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歓喜天(聖天)様

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歓喜天様についていささか勉強させていただきました。

四国八十八箇所の札所を廻っていると、歓喜天様をお祀りしている札所を時々見かけます。
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31番竹林寺

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37番岩本寺

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50番繁多寺

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85番八栗寺

「歓喜天はいいかげんな気持ちで祈ると祟りがある」
「一生祈らねば子孫にまで祟る」
なんていう言葉を見聞きしたため、怖くてこの神様を避けていました。

しかし、土佐遍路をご一緒する人は
必ず歓喜天様に詣でますし、大根を買ってきてお供えしています。
その様を遠くから眺めていましたがな。

こんなわしを、仏さまが黙って見ていてご縁をくださいました。


2月に箕面温泉に入りに行ったとき
温泉の向かい側に「関西七福神巡り」の案内がありました。
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心惹かれたわしは、温泉に行かず無意識にその日のうちに七箇所満願してしまいました。
その後にも「大阪七福神」も巡ってしまいましたがな。
突然に天部の七福神様たちとご縁ができてしまいました。
これは偶然ではないのでしょう。

箕面にある関西七福神聖天宮西江寺(本尊歓喜天)で大黒様のご朱印を頂いた際に
納経所におられた副住職から
「歓喜天様は怖くないですよ。感謝の気持ちが大切なのです」
と言われ、はっと思いました。

その後四国遍路をしていても歓喜天様のことが気になり、
31番竹林寺、37番岩本寺などでも気になっていたんです。

お遍路から帰ってきて、歓喜天様の話をもっと詳しく聴きたくて
もういちど聖天宮西江寺へ行って来ました。

納経所で歓喜天さまのご朱印を頂き、納経所のご婦人に
「歓喜天様についてお話を聴きたい」とお願いすると
境内の掃除をされていた副住職を呼んでくださり、
「では、歓喜天さまのお傍に行きましょう」
と、鳥居をくぐって本堂の前に連れてきてくださいました。

「あの~、歓喜天様はいいかげんに信仰すると祟る、と聞かされて怖いのです」

「それは俗信です。歓喜天様の前に立つと怖い、と感じるのは自分自身に何か
やましい気持ちがあるのではないでしょうか」


「な、なるほど」

「歓喜天様のような天部の神様は、菩薩様や如来様といった高次元の仏さまと違い、
人間の気持ちにより近い存在で、人間の俗な気持ちが理解できます」


「はは~、そういわれてみれば、そうですね」

「高次元の仏様は『修行の導師を与えてください』、とか
『瞑想のためのお力をお貸しください』という願いに対してお答えくださりますが
現世利益のためのお願いは、ちょっと・・・というのです」


「ああ、思い当たる事が自分にもあります」

「天部の神様は人間の願いをよくかなえてくださいますが、
そのあと感謝の気持ちを持って御礼をするのは当たり前な事ですが、
それを疎かにすることがよくないのです」


「お礼をすることは当たり前の事ですね」

「特に天部の神様は人間に近いので、感謝の気持ちを忘れた人間に対して相手にしない、
と思われる事もあるのでしょうね」


「仏さまよりも人間臭いのですね。願いをかなえてもらってお礼をするのは当たり前ですね」

「なによりも感謝の気持ちを持ってください」

「ありがとうございました」

「歓喜天様の縁日は16日です。その日にお酒を供えるといいでしょう」



歓喜天様が人間を祟る神だという発想自体が、歓喜天様とは縁を持てない人間の
意識だと言えるのではないでしょうか。

歓喜天様にお願いし、救って頂いた後に
お礼を怠るといった行為をしたら、二度と振り向いてくれなくなり、
その後に悪いことが起きても救っていただけないということでしょうか。

それを逆恨みした不徳な人間から責任転嫁され「祟り神」と言われたのが、
まことしやかに伝えられるのです。
非常に残念な事です。
今回それを歓喜天様から教えていただく縁を頂戴しました。

一生信仰しなければ祟る、なんてことはないです。
断ち物をして願掛けする覚悟のある人はやればよろしい。
それを適当にやったり、途中でやめたりするからいかんのです。
中途半端は何よりいけない。その姿勢を天部の神様は嫌うのです。

我ら凡俗は、歓喜天様の前では素直な気持ちでお参りすればいいのです。
そして感謝の気持ちを忘れずに。



歓喜天様へのお供えは
「大根」「甘いもの」「お酒」などがあります。
なぜ大根?

