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おきらく遍路旅 12巡目 46番浄瑠璃寺~64番前神寺 令和元年11月1日~3日

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12巡目も大詰めになってきました。
11月の最初は仕事の関係上、1(金)~3(日)の3日間です。
さて、どうやっていこうか?


10月31日(金)
JR大阪駅バスターミナル2210発の夜行に乗ります。
果たして眠れるか?記憶はない。
多分細切れにでも寝ていたのでしょうね。


11月1日(土)
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0535にJR松山駅前バスターミナルに到着
さすがに寒いなあ。
まだ駅舎のコンビニは開いていない。

久万高原行きバスは0650発なので、しばらく早朝のバス停でたたずむ。
0545にコンビニが開いたので温かいコーヒーを買ってくる。
今朝はお遍路さんはいないなあ。

やってきたバスに乗り「森松本町バス停」で降りて丹波行に乗り、
「浄瑠璃寺前バス停」に着いたのは0805 320円なり。
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当然なんですが久万高原まで行って三坂峠を下るより、
あるいは「塩が森バス停」で降りて浄瑠璃寺への山道を下るより
かなり早く着きました。

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浄瑠璃寺境内は誰もいない。
お勤めを済ませて納経所に行ったら、若い女性が二人
お軸と納経帳を出していました。
「あの~、お勤めはされましたか?」
「えっ?お勤めしなきゃいけないんですか?」
彼女らはここからお遍路を始めたみたいです。お軸が真っ白だったから・・・
納経所のお母さんも
「お勤めを先にしなきゃ・・・教本はあるの?」
「いえ、ひとつだけ」
「じゃ、これをあげます」
忘れ物という勤行次第のパンフレットを渡しました。
「よろしかったら、わしと一緒にやってみますか?」
「いいんですか?」
「これも先達の仕事です」
ちょうど音木を持ってきていたので、本堂で般若心経とご本尊の真言をあげる。
「この先は、おいおい覚えて行ってください」
「はい。ありがとうございました」

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今日はいいお天気で、渡る風も心地よいねええええ。
鼻歌が飛び出してくる。
道端の柿の木には熟れた柿がなっていますが、
いつもある無人販売はないなあ・・・・
まあいいか。

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ふと空を見ると龍神さまがおられますよ。
本日の晴天をありがとうございます。

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楽しく歩くと足取りも軽い。
札始め大師堂でトイレを貸していただき、石手川の長い橋を渡り・・・

西林寺へ来ました。
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ここの直前にあるお弁当屋さんで美味しいお弁当を買おうかと思ったが
まだ1030です。
ちょっと早いかなあ??

国道から脇道に入る遍路道沿いにあるお好み焼き屋さん。
いつもいつもいい匂いがしていて気になっていました。
でも人気店らしく駐車場はいつも満員
丁度11時に開店するようで、看板を出しに来たお店の人と目が合いました。
「あ、あの~もういいですか?」
「はい、どうぞ!」
こりゃ、入るしかない。店内はわしひとり。
広島焼きの店です。
「豚玉!」
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ビールは飲みたいが、我慢我慢
そのかわり、歩きのお遍路さんにはお接待でドリンクがつくそうです。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

ドリンクお接待に納札を出したら、
おお、錦札をはじめ、納札が貼ってあるよ。
家田荘子さんのもあった!

浄土寺を向こうに見える道の角に、お接待のミカンが置いてあります。
立って食べさせてもらっていたら、中から声がかかりました。
「どうぞ、どうぞ入って休んでください」
「は、はははい」
話好きのお母さんで、心臓の手術の際にお大師様に助けてもらったとか
信心についての話を色々しました。

自分にとって起きた出来事を、良きにつけ悪しきにつけ
神仏の御加護と感謝しながら生きる事の大切さを語ってくれました。

錫杖を触らせてもらいたい、と言うので
恥ずかしながらわしの錫杖を渡すと、心臓の部分に当てていました。

もっともっと修行を積んで、
誰に対しても恥ずかしくない態度の取れるお遍路さんになりたいと願うわしでした。

さて浄土寺の門前では待望の柿が売っていました。3個100円
早速買ってお勤めの後に食べる。うまいなあああああ。
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今日は平日なので、それほど参詣者はいないが、
定年後のオジサン歩き遍路さんがちらほらいます。

彼らは定年になってお遍路を始めた人達
姿形は、アドベンチャー的なラフな格好で、
菅笠、白衣着用率はおおむね30%です。
満願ののち再びお四国に来る人は何%くらいなんでしょうね。

