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鯖街道キャンプウオーク2009年

2009-4

今年の鯖街道キャンプウオーク2009が終わった。

1999年から関わり続け、10年も経ってしまった。
その間本当に色々な事があった。
いろいろな人と出会い、別れ、その中でいろいろな事を教えられ、考えさせられ、
その結果自分自身変ることができた。

鯖街道2009では、人と人とのつながりは人生の中で宝物だということを強く感じた。

1日目の夕食時、自分の不注意で参加者の子供に火傷をさせてしまった。
バーベキュー着火のためのアルコールが飛んでしまったのだ。
普段から「リスク管理」を自ら標榜していた本人が、いちばんやってはいけない危険な失敗をしでかしてしまった。
おまけに自分は医療従事者・・・自ら手を下して怪我をさせてしまった。
幸い火傷の程度は1度(赤くなる程度)で、冷やせば大丈夫なんですが
本人の受けたショックと、父兄への説明を考え、キャンプ場から救急車で医療機関へ搬送することにした。
救急車を待つ間、救急車に乗り込んで病院に着く間、ひどく長いこの間、この始末をどうつけるか
そればかり考え続けていた。
どう責任をとるべきか・・・・・・・・

責任を取るためには
自分は身を引かなければならない。
キャンプ場に帰ったらその足で家に帰ろう。
二度と鯖街道には関与しない事にしよう。

いや、逃げ出してはいけない。
針の筵の上にあっても、最終日まではこの場にとどまらなくてはいけない。

でも、でも辛い。
ああ、時間が戻ってくれないかな。
あの時の前まで・・・

失敗は失敗
やってしまったことを後悔するよりは、いかにして後始末をつけるかだ。

ああ、辛い。

救急指定病院について
病院で医師の手当てを受け「大丈夫ですよ」と言われた。
気持ちが少し軽くなった。

問題はその後だ。

楽しいはずのバーベキューとそのあとの花火に影響を与え、
参加者、スタッフに大きな迷惑をかけてしまった。
家族にも心配をかけてしまった。

夜中の10時半にキャンプ場に帰ってきたらスタッフミーテイングの最中だった。
刺すような視線に包まれるのを覚悟で、まずみんなの前で謝った。
その場から逃げ出したかった。
しかし意に反してエキセントリックな反応は何も返ってこなかった。
ミーテイングは淡々と進み、やがて何事もなかったように終わる。
皆それぞれの仕事に戻ったり、明日のキャンプファイアーの打ち合わせのために、
それぞれ散っていった。
自分はというと、しばらくその場の椅子に座り込み、呆然としていた。

すると窓の外からスタッフのT君が呼んでいる。
「ちょっと来てくれ」
ミーテイングの続きかと思って屋外食堂に行ってみたら
若手スタッフが集まっていた。
「おやっさん、まだ夕食を食べていないでしょう?これからバーベキューの二次会やろう!」

「・・・・・・!」

カセットコンロを二つ並べて網を載せ、その上に肉を山盛りにしてボウボウ焼き始めた。
焼くというよりも、肉が燃えている。油がダラダラ下に落ちて溜まっている。
なんて豪快な、無茶苦茶な焼肉だろう。
自分を中心に座らせて集まったスタッフたちがワーワー、ギャーギャー騒ぎながら
夜中の大宴会が始まった。
炎にあぶられた肉が焼け焦げ、ウインナーは炭化し始めている。
煙があたりに立ち込めている。

煙が目に沁みて、涙がにじんできた。

目の前では、いつも明るいK君が火に煽られながら肉をドサドサ載せている。
横では、T君が自分にビールを勧めながら、飲めない酒をグビグビ飲んでいる。
後ろでは、いつもはほとんど食べないNちゃんが黒こげ肉を皿に山盛りにして頬張っている。
いつのまにか年配のスタッフたちも集まってきて騒ぎ始めた。

こんな騒がしく、熱く、そして温かい焼肉パーティーは産まれて初めてだ。

みんなが激しく落ち込んでいる自分を一生懸命励まそうとしてくれている。
みんな疲れ果てているだろうに・・・早く寝たいだろうに・・・
仲間ってすばらしい。
この仲間たちと出会うまでは、励まされたりお慰みされたりすることに嫌悪感を感じていた。
きっとそれは自分の生い立ちと、心からの励ましを受けてこなかった、またはそう感じていなかったせいだろう。

しかしこの夜ばかりは、みんなの気持ちが嬉しかった。心から嬉しかった。
こんなに人の気持ちを正直に受け止める事ができたことは初めてだ。
彼らに出会わなかったら、こんな自分にはなれなかっただろう。
いい歳をして、今頃こんな事に気づいた。

最高の仲間たちって、こういった連中の事をいうんでしょうね。

起こしてしまったことを、いつまでもくよくよ後悔していてもしかたがない。
失敗をいかにして誠実に対応して、そして挽回するかだ。
火傷をさせてしまった子と親御さんには申し訳ない気持ちで一杯だ。
幸い親御さんたちは謝罪に対して笑って対応してくれた。
火傷をさせてしまった子は、来年も参加してくれると言ってくれた。

至らない自分をみんなが受け止めて、仲間として認めてくれている。

自分は一生忘れない。
この晩の黒焦げの肉とウインナーの味を。

2009-3
2009-2
2009-1




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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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