗ります。
0840発の玉越方面行きに乗る事だけ考えていましたが、
0820に「玉越行き」と表示されたバスが突然目の前に来ました。
2~3秒躊躇しましたが運転手さんに

「た、高屋に行きますか?」
「行きますよ」

慌ててバスの車内に。
予定どおり「高屋バス停」で降りる。360円ですが、
去年より値上げしているような気がします。
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五色台を望みながらスカイラインを歩く。
朝の空気は寒いが、登り道なので汗ばむ身体に冷たい空気が心地よい。
緩やかな道を登っていくと、眺望絶佳
遥かに瀬戸大橋の橋梁が見えます。
眼下の谷間には溜池を囲んで田園が広がる。
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鶯の声は聞こえないが、名も知らぬ鳥のさえずり
開きかけた桜の蕾、足元には水仙が群がって咲き誇っています。

ああ、この法楽

やがて白峯御陵への参道入口に来ます。
誰もいない。
緩やかな勾配の道を登っていきます。
まだ冬の気配を纏っている参道には草も生えていない。
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国分寺裏から真っ直ぐに登る遍路道の急勾配には泣かされるんですが
こっちの道は疲れない。
むしろ浮き浮きした気持ちになれます。

鼻歌歌いながら登ると、あっというまに白峯御陵に着きました。
ここの玉砂利に足を踏み入れると、いつも烏の鳴き声一声が聞こえます。
毎回毎回そうなので、眷属様のお出迎えなのかしらん。

御陵近くまで行くのは恐れ多いので、階段前で遥拝のみ。

梅雨時に来ると紫陽花が綺麗な参道を進み、
白峯寺へ着きました。

この札所も心地よい気が満ちているような気がします。
散々山を登ってきたのに本堂への階段が苦ではない。

なぜか?
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ご本尊の千手観音様の御利益でしょうか。
わしは子年なので、守り本尊さまなのです。今年は還暦で厄年なんです。
千手観音さんに助けていただいております。
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白峯寺から五色台の上を走る遍路道を根香寺へ歩くんですが
最初はいつもじめじめして滑りやすい。
この道は雰囲気が暗い、と言われる方もいますが
わしは陸上自衛隊演習場を過ぎたあたりからの道は気持ちよくて好きです。
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一瞬演習場からスカイラインへ出てみようかと考えましたが
やはり山道を歩きました。山道の気持ちよさが勝った。

最近雨が降ったのでしょうか、積もった落ち葉がぬかるんで
靴が盛大に汚れてしまいました。
やはりこういった事があるのでハイキングシューズよりも
トレッキングシューズが最適ですね。
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五色台山上の真ん中あたりに茶店があります。
いつもこの辺でお昼時になるので今日も寄っていこうかね。

・・・カツ丼
・・・・・を食べました。

さて、次に進もう。
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坂を下って遍路小屋にあるお接待のハーブティーで喉を潤し、
根香寺の駐車場が見えてきました。
駐車場には大型バスが2台

春はお遍路さんのシーズンやねえ。
ツアー客には本堂への階段はさぞ辛かろうて。
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いま12時半です。
結構早く進んでいる気がします。
ギリギリの予定で行動すると心の余裕がなくなるんで
余裕を持って行動できるようにしているつもりですが、
時々起きるアクシデントにも慌てず対処できるように修行を積みたいです。
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1時間ほど歩いて「一本松」から下界に降ります。
ここの擬似木材で固められた降り道は膝泣かせですねええええ
段差が急すぎるし、歩幅に合っていない。
長いダブルストックが必要ですね。
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道脇のあちこちに石が積み重ねられています。
ケルンのつもりなんでしょうか?
ここはハイキングコースなので、最初に誰かが作ると、後の人も
作るのでしょうか?

ふと後ろから人の気配がする。
脇に寄ったら、クロスカントリー風のランナーが駆け下りてきます。
こんな急な道を走って降りる?
わしにはとてもできん。膝が壊れてしまうよ。
彼は天狗様なんでしょうか。

下界に降りてきたら少し気温が高く、温かく感じます。
国分寺への曲がり道で、賑やかな3人連れ遍路さんがやって来ました。
2人は尼僧さん?深編笠を被っておられます。
ひとりは若い男性で、尼僧さんから盛んに世話を焼かれています。

いま3時過ぎ、これから五色台に登るとすると、どこに泊まるのかな?
禅喝破道場?
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国分寺に到着、ゆったりと参拝できました。
ダンタイサンも二組・・・根香寺にいたバスかな??

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ここのご本尊さまは霊験あらたかな千手観音さまで、
以前地元の方から癌平癒のお話を聞かせて頂きました。

残念ながらわしには何も感じられません。

大師堂も、とても霊気が強いお大師さまがおられるのですが
わしには何も見えないし、感じない。
しかし、結縁の綱があるので握って御宝号を唱えたら、
お大師さまとの御縁をいただけました!

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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さて今日のお宿は
国分寺門前の「えびす屋」で、ほぼ定宿です。
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新型コロナとやらの影響で宿泊客のキャンセルが相次いでいるのですが
歩き遍路さんにはそういったのはいないと思います。

今日はわしと3名の若いお坊さんだそうです。
ん?
さっきすれ違ったのも3人のお坊さん??
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夕食のときにやって来た彼らに
「あの~、もももしかして、五色台登り口ですれ違いませんでした?」
「ああ、あのときの人ですか」
「えっ?もう降りてきたのですか?」
「サポート車が白峯寺まで来ていて、そこから国分寺まで降りてきたのです」
「ああ~、なるほど」

2人の指導の尼僧様は善通寺の方で、男性は種智院大学3回生で高野山専修学院の学僧さまで
卒業前のお遍路修行に来ているそうです。
どうりで若いわけだああああああ。
それにしても専修学院で1年間の修行をされてきたんですね。すごい。

有難いことに僧侶の方々と食事を共にすることができ、
この機会に疑問に思っていたことを色々教えていただきました。
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尼様は紺の作務衣を着て歩いておられたので、作務衣とお遍路装束について訪ねてみたら
やはり、拘っておられないようです。

「作務衣は作業服なのでお遍路装束ではない!」

と偉い優婆塞(うばそく)が声高に議論していたんですが、
修行を積んだ阿闍梨様は、そんなに拘っておられません。

どの方に聞いても作務衣を着てお遍路することには拘りはありません。
その上に白衣を着ればなおよし、くらいです。

信仰上の疑問点は、きちんと修行を積んだ僧侶の方に聞くのが一番です。
在家の優婆塞や、出家だけした沙弥(しゃみ)の言う事は、あてになりません。

更に興味深かったことは、
本来理趣教は、きちんと修行した者に師僧から伝えられるのですが
現代はネットや訳本の氾濫で修行をしていないものまで理趣教に触れる機会が溢れている。
これもある意味危険なことでしょうね。




優婆塞:男性在家信者、女性は優婆夷(うばい) 
     出家修行者は、在家信者の生活習慣などについて、聞かれれば懇切に教えますが、
     積極的にあれこれ制限・指導することはありません。

沙 弥:僧に属してはいるが、具足戒をまだ授けられず、僧伽の正式な構成員となっていない。
     男性であれば沙弥、女性であれば沙弥尼と呼ばれる。
     また、修行の足りない僧として沙弥、あるいは愚僧と自称する。




若い学僧の耳は潰れていた。
「失礼ながら柔道、レスリング、ラグビーをされていましたか?」
「わかりますか?中高と柔道をやっていました」
彼の耳をみれば、どれだけ一生懸命柔道と向き合っていたかがわかる。
わしは潰れた耳の人を見るのが好きだ。
娘の婿殿もレスリングで潰れた耳をしている。だから婿殿が好きです。

彼は奈良県の有名な寺院の御子息だそうな。
今度訪ねてみよう。



3月12日(木)
6時30分に朝食をいただき、45分にお宿を出発する。
お坊様たちはサポート車が迎えにきて白峯寺から始めるそうです。
道中ご安全に・・・
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「国分駅」~「八十場駅」と移動して天皇寺に行く。
7時を少し回った時間なので境内には誰にもいないよ。
昨日よりも寒い気がする。
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「八十場駅」まで戻って、そこから「金倉寺駅」まで列車移動する。
今日はここから金倉寺~道隆寺~郷照寺まで行く計画です。

金倉寺門前のうどん屋さん・・・は
まだ開いていない。そりゃ~そうやね。

朝早いがダンタイサンが二組境内にやってきました。
納経所はさぞかし混むでしょう・・・でも気にしません。
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ここは天台宗の札所なんですね。
大師堂には弘法大師、智証大師、縁行者さまたちがおられます。

更に更に
訶梨帝母尊堂への参拝は欠かせません。
娘と孫娘たちが大変お世話になっています。
おかるてんさんのお香を身体になすりつけ、
ザクロはないのでザクロジュースをお供えして皆の無事のお礼を言上しました。
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お下がりのザクロジュースを有難くいただいてから納経所に行くと、
まだまだダンタイサンの納経帳がフルヘッヘンドでしたが
個人の受付もしていただきました。

本堂ではダンタイサン達が大きな数珠玉をバチバチバチバチいわせています。
先達さんが
「あまり一人がずっと鳴らしていないように、あとの人が待っていますよ!」
しかして鳴らす御刀自様は何処吹く風、延々と鳴らしています。
やれやれ。
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国道をはさんだ向かい側にあるうどんやさんは・・・
やはりまだ開いていない。

田園地帯、住宅地を足元も軽く歩くと
道隆寺手前の民家の前に来ました。

殊更に錫杖をジャラジャラ鳴らしながらゆっくりゆっくり歩く



玄関には人の気配はない。
あきらめて通り過ぎようとしたら、近所の人がわしを見つけて
「○○さぁ~ん、お遍路さんですよ!」
とわざわざ家の奥に行ってお母さんを呼んでくれました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

今日もお地蔵さまを頂く事ができました。
歩き遍路しか貰えない手作り地蔵さまです。
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道隆寺門前にも大型バスが・・・・
しかし納経所混雑のピークは過ぎています。やれやれ。
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ここから「多度津駅」まで歩き、列車で「宇多津駅」に移動する。
駅のパン屋さんで甘いパンやらカレーパンを買って
ホームでの待ち時間に昼食を摂る。

「宇多津駅」で降りて郷照寺に歩く途中の有名うどん屋は列が出来ています。
お昼近くなんで仕方がないでしょうね。

郷照寺に着いたら、先達同期のK村さんからメールが来ました。
「いま五色台です!」
彼も今日は休みなんですね。
こっちに来るそうで、郷照寺でお勤めをしていたら、
K村さんがやってきました。ほんと、御縁がよく繋がります。
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わしはここで予定終了、「宇多津駅」から引き上げる予定です。
その前に一緒に昼食でも、というんですが生憎いま正午

どこも一杯やろうなあああああ、と思いきや
例の有名店前の駐車場が一台分空いていますよ!
それに行列が途切れています。
ダッシュで店内に入れば、2人分の座るところがあった!

ぶっかけ天麩羅うどんをいただきました。
麺が太くてシコシコしておいしい。
時節柄、子供連れの人が多いような気がします。
店を出ると、また列ができていました。

パンとうどんで腹が満ちて、さて帰ろうかね。
「宇多津駅」まで送ってもらい、サンポートリレー号とマリンライナーを
乗り継ぎ、ひかり号で新大阪に帰ってきました。
今回も無事終わりました。

次回は翌週に焼山寺登りです。なぜいま?
それは、春になる前に柳水庵東屋にスズメバチトラプを仕掛けるためです。
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Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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