FC2ブログ

清浄歓喜団

kankidan01.jpg
歓喜天さま其の弐であります。
今回は、お供えのひとつ、「歓喜団」について。
この御菓子は京都祇園の「亀屋清永」でしか作っていません。
今日はそこに行ってきましたがな。

勤務の都合で火曜日が休みだったので、大坂から阪急河原町行きに乗って京都まで。
終点河原町から祇園の八坂神社を目指して少し歩く。
平日だけあってそれほど観光客の姿はない。
修学旅行の学生や、家族連れの白人、それに中国人のダンタイ

花見小路前には、舞妓さん目当てのダンタイサンが多いのですが、
こんな時間に舞妓さんの姿はめったに見られませんよ。
もしも見られても、それは観光客の「変身舞妓」です。

kankidan02.jpg
八坂神社前では記念撮影の観光客が多いが、
道路向かいにある老舗菓子舗「亀谷清永」前には観光客はいません。

kankidan03.jpg
おお、のれんは歓喜団やねえ。
ショーケースにはこの店の売りである「清浄歓喜団」と「餢飳(ぶと)」があります。
双方神仏へのお供えとして作られています。
kankidan04.jpg

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
清浄歓喜団の由来

略してお団といい、遠く奈良時代遣唐使により伝えられた唐菓子の一種で、千年の歴史を
昔の姿そのままに伝えられています。

唐菓子とは「からくだもの」と呼ばれ、仏教とともに伝わり、天台宗、真言宗などの密教
のお供え物で、貴族を除いては庶民の口には入りませんでした。
七種の清めの香を入れた餡を米粉と小麦粉で作った皮で包み、八重の結びは八重の蓮華を
表し、形は金袋になぞらえ、ごま油で揚げてあります。

伝来当時は、栗、柿、あんず等の木の実を、かんぞう、あまづら等の薬草で味付けした
らしく、小豆餡を用いるようになったのは徳川中期の後と伝えられています。

亀谷清永の説明より抜粋
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

歓喜団はサンスクリット語のモーダカ(modaka)の意訳で、
「小さな丸い糖菓」の意味であり、和菓子のモナカはこの糖菓モーダカより由来した
ものという解釈もあるそうな。
kankidan05.jpg

モーダカは糖菓という意味の他に「陽気にさせるもの」「喜びを与えるもの」「歓喜」の
意味があり、昔は甘いお菓子が稀少で珍重されたことから、まさに喜ばしい食物として
愛好珍重されました。また、象が甘味を愛好するということも関係があるようです。

ヒンドゥー教の神ガネーシャ神の好物であり、神話にもモーダカを多量に食べている場面
が存在します。絵画や彫刻でモーダカを入れた器を持った姿で描かれています。


さて、元気に暖簾をくぐり、店内へ。
さほど広くはないが、雅なお菓子がショーケースに陳列されています。
「いらっしゃいませ」
「聖天様へのお供えのお菓子を・・・」
「?」
「あの~、歓喜天さまのお菓子」
「?」
若い男性の店員と話がかみ合わない。
若い女性の店員が出てきて
「清浄歓喜団ですね?」
「そ、そうです。箱入りを2つください」
「はい」
ひとつ500円+税=540円
「ところでこの近くに歓喜天様をお祭りしているお寺はありますか?」
「えっ?・・・歓喜天(ってなんですか?)」
「・・・・いや、いいです」
若い彼らにとっては単なる御菓子で、
歓喜天さまとは関係ないんでしょうねえええええ。

なにはともあれ清浄歓喜団を買うことができました。
カンゲキー

観光客で賑わう四条通りを河原町駅に向かって歩くと
高島屋京都河原町店があり、そこの地下食料品売り場に行ってみたら
亀屋清永店があって、そこに清浄歓喜団がありましたよ。
年配の店員さんに聞いてみたら、京都市内の出張店舗にはありますが
大阪店では扱っていないらしいよ。

ふ~~~ん。

やはりお供えを買うには京都河原町まで来なければならんなあ。

駅への途中、
洛陽三十三観音霊場十三番の仲源寺が目に入ったので、フラフラと境内に入り
ご本尊さまにご挨拶させていただく。
終わって出ようとしたら、ロシア語かな?家族連れの観光客が入ってきました。
小さな女の子が手水をしようとしています。
お母さんにアイコンタクトしてから、小さな手を取って
手水の使い方を教えてあげました。
「最後は手を合わせて・・・ね!」
それを見ていたお父さんお母さんともニッコリ

阪急に乗って大坂に帰る途中、
色々色々考えました。
この御菓子を食べてみたいが、お供えもしていないのに食べる事はできん。

お供えに行くか!

ではどこに行こうか・・・・
一番近くてご縁のあるところといったら、
箕面の西江寺ですね。
お昼をまわったので、もしかしたら聖天さまはおられないかもしれない。
それでも行こう。

箕面の駅は同じ阪急沿線なので、梅田で宝塚線に乗換え、石橋で箕面行きに乗る。
箕面駅から歩いてすぐです。
坂道の道路わきには名物「もみじの天ぷら」を売る店の香りがする。

kankidan07.jpg

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
箕面の聖天さまは日本最古の聖天宮で、
役行者が箕面大瀧で修行されていると、山獄鳴動して光明が輝き光の中から
老翁に化身した大聖歓喜天が現れ、この山を日本最初の歓喜天霊場とし、
万民の諸願成就のため未来永劫ここに鎮座すると申されました。
境内には、役行者と歓喜天の化身である老翁が対談したとされる「対談石」が
残されています。

西江寺縁起による
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

境内は誰もいない。
本堂に靴をぬいで上がり、
持ってきたお供えを並べる。ちょっと多すぎかな?
kankidan08.jpg
「今日はたくさん持ってきました」
五体投地礼をしてご挨拶、願文を述べて終わりの礼をしていたら
本堂の外が賑やかになってきて箕面の滝めぐりウオーキングの老人達が
やってきて、わしの姿をめずらしそうに眺めていました。

ガラスに彼らの姿が写っているのです。
本堂に手も合わせずに去っていくので、
彼らには信仰には縁がないのかもしれません。

並べられたお供えのお下がりを頂戴し、
境内の東屋でさっそく清浄歓喜団をいただきましょう。
綺麗な箱から取り出し、まずは香りを嗅ぐと、
ごま油の強い香りがするよ。

皮はしっかり揚げられているので硬い。
賞味期限は今日から20日後です。

さてどこからかぶりつこうか。
餡の入った袋の部分から。

ガリッ

こしあんが口の中に入ってくる。

ん~、
kankidan10.jpg

お香の香りか・・・いやそれほどきつい香りではない。
桂皮(シナモン)と箱書きにあるよ。
なるほど、シナモンかあ。
わし、シナモンは好きなほうなんで、違和感はない。
昔は七種の香が練りこんであったそうですが、どんな味だったんでしょうね。

kankidan09.jpg
この東屋の前には対談石があり、そこで頂くのにも感慨深い。

最近、歓喜天さまからのご縁とお導きで
いささか書物で勉強させていただいております。
そして解らないところは歓喜天をお祭りしているお寺の方に教えていただいております。
勉強すればするほど、自分が知らずに誤解していた事がわかってきました。

どの神仏に対しても、いい加減な気持ちで対してはいけないことは同じです。
特に歓喜天さまに対しては誤解の度合いが大きいのか
それについても解ってきました。

それは歓喜天さまと眷属のビナヤキャの関係が要因のひとつであること。

これについてはもう少し勉強してお伝えしたいと考えます。
今週末には、ここ西江寺でヨガ&阿字観が行われるので
予約不要ということで、参加させていただくつもりであります。
kankidan11.jpg

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード