FC2ブログ

おきらく遍路旅12巡目 35番清滝寺、36番青龍寺、奥之院などなど 令和元年9月6・7日

he12-7a-01.jpg

9月6日(金)
暑い夏の土佐遍路も大詰めであります。
高岡にある35番清滝寺と36番青龍寺は、
鉄道の路線からは離れているので
おきらく遍路旅をする上では結構不便です。

で、バスを利用して近くまで行くことはできないだろうか?
「バス停NAVI」という便利な検索サイトがあるので
色々検討したところ、
he12-7a-02.jpg

0640に「高知駅前BT」から宇佐行に乗り、
「宮前スカイライン入口バス停」まで行く。
 ↓
そこからドラゴンバスに乗り換え
「竜(りゅう)バス停」で降りて
36番青龍寺まで歩く。
  ↓
1126「竜バス停」~「高岡営業所バス停」で降りて
35番清滝寺まで歩く。
  ↓
山道を歩いて戻り、
1441「鳴川通バス停」~「南はりまや橋バス停」で降りて
路面電車に乗り換えて「高知駅」まで戻る。

この予定で一日が終了となります。
机上では、まずまずといったところか。

he12-7a-03.jpg

he12-7a-04.jpg
青龍寺では石段の途中にある弁天堂に寄り、
清浄な湧水が流れているので、お金を洗わせていただいていると
弁天堂の奥にイタチがいて、じっとこちらを見ています。
彼は弁天様の眷属なのでしょうか??
he12-7a-05.jpg

he12-7a-06.jpg

門前にいる仏師
最近ここに店を開いたそうです。5月にクルマヘンロしたとき、
円空仏の話をしたことを覚えていてくれた。
「ま、中に入って話でも・・・」
というのでノコノコ奥に入らせていただきました。
he12-7a-07.jpg

得度をされた真言宗の僧侶だそうです。
加行もされているので正式な位も持っておられる。
そういえば、仏師は得度をされていることが多いそうです。
確かに仏像三十二相八十種好のなかには印契を結ぶ表現もある。
仏様を刻む際に、きちんと修行をした僧侶の仏師の方がより表現がしやすいでしょうね。

印契といえば、
お遍路さんの中に時々読経の際に印を結んでいる人がいるが
真言密教では印契は師僧から一子相伝で秘密に伝えられるものなのであって
ネットなどで流布しているものなどを真似っこして行うものではない。

この考えは当然のことで、仏師の方もわしも同じで、
色々なお作法は、信者の先輩から教わるものではない。
きちんと加行をおこなって師僧から教わるべきです。

印契でも、法界定印などの在家がしていいものはある。
しかし僧侶の勤行の際の印契は、袖で覆って隠しています。

真言宗でも流派によって微妙にお作法が異なること・・・・
これが悩ましい。
しかし、きちんと伝えられたことであれば、
あれが間違っていて、これが正しいんだ!と言い切ることはないと思う。

こんな話をしました。
彼は円空仏を彫り、美濃の国関市の弥勒寺に納めたということです。
実はこの弥勒寺の住職、わしの小学校の同級生なのです。
天台宗なのですが、信徒さんを連れてお遍路ツアーもしているとか・・・
どこかで御縁が繋がったら会えるかも・・・。


1時間ほど話した後
「竜バス停」まで行き、1126発の便が出るまで1時間弱ある。
he12-7a-09.jpg
駐車場には「酔竜」という店があり、中にはお接待所があります。
ノコノコ入り、トイレを使わせていただきました。
どうもここはレストランだったようですが、
いまは珊瑚加工がメインで、数珠をはじめとした遍路用品が置いてある。

店の方に数珠について教えていただきました。
素材によって功徳が
水晶は千倍、菩提樹は万倍なのだそうな・・・・・
へえぇ~。

真言宗の数珠の持ち方について、読経の際には親玉を上にして手首に垂らす・・・
これはどの派も同じ。
しかし持つときは、親玉を手の中に隠し持つのは一緒でも
5指で握るとか、人差し指をかわして握るとか・・・色々ある。

