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明星に歌え 関口尚

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若者が四国八十八箇所を歩いて廻る、という
わしの好きな青春群像小説です。


四国お遍路ツアーに参加した大学生の玲
全国の大学から集まった学生が7人の班で夏の日に歩き遍路の旅をする。
天真爛漫な太陽、ひねくれた態度の剣也、誰とも打ち解けない花凛
神経質なコーディネーターなどなど・・・
10歳以前の記憶がない玲だけでなく、
それぞれが事情を抱えている様子。
過酷な道中、予期せぬトラブルも生じ、脱落せざるを得ない者も出る。
長い長い道中の中、
様々なトラブルや事件を通して自分の抱えている悩みや問題と向き合い
軋轢も和解もあり、やがて結束する。

旅と若者の成長、どこにでも転がっていそうな物語ですね。
海外旅行でも、日本縦断でも、なんだっていいんです。
で、この物語の舞台背景がお遍路というのでビットが立ち、
興味津々で読み始めました。

これが結構面白い。
読み始めたらとまりませんでした。
作者は実際に歩いて廻ったのかも?とも思いました。
登場人物が歩いて廻らなければ物語は成立しない。
敢えて不便さを享受し、肉体に鞭打って自分自身の脚で
暑い夏の日を40日以上を歩かねば
若者の成長の物語にはならない。読み手の心には響いてこない。

歩き遍路をやった事のある人にとっては共感も得られる。

物語がハッピーエンドで大団円、ならばいいのですが
将来への期待感も残しているのが小気味いい。
そのあとは読者が自分で物語を紡ぐ楽しさもあるから。


若いやつらって、いいなぁ~。
過去10年間、
「鯖街道キャンプウオーク」に関わってきて
若者達の成長や失敗や挫折を身近で見てきた思い出が
切なく蘇ってきましたがな。
2009[1]
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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