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この大根は蘿蔔根(らふくこん)と呼ばれ、歓喜天様の住む象鼻山に多いとされています。
大根の白色は息災を意味し、食べることにより体内の毒や煩悩を消す作用があるとされています。
大根を供え、そのお下がりを頂戴することにより、毒や煩悩を消すのです。

幔幕や提灯の紋所が大根の図案になり、
和合の象徴として二本の大根が絡み合っています。
更に二股大根で強調もされています。

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甘いものとは、「歓喜おだん」のことで、
奈良時代に中国から入り、平安時代以降は密教関係の寺院がつくり伝えてきたお供え物で、
菓子としてはもっとも古典に属し、形は巾着形で八つのひだがあり、
福徳円満と繁盛を象徴しているそうです。
歓喜天様が巾着袋(砂金袋)を手にしているため、それを模したものといわれ、
この巾着も紋章として表されています。

でもこのお菓子は簡単に手に入らないので甘いものであれば構わないそうです。

ちなみに、お酒を供えるのは天部の神様以下です。
明王様、菩薩様や如来様はお酒を召し上がりません。




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大聖歓喜自在天
大聖歓喜天、聖天(しょうてん)とも称される。
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仏教の守護神で、ガナパティあるいはビナーヤカの訳で、
大聖歓喜自在天、聖天(しょうでん)ともいう。
もとはインド神話のヒンドゥー教のシバ神とその妃パールバティーの子で
象頭人身の神ガネーシャに相当し、智慧と財福の神とされる。

ガナパティまたはガネーシャとは、シバ神の眷属の長という意味
象頭人身の単身像と立像で抱擁している象頭人身の双身像の2つの姿の形像が多いが、
稀に人頭人身の形像も見られる。

多くは厨子などに安置され、秘仏として扱われており一般に公開されることは少ない。

元来人間に障害をなす鬼類であったが、観音菩薩が女身をとって近づいて夫婦となり、
そのかわりに以後は人間の障害を除く神に転ぜしめたといい、
それが双身像の由来とされる。
今日でも財宝、夫婦和合の神とされ、
浴油して智慧や財富や地位の獲得を祈る聖天供または聖天法が修される。

しばしば、「天部の神様は怖い」と言われる。
この聖天さんは、その代表とでも言うべきもので、今でもお寺の住職などは、
この聖天が祭られているお堂の側を通る時、これを直視せず顔をそむけて通ると言う。
しかし、「密教事相大系」などをひもといてみると、そのような話しは俗信に過ぎず、
聖天さんを恐れる理由など何処にも無いとも言う。

実際、江戸時代に、この大聖歓喜天の信仰が流行し、いわゆる「聖天さん」として
民衆に親しまれるようになった。

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歓喜天さま

 なんにも知らない私が、
 「なんですか? どうしてですか?」とお尋ねするものですから、
本編は私のための「特別投稿」みたいで大変お手数おかけしました。

 今度、繁多寺さん参拝の折には、歓喜天さまを真面目にお参り
させてもらいます。
 それにしても深いですね~~~~
 ご教示ありがとうございました。

No title

いえいえ、じじ実は
最近天部の神様達とのご縁が多くなり、
「勉強せよ」という弁天さまか、歓喜天さまからのお告げだったのです。たぶん
そのお陰で大変勉強できて目から鱗です。
きっかけを作っていただき、ありがとうございます。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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