さて、どうすっか。
先達であれば、推薦をいただいた親寺のお作法に従うべきでしょうね。
わしは13番大日寺で推薦を頂いたので、大覚寺派のお作法を順守すべきでしょう・・・
しかし、息子さんの光昴さんは高野山専修学院で加行を行ったバリバリの
高野山派なので、多少の祖語は自分自身で解決していかねばならんなあ。。。

ここでもいろいろ教えていただきました。
ありがたや。

he12-7a-08.jpg

今日の天気は雨の確立が高かったのですが、
青空に太陽がギラギラと照りつけています。見事な晴天であります。
龍神様に感謝感激であります。

さて、バスが来たので乗り、
「高岡営業所バス停」まで行きます。
ひとつ前の停留所の「鳴川通バス停」は、帰りの際に乗る高知市内行が出るバス停なので、
しっかりと場所を目に焼き付ける。目の前はショッピングセンターです。

バスを降りて、北に向かって歩く。
ここは遍路道ではないので遍路標識もない。
スマホのナビが頼りです。

he12-7a-10.jpg
目の前に「高知リハビリテーション学院」がドーンと見えてきました。
おおおおお、
今を去る40年前に、受験でここまで来たことがあるのですよ。
まだあの頃は大阪南港から高知港までのフェリーがあって
世間知らずの高3のわしにとっての大冒険でしたがな。

結局「来なくてもいい」と学校から言われ(?)
高知での生活は出来んかったなあ。

ああ、なつかしい。
he12-7a-11.jpg
そんな気持ちを抱えながら山道に入る。
山の斜面の集落の生活道路のようです。
いつもの清滝寺へ向かう超・危険な参道とどこかで合流するのか?
と考えながら静かな車道を黙々と歩む。
吹く風は心地よいが、なにぶん蒸し暑い日なので
汗が次から次へとふき出してきます。

he12-7a-12.jpg

白衣の袖口から汗がしたたり落ちてきます。
う~~ん、夏用に笈摺を新調すべきか?
それともお大師様がバックプリントされているTシャツにすべきか?
he12-7a-13.jpg

いろいろ考えながら登ったら、
いきなり35番清滝寺に着いた!
通夜堂の裏に出てきました・・・・こんな参道があったんやね。
he12-7a-14.jpg

手水鉢を見たら、
水面を細かい水滴が走っている。
おお、ここにも液滴現象があるよ!
上流となる本堂右奥の子安地蔵さまの泉も液滴現象が見られるので
当然といえば当然
he12-7a-15.jpg

掌でひとくちすくって喉を潤す。
ああ~、甘露甘露

先に来ていた夫婦連れが納経所の場所が分らずウロウロしていたので
案内して差し上げる。

自分のお勤めは、他の人の邪魔にならないよう
そっと唱える。

お遍路はじめて、最初のうちは恥ずかしいので小さい声で読経し、
お経を覚えてくると大きな声であげ、
更には得意になって経本を読まずに読経する人もいる。
そのうち、他の人の邪魔にならないように小さな声で経本を見ながら読経する。

自分にもこういう時期があったか。。。
今の自分の境地はいかに?

そのうちおじさん遍路がやって来て話しかけてきました。
「お経をあげるコツとかあるんですか?」
「抑揚をつけず、流れるように・・・」
「なるほど」

「本道の裏に、霊験あらたかなような泉があるんですけど・・・」
「え、本当ですか?」
もう一組やって来た夫婦連れも誘って泉の場所に行く。
「ほら、落ちてきた水が水面で細かな玉になって水面を走っている」
「おお、有り難そうな水ですね」
「あ、ほら、水が落ちてくるところに仏さまがおられる」
「え?本当ですか?どこどこ?」
「ほら、あそこあそこ・・・」
「ああ、本当や!」

わしも指摘されるまでこの小さい仏さまには気がつかなかった!
なるほどここの泉はありがたし。
こういうものは自分独りだけで満足していてはいかんなあ。

ペットボトルに水を頂きました。

さきほどのおじさん、大坂の今宮戎さんの関係の方でした。
大坂七福神詣でで今宮戎さんに行っているので
また正月に行ってみよう。
he12-7a-16.jpg

もと来た山道を下り、「鳴川通バス停」まで戻る。
バスの時間まで30分の余裕があるので
ショッピングセンターに行って昼食を買い、
店の前のベンチで食べる。
カツオのタタキを巻いた「土佐巻き」を食べたかったのですが、
ここには置いてなかった。もしかして売り切れか?

