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おきらく遍路旅 番外編 坐禅体験

おきらく遍路旅 番外編
坐禅体験
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坐禅というものに、前々から興味があり
きちんとやってみたいという気持ちが強くありました。
しかし、自分にとってなかなか敷居が高く、
禅寺の門をくぐるきっかけがありませんでした。

わしのお遍路の定宿である民宿「碧」で以前
真言宗の瞑想法「阿字観」のワークショップに参加させていただき、
作法についてきちんと教えていただきました。

その後、今住んでいる近くにある箕面市の西江寺で阿字観をやっているのを
見つけて参加させていただくようになりました。
坐禅と阿字観は瞑想法という意味では同じです。
阿字観を入り口として、次は座禅を学びたい。

今回「碧」で坐禅のワークショップが開催されるとのことで
告知を見てすぐに参加表明させていただきました。
坐禅に加えて食作法もやってくださる。
これも是非体験したかったのです。

お遍路をしている途中、
根香寺手前にある宿泊施設「禅喝破道場」がいつも気になる。
ここでは希望者に坐禅、食作法を教えてくださるらしいが、
なかなか足が向かなかった。

で、いつもの「碧」でならば、気軽に行ける!



6月23日(土)
大坂梅田を0700発の高速バスに乗って
0927徳島駅前バス停に着きます。
空模様は・・・曇り空です。

今日はまず、19番鶴林寺に行っておこう。
5番乗り場の1100勝浦行きに乗る予定ですが、
まだ1時間以上ありますよ。
コンビニに行って昼食を買い込んできてベンチで待つ。
気になる飲み物を買ってきて口に含んでみると
「・・・・?」
うう~む。次は買うか?買わないか?
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カメラを取り出して・・・あっ
SDカードを入れてくるの忘れた!
あ~あ、今日はスマホで撮影しましょうかね。
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雨がポツポツ降り始めました。
天気予報では・・・曇り!
なんて野暮なことは言わない、言わない。今は梅雨なんだから。

1100にやって来たバスに乗り、日赤病院、小松島を経て勝浦まで走る。
その間、雨が降っていたり、やんでいたり。
1210「生名バス停」に着く。740円

雨がパラパラ降っているのでポンチョを取り出して着込む。
今日は菅笠と錫杖は持ってきていないのですよ。
お遍路はついでで、座禅がメインなのでお遍路装束は白衣だけなんです。
でも雨の日はやっぱり菅笠があると便利ですよね。
後悔してもはじまらない。
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鶴林寺への登り道は雨に濡れた木々や花が楽しませてくれます。
ミカンの木には、小さな青い実がついています。

登り道を登っていくと身体が汗ばんできて
ポンチョの中が暑苦しくなってきますが、脱ぐ事はできません。
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蒸し暑い気持ちを和ませてくれるのは
路の脇に咲いているガクアジサイの花です。
日本の梅雨は風情があっていいですねえ。

更に登ると地面に赤い実がたくさん落ちています。
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おおっヤマモモだ!
特に熟れているのを拾って口に含むと

甘い!やっぱり甘いぞ!

その場にしゃがんで全部食べたい気持ちを抑えて
次に進む。
お茶の木もあるので若葉を口に含むと
ほろ苦い味が口の中に広がる。

ビワの木は・・・ないかなあ。

季節の景色と味を十二分に楽しみつつ
緩やかな階段を登り、「水呑み大師」で水をいただく。

更に登っていくと雨が小降りになってきました。
しかし、
あたりは靄に包まれていて、
下界は一面乳白色で水井橋とか、かも道といった絶景は何も見えません。
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山道を歩くのは気持ちがいいですね。
息があがってくる場所もあるのですが
瞑想の呼吸法を学んだあとでは、
呼吸管理も前よりはうまく出来ているような気がします。


1330
20番 鶴林寺着
駐車場には3台の車が停まっています。
山門をくぐったら、雨がやんでいますよ。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

手水場に行ったら、犬連れの男性が犬に水を飲ませています。
(おおっ?柄杓で犬に水を飲ませている?けしからん!)
という気持ちで近づいていくと、
こんなもので水を与えていました。
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ペットショップで売っている携帯用の水飲みです。
こういった犬連れ参拝者は初めて見ました。
「こんにちは。行儀のいいワンちゃんですね。こういう方は初めて見ました」
「い、いやあ。これはマナーだと思い・・・」
わしが手水を使い、大師堂脇でポンチョを脱いで本堂への階段を登ろうとしたら
彼らは階段の下で手を合わせている。

