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おきらく遍路旅 通算九周目 12番焼山寺~13番大日寺

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今回は焼山寺登山道へのスズメバチトラップ仕掛けと
大日寺金住職と息子の弘昴さんへ会いに行った旅です。


3月16日(金)
今日も今日とて仕事が終わるや否やJR大阪駅バス停1600発のバスに乗り込み
1900に徳島駅前に着きました。
いつもの洋食屋で美味しいハンバーグを堪能して、さっさと寝ましょう。


3月17日(土)
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まだ暗い0539始発の池田行き列車に乗り、「鴨島駅」を目指します。
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途中、白衣のお遍路さんも乗り込んできました。
どこまで行くのかな?彼も焼山寺かなあ?

「鴨島駅」で降りた時、彼も降りてきたので
「もし、わしは藤井寺までタクシーで行くのでご一緒しませぬか?」
「ここで朝食を食べるので・・・」
そうっすか。おじさんは地元の人のようです。
ではわしだけタクシーに乗ります。

0625
11番藤井寺駐車場に到着!
駐車場にはガイジンサンの若者が3人いますよ。
「Good Morning!Where are you from?」
「USA!」
「そうっすか、お気をつけて」
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藤井寺の御本尊、お大師さまに挨拶をして、出発です。
3人組は先に行きましたが、時々お地蔵様や石仏の写真を撮っていて
わしのほうが追い越して先になってしまいました。

年寄りのわしは、いずれ追いつかれて、抜かされるやろうなあ。
今日は晴れているが、寒い。
手袋を持ってこなかったので指先がかじかんできて、
特に親指の感覚がなくなってきますよ。
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季節はお彼岸の入り、歩き遍路さんの数も多くなって来ています。
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流れている清水で喉を潤す。
ここ焼山寺道にも歩き遍路さん達がちらほら見えます。
金剛杖を見ると、まだ新しい。
最初の遍路ころがしに挑戦しているのでしょう。
ノソノソ登るわしを追い越していきます。
どうかこの先ご安全に。
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0735
長戸庵着
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ここまでは問題なく到着できました。
途中追い越していった2人のお遍路さんもここで休息しています。

お大師様の前でお勤めをしたあと、
幔幕を見てみると、
「かも研究塾」ですと?
かも道に関係あるんかなあ。
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少しの休みで元気を取り戻すことができたので、次に行こう。
今日は調子がいいみたいっす。
いつもラジオを聴きながら歩くのですが、今日はオフにして
歩きのみに集中する事にします。

登り道、馬の背を順調に進むと、視界が開けました。
おお、絶景かな。
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沈下橋はあれかなあ・・・。
切幡寺はどのへんやろうかなあ。
山の上から下界を眺めると認識が少し広がったような気がします。

休憩所に座り、ふと足元を見たら
霜柱が立っていますよ。寒いはずですね。
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それに霜柱を見たのは何年ぶりでしょうか。
子供の頃のようにザクザクと踏んでみました。

比較的緩やかな登り道を
阿字観で教わった呼吸法で大日如来の真言を唱えながら歩く。
山登りの1歩は小さいので2歩毎に真言1回、
わしの2歩は大体1mなので、5km歩くと五千回唱えることができる。
阿字観のつもりが、徒歩禅に変化してきていますよ。
なんにせよ、呼吸が乱れてこない。

登りつめたら急に石畳の下り道になる。
この先には柳水庵があります。


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柳水庵着
柳の水は出ていない・・・凍っているからかな?
ここから100mくらい降りたところに今日の目的の遍路小屋があります。
地元の方々がお接待で建ててくださった寝泊りのできる施設です。
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数年前にここを訪れたとき、
「スズメバチが巣を作っているので注意」
と張り紙がされてあり、
それ以来スズメバチ捕獲用のトラップを管理者の方の許可を得て
仕掛けさせていただいています。

大きな巣を作りますが、スズメバチは女王蜂を除いては越冬できず、皆死にます。
木の中などで越冬した女王蜂は春になると独り巣作りを始め、
その際の餌は樹液です。その樹液に似た液を仕掛けて女王蜂を捕まえるのです。
ペットボトルで作った捕獲器の狭い入り口から入って液を舐めるのですが、
入り口に返しがついているので出られずにそのまま・・・

スズメバチの生態については百田尚樹著の「風の中のマリア」という小説を読むと
よくわかりますよ。
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捕獲器には沢山のスズメバチが捕まっています。
遍路小屋には巣が作られたような痕跡もない。
役に立ってくれたようで、嬉しいなあ。
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中身を出して確認してみると、スズメバチが20匹以上確認できます。
これは女王蜂なんでしょうか?それとも?
容器を洗って持参の誘引液を取替えようとしたら、
水鉢が凍っていますよ。寒いはずだ。
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氷を割って水を汲み、
容器を綺麗に洗って新しい液を入れ、軒下につるしたら完了!
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捨てた蜂の死骸を見ていたら、
自分が殺生をしている事に気づく。
人間さまの都合で命を落とした蜂の供養をすることにします。
灯明と線香を立て、般若心経を唱えました。
短い灯明はすぐに燃え尽きたのですが線香はまだ半分くらい燃え残っていたので
水をかけて消す・・・。

今年も無事に作業が終わりました。
毎年3月には焼山寺を登らなくてはいかんなあ。

さあ後半の遍路ころがし目指して出発
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息つく登り坂を登ったら、浄蓮庵のお大師様が迎えてくださいます。
いつも午前中にここに着くので大杉と日の光を背負ったお大師様に出会える。

一休みしてふと目の前を見ると
凍った地面が日の光で溶けて湯気が立っていますよ。これも春の風景か。
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まだ寒いので、汗はかくが水分が欲しいとは思わない。
でも、気づかずに脱水状態になってはいかんので麦茶をひと口飲む。

ここからは下り道
左右内集落を降りて、降りて、谷川の傍まで降りる。
梅の花が咲き誇り、いい香りがしてきます。
それに、桜の蕾の香りもしてくる。
なんとも形容しがたい香りなんですが、人に言っても信じてもらえん。
でもこの香りがした後には桜が咲いているんですよ・・・


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「へんろころがし6/6」
さ、ここからが最後です。
今回は足の調子もいい。息もあがっていない。徒歩禅の呼吸法のせいかな?
山歩きを楽しむ事ができるのは幸せなことですねえええええええ。
一体何歳まで達者で登る事ができるやろうねえ。

延々と続く登り道、休み休み登ります。
走って登る人がいますが、そんな離れ業、わしにはできん。

木立から見える空が近くなってきて、目的地間近です。
木の間からキラキラ光るものが見え隠れします。
駐車場の自動車ですね。
ガヤガヤと賑やかな声も聞こえてきます。

ここまで来ればもう脚の疲れも感じないよ。


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12番 焼山寺着
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登り始めて5時間、
「健脚5時間、 平均6時間、弱足8時間」だそうですが、へぇ~。
ちょっと健康になれたのかな?
新しい職場は階段を登る運動量が多いので、そのおかげでしょう。
それと、呼吸法の効果も大きい。
ありがたやありがたや。
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境内は日差しがポカポカしていて暖かい。
ベンチに座りこみ、しばしボ~ッとする。いい気持ち・・・
境内には車遍路さんたちが行きつ戻りつ賑やかです。

喉が渇いてお腹もすいていたが、先にお参りするのが常識です。
本堂に上がってふと上を見ると、樋から下がっている鎖樋に氷が張り付いていますよ。
こういった景色を見るのは初めてです。
なかなか綺麗ですねえええええええええ。
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いい気分でお勤めを終了!
自販機で御加持水を買って一気に飲む。
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山の上ながら平地並みの価格設定はありがたい。
強炭酸なのでゲップが止まらないよ。

納経所でご朱印を頂いて、御影を頂いたら、カラーですよ。
「あ、あの~、これは有料ですか?」
「いえ、無料ですよ。今年3月からカラーになったのです」
「おおっ、ありがとうございます!」
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さてさて何か食べようか。
売店を覗いてみたら・・・お握りがあります。
それを持って店内に入り「うどんください!」
うどんとお握りで昼食にしましょう。
ここのうどん、おつゆがおいしいんですよ。

夢中で麺と汁をすすりこみ、お握りをほおばる。
「ああ~、美味しかった。ところで出汁は何でとっているんですか?」
「ありがとうございます。煮干と、鰹節ですよ」
そおおおかあ。煮干でうどんの出汁を取ったことがなかったので、今度やってみよう。

降り道は一気に降りる。
調子に乗って駆け下ると膝を痛めてしまうので要注意です。
杖杉庵下の梅林は梅の花が満開で、いい香りが満ちています。
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「すだち館」まで降りてきました。
干し柿を買おうと手にとって店内に入ったんですが、
中には女将さんはいません。
地元の常連のおじさん2人、話に夢中なんで買うのをやめて、外に出ます。

今1245
ここから出る神山町営バスは1315発
どうしようかな、バスに乗って麓の寄井まで行っても
徳島行きのバス便の連絡までかなりの時間があるよ。
それならば歩いて寄井まで行こうかね。

鼻歌歌いながらフンフンフ~ンと初春の山間の道路を歩く。
なんて気持ちがいいんでしょう。
1時間で麓まで降りてきました。
寄井の食料品店の前にある瓶コーラの自動販売機
ここで瓶コーラを買おう!

思ったら、売り切れてないよ・・・
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ああっ、涙で曇って前が見えない

今1345、
徳島方面行きのバスは1439です。
まだ時間があるなあ。
食料品店を覗いてみると・・・美味しそうなカツ丼弁当があります。
さっきうどんとお握りを食べたのに・・・買ってしまいました。
これじゃ、せっかく山登りでカロリー消費したのに、おじゃんです。

店の前のベンチに座っておいしく食べ、お腹がくちてくると眠くなってきました。
日差しもポカポカしていて気持ちがいい。
しばらくまどろんでいました。
ちょうどいい時間つぶしです。

1439にやってきたバスに乗り、一路13番大日寺まで。
「一ノ宮札所前バス停」で降ります。
今日は大日寺にご厄介になります。

金住職は、息子さんの弘昴さんの高野山専修学院の卒業式参列のために
先日から高野山に行っていて、まだ帰ってきていません。
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それまで時間があるので大日寺に参拝して、
それから駐車場隣にある「持正院」に行くことにしました。
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ここの御本尊様は、歓喜天様です。
最近歓喜天様にご縁があります。
お勤めの仕方もちょっと変わっていますね。天部の神様だからでしょうか。

そのあと、讃岐一ノ宮様にも参拝します。

今日は本当にお天気もよく、日の当たる場所はポカポカと暖かいので
しばらく境内でボ~ッとしていましたがな。

1600
チェックインして部屋で疲れた身体を横たえると、眠りこけていました。
今日の宿坊の宿泊は、わしひとりです。

1800
部屋の外から賑やかな声がしてきて、
金住職ご一行さまが帰られたようです。
「アダチさん、いらっしゃい~」
「弘昴さん、おめでとうございます」

そのあと食堂に通して頂き、
金住職と副住職、踊りのお弟子さんたちとで
楽しい夕食をご一緒させていただきました。
韓国語が飛び交い、賑やかにお喋りしています。
言葉はわかりませんが楽しそうな雰囲気はわかります。
副住職をはじめ、
皆が弘昴さんの専修学院卒業を心から喜んでいるのがわかります。

ありあわせですが白菜チヂミとか辛ラーメンとかが出てきて
お腹がいっぱいになります。
それに麦泡般若湯も・・・おいしいなあ

主役の弘昴さんは?

実は弘昴さんは
清浄な高野山から俗世間に降りてきたので「時差ぼけ」を起こして
休んでいるそうです。
なるほど~、聖地ボケですかああああ。
解るような気がします。

明日の朝のお勤めは弘昴さんのお勤めデビューです。
早く寝る事にしましょう。



3月18日(日)

早く起きて身を清め、お勤めに備えます。
今日もいいお天気のようです。

先に本堂に入り、ご本尊さまに五体投地礼をしていたら
踊りのお弟子さんも入ってこられてわしと並んで座り、待ちます。
やがて本日のメインの大栗弘昴阿闍梨が金住職と一緒に入堂されました。
おお、お父上の法衣を着ているよ。
なんて男前なんでしょう。
お勤めが始まりました。

経頭を弘昴さんが勤めます。
親子の声が本堂内に調和して響き渡り、亡きお父さんの声も聞こえてくるような気がしました。
理趣経から始まり、般若心経に。
わしも読経に混ぜていただきました。
やがて朝日が格子からさし込み始め、親子を照らします。
皆の読経の声が堂内に高く低く響き渡り、胸がいっぱいになってきました。
わしのような人間でも感激しているので、
金住職親子の気持ちはいかほどでしょうか。

荘厳な雰囲気のままお勤めが終わりました。
ああ、この場に立ち会わせていただいてよかった。
法楽です。
この日を迎えるために金住職と弘昴さんは遠く離れ
長い歳月を苦労に苦労を重ね、耐えてきました。

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お勤め後の記念撮影はみんなで大騒ぎ。
入れ替わり立ち替わりでスターですね。

そのあとみんなで楽しい朝食です。
わし、ここの食卓に出てくるキムチが大好きです。
だって、店で売っているものとぜんぜん違うんですもん。
味の深み、辛さの質が違う。
これだけでご飯が何杯も食べられそうな気がします。
一人で全部食べたら悪いので遠慮の塊・・・

法衣を脱いだ彼は、パーカーを被り、ピアスもしている。
すっかり街のあんちゃんに戻っていますが、やはり雰囲気は僧侶のそれですな。

この先9月にアメリカの大学に復学して勉強を続けなくてはいけません。
まだまだこの先は長いのですが、大きな山を越えたような気がして、
もう安心です。
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弘昴さんはこのあと大日寺の跡取りを待っていた檀家さんたちなどと
法要や行事を通して忙しい毎日を過されるそうです。


韓国から嫁いできた女性が四国八十八箇所札所の住職である事に、
何も知らずに悪口を言う人は尽きません。
そんな事を言うなよ・・・
それらからの盾になるのがわしの仕事です。

わしは過去の歴史認識問題などで日本の悪口を言う韓国は大嫌いです。
いつまでしつこく日本に憎しみを向けるのか?
なぜ剽窃ばかりするのか?

しかし、そんな事を言う輩とは別に
お遍路を通して知り合いになった韓国人は皆楽しくていい人ばかりです。
日本のことをよく理解していて、しようとしていて
友好の架け橋になろうと努力しています。

結局政治が絡んだ声の大きい人の意見ばかりが目立つのです。
どうか、それ以外の人の声も聞いてください。

これからも大日寺のために微力ながら力を尽くすつもりです。
異議、異論のある方はメールをください。
匿名でこそこそ悪口を書く人言う人は、
お大師さま、仏さまが見ておられます。

この先自分にできることを考えながら
修行を続けて行きたいと考えています。
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No title

 焼山寺、たった一度ですが難儀な思いをして参拝しました、
 もう一度藤井寺さんから歩きたいような・・・
 歳ですから鍋岩からのクルマお遍路でないとムリだろうと思ったり・・・


 大日寺さんご子息の専修学院ご卒業おめでとうございます。
 先日、「卒業お四国参り」があったようですが
 ひょっとしたら近所の札所で、と思っていたのですが、
 あれよあれよというまに通過されてました ^0^

 そうですか、
 秋からアメリカの大学へ復学されて勉強されるのですか・・・
 頑張られますね~~~

 

No title

焼山寺は、裏から登っても焼山寺です。
すだち館か、杖杉庵に車を停めて歩いて登られては・・・

弘昴さんが、四国卒業旅行は楽しかった、と言われていましたよ。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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