1441「県庁行き」に乗って「南はりまや橋」で路面電車に乗換え、
he12-7a-17.jpg
「高知駅」で降りる。
今日のおきらく乗り継ぎ遍路はこれで終了!

すこぶるうまくいきました。
それに人との出会いに恵まれて、楽しく過ごすことができました。

ホテルに帰って濡れた衣装を洗濯して・・・
高知での第2ラウンド開始!

商店街まで路面電車で移動して、
レストラン「コックドール」に行く!
ここ、わしのお気に入りの洋食屋なんですよおおおおおおお。
品のある洋食屋さんで色々美味しいが、
わしが好きなのはチキンカツレツです!
he12-7a-18.jpg

どうしたらこんなにチキンが美味しく調理できるのか?
遠慮がちに聞いてみたら、揚げる油の温度と、肉に切り身を入れること
と教えてくれました。
多分鶏肉の下処理もあるんでしょうが、それだけは秘密?かな???
クックパッドに載っていないやろうか?
それからドミグラスソースは素人では無理やなああああ。

ビール一1本をいただき、すっかりご機嫌でホテルに帰る。
少し千鳥足になっているかな?

いや、満足満足



9月7日(土)

八十八ヶ所の行程上、今日は余裕のある日程にしました。
何をするかというと、奥之院巡りです。
he12-7b-01.jpg

高知周辺の札所には奥之院が多くあり、
札所に隣接しているので、
24番最御崎寺の一夜建立の岩屋、
28番大日寺の爪彫り薬師、
31番竹林寺の船岡堂、
37番岩本寺の矢負いの地蔵
これらは札所を廻るついでに参拝できました。

また30番善楽寺奥之院の安楽寺は駅から近く、
比較的容易に廻ることができました。
36番青龍寺の奥之院は少し頑張りましたが・・・

しかし
29番国分寺の毘沙門堂、
32番善師峯寺の岩屋奥之院、
33番雪蹊寺の中谷観音堂、
34番種間寺の本尾山奥之院、
これらは結構離れているので気合を入れて廻らねばなりません。

高松の川東氏の編纂された奥之院納経帳に載っている場所を
いま廻っているのですが、余裕ができたら記載されていない場所も
参詣したいと考えております。

0800
予約しておいた駅前の「日産レンタカー」で小型車を借り
カーナビに住所を入力して・・・いざ。

he12-7b-02.jpg
最初は種間寺の奥之院に・・・・
河口沿いの狭い道を進む・・・あれ?どこかな?
神社はあるがその先に「奥之院」の標識はない。
he12-7b-03.jpg
それらしき建物に行ってみて、石段を進むと
脇にひっそり建つ石柱に「奥之院」の文字があるよ。
he12-7b-04.jpg

おお、ここか。
he12-7b-05.jpg

難易度が高いなあ。
でもこうして探すのも奥の院の醍醐味です。
民俗学者の五来重氏によると、
最初に行者が修行をしたような辺鄙な、霊験のある場所に
行者を慕って信者が集まりお堂を建てたのですが、不便なので
時代が下がって便利のよい所にお寺が建てられた。

こういった解釈は、実際に奥之院に行ってみると納得します。

納経は種間寺なので、ついでといっては何ですが
本堂、大師堂でお勤めして、先達納経帳にも御朱印をいただきました。


さて次は雪蹊寺の奥之院
ここも場所がわかりにくい。
he12-7b-06.jpg
宅地の中の小高い山の上にあるんですが、
登り道に至るまでの車道の狭さが大変でした。
車を置くのにも、近くの家の方にお願いして置かせてもらう。