無意識に彼らのところに戻り
「本堂に登ってお参りしませんか?」
「いえ、犬連れなので遠慮しておきます」
「・・・・そうですか。でも、このワンちゃんならば大丈夫だと思います」
「そうなんですかねえ」
「仏様は気にしないけれども、眷属さまたちが嫌がって怒るんですよ」
「なるほど」
「このワンちゃんを見ると、眷属さまたちは嫌がっていないように見えます」
しゃがんでワンちゃんに手を合わせたら、じっと見つめてきました。
「ほめてもらえたね。でもやっぱりやめておきます」
「そうですか。この先お気をつけて」
わし、犬連れの参拝者にこんなこと言ったのは初めてです。

どこの神社仏閣でも、四国遍路でも
チョビチョビ犬を連れて参拝している人たちがいますが
キャンキャン騒いでるのをよく見ます。
たぶんあれは眷属さまたちに怒られているのでしょうね・・・

「うちの○○ちゃんは家族同然よ!」

なんていうのが常套句ですが、畜生はあくまで畜生です。
そのへんを理解しているか、していないかで参拝者の心構えも変わってきます。
今回のことで、参拝差し支えないワンちゃんもいるのだなあと思いました。
そういえば別格西山広隆寺にも案内犬がいるなあ。

閑話休題

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靄にけむる本堂で1人お勤めをしました。
前回は大きなお地蔵さまの目につかまって立ちすくんでしまいましたが
今日は特になにもなし・・・

大師堂まで降りてお勤めをしていたら
目の端を白い服を着た人(?)が横切りました。
納経所の人に
「白い服を来た人が通りましたっけ?」
「いえ、誰も白い服は着てないですね」
「そうですか」
お大師様からのメッセージがあったのかな?
あのワンちゃんのことと関連あるのかな?

想いを残しつつ、手水場脇の下り道へ行く。
雨で濡れた苔むした石段は危険やねえええええ。
ストックの力を借りておっかなびっくり下ります。
またポツポツ降っているような気がしますが
深い木立が雨を遮ってくれるので、雨着を着ずに歩くことにします。

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豊かな水をたたえた小滝で水を掬って飲んでみたら
甘露甘露
ペットボトルを空にして水を一杯詰め込みました。


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下界に降りてきて、1440に水井集落に出てきました。
ここの東屋で遅い昼食を食べながら、
「碧」の女将さんにお迎えの電話連絡をして
しばらくボ~ッと待っていましたがな。

雨が下着まで染み込んでいて、座っていた椅子が濡れていますよ。
今の季節ならばいいのですが、冬に濡れると体温が急速に奪われて危険ですね。

迎えの車がやって来ました。
車内には、今回のワークショップ参加者の女性が乗っています。
彼女は愛知から夜行バスで徳島駅まで来て、
平等寺~太龍寺を登ってきたそうです。わしと逆のコースやね。
やはり雨に濡れています。

ここから近くのスーパーマーケットに行き、今夜の食事を仕入れます。
ワークショップは1930開始なのです。
これは、仕事を終えてから参加しやすいように設定されているのですって。

お宿に着いたら、早速濡れた服を着替えて備え付けの籠に入れたら
女将さんが洗濯してくださります。
風呂に浸かって一息ついて
広間に降りてちょっと調べ物・・・

へんろ地図で、
今の自分のやっている「おきらくへんろ旅」の行程では、
どのくらい歩いているのか。
ページを繰りながら、結構細かい作業ですね。
列車、バス、お接待の車に依存している部分が多いので
大して歩いていないんだろうなあ。

合計300kmくらいでした。2割弱しか歩いていないのか。
山道が多い。これだけが救いか。
これでは「自分は歩き遍路である!」と胸張って言えないよね。
今は回数をこなすだけに気持ちが行ってしまっているので、
もっとしっかり歩き遍路に向き合わねば。

1800に買ってきたお弁当を食べ、そして
参加者がボチボチ集まってきたので雑談していると
本日の講師の方が到着されました。
四国最古の曹洞宗寺院である城満寺の住職様とお弟子さんが、
坐禅と朝食の準備物件を持ってきたので
運び込みのお手伝いをします。

1930
時間になったので坐禅のワークショップを始めます。
住職は40前後の、とてもおだやかな表情をされた方ですが、
禅僧の雰囲気を身に纏った風情です。
後ろに控える20台のお弟子さんは、立ち居振る舞いもまだ修行途上といった風情です。
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お二人の裾捌きとか歩き方を見ていると
お茶とか、剣の所作に通じる隙のない所作で、
見ていて引き込まれてしまいます。

挨拶の後、早速明日の本番の前に
坐禅の形を少しやりましょうか、ということで
まず座りかた、姿勢、印形、呼吸法について教わり、
次いで壁に向かい、結跏趺坐は出来ないので半跏趺坐の姿勢を取ります。
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部屋が暗くなって、目の前にあるのは白い壁
次から次へと雑念が浮かんでくるので流していく。

あっという間に15分が経ち、レクチャーが終わりました。
姿勢とか呼吸は
阿字観をやってきているので、割とすんなりと入れたような気がします。

「さて、いかがでした?」

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銘々に感想などを述べ、
そのあとは禅宗のお話をわかり易く話してくださる。
曹洞宗なので、修行は横浜の総持寺だったそうです。
昔、「ファンシイダンス」という映画を観て、
この禅寺での修行の描写は本当のことかと
思っていたら、ほぼ事実なんだと教えられ、「へぇ~」
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住職はとても話し上手なかたで、参加者はついつい引き込まれていき、
あっというまに2200になってしまいました。

「明日のお勤めは、何時にしましょうか?お寺では5時からなんです」
「えっと・・・6時でもかまいませんか?」
「では6時からはじめましょう」
「(一同)よろしくお願いします」

一同部屋に引き上げて明日に備えます。皆相部屋なのですが、
わしは女将のご配慮で一人部屋をあてがってもらいました。
何故か?
それはわしのイビキが騒音公害だからです・・・
以前同室の方が逃げ出したくらいなんです。



6月24日(日)
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0500に目覚め、余裕を持って身づくろいを済ます。
0550に広間に入ると、もう皆さん集まってきていますよ。
やる気満々ですねええええええ。

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厨房では早くからお弟子さんが朝食の準備をしている。
これを典座というのかは不勉強な身にはわからない。

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さて、住職とお弟子さんが部屋に入られ、いよいよ坐禅の始まりです。
写真を撮りたいところですが、自分の行で精一杯
最初から撮るつもりもなかったので
スマホは電源を切って鞄に入れ、隅に置いておく。
写真撮影は「碧」のご主人です。

昨夜教えていただいたとおり、面壁、半跏趺坐で座る。
お鈴の音で始まり。
五感に静寂が染み渡る。
やはり様々な雑念が浮かんでくるが、それを流す。
目をつむると寝てしまうというので、開いたままにするのですが、
半眼にしてみる。
呼吸は鼻でする。臍下丹田を意識して呼吸する。

坐禅の前に住職が
「警策を希望する方は合掌してください」
と言われたので、体験してみたい、という気持ちがありました。
しかし、心が揺れたり、集中が途切れたりしたときにやってもらおうとしていたんですが、
そんな気持ちは何処へやら、瞑想状態がとても心地いいんです。

いつのまにか40分くらいが経ってしまい、
お鈴の音がしました。
初めての坐禅終了

阿字観と同じような心持ちのよさです。

あとで皆から、
「おやっさんが最初に合掌してくれると思ってたのに!」
「その次は私が合掌しようと待っていた・・・」
と言われました。
皆の警策を受けてみたいという願望を薄々気づいていたのですが、
瞑想状態に酔いしれていたのでそんなことを考える余地はなかった、
というのが本当のところです。

後にSNSで
「警策はわざと受けるものではない。坊主も参加者も真面目にやるべきだ」
とのお叱りを受けました。

すすすいません。
でもね、これは行を終えた後のフリートークなんですよ。
最初、警策を受ける体験を期待していましたが
実際に座ってみると、そんな気持ちは起きてきません。
皆も、同じような気持ちだったようで
そういった心の流れを皆で楽しく話し合っただけなのです。

あくまで相手は在家者なので、出家者に対する修行ではないからです。
禅を広めたい、という住職の広いお心から発せられた言葉なのです。
警策を受けてみたい、という在家の願望も
「善きかな、善きかな」の広いお気持ちでおられたのでしょう。
それに気づくか気づかないかは修行次第だと考えます。

お釈迦さまは中道を歩まれて悟りに至りました。
ガチガチの心になると、見えてくるものも見えなくなります。
とらわれない心を持つ事が肝要と考えます。



閑話休題


さて次は粥行の食作法です。
禅宗では食事も修業で、細かなお作法にも意味があり、
それを正確に実践していくのが行であります。

城満寺では、色々な所で座禅のワークショップを開催されているようですが
食作法については過去数回しかされていないそうな。
食事を供するには場所が必要なんですね。
ですから今回、
敷居の低い「碧」で食作法をしていただけるのは、
本当に稀でありがたいことです。

正面に座られている住職の説明を一字一句聞き漏らさないように、
神経を集中させて食事に向き合います。
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目の前に置かれている食器の包みを見つめて、
次は何をするのか?
勇み足をしないよう、気をつけて・・・

食事の偈文を唱えるとき、住職の鳴らす槌の音と、その道具が気になる。
展鉢の偈、念誦と続く。

匙の置き方、箸の置き方、椀の持ち方
細かく決まりがあって、初めての者には緊張しまくりです。
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お粥、梅干、沢庵をよそってもらい、これ以上いらなかったら右手を上げて合図する。
いりゴマのふりかけ?なんだこれは?
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「これ以上いらなかったら合図してください」
供するお弟子さんに言われて慌てて右手を上げる。

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匙でお粥をすくい、ひと口ごとに匙を置き
口中で租借した後、お粥が喉、胃へと収まっていくのを意識しながら、感じながらいただく。
塩味のついていないお粥、こんなにも甘かったのか。
いつも食べているお米と違い、おいしくもありがたくもある。

香の物を食べるのはいつか?ふりかけは?
住職の食べているのをちらちら見ながら食べる。

実は昔
「食う寝る坐る永平寺修行記」という本を読んでいたので
食作法について少しだけ知っていたのが役立ちました。

たくあんは音を立てずに噛む。
えっ?そんなことできるの?
顎に余計力が入ります。

たくあんの一切れは最後に椀をぬぐうために取っておくはず・・・

いりゴマを摺ったふりかけをかけてみる。
おお、これはおいしいぞ。
一度に全部かけたらどうなるか・・・

おかわりの合図があるのですが、
もう胸がいっぱいでお替りする気力が湧きません。
皆も同じ気持ちのようで、1人以外はお替りせず。

住職は残りのお粥を全部片付けてくださいました。

最後に「折水の偈」で、お湯が配られます。
いったいどのくらい注いでもらったらいいのか?
これでお椀を洗うんやったなあ・・・。

住職がわしのお椀に残っているたくあん一切れチラッと見て
「言うのを忘れていましたが、最後にたくあんを使ってお椀を洗います」
皆に一瞬動揺の気が流れたのを感じた住職は
「大丈夫です。匙で洗えばいいのです」

ああ、本を読んでおいてよかった。
しかし、椀にお湯を入れていただき、
洗いに使ったたくあんは、いつ食べたらいいのか?
悩みに悩んだ末、粥のお椀を洗った後に食べてしまいました。

これが正しいのかそうでないのか、わからん。
お湯にはお粥が溶けていて濁っている。
ここでお湯を飲みすぎると、
香の物とふりかけの椀を洗うお湯が足りなくなる。

ああ、ちょっと飲みすぎたか。
残った梅干の種は、どうするのか。

「最後に残ったお湯を集めに廻るので梅干の種と一緒に捨ててください」

えっ、お湯は全部飲まなくてもいいのね。


最後に布で椀の水気を拭き、重ねて包む。
洗わないんですね。衛生的にはどうなんでしょ?
昔、家内の実家でも食事は箱膳で食べていて、
やはり拭くだけで格納していたと聞きました。
脂っこい料理を食べなかったから、
お湯ですすいでぬぐうだけでよかったのでしょうか。

最後に皆で般若心経をあげて終わります。

いやぁ~、こんなに緊張した食事は初めてです。
食べたのか食べなかったのかわかりません。
所作のいちいちに深い意味が含まれていて、
それを理解して実践する事が修行なんですね。

禅の教えの、ほんの入り口を垣間見れたような気がします。
でもこれだけで「これが曹洞宗だ!」と語る事はできません。

参加者皆、緊張していたんでしょうね。
食事が終わると、場の空気が一気に緩んだような気がします。
わしもカチコチになっていた身体と心をほぐします。

あ゛あ゛~

疲れたが、いい体験が出来て心が満たされています。
このワークショップに参加させてもらえたご縁に感謝です。
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さて、今回のワークショップはこれでおしまい。
住職とお弟子さんをお見送りし、
参加者は三々五々解散していきます。

わしは、このあと女将さんが海部にある城満寺へ連れて行ってくれるというので
もう2人の参加希望者と一緒に1時間半くらいのドライブです。
無理に札所を廻ることなく、
たまには遍路道から外れた名所を見物するのもいいもんです。

その前に・・・ちょっと腹ごしらえ。
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車は山間の集落へと進み、人里はなれた修行場、といった雰囲気が漂っています。
わし、禅宗寺院の庭が好きなんです。
枯山水の風情もいいし、何かしら空気感がピリッとしているのですよ。