繁多寺の聖天堂では、靴を脱いで中に入り、
持参の御神酒をお供えしてお勤めをする。

お願い事の内容が変わった。
生々しいお願いが、現実的なお願いに変化している。
変化している自分の心境にも気づく。
これは進歩なのか、どうなのか。

ここまで来たら石手寺までは気分的に近くて楽です。
3時前に着いてしまった・・・かなり早い。

納経所で今夜の通夜堂の宿泊をお願いし、宿帳とアンケートを記入する。
この時点では、まだわし独りのようです。
奥まった場所にある通夜堂の建物は相変わらず古い。
畳敷きの大部屋にあがると・・・すでに先客の荷物だけが置かれている。
「???」
なんだこりゃ?
荷物の主は手続きせずにあがりこんでいるんでしょうか・・・
こいつは辺土(職業遍路)か?なんとなく散らかっている。
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とりあえず自分の陣地を確保し、布団を延べてその下にリュックを入れて
「誰かが寝ているような」雰囲気にしておきました。意味あるか?

さて時間を無駄にしておくわけにいかないのは自分の性分
52番太山寺にいこうか。
さんや袋だけ持って
「石手寺バス停」~「南端バス停」で降りて
運転免許センター行きに乗り換える。
バスに乗っていると昨夜の睡眠不足が襲ってきて眠い。
いつの間にか和気駅前を通過して、次は「片廻バス停」で目が覚めた!
あぶない、あぶない。

バスを飛び降りて太山寺へ。
リュックを背負っていないので背中が軽いね。。。
午後を廻ると空気が冷たくなってきた感じがします。

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大師堂横の十一面観音様、きょうもいいお顔をされておいでです。
なぜか、この石仏さまに心を惹かれるのです。

さていま1628
時間内に53番圓明寺まで行くことができるか?
まあいいや。間に合えばよし、間に合わねば帰ろう。
そんな気持ちで淡々と歩いていました。
昔とは違ったこの心境、自分にとっては成長と捉えていいのか??

目の前に圓明寺の山門が見えてきました・・・
おお、納経所の時間内に着きそうだ。
1658、先に納経所に行きました。
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ありがたや、間に合った。でも汗をかいてしまいました。
でも次回はこんな行動はしたくないなあああああ。

「伊予和気駅」まで行き、そこから「松山駅」へ。
通勤通学客、観光客でごったがえす路面電車に乗って「道後温泉駅」まで行く。
今日はさすがに平日だけあって浴衣を着た観光客は少ない。
いつもの「椿の湯」で汗を流そうかね。
こちらは本館と違って地元の人が多く来る湯で、
ゆったりと湯に浸かることができます。

結構今日も歩いたなあ。
疲れた脚を労わる。

石手寺通夜堂に戻ると、暗い室内にはわしのほか2人の気配がする。
わしの後に入ったお遍路さんと、辺土?

今夜は静かな夜で、風も吹かないので建物がミシミシガタガタいわない。
繁多寺聖天堂のお供えのお下がりの御神酒をいただくと
酔いが身体に回ってきて
あっという間に眠ってしまいました。


11月2日(土)
夜明け前に目が覚めました。
ヘッドライトをつけて屋外の水洗トイレまで行き、用を足す。
今朝は昨日の朝みたいな寒さはないような・・・気がする。

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先日すっ飛ばしていた本堂・大師堂でのお勤めをする。
夜明け前なので誰もいないかと思ったら
一人二人地元の人でしょうか、
参拝者が懐中電灯を照らしながらやってくる。
あとは境内に沢山いるネコちゃんたち。
子猫でしょうか、ニャーニャー言ってくるが、近寄ると逃げていく。

荷物を取りに帰り、布団を格納して通夜堂を出る。

石手寺門前のコンビニに行き、熱いコーヒーと朝食を買って
店の外の椅子で食べる。
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さて今日は、「松山駅」~「今治駅」まで移動、
各駅停車に乗ったので15駅、約1時間30分の列車の旅を満喫できます。
通夜堂ではよく眠ることが出来たので、
列車に揺られてもあまり眠くならないよ。

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松山駅に着いたら、駅舎のレンタサイクル店で
かねてから予約しておいたクロスバイクを借りる。4000円なり。

自転車遍路というものを、いちどやってみたかったのです。

専門店においてある自転車だけあって
軽いし、車輪もよく廻る。
風を切って走るのは気持ちがいいね。

まずは54番延命寺をめざす。
市街地を快調に走ったのはいい・・・が、
思わず歩き遍路道を辿ってしまいました。
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自転車を担いで階段を降りたが、軽いのでそれほど苦にならない。
これで焼山寺登りをするとどうなるか?
やってみなければわからない。
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延命寺境内では、おばあちゃんと孫娘がお接待をやっていました。
手作りのテイッシュ入れです。
ひとついただきました。

次は56番泰山寺へ。
多分この方向やろう、と思う道を進むと、見慣れた道に矢印シールを見つけました。
あとはもう一直線!
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新作の太山寺大師堂の絵です。
大師堂と背景の取り合わせが好きなんですよ。
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田園地帯をカッ飛んで栄福寺へ!
途中気になるラーメン屋さんがあったが、ここは我慢して
先へ進む。
歩いていると結構時間がかかる感じだが、自転車だとすぐにつく。

57番栄福寺への坂道がキツいなあああ。
この先の行程が思いやられる。

さて、ここの絵はまだ描いていないなあ。
本堂脇の箱車を描こうか・・・・
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門前の店で「へんろうどん」を食べて、さあ仙遊寺までの山道を登るか。
勾配があがる都度、ギアチェンジを繰り返す。
どんどん軽くしていくが、そのうちこれ以上軽くならん。
サドルをもう少し高く設定しておけばよかったかなあ?
この種類のマシンは自分で簡単に設定でけんのです。

やがて勾配は最大になってきます。
歩いているのか自転車をこいでいるのか、
ようわからん速さになってきました。

しかしここで挫けるわけにはいかん。
えっちらおっちら東屋のところまで来て挫けました。
山門まであと少しやんけ!
でも太腿がいう事をきかんようになった。
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ヨロヨロと山門まで行ったら自転車が数台停めてある。
おおっ!皆ここで終点なんやね!
わしも元気にここに停めさせていただく。
歩いて参道を登るのは苦にならないよ。
途中の御加持水を頂いて元気百倍!

58番仙遊寺に到着
お勤めの後、納経所に行ったら白髪をひとつに結んで口髭を蓄えたおじさんがいました。
「お願いします」
「はい、はい。車かな?」
「いえ、今回は今治だけ自転車です」
「お、それは失礼」
「この『照』記念バッチもください」
「あ、それはいくらかなあ」
「600円です。納経と併せて900円!」
「あ、そう」
「5000円でお願いします・・・」
「え?お釣りはいくらになるんかいのう?」
「4100円ですよ」
こんな会話をしていたら、お互いに御影と御詠歌札を忘れていた!
あとで宿に帰って気がついたんですが、後の祭り・・・・
さて、どうするか。

閑話休題

山道を登るのはキツいが、降りは一気です。
快調快調また快調!
と、いきたいんですが、これがけっこう危険です。
路面がフラットでない箇所が多いので、
速度が出すぎるとタイヤをとられて転倒してしまう。
それにカーブで膨らみすぎると対向車がいきなり現われて危険です。
ブレーキを前後に使い分けて慎重に・・・

そうこうしているうちに、
59番伊予国分寺に着きましたがな。
仙遊寺門前にいた自転車もあとからやってきましたがな。
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国分寺の隣にある
「脇屋義助」を祭った神社に参拝します。ご存知新田義貞の弟です。
この先には「脇屋義助公之廟」があるそうなんですが、まだ行っていない。

ここから55番南光坊へ今治市内目指して行くのですが、
その前に駅前に自転車を返そう。
何事もなく返却できましたがな。

平地は気持ちよく走ることが出来ますが、
当然山道はキツい。
この先自転車遍路をやるか、やらないか・・・それはわからん。
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55番南光坊まで歩き、お勤めを終えたあと、
今夜のお宿の「ビジネス旅館笑福」に連絡を入れて迎えに来てもらう。

6年くらい前までは、駅前に「笑福旅館」という遍路宿があったんですが
高齢の為たたみ、息子さんがこの施設を始めたそうです。

遍路宿ではないため、連休中は、しまなみ観光の人たちが宿泊していて満員ですって。
なので、飛び込みの歩き遍路さん達をだいぶ断ったそうです。

洗濯を終えて部屋でひっくり返っていたら、
窓の下から騒々しい音が聞こえてきたので見ると、
バイクツーリングの宿泊客がビッグバイクで到着したようです。
あれはハーレーの音やね。
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満室なのに夕食はわしひとり。
みな、地元のB級グルメを食べに行くらしい。
お遍路さんは疲れていて外に食べに行く元気はない。

ひとりだけなのに料理は冷めていて、
お吸い物も食事半ばを越えたタイミングで出てきました。
ご飯は胚芽米のようですが、
朝の残りが保温ジャーに入っているような感じで妙な匂いがする・・・

夕食はビールを頂いたので、すぐに寝ました。



11月3日(日)
0630に朝食を頂いて、さっさと出かける。
「今治駅」~「伊予小松駅」まで移動する。
今日は日曜なので列車内は閑散としているが、
ジャージ姿や制服の学生がちらほらいます。部活か講習か?
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「伊予小松駅」で降りて右手を見ると、参道になっているのがわかります。
まずはここから行こう。62番宝寿寺
7時50分着なので、納経所はまだ開いていない。
職員のおじさんが本堂の扉を開けていました。
「おはようございます。お参りしていいですか?」
「どうぞどうぞ。ちょっと待ってね。すぐ開けるから」
納経所も開けてくれました。

