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おきらく遍路旅 12巡目 68番神恵院~77番道隆寺&三豊市観光 令和元年9月27・28日


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9月に入ったというのにまだまだ暑いですね。
さて、太平洋上には熱帯低気圧が渦巻いています。
雨と気温が気になるところですが、それでも休みの日となればお遍路にいきます。

12巡目の行程上、2日間で行って帰れる予定を立てたら
観音寺市周辺がいいだろう、ということで、
それも「多度津駅」から77番~68番を逆に打ちます。


9月27日(金)
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朝4時起きで始発の新幹線に乗り、香川の多度津まで行く。
新幹線を「岡山駅」で降りたら、瀬戸内線でトラブルが発生しているようです。
なんでも岡山駅~大元駅間で線路上に自殺願望の高齢者が立ち入り、
警察が出動して確保されるも大暴れしたために
90分の大幅遅延だそうな。
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なんとも人騒がせですねええええええ。
この調子だと予定していた時間にお遍路を始められないなあ。
まあいいや。
腹をくくってすし詰め状態のマリンライナーに潜り込み、
隙間をみつけてスマホをいじって時間を潰していたら、
やがて復旧しました。

艱難辛苦の上、「多度津駅」に着く。
あえて遍路予定表は見ないことにしましょう。
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いつもとは逆の道のりで道隆寺の裏口から入る。
ここから入るのは初めてです。
平日の朝、お遍路さんの姿はなし。
淡々とお勤めを済ませてご朱印をいただく。

門を出たらお遍路用品の「サンエイ」さんの店内に入る。
輪袈裟の紐がちぎれてしまったので修理をお願いするため・・・

「いらっしゃいませ」
「こんにちは。輪袈裟の修理をお願いしたいんですが」
「え?輪袈裟の修理?ちょっと待ってくださいね」

別の人が奥から出てきて
「うちではやっていないんですよ。似たような色のはあるんですが」
「え?先達大会のとき、おたくの店員さんに聞いたらやってくれると・・・」
「わからないんです」
「あ、そう。じゃあ、この紫のをください。自分でつけますから」
「はい」
「あ、それから文字なしの笈摺もください」
「は?おいづる?・・・って何ですか?」


∑( ̄ロ ̄|||)えっ?

「あの、ほら・・・これの何にも書いてないやつ」
「ああ、袖なし白衣ですね」
(まあ、そうとも言うが・・・)

天下のサンエイさんの店員の対応とは思えないなあ。
パートのおばちゃんやろうか。

色々思いはあれど、とにもかくにも買い物を済ませ、
逆打ちで歩く。
殊更に錫杖をジャラジャラ鳴らしながら、
ゆっくり、ゆっくりと住宅街を歩く・・・

「おへんろさぁ~ん!」

声がかかりました!
いつものお地蔵さんを頂けるおじさんです。
今回は、わしからのお礼と言ってはなんですが、
頂いたお地蔵様で六地蔵堂を作ったのでその写真を持ってきました。
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ほっこりしながら車道を歩いていると車が停まり
「金倉寺まで行くんですか?乗っていきませんか?」

おおっ

お大師様があらわれた!

今朝の列車の遅延を取り戻せそうです。
車のお接待の方は60歳前後で、金倉寺近くにお住まいだとか・・・
話好きの人で自分の趣味の事や家族の事を話してくれる。
その中に「再就職」というワードがでてきたので、もしやと思い
「自衛隊のOBですか?」
「えっ?陸自です。どうしてわかったのですか?」
「いや、そのお年だし再就職という言葉が出てきて・・・」
「同業ですか?」
「はい、海自舞鶴です」
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そこでまた話が盛り上がったのですが、車なので金倉寺にすぐ到着
彼はこれからお孫さんのところに行く予定だそうで、
わしが本堂でお勤めをしている間にダッシュで家に戻り
趣味の写真のCDなどを持ってきてくれました。
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今回もいい出会いがあるなあ。

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さて金倉寺では、孫の出産でお世話になった訶利帝母尊さまにお詣りする。
お供えは、ザクロジュースです。
ザクロをお供えするのがベストなんですが、なかなか売っていないし、
生を持ってくるのは歩きでは難しい。
で、大阪市内のスーパーを探し回って、
ようやっと見つけたのがこのジュースです。

それから正月にここで買った「ザクロ香」
綺麗な塗香入れは買わなかったのがずっと心に引っかかっていたので、迷わず買いました。
結構な値段なのですが、今夜の宿代は心配しなくてもいいので
心置きなく買い物ができます。

ここから善通寺までの道、巡打ちのときも時々道を失っていたので
果たして逆打ちですんなり行けるやろうか。

あの山を目指して・・・・

遍路シールを見落とし、結局大きな道を歩くことになり、
ショートカットできる私道を含む遍路道を失ってしまった。
あ~あ、少し遠回りになっちまった。
金倉寺までの車お接待で浮いた時間を食いつぶしてしまったかな?

おまけに市街地の赤門通りに入ったら激しく雨が降ってきましたがな。
雨具なしではずぶぬれになるくらいの激しさです。
久々にポンチョを取り出して着る。
靴は・・・防水が効かずぐちょぐちょ。
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ぐちょぐちょで75番善通寺に着きました。
本堂前には企業研修かなあ??
ワイシャツにネクタイの若者たちがたくさんオジサンに引率されて来ました。
おお、手水の使い方もきちんとしていますねえ。
お灯明、線香は省略していますね。

本堂を出たころには雨が小雨状態になり、ポンチョを抱えたまま御影堂に行く。
途中、「かたパン屋」の方を見たらすいていたので先にそこに行き、
家内と娘の好物の「石パン」を買い込む。
これ噛み砕くときに無理すると歯が折れるやん。
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さて御影堂に戻り、お大師様にご挨拶する。
次に駐車場方面にある聖天堂に行き、お供えの御神酒を供える。
お勤めの後、御下がりを押し頂く。

いま12時、昼食時です。
甲山寺への途中、かねてから気になっていた「三村のパン屋」さん。
「大師もちパン」
初めて店に入ってみて、さて大師もちパンは・・・・
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「売り切れ」

ああっ

人気なんでしょうね。
それでも「大師」の名のつくアンパンとクルミパン、それと屑パンがあるよ。
それを買ったら200円ちょっとです。

もぐもぐ食べながら歩く。

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やがて甲山寺へ着く。逆打ちだと、正面から入ることになります。
すっかり雨も上がって青空も見えてくるが、蒸し暑い。

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先日ここの絵も描かせていただいたので、モデルとなった毘沙門堂でも
丁寧にお勤めをします。
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ここから曼荼羅寺、出釈迦寺へは山を目指して進むので歩みやすい。
はるか山の中腹には奥之院の屋根を望む。

曼荼羅寺の絵もまだ描いていないなあ。どこを描こうか。
やややはり「笠松大師」かぁ。
松がないのが残念ですね。
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ここの休息所前にはいつも果物が置かれていて、安い。
今日はイチジクがあるよ。わし好きなんです。
さっそく買って6個を一気に食べてしまう。

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出釈迦寺もまだ描いていない。なぜ描いていないのか、
知る由もない。
なぜ知る由もないのかは、知る由もない。

いま2時半
今日は三豊の善根宿に泊めていただく予定で、弥谷寺まで迎えに来ていただくのです。
ありがたや。
これから弥谷寺まで歩くと・・・1時間はかかる。
電話で到着時刻を伝える。
到着してからも、参拝時間は最短でも20分はかかるなあ・・・・
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いつもの巡打ち道とは逆の景色なので、分岐点ではいちいち立ち止まり、
振り返り確認するので効率が悪く、難しい。
「逆打ち3倍の御利益」
というのは本来歩き遍路を指すんやろうな。
遍路道を歩かない車・ツアー遍路にはあてはまらない、
と声を大にして言いたい。

この記述にムカつく方がおられたら、
正々堂々とメールください。


閑話休題

弥谷寺へはいつも「ふれあいの里みの」側から
比較的緩やかな道を登っていたんですが、
いざ逆から登るとこれが結構キツい。
今日は調子が悪いのかなあ・・・汗が噴き出してくるし
脚の筋肉が悲鳴を上げ始める。

艱難辛苦の上弥谷寺駐車場に来ました。
善根宿の御主人に「いまからお参りしてきます!」と連絡し、
更に階段を登る、登る。

煩悩の108階段はキツいなあ。
更に本堂への階段もまた然り。
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眺望絶佳の本堂に着いたら
「ブハァ~」
とため息が出ましたがな。

大師堂では、靴を脱いだ時に靴下が少し雨で濡れていて気になりましたが
そのまま上がる。足跡は・・・つかなかった。

今日は足の調子も良くないし、ここで立ったままお勤めするか・・・
いやいや、懺悔懺悔六根清浄、きちんとやろう。
奥まで進み、五体投地礼をしていると膝の靭帯や太ももの筋肉が悲鳴をあげる。
あ、いかん。足がつってきた!
脂汗流しながら、なんとか終わりの五体投地礼までやりました。

駐車場までの下りの石段、焦らず慌てず、確実に降り、
駐車場で待っている本日のお宿のKさんの車を見つける。
「こんにちは!遅くなりました!」
「お久しぶり!」
ガッチリと握手を交わす。

三豊市内の自宅で善根宿をしているKさん、
この世界では有名になっているようです。
しかし、誰でも泊めるわけではない。必ず誰かの取次が必要なのです。
この記事読んでいきなりKさんに「泊めてくれ!」と連絡しても無理です。
八十八ヶ所の札所をここまで来るまで2~3か所の善根宿に泊まり、
そこの主人に認められてから取次いでもらえるところです。

歩き遍路さんは皆、よい人間ばかりとは限らない。
できれば関わりたくない人も結構いますね。これはわしの経験から・・・
Kさんも伊達や酔狂でお遍路さんを泊めているわけではない。

もし宿泊を断られた方は、逆恨みすることなく自分自身を顧みてくだされ。
懺悔懺悔 六根清浄

さてこの日お世話になるのはわしと、野宿遍路さん。
彼を68・69番門前まで迎えに行く。
駐車場に大きな荷物と共に佇む30代くらいのスキンヘッドの男性
御出家様か?と思ったが、そうではないらしい。
遍路中は面倒くさいので剃っているんですって。

Kさんの家に向かう途中、最近有名になっている「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」に寄る。
ここはボリビアのウユニ塩湖のような絶景写真が撮れるということで
「インスタ映え」で若者が多数集まっているそうです。
今日は金曜日なのですが、結構若者が集まって写真を撮っています。
結婚式の前撮りか、ウエディングドレス姿も見られます。
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わしらも、一枚・・・

Kさんの善根宿で夕食(ビールつき)をいただき、
お遍路談義に盛り上がる。
野宿遍路の彼は、もと陸上自衛官ということで、
同業者同志共通の話題で盛り上がりました。
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今日は陸上自衛隊の人に縁があるなあ。
善通寺聖天堂での御下がりの御神酒を振る舞い、更に酔いは廻る。

皆疲れていたし、お酒も入って眠くなってきたので8時ころでお開き!
部屋に帰ったら、開け放たれた窓からは海風が心地よく流れてきます。
ああ~、極楽極楽

おやすみなさい。


9月28日(土)
明日の日曜は仕事なので、今夜大阪に引き上げます。
前回Kさんのところに泊めてもらった時、
三豊市の有名どころの案内をしてもらうはずが台風接近のために
キャンセルしてしまったのが心残りでした。

今日の三豊観光の最初は、
「天空の社・高屋神社」
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ここもインスタ映えするスポットですが、朝早いので誰もいない。
重い身体をなんとか天空へジャンプ。

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次に「不動の滝」は水が枯れていて雰囲気がよくわからず、残念無念

Kさんが檀家になっている「御室派・円明院」
白いパゴダが山の中腹に建っています。
涅槃物はタイからの寄贈なんですが、なぜか中にはおられませんでした。

海岸の道を走り「鴨の越・浦島神社」を望む。
ここは浦島伝説発祥の地だとか。

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最後は、弘法大師が求聞持法を修された「妙見宮」
巨石の下に建てられた堂宇を見ていると、幽玄な雰囲気になります。

おお、そういえば70番本山寺の近くですねええええ。
寄ってもらい、お勤めをする。
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そろそろお腹も空いてきたので、昼食は「渡辺うどん」に行く。
有名店なので駐車場は混んでいます。
天ぷらうどんの中、500円です。
手打ちうどんのもちもちシコシコ感が心地よい。


今日は「観音寺駅」から大阪に引き上げる予定で、大分余裕があるよ。
68・69番まで送ってもらい、そこで終わりにしましょうか。
そういった話をしていたら、
道路を特徴的なねじれた錫杖を突いて歩いておられるお遍路さんを発見!
Kさんが「無行さまだ!」

ええっ!?

ちょうど彼の話題が出ていたところです。
齢80にて歩き108回、車50回の大ベテランです。
そういえば以前遠くからお姿を見たことがあったなあ。
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車を慌てて路肩に停めてご挨拶をさせていただく。
さすがに歩きの錦札の方は貫禄が違うなああああ。
しかも角が見事に取れています。
表情も思わず引き込まれるような雰囲気です。

わずかの間にお話をさせていただきました。
わしはまだ歩き10回、車2回です。
この先の道のりを考えるとため息が出てきそうなんですが、
目の前に淡々とこなしてきた大先輩の姿を見ていると、
自分にもなんとかできそうな気がしてきましたがな。

御多分に漏れず、先達の位には興味がないようです。
歩きのベテランさんたちはこういったことに執着がないようですね。
煩悩の塊の自分を恥じ入るばかりです

ありがたい錦札を頂戴しました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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68・69番門前でKさんに感謝しつつお別れ。
また半年後にお世話にならせてください。

駐車場には大型バスが2台
おお、ダンタイサンやなあああああ。

境内には札所が二か所あるので、ダンタイサンを避けて空いている方から行こうかね。
で、神恵院から行く。
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そこを終わり、観音寺に行く。大師堂前には先のダンタイサンがたむろしているが
なんか全体に締まりがないような雰囲気です。
なぜって、帽子をかぶったままで読経する人たちが、お堂の周り一杯に占領している。
どんな先達かな?と思って見てみたら30代くらいの男性が、
手拭いを頭に巻いたまま経頭を務めています。

なんじゃこりゃ?

でもこんな事で腹を立てていたらご本尊さまに怒られる。

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そう思っていたら、またまた気になることが。
今日は個人遍路の若者たちや家族連れが納経帳持って沢山来ています。
その人達、遠くからお賽銭を投げ銭している。
あんまりひどいので、控えめに
「お賽銭は、そっと差し入れてください。目上の人(仏様)にお金を投げないようにしてください」
と伝えました。

小学生の女の子は、
「おかあさんも、お金をなげているじゃない!」
と不機嫌。
お母さんはうつむいていました。

なんやかんやで今回の予定は終了!
ここを打っておけば、
次回66番雲辺寺を降りて67番大興寺を経て、そのまま東に進むことが出来るのです。

12巡目は、まだ38番から67番の行程が残っているんです。
それは10月第一週に三連休を頂いたので、ぼちぼちとやりましょう。
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No title

 深山無行さまとは、一度だけ坂本屋でお話しいたしました、
私みたいなお茶汲み小僧にも優しい笑顔を下さいました。
 ほんに ”仏のようなお方” とはあのような人をいうのでしょうか。
 私のイイ思い出です。

No title

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を体現されておられる方ですね。
自分もそうなりたい。なれるだろうか。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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