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ここ城満寺は、配置がなんとなく平等寺さんに似ています。
でも禅宗の香り高い場所ですね。

本堂の中に上がらせていただき、
板の間で釈迦如来さまに五体投地で礼をさせていただくが、
やはり膝が痛い。修行が足りないなあああ。

お勤めが終わって本堂の周りを廻っていたら、
東司(とうす=便所)がありました。
おそるおそる覗いてみたら・・・そこは清浄な空間です。

この東司を見ただけで、禅寺での修行の大変さがわかりました。
自分にはここで修行はできない・・・しみじみ感じました。

ずっと具合が悪かった先代住職が急に亡くなられたとか、
住職が慌しくされていたので邪魔になるのを避け、
長居を遠慮して次へ行きます。
思えば前住職の具合が悪かったのに、敢えてワークショップを中止せず
開催してくださった住職さまに感謝します。

車を走らせ、近くにある「浪切不動尊」に着きます。
えっこんなところにあるの?というような山間にひっそりとあります。
ここは境内一面苔が綺麗に生えていて
只で見せていただくのはもったいないような風情です。
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ここも弘法大師にご縁のある霊場で
灯明杉というのがあり、
昔お大師さまが落ちそうな大岩に立てたお箸が杉の大木となり、岩を押さえているそうな。
そして杉の間を通って向こうにあるお堂に行くとき、邪な人は挟まって通れないとか。
煩悩まみれのわしはどうか?
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おお、通れました。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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さてその次は、旧遍路道八坂八浜のひとつ、松坂隧道
ここはアジサイロードで有名だそうです。
なるほどアジサイの花が沿道に咲き乱れていて豪華ですねええええ。
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今回のゴールは薬王寺です。
駐車場で先達同期の方にばったり出会いましたがな。

今日はここ、「日和佐駅」から列車で帰るのですが、
まだ時間があるので23番薬王寺を参拝し
門前のうどん屋さんでうどんを食べましょう。

ここで「碧」の女将さんとはお別れ。
色々とありがとうございました。
また次回のワークショップをよろしくお願いします。

1230発の徳島行きに乗るのはわしと愛知から来た参加者の女性
この方は過去「おきらく遍路塾」で一緒だった人で、
先達の同期ということも解りました。

1時間半くらいの車中、歩き遍路仲間同士のトークで盛り上がりました。
あぶない話も、少々
なんでも、12番焼山寺登山をする際に、
女性の1人遍路を狙ってスケベなオヂサンガイドが現れて
長戸庵まで身体を触りながら押し付けガイドをするそうです。
けしからんなあ。
彼女も最初の焼山寺でそういう目にあってトラウマになっているとか。

わしはオッサンなのでそういう目にはあわないが
確か87番から88番の間にも女性についてくるオッサンの話を聞きました。

お遍路の国際化も大いにいいが、
旅のリスクも必ずついてまわる、ということを特に女性の一人旅の人に
心得ておいてもらいたいですね。

色々話をしていたら、「徳島駅」に到着!
高速バスでわしは1430発大阪行き
彼女は1515名古屋行きです。
次回の再開を約して解散しました。


さて今回の総括
自分が四国遍路を重ねていくうちに、
真言宗よりもむしろ禅宗、それも臨済宗に心惹かれていきました。
とても自分には禅宗の本格的な修行はできませんが、在家の修行者として
自分のできる行を通じて今よりも高い場所に精神を持っていけたらなあ、
と願います。

今の自分に出来るのは「徒歩禅」
とにかく歩くことに集中する。
特に山登りの際には五感が研ぎ澄まされてきている瞬間がたまにあります。
その瞬間が多くなるよう、願うのです。

瞑想の方法である坐禅、阿字観の実践について、
「碧」の開催してくださるワークショップに参加させていただき、
それらの扉の前に立つ事ができたので、
今後は更に精進できる気持ちがします。

また、今回の城満寺や22番札所平等寺、また箕面の西江寺など
敷居が高く見られがちの瞑想体験を
誰でも気軽に体験できるエントリーの場として開いてくださっています。
これは有り難いことです。

いきなり「修行はこうでなくてはならん!」という人ばっかり居ては
誰も集まりません。
お寺本来の姿は、誰でも気軽に集まる場であるべきです。

幸いわしは有り難い御縁を頂戴して
修行を行える場を段階的に与えられているような気がしています。
このご縁を大事に、今後も精進していきたいと考えます。
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柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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