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十一面観音像の特別開帳は今月一杯だそうで、やれ間に合ったよ。
足元まで上げてくださったので座ってお勤めしていたら
その奥の扉を開けてくださり、中を見ることが出来ました。
立派な仏像が並んでいます。
一瞬だけの拝観でした。
(誰もが「見せてくれ」と言っても見ることはできんので注意)

一之宮神社のある場所を教えてもらい、当時の写真も見せてもらいました。
もともと宝寿寺は札所である一之宮神社の別当寺で、納経は神社境内でした。
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納経所の方から、置いてあった錦札を貰いました。

一之宮神社へは、後で行くことにして、61番香園寺に行きましょう。
今日の天気は[雲量8]の曇り空なんですが、雨が降るような気配はない。
いつもの大聖堂で五体投地礼でお勤めします。

納経所では、初めてのお遍路さんには礼拝所での納経を薦めているようですね。
重ね印のわしには特に何も言われず・・・

礼拝所をスルーして次へ。

「伊予小松駅」まで戻り、踏切を越え、こんもりとした神社の森を目指して進む。
すると参道が真っ直ぐ続く道に出ました。
おお、ここが一之宮か。
伊予の一之宮は、大三島の大山祇神社であることは動かしがたいが、
社伝によると、分祀したものであるので、これを一之宮と呼んだのでしょう。
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境内の脇に、
別当寺宝寿寺のあった場所に碑が建てられています。

(裏面碑文そのまま)
延宝七年藩主の命に依り白坪の里より当所に移す
明治元年の廃仏毀釈令に依り明治十二年二月当社南隣に移す
大正十二年五月鉄道開通の為現在地に新築移転す
当所裏東用水路より西へ五十米北道路より南へ十米当寺共同墓地あり
平成四年三月 社司 鴨威代
日野傳次 記す 九十三歳

なにはともあれ、いままで確認しておきたかった場所に来られて満足です。

国道を東に向かい歩くと、吉祥寺に着いた。
門前のレモンの木、たわわに実っています。
多分持ち主はいないのでしょうが、落ちている実はないかと探したら
おお、色づいたのがひとつ落ちている。
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酸っぱい気分を口の中に留めつつ、さて今回最後の札所に行こう。
余裕たっぷりの行程ですね。
64番前神寺の空には・・・龍神さまはいない。曇り空ですから。
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今日は一円玉をいささか用意してきた。
お不動様の前に進み、アンダースローでシュワッチと投げる。
おお、2枚引っ付いたよ!
ありがたや。

わしがやっていたら若いカップルがやってきて
「お金がひっついているよ」
という会話が聞こえたので、
「やってみ。ご利益があるよ!」
「どんなご利益ですか?」
「・・・・うう~む。お不動様がお願いを聞いてくれますよ」

アンダースローでシュワッチと・・・
おお、引っ付きました!
「おしあわせに!」
「ありがとうございます」

本堂での参拝終えてまたお不動さまの前を通ったら、
親子遍路3人組がお不動様の前でガヤガヤやっていたので、
またしても投げ方を教えたら、皆引っ付き、御利益あり!

実はこの投げ方、お遍路の仲間から教えてもらったんっすよ。
ソフトボールをやっていたそうで、アンダースローも納得です。
こんな楽しいことは皆に教えてあげたほうがいいよね!

納経所から出てきたら、
歩くのがままならないお婆ちゃんを孫が両側から支えて
駐車場に向かっているのを見て、走り寄り
宝寿寺で貰った錦札をお婆ちゃんにあげてしまいました。
「この先、お元気で巡拝できますように!」
「ありがとうございます・・・」

ここの札所って、不思議な所です。
たまたま錦札を持っていると、
あげたくなるような人に出会ってしまうことが多い。

鐘楼のベンチに座って大師堂の上を見ると龍神さまがいつもおられる。
今日は曇りでおられなかったんですが・・・

一円玉投げのレクチャーは、わしのお節介なんですがね。

できればこの場所で半日くらいボケーッとしていたいです。
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今回のおきらく遍路旅はここでおしまい!
有意義な旅でした。
お大師さま、龍神さま、ありがとうございました。
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「石鎚山駅」まで行き、しばし待ったあと
一両編成のローカル列車がゴトンゴトン来ました。
列車がホームに入ったとたん、雨がザーッと降ってきましたがな。
見えなかったけど、龍神さまはおられたんだなあ。
ありがたや。

12巡目の遍路旅も、残す所あと数箇所
11月中に終わって、12月には高野山に行けそうです。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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