山登りの際には、気温と湿度が高いので汗が滝のように流れては落ちる。
he12-7b-08.jpg
しかしお堂にたどり着いたときの満足感は変えがたいね。

he12-7b-07.jpg

雪蹊寺で納経を済ませ、さて次は
禅師峰寺の奥之院
ここは納経が麓の薬師寺です。あらかじめ電話連絡をしておきました。

he12-7b-09.jpg
麓の駐車場に車を停め、階段登って薬師寺へ。
もうこれだけで汗が吹きだしてきます。
こじんまりした本堂の入り口で住職様がにこやかに出迎えてくれました。
「観音堂は、この上ですよね」
「はい。納経帳をお預かりします」
「はい、では行ってきます!」
he12-7b-10.jpg
軽い気持ちで登りはじめたら・・・・
行けども行けども山道は続く。
he12-7b-11.jpg
ああ、もう少しと思ったら、まだまだ山道は続く。
汗が滝のように流れ落ち始めた。

30分くらい登っただろうか。

he12-7b-12.jpg
目指すお堂が見えてきました。
おお~、ありがたやあああああ。
お勤めの最中に、背中から気持ちのいい風が吹いて来ました。

薬師寺まで戻り、御朱印を頂き、
ずぶ濡れの白衣のまま車に乗り込み、
さて・・・場所も近いので禅師峰寺も行っておこうかね。

禅師峰寺で御朱印を頂き、次は国分寺奥之院毘沙門堂へ。
このへんでお昼になりました。
道すがらのコンビニでお握りでも買おう。

と、

考えながら運転していたら
土佐一宮神社が目の前に見えた。
こここれは善楽寺にも寄らねば!

奥之院だけでなく、札所寺院も廻っているので
線香、灯明、納め札が心もとなくなってきましたがな。
灯明台に線香が有料であるところでは買いながら持たせる。

善楽寺を後にしてコンビニで買ったお握りをほおばりながら

he12-7b-13.jpg
高知市の北に位置する毘沙門堂に到着!
龍王院宗圓寺という寺院もあるが、奥之院とは関係はなさそうです。
滝が流れ、修行の場という雰囲気がビンビン伝わってきます。
he12-7b-14.jpg

国分寺まで取って返し、御朱印を頂き
いま1500
帰りのバスは高知駅前1630です。
ここで考えたのは、28番大日寺まで行けるかな?
ここの奥之院はすでに御朱印をもらっていますが、
大日寺を今日やっておくと
次回13巡目の28番大日寺~34番種間寺という高知市内遍路が楽になる・・・

どうしようか・・・どうしようか。

えい!「迷ったら進め!」だ!
いくぞ!

目的地まで18km、なんとかなるでしょう。

行きはよいよい、無駄なく大日寺に着いた。
本堂の中にあがらせていただき、正座してお勤めしていると
女性の親子連れが入ってきました。
わしが中にあがっていたので、入ってきたのでしょう。
母親らしき老婆がお賽銭を投げ銭して賽銭箱から盛大に外れていたので
「もし、お賽銭は、そっと差し入れるのですよ・・・」
「ああ、そうなんですか。すいませんでした」
わしに謝ってもらうのは筋違いなのですが、
ご本尊さまにも通じたでしょう。

御朱印を貰い、ダッシュで駐車場に戻り
汗みずくの衣装をすべて着替えて
高知駅方面に出発!
高知駅前でレンタカーに給油し、営業所に返却しなくてはならん。
その手間と、高知駅方面に向かう道路の混雑状況を考えると

余裕のない自分の心は、ついつい逸りがちになってくる。
いかん、いかん。
心に余裕を持たねば・・・
般若心経を唱えてみても、焦ってくる。
いかんいかん。

焦る気持ちと共に給油を済ませて営業所へ。
いま1610
努めて平静を装い、手続きを済ませて車を返納する。

あと15分あるぞ!
早足で「高知駅BT」8番乗り場に行く。
ついでにコンビニで夕食とビールも仕入れることが出来ました。
トイレに行くこともできました。
いやぁ~、心配をよそに時間の余裕ができたことに感謝

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

he12-7b-16.jpg
車中の人となり、ビールをくらって大坂まで気分よく帰る事が出来ました。

ありがたや、ありがたや。
来週の水曜日は高松で先達大会です。
翌日も休みをいただけたので、高松市内遍路もできるなあ。

9月は充実しています、はい。
he12-7b-15.jpg
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード