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おきらく遍路旅通算9巡目 24番最御崎寺~26番金剛頂寺、30番善楽寺

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今回はデンマークの女の子と道連れになりました。
年甲斐もなく舞い上がってしまい、はしゃいだ表現が多々あります。
良識溢れる方々には拙文を御覧いただいて不愉快な思いをされました際には
なにとぞご容赦を賜りますよう平にお願い申し上げます。



4月13日(金)
いつものように仕事を超速で片付け、JR大阪駅高速バスターミナルにブッ飛んで行きます。
遅れることなく徳島行きのバスに乗り込み、売店で買った雑誌を読む。
「ビッグコミックオリジナル増刊号」には、わしのお気に入りの
「七帝柔道記」が連載されていて、毎回楽しみに読んでいます。
小説とはまた違った熱気溢れる描写がいいですね。

徳島駅前では最近の定宿「徳島ステーションホテル」にチェックイン
素泊まり5000円、少しでも予算を節減しなくてはなりません。
近くに「餃子の王将」があるので炒飯と餃子で腹ごしらえをします。

ホテルに帰ってきて、コンビニで買ってきたビールをあおり、
さっさと寝ましょう。


4月14日(土)
今朝は0547発の海部行きの列車に乗る予定ですが、
そ、その前に駅前の「松屋」で朝定食をいただく。
これも徳島での定番コースとなっています。

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駅のホームで西の空を見てみたら、かすかに紅い。
朝焼けは雨
ああ、天気予報では夕方には雨
なんとか持ってもらいたいなあ。

0747徳島駅発
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「日和佐駅」で列車待ち合わせで10分くらいの停車中、
お遍路姿の白人の女の子が乗ってきました。
「excuse me, this train go to MUGI?」
「あ?牟岐・・・この列車やったっけかなあ? No」
彼女は向かいのホームに行きました。

あっ間違えた!この列車は牟岐に行くんやった!どどど~しよ。
わしの心配をよそに、誰かに正しい事を聞いたのでしょう。
再び乗ってきました。ああ~、よかった。
「I'm sorry i misstake・・・」
「No probrem」
牟岐まで行くのなら、鯖大師に行くんやろうか。

牟岐でも降りず、鯖瀬でも降りないよ。
OHENNROガイドブックとにらめっこしているので
間違えている事もないのでしょう。

とうとう「海部駅」まで乗っていました。
「Where are you want to go?」
「24 temple」
Oh!わしと同じやんけ。

阿佐海岸鉄道に乗換え、「海部駅」から「甲浦駅」へ。
ここから室戸岬方面のバスに乗るんですが、0959発なので
あと1時間くらいあります。
まずは隣の八幡さまに行ってご挨拶、と。
今回の旅の安全をお願いします。

甲浦駅の待合室の天井にはツバメが沢山巣を作っていたんですが
今年は入り口がビニールのカーテンで仕切られていて
入ってこられないようになっています。
職員さんに聞いたら
「ツバメの糞がすごくてねえ・・・」
仕方ないですね。ここは公共のスペース、
掃除する方のご苦労を考えたら無責任な事は言えない。

待合室には畳が敷いてあるスペースがあり、そこに上がりこんで
瞑想をしてみます。
雑念が次から次へと湧いてきて集中できないのは修行不足・・・

彼女からはそんなわしはどんな風に見えたのでしょうかね。

ちょっとの間に聞いてみたのですが
彼女はデンマークから来たそうな。
金髪、色が白くて、目が碧い。名前はセルマさん。
20歳で、この旅の後兵役につくそうです。
おお、わしも海軍に30年いたので、退役海軍士官としては
お世話させてもらわねばならん、と勝手に思いましたがな。

なぜわざわざ四国へ?の問いに
サンチャゴ巡礼に行ったとき、四国遍路も薦められたそうです。
ふ~~ん、確かにそういったパターンで四国に来る西欧人のことをよく聞きます。

白人の親父さんもやってきました。彼もオヘンロなんでしょうか。
0959にやってきたバスに乗り、室戸岬を目指します。
車窓から見えるのは海と山、
道路には歩き遍路さんが点々と見えています。
ああ、お遍路シーズンやなあああああ。

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「大師像前バス停」で降りて、しばらく歩くと御厨人窟に着きます。
「ここはお遍路さんの聖地です。若き日の弘法大師はここで修行しました」
と、デタラメな英語で説明しました。
残念ながら今は崩落の危険から、中には入れない。

(デタラメな英語なので、以下やりとりは意訳とさせていただきます)

「24バンマデ、アトドノクライアルノカ?」
「目の前の山を登ること30分くらいです」

24番奥之院「一夜建立の岩屋」で、まずお勤めします。
彼女は黙って見ています。
先へ行ってもらってもいいと言ったのですが、
一緒に連れて行ってもらいたいみたいです。

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57歳のオッサンと20歳の若い女性では
歩く速度も山を登る調子も違うでしょうに。
かえってわしのほうが意識して、のそのそ登ることなく
さっさと登らざるを得なくなってしまいました。

でもそんなに消耗することなく24番山門が見えてきました。
若者パワーの影響を受けたせいか。


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24番最御崎寺着
「あの~、ご一緒に写真撮らせてもらっていいですか?」
「イイデスヨ!」
「おおっ!」

デヘデヘの写真が撮れました。早速facebookの八十八箇所グループに投稿したら
反響がすごかった。
「ニヤついてるね~」「鼻の下が伸びていますよ」
はい、そのとおりです。
おぢさん嬉しくてはしゃいでいます。
今回粋なご縁をくださったお大師様に感謝しています。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

彼女、納経帳は持っていないらしく、
御宗旨を聞いたら、特に信ずる修派はないそうです。
デンマークはプロテスタントが多いそうですが、まだまだ彼女は20歳
この先人生経験を積んでいったら信ずるものに出会えるでしょう。
無理強いはしません。

宗旨はともかくとして、今は彼女はお遍路さんです。
新米先達がお遍路のマナーをレクチャーしました。

まず手水の使い方から。
「わしのやるとおりにしてください。まずは右手に柄杓を持ち・・・」
真剣にわしのやるとおりに真似します。
「左手に入れた水で口をすすぎ、出す。これは口をつけるだけでいい・・・?」
「ゴックン」
「あれ?飲んじゃったの?」
「ノンジャッタ・・・」

わしの勤行の間に、境内をあちこち見物して廻っています。
これはこれでいいんじゃないの?
お寺さんにご縁ができたんやから。

「境内の道は、左側通行です。また、真ん中は神様仏様が通られるので歩かないようにしましょう」

「ツギノ26バンマデ、ドレクライ?」
「う、うう~む。1時間くらいかな?」
納経所の人が聞いていて、
「About 7km two hours!」と教えてくださった。

眺望絶佳のスカイラインを下って漁師町を通る。
「お腹空きましたか?」
「スコシ」
「どこかお店があったらそこで食べましょう」

ところが店自体がない。
点々とあるのは自動販売機です。

もともと英語を母国語としていないもの同士
込み入った話では意思の疎通が難しく、
スマホの翻訳機を使うのですが、この翻訳、いまいちです。
デンマーク語が訳わからん日本語に変換されて
更に訳解らん。
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去年のスイス人女性との会話の件もあり、
英語力を向上させねばならんなあ、というのが目下の課題であります。
日常会話は、中学校のリーダー程度で充分なのは解っていますが
硬くなってしまった頭を持て余しています。

でもね、単語については、スマホがあるので大いに助けられています。
それを会話に繋ぐ事ができたらもっと便利なんでしょうがね・・・。

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ネコちゃんがいます。
「May i take a picture?」
あっ、ネコにまで英語で喋りかけてしまった

25番手前にコンビニがあります。
「ここで何か買ってたべますか?」
「ソウシマショウ」
わしはお握りをかってかぶりつきます。
彼女は何を買ったのかな?
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菓子パンとお握りです。
「デンマークにもコンビにある?」
「セブンイレブンガアルケド、タクサンナイ」
「多くの四国のコンビニには、お遍路さん休憩用の椅子が置いてあるのです」
「ソレハイイデスネ」

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25番 津照寺着
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長い階段を見上げて
「Oh・・・タメイキ」
頑張って登りましょう。
「四国の札所では左側通行です」
「アッソウデシタ・・・」

