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おきらく遍路修行の旅 13巡目 18番恩山寺~22番平等寺 令和2年1月31日~2月1日

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自分にとって遍路とは
札所に行くまでが遍路なんだと強く感じます。
遍路道にこそ修行の場が存在している。

色々考えながら、色々思いながら、色々感じながら歩く。
高尚な事は思い浮かばず、つまらない事ばかり心に浮かぶ。
これは自分の本質を知るのにいい機会です。

山を登っているときは登る事しか考えなくなる。
これは一種の禅定状態である。
やがて山頂に至ると視界が広がり、認識も広がる。
やがて浮かんでくる思考も前向きなことになる。

ああ、法楽であります。

お遍路旅を重ねてくると色々な課題が自分に与えられる。
徳島駅前の初めて利用したホテルでは、フロントへの入り口が分りにくかったり
フロントウーマンの対応が素人臭くて一方的だったり
これにいちいちイラつく自分がいる。
心乱れる自分に向き合う必要がある。十善戒を思い出せ!
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真っ暗な遍路道は冷たい風が吹いていて寒い。
目の前がはっきり見えない道を進んでいく。
道しるべを見落としがちになり、
今までの経験をもとに道を辿る。

次第に明るさを増してくる東の空は自分に進む道を
おぼろげながら示してくれます。
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すっかり明るくなったところで札所に着く。
誰もいない早朝の境内は空気が澄み切っていて、しかし神社のようなクールさはない。

気温が低すぎてライターの火がつきにくい。
いちばん短い蝋燭を使っているのでお勤めの間に燃え尽きてくれる。
いまお気に入りの線香は伽羅の香りです。
風向きによっていい香りが漂ってきて、これまた法楽
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山道を歩くと色づいた柑橘の実がなっている。
しかし種類が多すぎて何の実かよくわかりません。
地面に落ちた実を拾って食べようかと思ったら固くて、大きい。
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門前街はまだ開いていない。
気になるお菓子屋さんもまだです。
毎回固定してしまっている遍路計画では、ここを通る時間は朝早い。
いつか少し時間をずらして歩く余裕を持ちたいなあ。
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今回の計画は
 徳島駅始発
  ↓JR
 南小松島駅
  ↓歩き
 18番恩山寺
  ↓歩き
 19番立江寺
 立江駅
  ↓JR
 南小松島駅
  ↓バス
 生名
  ↓歩き
 20番鶴林寺
  ↓歩き
 21番太龍寺
  ↓ロープウエイ
 民宿碧

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鶴林寺へ向かう山を見れば、抜けるような青空
だんだんと気温もあがってきました。
でも寒いですね。
鼻水が垂れてくるので手鼻をかむ。
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山登りをするときは小幅で歩くのが疲れなくていい。
前半の登り道は傾斜が緩やかなので疲れにくく、軽快に登ることができます。
しかし、調子に乗らず淡々と登り、後半の急坂に備える。
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ほとんど意識することもなく石畳の遍路道に出る。
ここまでくれば、もうひといき。

山門をくぐったら賑やかな音楽が聞こえてきました。
工事車両が来ていて、作業員さんたちが昼休みにゲームをしていた音でした。

本堂の右横には大きなお地蔵さまが立っておられ、
じっとこちらを見ています。
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またしてもお地蔵さまの目につかまり、しばらくそこに佇んでいました。
突然強い風が吹き渡り、木々の梢が激しく鳴る。
ああ、この空間・・・・

チョコレートとカロリーメイトをお茶で流し込んでいると
汗が冷えて冷えて寒い。
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早々に太龍寺へ向けて急なくだり坂を歩む。
ここでも丁石地蔵さんが出迎えてくれます。

今日は遍路道では誰にも出会わない。
ガイジン遍路さんもシーズンオフなんでしょうか。

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集落に出て、今日は橋を渡って真っ直ぐ太龍寺を目指します。
迂回してのカモ道もいいんですが、今日は太龍寺を越す予定なのでまっすぐ行く。
この登り道も、前半は緩やかな登り道で、
ほんと上までこの道だったらいいなあ、と思う。
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が、そうはいかない。
後半からは丸太階段の道が延々と続く。
階段の道は自分の歩幅に合わないと辛い。
いつの間にか登ることだけに神経が集中しています。
雑念が次第に消えていき、下衆な想いが散っていく。

そうしたら車道との合流点に出ました。
おお、あとひと息です。
脚の疲労も心地よく感じる。
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リュックを降ろすと汗で濡れた背中が冷えるので背負ったまま
お勤めをします。
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本来、「背負ったもの」を降ろしてお勤めをするのがよいそうです。
でも今日は許してください・・・
手もかじかんでいてうまく動かない。
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よく見たら白く細かいものが舞っています。
おお、雪か。
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今年は暖冬なのですが、
一年のうち一番寒い時期ですもんねええええええ。
もっと雪があってもいいはずなんですが、今年はこれくらいでしょうか。

降りはロープウエイで、下界では今夜お世話になる民宿「碧」の女将さんが
迎えに来てくれています。ありがとうございます。

お宿に着いて温かいお風呂をいただき、
般若湯をいただいたらコロンと寝てしまいました。
山をふたつ登ったので疲れていたんでしょう。
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翌朝はワンちゃんの「あけび」くんと遊んで
平等寺まで送ってもらいました。
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先週晋山式と初会式が華々しく行われた境内は
いつもの平等寺に戻っています。
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かねてから行きたかった裏山の白水山にある
ミニ八十八ヶ所へ行ってみました。
よく整備のされている参道には点々と御本尊様の石仏がおられます。
40番まで来てみたら・・・
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おや?道はどこか?
先週の大嵐のせいか?道がわからなくなっています。
あたりをつけてこの道か?
下ってみたら石仏の姿は一向に見えません。
竹薮の道を下っていくと。墓地に出ました。
ああ~、間違ったんやなあ。
今更後戻りできん。
下界まで降りてみたらお寺から1kmくらい離れたところにでました。

次回来たときは逆打ちしてみましょうかね。

JR「新野駅」まで歩き、そこから「徳島駅」まで戻る。
高速バスチケットを買い、時間までに昼食を・・・
と思ったら、またしても修行になった。

なぜか、自動券売機にお札が通らず、やっと通ってボタンを押したら
「すいません、それ売り切れなんです・・・」
「えっ」

あきらめてハンバーグの美味しい店に行ったら今日に限って
「できるまで20分以上かかります・・・」
「えっ」

あとは、11時開店の店ばかり・・・
ああ、平常心を保つのに苦労しました。

今回の旅は最初と最後に心乱される事象があった。
「平常心を保て!」
というお告げなのでしょうか。
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Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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