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お気楽遍路修行の旅 13巡目 54番延命寺~64番前神寺 令和2年2月4~6日

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2月4日(火)

今日は新大阪駅始発に乗り、いつものごとく岡山経由でお四国に入国する。

そして

今治駅で降りて、駅前バス停2番乗り場で大三島行き急行バスに乗る。
今回は大三島にある大山祇神社に行くのです。

今治の札所、55番南光坊の由来を辿ると、大山祇神社に行き着く。

それも、南光坊隣にあるのは別宮であって、本宮は大三島にある。
小説「神様の御用人」を読んでいると、大山祇神社関係が登場する頻度が多くなる。
それもそのはず、

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2600年前、神武天皇御東征にさきがけて、大山積大神の子孫小千命が先駆者として
伊予国に渡り、芸予海峡の要衡である大三島を神地と定め鎮祭したことにはじまると伝
えられます。

御祭神は大山積大神で天照大神の兄神に当り、天孫瓊々杵尊御降臨に際し、御子女神木
花開耶姫命を皇妃として国を奉られたわが国建国の大神で、山幸神(山林・鉱山の神)、
和多志神(航海の神)、大水上神(地水、稲作の神)、塩筒神(陸上・海上交通の知識神)、
事勝国勝長狭神(戦勝の神)が祀られ、地神・海神兼備の大霊神として日本の国土全体を
守護し給う神なのです。

古代より日本国総鎮守と尊称され、朝廷を初め国民の崇敬は各時代を通して尊崇篤く、
伊予国一の宮に定められました。
明治以降は国幣大社に列せられ四国で唯一の大社として尊崇されております。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

そんなすごい神社が今治の先、大三島にありながら訪れませんでした。
今の心境でいう「縁がなかった」からでしょうか。

平日に3連休を頂いたので、今治遍路の前に大三島に行ってみようぞ。
うん、そうしようそうしよう。
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「今治駅前バス停」から急行バスに乗って約1時間、「大山祇神社バス停」で降りる。
おお、ここか。
平日ながら参拝者、観光客の姿がちらほら見られます。
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境内には樹齢2600年と伝えられる大楠がどっしりと構えています。
神様とのチャンネルを開くことができる人は、もうこのあたりからビンビンと
感じるんでしょうが、およそ凡人のわしには見事に何も感じられません。
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悲しきかな、悲しきかな、悲しきかな・・・・

それでも本殿では祝詞をきちんとあげて六親眷属の平穏無事をお願いします。

本殿の右から出て、今日のお目当てである「東円坊」方面に歩く。
くねくねとした農道を歩んでいくと、足場が組まれた建設現場に出ました。
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どうやら本堂を立て直しているようです。

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神仏習合の時代、大山祇神社の別当寺として24坊が建てられ、大山祇神社の本地仏
である大通智勝仏を本尊として祀っておりました。
神々は仏や菩薩が色々な姿で現れた化身「垂迹身」である、とされ大山積神の本地仏が
大通智勝仏でした。

今では、南光坊と東円坊の2坊だけが残ります。

今治にある大山祇神社別宮と南光坊の由来については、お遍路さんたちの人口に膾炙し
ているため割愛します。
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東円坊は、南光坊の奥之院として解釈されていますが、ちょっと苦しい解釈かな?
南光坊は別宮の別当寺、東円坊は本宮の別当寺として位置づけられています。
無理に奥之院を設定する必要はない・・・と考えながら歩いていたら

「大山祇神社奥之院」の看板があり、行ってみました。
「生樹の御門」をくぐって、奥之院へ。御本尊は阿弥陀如来です。

さて帰りのバスまでしばし時間がある。
昼食を食べましょうかね。

ここは魚が美味しいということなんですが、神社前の店は行列ができています。
ですので駐車場近くの土産物屋奥のレストランで「漁師丼」をいただきました。
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この間にも観光バスが到着して老人たちがドヤドヤと降りてきます。
レストラン内もダンタイサン用の食事の用意ができていますがな。

バスに乗って「今治駅前バス停」まで帰ってきまして、
今日宿泊の駅前のBHにリュックを預かってもらい、身軽になり3kmくらい歩いて
54番延命寺まで行きました。
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冬の遍路道は静かで、冬の空気が満ち満ちています。
晴れた空を仰ぐが、今日は龍神様のお姿はいない。
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延命寺本堂の板塀には何もおられない。
いつだったか、ここにお不動様の横顔が見えたのですが・・・・
今日は神様のところに行ってきたから、お不動様は出てこられないのかな?

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もと来た道を戻り、55番南光坊に来ました。
おっと、その前に大山祇神社別宮を参拝し・・・

大通智勝仏の御真言は「おんあびらうんけんばざらだどばん」です!

なぜ大日如来の御真言か?
これは大通智勝仏は大日如来の化身であるからです。
関西先達会の時に南光坊住職がそう説明されていました。


閑話休題

高野山別院の案内板に引かれて、ついふらふらと行くと。。。
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今日はここまで。
あたりの気温も急に下がってきました。
お宿にチェックインして夕食に行こう。
ご当地B級グルメを食べに行きたいんですが、駅前からはちょっと遠いなあ。
仕方がない、ファミレスに行くことにします。
温かいご飯が食べたい。
コンビニのレンジで温めたものは味気ないのです。
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2月5日(水)
6時にホテルを出る。
駅前のコンビニで朝食を買い、食べながら歩く。
買ったのは「お赤飯」と「わかめご飯」お握り。
これ、お遍路最初のときに買った食料です。

以来、何を買おうかな~?と迷ったときには必ず買います。
ゲン担ぎというわけではないのですが・・・・
あ、あとおやつにはスニッカーズです。
これも変わらない。

今治駅前から56番泰山寺までは民家の間を通るんですが
あたりは暗いので遍路シールが見えない。

この道は少なくとも10回は歩いているので、
なんとか周囲の雰囲気で道が判るようになってきています。

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夜明けの境内には近所の方が朝のお参りに来ています。
寺社は、こういう素朴な信仰心に支えられているんですね。

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栄枯盛衰世の習い、といえばそうなんですが
お四国は、どんどん過疎化しているような気がして仕方がない。
わしも四国に移住したいと考えているのですが
家内から強行に却下されています。うう~む。

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川は寒風が吹いているのですが、菜の花が咲いています。
いやが上にも春はもうそこまで来ているのでしょうか。

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57番栄福寺境内にも誰もいない。
納経所にもいない。呼び鈴を押してしばらく待つ。
こんな寒い冬の朝に来る酔狂な遍路はいないんでしょうねえええ。

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朝の冬の遍路道を黙々と歩く。
しかし今年は暖冬なので雪の姿はない。
遍路をやっているときに雪が積もっているのを見たのは
内子から久万高原への道だけだったか。
舞い散るのを見たことはあったが・・・

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わしのお気に入りの風景は、これ。
歩き遍路の醍醐味です。

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内海源介の墓も、いつもどおり佇んでいる。
彼が昇天するとき光に包まれたというのは、単に酸欠の際の影響であると、以前に書いた。
目の細胞は酸欠の際に最後まで働きを失わないから・・・・

な~んて理屈をつけながら墓を見た。
これも歩き遍路の醍醐味

わざわざ車を停めて遍路道を下って墓を見に来るクルマヘンロも僅かにいるかも?
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仙遊寺山門をくぐり、石段を登って御加持水で喉を潤していたら、
降りてくる参詣者がわしを見つめている。
「?」
「以前お会いしませんでしたか?」
「え?もしかして地元の写真家の方ですか?」
「そうです。しかし、恰好いいですね~!」

(え?ななな何がかなあ?)

彼から見たら、お遍路装束が格好いいと見えたのですって。
確かに、お遍路始めた頃と比べて、容姿と纏っている空気感は違うと思う。

色々ジャラジャラとつけてはいるし、柿渋塗った傘は破れかけているし。
傷のいった錫杖突いているし・・・・

そういえば最近お接待に会わなくなった。
何故かと尋ねてみたら
「お遍路姿に隙がないからですよ、きっと」
と言われたことがある。

最初の頃と今のわし、さらにこの先のわし、どのくらい変わっていくのでしょう。

今回は後ろ姿の写真を撮っていただきました。
福田恵峰さんオリジナルの白衣です。

仙遊寺境内にあった大師堂横の建物がなくなり、できた広場では、護摩を焚いた跡がありました。
さらにその奥にはバスケットのゴールが鎮座しています。
住職のお孫さんたちが使うのでしょう。

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納経所では、豆まきの時に撒いた福豆をいただきました。
「車の中で食べてください」
「い、いえ。わしは歩きなんで・・・歩きながら食べます」

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ここの山道も好きな道です。
滑りやすいのが悩みですが・・・

下界に降りてきて、おなじみのパン屋さんでお昼のパンを買おうと思いきや、
「本日臨時休業」

ああっ

このまま閉店にならねばいいんですが。
最近あちこちのお気に入りの店などがなくなっているので気になる。
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「伊予桜井駅」から「伊予小松駅」を列車で移動し
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駅前の門前道を62番宝寿寺を目指す。
最近、宝寿寺が四国八十八ヵ所霊場会に復帰したとか。
86番志度寺が買い取ったとか、色々言われているが、わしにとっては
最初から宝寿寺が62番札所です。納経帳にもここの御朱印しか押されていません。

なぜって、この場所には過去幾千幾万の巡礼者の祈りが籠っているのですから。
唯一残念なのは本堂に向かってお勤めしたいということです。
それもそのうち復活してくれないかなあ。

納経所で300円払う。
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道沿いにあるラーメン屋さんで昼食を摂る。

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61番香園寺第2駐車場には閉じられた建物がポツンと佇んでいます。
愚かな人間の性を、十一面観音さまはどう見ておられるのでしょうか。

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本堂にはわしの孫くらいの子供を連れた親子連れがいます。
ここは子安大師さまがおられたんだっけ。
このくらいの子供を見かけると、ついつい目を細めてしまう爺のわしなのです。

やがて誰もいなくなった本堂

大日如来の正面にぬかづき、家内安全の祈りを捧げる。
すると、以前土佐の神峰神社で感じたのと同じような耳鳴りが脳の奥に伝わってきます。
違うのは神社ではシャープな感じ、ここでは温かみを感じる耳鳴りです。

正座をしていたら足腰が痛んできたので
椅子に座らせていただき、しばらく瞑想状態になりました。

ああ、だんだん神仏からのサインを受け止められるようになってきたんかなあ。
神仏からのサインは、受けようと身構えていたらなかなか感じません。
あるとき突然とやってきます。
その突然とは、作為のない作為の状態でしょうか。

「すべてを帰依します」

という心の状態でしょうか。
邪心があったらあかんのやろうね。


今夜のお宿は「ビジネスホテル小松」
肉屋さんの経営しているお宿です。
以前にも泊まったのですが、ここを起点にして60番横峰寺を目指して連泊するといいことがあります。

なぜって?
それはね、最初の日の夕食はしゃぶしゃぶ。
翌日の夕食はすき焼きなんです。
わしまだここには連泊していないのですきやきにはありついていないのですよ。
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今日の宿泊者はわしと、年配の御刀自さま。
聞けばわしの母親と同年代のようです。
明日は横峰寺に歩いて登ると言っていました。

今、横峰登山バスは冬季の休業期間なので歩きで登るのはしかたがないとしても、
80歳を超えてなお歩いてお遍路するのは大したものです。

今夜はいささか疲れていて、お酒を飲む気分ではないので夕食を終えたら部屋に帰って
さっさと寝ました・・・・


2月6日(木)
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お宿を6時半に出て、
63番吉祥寺へ歩きます。まだ空は暗い。
国道沿いにしばらく進むと、やがて着きました。

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手水舎脇の水槽に氷が張っていますよ。
今年一番の寒さかもしれません。

ライターで燈明に火をつけようとするのですが外気温が低いためガスの圧が低く
なかなか点きません。
おまけに手がかじかんでいるのでうまく扱えず、時間がかかってしまいました。

ここから64番前神寺までは国道を離れて山沿いの遍路道を歩んでいくと、
地元の道行く人たちから、しきりに挨拶をされます。
やはり遍路道を歩むお遍路さんは、日常の風景なんでしょうねえええええ。
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今日は一円玉をいささか用意してきました。
シュワッチ、ペタリの成功率は33.3%といったところでしょうか。
めでたし、めでたし。
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鐘楼堂から大師堂上空を望むが、今日は曇り。
残念ながら龍神さまは顕れませんでした。


今回の予定はこれまで!
まだ朝なんで、もうひと頑張りすれば65番三角寺にも行けるのでしょうが
あまりガツガツと先を急ぐのはやめにしました。
心に余裕をもつ、というのが13週目の願いなのです。

そのおかげで、大阪のねぐらに着いたのは午後3時で、
心豊かに旅の余韻に浸ることができましたがな。


今月のお遍路はこれでおしまい!
2月後半は孫とのひな祭りを楽しむことにします。

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Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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