本堂から見える海の景色は美しい
彼女はしばし、景色に見とれていました(ように見えました)

ご朱印を頂き、次へ。
山門付近に大きな荷物を背負った大きな白人のオジサンがいました。
26番にはどっちに行けばいいのか迷っていたので
「右です!」
と示してあげました。

このオジサンと、このあと道中後になったり前になったり。
サンチャゴ巡礼の貝をリュックにぶら下げています。

今日は曇りながら暑いので
「きちんと水分補給をしてくださいね」
「ダイジョウブデス。ホラ」
リュックの中からチューブが出ていて、口の近くに吸い口がありました。
なるほど。これは便利なツールですね。

昨日は晴れていて日差しが強く、肌が赤くなっています。
北欧人は強い日差しには弱いので肌を露出させないよう配慮が必要ですね。

「ところで今日はどこに泊まるの?」
「ゼンコンヤドガアレバイイケド」
「えっ?どこに泊まるか決めていないの?」
「ドコカデテントヲハリマス。オカネガナイ」

ええっ?
今夜は特に雨風が激しいよ。
それに26番付近には野宿ポイントも善根宿もないよ・・・。
彼らは善根宿にいつでも泊まれる、という情報が廻っており
それに頼りすぎているようです。
そんなネットワークは心配で、危険です。

もう!もう・・・無謀です。若いなあ・・・

「今日のお宿をわしにお接待させてくれんか?」
「エッ?イインデスカ?」
「26番の宿坊です。今電話で追加可能か聞いてみる」

時間が早かったのでOK!の返事をもらいました。
自分の娘よりも若い女の子が
雨風の中で野宿するなんて、おぢさん心配で心配でならん。
野郎ならばこれほど面倒はみません!

「あそこの山の上に26番があります」

登りの山道にさしかかったとき、
前を歩くオジサンが脇によって
「ココハ『ヘンロコロガシ』ダカラサキニイッテ!」
「そうっすか。そうでもないと思うんですが・・・」

山道の遍路道は楽しい。
汗ばんできますが、アスファルトの道路よりも数倍歩きやすい。
ホケキョと鳥の鳴き声も聞こえてきます。

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26番 金剛頂寺着
山門脇の接待所では着物の方々がお茶の接待をしていますよ。
あとで行きましょう。

手水を使い・・・
そうだ、鐘を撞いてもらおう。
「この撞木を持ち、1・2・3・4・5で撞きます」
鐘をつくのは初めてでしょう。
笑顔で撞いてもらえました。
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この頃になると細かい雨が降ってきました。
疲れている様子なので本堂回廊の椅子に座って待っていてもらう。

大師堂から戻ってきてご朱印を貰い、
山門脇まで戻る。

そこでは裏千家の方々がお茶のお接待をしています。
「お抹茶は知っています?」
「シッテマス」
「飲むのは初めて?」
「ハジメテ」
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雨脚が強くなってきました。
「ヤドマデトオイノデスカ?」
おお?弱気になってきたね。
こんなコンデイションで野宿は無理でしょ?
それに26番は山の上、店も何もないんですよ。
「ほら、宿坊はすぐそこ」
「Oh!」

ピンポ~ン

ここの宿坊はインターホン越しでチェックインするのです。
始めての人は「なんじゃこれ?」
と思いますが、ここは宿坊。ホテルじゃないのです。

女将さんが出てきてチェックインするが、
「先達様のお連れの方ですか?」
「い、いや、今日だけお世話させてもらっているのです」
「わたし、英語ができないので先達様にお願いします」

「先達様」と言われると調子に乗ってしまう。
彼女のチェックインの記入方法から始まり、部屋、食堂、風呂、洗濯機の
場所を案内して、ついでに浴衣の着方を教えていたら、
玄関からニュッと大きなガイジンサンが覗いている。
今日一緒だったオジサンだ。
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女将さんが出てきて
「あ、こまった・・・先達様お願い。部屋は205号ですから」
「はははい」

彼は先ほど急に電話で素泊まりのみ、と言っていたらしい。
え?こんな山の上で素泊まり?食料持ってるんかなあ。

女将さんは「素泊まりと聞いている」
と言って厨房に行ってしまいました。

オジサンに住所氏名を記入させて部屋、食堂、風呂、洗濯機の
場所を案内しました。
彼はイタリアのミラノから来たフェラーリンさん。
気になっていた食事の事を聞いてみた。

「素泊まりだそうですが、何か食料を持っているんですか?」
「ナニモナイ」
「どうするんですか?」
肩をすくめたポーズをする・・・
「仕方ないなあ・・・ちょっと待っていてね」

厨房の中に行き、女将さんに彼の食事が間に合うか聞いてみる。
「え~っ!!素泊まりでいいって言ったのに!」
わしが怒られてしまいました。
マンマミ~ア~!

でもなんとか交渉して素泊まり4000円だったのですが
朝夕つけて6500円で交渉をまとめて、
フェラーリンおやじさんに結果を告げると、
「ノー、プロブレム!」
マンマミ~ア~!
ありがとうくらい言ってよ・・・わし、従業員じゃないよ。
ま、いいか。これもお遍路さんのためです。

金剛頂寺の宿坊も例に漏れず人手不足で
今夜は2人の年配女性職員しかいない。
宿泊者に対してきめ細かいサービスはできないようです。
それに四国遍路の国際化を声高に叫んでも
それを支えるお宿の人たち、みんなが英語が堪能ってわけではない。
世界遺産化を目指すならば、言語の問題から解決すべきでない?
とも思います。

英語が母国語ではない国の人達同士が
英語でコミュニケーションを取ろうとしたとき、
母国語の訛りが残っていてうまく伝わらない。
スマホの翻訳アプリも、丁和翻訳は、はっきりいってまだまだです。
全然通じなかったよ。
(デンマークは『丁抹』と漢字表現される)
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フェラーリンおやじさんの英語も、半分イタリア語が入っていてわからん。
「ウエザーレン?」
と聞かれて戸惑ったが、明日の天気のことを聞いたらしい。
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けっこうバタバタしたが、やれやれ、落ち着いて
1600からお風呂なので、その前にお洗濯をしよう。
洗濯機が3台あり、2台のタイマーが変ですよ。どうも故障しているようです。
セルマさんに使ってもらったやつは大丈夫のようです。
よかったああああ。
スイッチ類は日本語表記やから、故障していても対処しきれんですもんね。

宿坊には他に日本人がおじさん2人、御刀自さま2人がいますが、
彼らには特にレクチャーはしませんでした。
自分で対処しなはれ・・・。

1800から夕食です。
部屋から出てきたセルマさんの浴衣姿を見て・・・・
(あっ袷が反対や!)
彼女に恥をかかせないために、
お節介なわしは着替えをやり直してもらいました。
(もちろん、直接手出しはしていませんよ)

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今夜の夕食は
ベテラン8周目のおじさん、初めてのおじさん1人・御刀自様2人
わしとセルマさん、フェラーリンおじさんの
合計7人でワイワイやりました。

「わしは歩きにバス、列車も使っています」
「えっ!そんなの駄目よ!」
御刀自様が反論してきました。
「え?別にいいんじゃない?」
「駄目!お遍路は歩きでなくっちゃ!」
「拘らない心が般若心経にも書かれてありますよ」

確かに最初の頃、わしも歩きに拘りぬいていました。
歩きでなければ遍路じゃない!と思い込んでいました。
でもね、拘りすぎると心の自由さがなくなってくると思うんですよ。
修行僧ならばともかく、在家の我らはそこまで拘る必要もないし
また、人のすることを批判する必要もないと思います。

ま、自分の経験から、そのうち考えも変わってくると思いました。
ベテランおやじさんも同じ意見のようです。
歩き8周のおやじさんは先達にはなるつもりはないようです。
ま、それも人それぞれ・・・
お遍路初心の方たちに色々教えていただきたいと願います。

先達に対する嫌悪感も少し匂わせていました。
偏見もあるでしょうが、ベテランの遍路さんが得た感想ですから
嫌悪感を持たれる先達にも反省すべき点は多々あると考えるのです。

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昼間に投稿したfacebookのわしの記事について反響があり、
最近デンマークからのお遍路さんが増えている、
といった事を教えてもらいました。
なぜか?
そのひとつに、去年10回シリーズでお遍路番組をやっていたそうです。
でもそれだけで地球の裏側まで来るのってすごいよね。

セルマさんにお遍路番組を観たか?とを聞いてみたら、
番組の事は知っていたが、直接の動機はサンチャゴ巡礼とか。
そういえばフェラーリンおやじさんのリュックにもホタテ貝がついていたなあ。

いつものごとく、金剛頂寺の夕食は美味しいね。
特に、トコブシの炊き込みご飯が美味しい。
ついつい食べ過ぎてしまいます。

オヤジたちは麦泡般若湯をいただき、いい気分です。
舌も滑らかになってきますねええええ。

御刀自様たちは「先達」に興味があるようで
どうやったらなれるのか?何人いるのか?
赤い錫杖って何?
など色々聞かれました。
わしの経験から、なれるご縁ができたときにはなれる、
としか言えませんでした。


肝心なのは先達になってからどうするか、です。
わしはちゃんと先達できているやろうか??
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それからセルマさんの兵役の話になると、
おじさん御刀自様たちは、ピンと来ないようでした。

何故軍隊なぞに行かなくてはならないのか?
そんな必要のない日本って平和なのよ!
話し合いで解決できる!

・・・・・やはり少し考えが違うなと感じました。
過去ドイツやソ連などから干渉や侵略を受けてきた北欧の国々にとって
国防は重要な事なんです。
水と安全はタダ!と無邪気に考えている日本人は、
どう見られているでしょうね。

あと、「デンマークの兵役」でググッてみたら、
男性のみ兵役義務があるようです。
18歳になったら徴兵検査を受けて、合格者の中からくじ引きで決めるそうな。
女性は志願で、するとセルマさんは志願して兵役に就くのですね。
徴兵と志願を聞き間違えていたのは、わしの会話能力の低さでしょう。


女将さんから明日の朝食の時間と
明日の朝はお勤めがない、と案内がありました。
住職と副住職が奈良の長谷寺に西国三十三ヶ所1300年記念法要に
行かれているからだとか・・・
ああ、ここは真言宗豊山派なのですね。


7時過ぎに部屋に帰り、
窓を開けると雨風が吹き込んできます。
セルマさん、今夜野宿しなくてよかったねぇ。
お節介なオヂサンと思われようが、いいんです。

8時前には眠くなってきたので、寝ます。

おやすみなさい。


4月15日(日)
4時前に目が覚めてしまいました。
窓の外は・・・雨はあがっていますが風はまだ強い。

目が覚めてしまったので、しばらく瞑想をしてみる。
静寂の中、次々と邪念が浮かんでは消える。

夜が明けてきたので
境内に行くことにします。

弁天堂が池の中に建っているので、まず弁天様にご挨拶しましょう。
徳島で買っておいたお酒を、封を開けてお供えします。
灯明は風ですぐに消えましたが、線香は消えません。
跪いてお勤めしようとしたら、
線香の明かりが揺らいだような気がしました。

あ、弁天様にお供えを頂いてもらえたのかな。
お下がりのお酒を大切に頂いて弁天堂を後にしました。

薄暗い朝の境内は誰もいなくて、わしひとり。
本堂、大師堂でも丁寧にお勤めをしました。
お遍路を始める前の自分だったら、気味が悪いなあ、と感じるでしょうが
今はかえって安心感のほうが大きいね。

朝食の時間までは、用足しとか部屋に干した洗濯物の取り込み、
そのあとはテレビをボ~ッと見ながら過しました。

0630朝食
純和風の朝食ですが、セルマさんは箸を上手に使って食べています。
フェラーリンおじさんはライスはいらない、と言っていました。

朝から大飯3杯頂き、今日は早立ちなのでさっさと食べ終わって帳場に行き、
セルマさんの分もお宿代を払い、さっさと出かけることにしましょう。

0700出発
出発直前にセルマさんがわしの所にお接待のお礼を言いに来ました。
ああ、何も言わずにそっと出かけたほうがクールやったけどもなあ・・・。
でもいいや。
僅か1日だけでも彼女とのご縁を繋いでくださったお大師様に感謝

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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朝の山の上は霧がかかっています。
なんて幻想的なんでしょう。

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ふと見ると茶畑があり、新芽が出ています。
一枚だけ頂いて口に含むと甘い味と香りが口いっぱいに広がる。

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山の道は昨夜の雨で濡れています。
暖かい季節になったので、あの長い生き物もいるのかな・・・?
おっかなびっくりと草深い山道を下る。
道は石畳が敷き詰められているのですが、濡れて滑りやすく危険です。
特にこのような急坂の石畳は危険すぎるねえ。

山を降りたら海岸沿いの国道に出ます。
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「きらメッセ室戸バス停」から、安芸行きの便に乗るのですが
0744発なので少し時間があるので、
トイレに行くことにします。

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その途中見た海は、風を受けて白波が立っていますよ。
荒々しい太平洋の波しぶきにしばし見とれる。

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そして駐車場を見れば・・・キャンピングカーが泊まっていて
お遍路のステッカーが貼ってあります。
スーパーカブも搭載されています。
いいなあ・・・こんなお遍路旅、やってみたいっす。

バスに乗って「安芸駅前バス停」で降りて、
「安芸駅」からJR路線を経て「土佐一宮駅」で降ります。
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ここから30番善楽寺まで歩いて行きます。
前回の土佐遍路で打ち漏らした所なのです。
この頃になると空からは雨雲が去って青空が広がり、
気温も上昇してきますが、新緑にそよぐ風が心地よく感じます。
これって、5月頃の季節やねえええええ。
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30番 善楽寺着
土佐一ノ宮神社には、着飾った人々が参拝していますよ。
結婚式の記念写真を撮っているカップルもいます。
おばあちゃんと一緒の女の子が
「およめさん、きれい~」
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善楽寺本堂では、法要があったらしく、黒服の人たちが出てきます。
女性美人住職様もこの中にいるのかなあ?
それとも豊山派なので長谷寺に行っているのかな?

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本堂、大師堂でいつも目につくのは綺麗に飾られている花
どのお寺でも花が飾られているのですが、
特にここのはいつも目を楽しませてくれます。

境内には無人販売所があり
美味しそうなトマトが売られています。
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200円なので思わず買い、ベンチで食べるとこれが甘い!
隣に座っていた逆打ちのおじさんにお裾分けしました。
おじさん、12回目だそうで
わしにも逆打ちをしなさい、と勧めてくれました。
今回は敢えて先達にならないベテランさんと出会うなあ。

前回の土佐遍路で廻れなかった24~26、30番を廻り
今回はここで打ち止め。

もう少し廻れるかなあ?と思うが、
お四国は逃げはしません。来週また来よう。
来週は38番金剛福寺~42番明石寺です。

今回はデンマークの女の子とご一緒して
年甲斐もなく浮き浮きとした歩き遍路ができました。
お遍路さんを導く、これも先達としての業務のひとつであると考えます。
そこで反省すべきは自分の英語の会話能力の低さ。
本当になんとかしなくてはいけない。

今後益々精進します。
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おやっさん、
 読ませてもらいました!
 ・いいなあ~(羨望:若いお嬢さんとの駆け連れお遍路)
 ・いいなあ~(絶賛:宿坊お接待されたこと)
 ・いいなあ~(納得:娘さんのお礼を受けないで出発したかったこと)
 ・いいなあ~(礼儀:ちゃんとお礼に出てきた娘さん)
 ・いいなあ~(無学故):ちゃんと英会話ができること)
 ・願わくば・・・(願望:外人お遍路さんも必要最小限の日本語学習を)
 
 三坂の遍路茶屋でひと休みされるお遍路さんもサンチャゴ巡礼の体験者が多い印象を受けます。
    

No title

拙文に関し、過分の感想を賜りまして感謝に耐えません。
今後一層努力を重ねる所存であります。

確かに坂本屋のスタッフの方々は各国からの歩き遍路さんたちへの
お接待は大変ですよねえええええ。
電子翻訳ツールは一見便利に見えますが、
必ずしも万能ではない、と実感した次第です。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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