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おきらく遍路旅通算8巡目 20番鶴林寺、第2回おきらく遍路塾

おきらく遍路旅通算8巡目
20番鶴林寺、第2回おきらく遍路塾

平成29年12月8・9日

おきらく遍路塾が
前回参加できなかった人達の熱い要望によって第2回開催の運びとなりました。
最初の目的とは若干軌道は変わりましたが
お遍路について知りたいという人達の願いが少しでもかなえられたら幸甚です。

おきらく遍路塾2の予定は、
12月9日(土)の午後から講習、
翌10日(日)は星の岩屋、鶴林寺登山の予定なのです。

わしは仕事の都合で
8日(金)、9日(土)休みで、10日(日)は午後から仕事で、
実質9日の遍路塾のみの参加です。
しかし休みの日は無駄に過す事はできない。

12月7日(木)
仕事が終わって大阪梅田から高速バスで徳島に行きました。
この晩のお宿は「ホテルアストリア」
夕食を食べていなかったので、近所をウロウロする。
鶏料理の店が多いような気がするね。

お酒を飲むわけではないので、どこかレストランはないかと探すと、
こじんまりとしたハンバーグの店がありました。
平日の夜なので店内は閑散としていますが
ハンバーグはジューシーで美味しかった。
旅先でお気に入りの店を見つけるのは楽しいですね。


12月8日(金)
今日は鶴林寺に登って、民宿「碧」に宿泊予定です。
あまり早く行くと時間をもて余してしまうので、
ゆるゆる、いくぞなもし。

1000に「徳島駅前バス停」から「勝浦行き」乗ります。
1時間くらいバスに揺られ「生名バス停」で降ります。740円
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お昼近いので、道の駅「ひなの里かつうら」で昼食を食べましょう。
コロッケ定食が安くて量も多い。

食事を終えて鶴林寺道へ行く途中に
民泊の「鶴風亭」を見つけました。実は明日の晩はここに泊まるのです。
玄関には車遍路のご夫婦がいますよ。お馴染みのようです。
大先達の車遍路さんから金札を頂戴しました。

鶴風亭の奥さんが玄関にいましたので
「明日、おきらく遍路塾でお世話になります!」
「はい、はい」

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今日は曇りで少し風も吹いてきます。
季節はすっかり冬で、頬を渡る風が冷たいなあ。
ヒートテックを着ているので寒さは感じないが、
汗をかいたら冷えるやろうなあ。
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この山は発心の道場では遍路ころがしの1つに数えられていますが
わしとしては登りやすい山だと感じますがな。
登るにつけてハイテンションになってきます。
霊山の持つ雰囲気かな??
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このあたりはミカン畑が続きます。
ミカンほしいなあ、とは思っても不偸盗の戒めを守らねばならん。
では地面に落ちているやつを・・・
捨ててしまうものを活用する「0円食堂」です。
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よく冷えていて美味しいよ。


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やがて自分の歩幅に合っている階段が見えてきて
益々絶好調!
水呑大師でお大師様の水を頂き、エネルギーチャージです。

こんな冬の日の遍路道では誰にも出会いませんね。
聞こえてくるのは鳥の声だけ。
あれはモズかな?セキレイかな?
猪は出ないやろうなあ・・・・。
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奥山に紅葉踏み分け
錫杖の環をシャクシャク鳴らしながら歩いて行くと
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石段が現れました。
ゴールは近いよ。
通夜堂跡を見るにつけ、ここに今通夜堂があって泊まることができたら
泊まってみたいと強く思います。


1300
20番 鶴林寺着
新しく、綺麗になったトイレを使わせていただきましょう。
杖立て、なかなかいい塩梅です。
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本堂までの石段を登り、誰もいない本堂で独りお勤めをします。
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「チリン、チリン・・・」
「?」
本堂の脇から音がしてきました。
ご本尊さまとのチャンネルが開いたのかな?

お勤めが終わり、多宝塔を背にして立っておられるお地蔵さまのほうを見たら
額の白毫(びゃくごう)が光っています。
雲間から射している日光の加減かな?
色々立ち位置を変えて見てみるが、やはり光っているような気がする。
お地蔵さまの正面に立って見上げたら、
お地蔵さまの目につかまってしまい、しばらくその場に立ち竦んでいました。
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なんやったんやろうね?
でも悪い気はしないよ。
結構長いことそこにいたような気がします。

汗が冷えて寒くなってきました。
いかん、身体を動かさねば。
水をひとくち飲んでから・・・
急な階段の続く道を膝に注意しながら降りていきます。
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ふと見つけた美しい晩秋の景色。いや、これは初冬かな?
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麓の神社では黄色い紅葉が美しい。

1420
大井の東屋着
自転車に荷物を括りつけた旅人が休んでいます。
自転車遍路かな??

「こんにちは」
「こんにちは」

それっきり、彼はスマホに夢中で会話もなし。
そのあと、彼は無言で出発していきました。
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お接待のミカンは・・・見当たらないなあ。
民宿碧に電話して迎えに来てもらいましょうかね。

日が翳っていて風が吹いてくるので否応なしに寒い。
ウインドブレーカーを着て寒さを凌ぐ。

10分くらいして迎えに来た民宿碧の車に乗って
まず食料品店に行きます。今日は素泊まりだからです。
今日の夕食と、明日の朝昼分の食料を買い込みます。
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お宿の玄関にはミカンの箱が積まれています。
そう、ここは果樹園のあるお宿なのです。
わしも家族のためにひと箱注文しました。
ちょっと早かったが今日の予定はこれまで。
今日は山道を4時間半くらいしか歩いていないなあ。
まず風呂に入って落ち着く。

今日は、明日のお遍路塾に備えて宿泊は入れていないのでわしひとり。
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女将さんとお喋りしながらお酒を飲んでいたら
22番平等寺の副住職がやってきました。
明日のお遍路塾に使うスクリーンを持ってきてくれたのです。
30分くらい世間話をして、忙しい副住職は慌しく帰って行きました。

そのあとお酒が回ってきて
20時過ぎには眠くなってきて、さっさと寝る事にしました。


12月9日(土)
今日はおきらくお遍路塾第2回
開催は昼からなので午前中は暇です。
会場の設営はすでに女将さんが座布団などの用意をしてくれていたので
何もする事がない。
朝食をモソモソと食べたのち、散歩にいこうかね。

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この周辺は、色々と見所の多い地域です。
かも道、いわや道、星の岩屋など遍路に関係あるものや
安徳天皇伝説の八十女、猫神のお松天神や一宿寺、牛尾の滝などもある。

民宿碧のある加茂谷から充分歩いて行ける距離にあります。
空はキリッとした青空
空気も澄んでいて清浄そのものです。

看板の地図に示してあるとおり歩いていきます。
まず牛尾の滝に行きましょうかね。
先の台風で川が氾濫したので堤防を築く工事が行われていて
朝も早くから工事関係者が作業しています。

ところで、歩きながらラジオを聴いているんですが
土曜日の朝といえばNHKの「ラジオ文芸館」
選りすぐりの短編小説を聴かせてくれます。
今朝は荻原浩の「海の見える理髪店」
去年の芥川賞受賞作なんやね。
淡々と進む物語に思わず引き込まれながら歩く。

やがて山間の神社が見えてきて、挨拶して鳥居をくぐると、
おお、滝がある。
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滝壺が深緑です。何かいるような?
青い空、岩肌、木々の緑、それを裂く白い水が清冽な印象を与える滝ですね。

さて次はどこに行こうかな?
「お松大権現」に行こう。
通称「猫神さん」と呼ばれ、日本三大怪猫伝の1つだそうな。
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境内は猫・ネコ・ねこ
石畳にはネコの足跡が・・・猫不動様もいますよ。
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ニャーマクサンマンニャー

なんてね。

まだ朝早く、資料館の扉は開いていなかったので
わしのお気に入りの宮田雅之画伯の切り絵は見られませんでしたがな。
また来ます。

川の向こうには一宿寺の屋根が見えていましたが、
かも道を登るときにはいつでも参拝できるのでまたの機会に・・・

帰りは加茂谷トンネル横の川沿いの旧道を通る事にします。
草が生い茂り、すっかり廃道になっています。
すると、崖にお不動様がおられます。
箒が置いてあり、お供え物もある。
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あとで聞いたんですが、この道は使われなくなったので、
お不動様の魂は抜かれているそうな。
それでもお供え物をしたり掃除する人もいるのですね。

宿に帰ってきたら女将さんはミカンの袋詰め作業をしていました。
今日の参加者の皆さんのためだそうな。
1100に早い昼食を食べて
女将さんと参加者、スケジュールを確認してから
車で来る参加者のために駐車場に行きます。
日は出ていますが風が冷たい。
あちこち歩き回りながら参加者の車が来るのを待つ。

やがてボチボチ県外ナンバーの車が集まってきました。
今回の参加者は前回参加の人は少なく、ほとんどが初回です。
お遍路のキャリアは初心から先達さんまでいろいろ。

1300
ほぼ参加者が出揃ったので
第2回おきらく遍路塾開催です。
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まずは講師である権大先達福田恵峰さんのお遍路の基礎知識、
勤行次第に沿った意味の解説などなど。
自分が色々と喋りたい参加者もいたようですが、
本筋から外れないように誘導しながら講義を進める。
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そのうち、居眠りをはじめた人のイビキの声が響いてきました。
お茶タイムにしよう。
「お茶を廻してください」
居眠りをしていた人もお茶で覚醒しました。

参加者差し入れの菓子を食べながらのフリートークでは
日頃の疑問に感じていた事柄について意見を交換し合う。

こういうとき講師は、同じ人がやるのがいいと感じました。
なぜって、お遍路についてそれぞれが微妙に解釈と方法が異なり、
参加者が混乱するからです。
たとえば般若心経の解釈についても異なった流れがあるのです。

お作法も最初から応用ばかりやっていると基本がおろそかになり
正しく伝えていく事ができない。
人と交わる事なく回数を重ねると我流になってしまいます。
わし、その意味ではバス遍路の最初くらいは参加して勉強するのがいいと思います。
実際わしも最初そうやって勉強しました。

そのあと、平等寺副住職の登場
法事を終えて駆けつけてくれたのです。
パソコンを持ってきていて、スライドショーでの講演です。
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「弘法大師和賛」
実際に唱えながらの講演です。
本職の節回しは聞き応えありますね。
特に真言宗僧侶の勤行は聞き応えがあります。
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そのあとは空海のいた時代の阿波の海岸線の地図
かなり今よりも後退しています。
この図だと、22番などは海岸のそばにありますね。
やはり札所は海岸線の「返地(へじ)」「返土(へんど)」にある、
という民俗学者の五来重の言葉が実感できるような気がします。
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あっという間に予定の1700になってしまいました。
日帰り参加者は各々車で帰り
翌日の山登り参加者は宿泊します。
女性は碧に、男性は鶴林寺山向こうの民泊「鶴風亭」に分宿します。


男性宿泊者が全てキャンセルになってしまったので
急遽、碧の女将さんの伝手で大三島からの参加者が宿泊してくださることに。
これでもわしと彼の二人。
鶴風亭さん、ごめんなさい。


鶴風亭さんの今夜の同宿は
「しまなみ地域活性化推進協議会連合体」会長のYさんです。
その他関係している団体、役職は枚挙にいとまなし。
大三島といえば「島四国」
Yさんは島四国の魅力を伝えるために沢山の海の幸をお土産と共に
遠くから来てくださいました。

僧侶の方?と思うような風貌ですが在家の方です。
Yさんのお部屋を訪ね、改めてご挨拶させてもらいました。
囲炉裏のある部屋で、炭火が熾きています。
「これ、飲んで」
焼酎の黒霧島のワンカップを渡されました。えっ焼酎かぁ~。

「夕食の用意ができましたよ」
の声に食堂に行きます。
わしとYさん、鶴風亭のご夫婦の4人で、
食堂は4人座るともう一杯です。
なので、お互いの距離も近い。

Yさんはお酒を飲まないのですが、酔っ払い以上のテンションです。
わしも焼酎を頂いて酔っ払い、親父さんも焼酎飲んでご機嫌です。
最初から絶好調です。

今夜は豚肉の小鍋に、美味しそうな家庭料理が並び、
漬物が特に美味しい。
それにYさんの差し入れの海の幸を炭火で焼いたのが加わり、豪華絢爛です。
わしだけバクバク食べていました。

本当に色々なことを語り合いました。
酔っ払っていたので話題の大半を忘れてしまったのですが
「修行は在家の方が大変で、価値がある」
ということに意見が一致したことは覚えています。
Yさんはまさにそれを実践していますね。

女子組は碧で夜遅くまでガールズトークに花が咲いたようです。
男女別々のほうがお互いに気兼ねなく話が弾むようですね。
この分宿のやりかたは成功だったか?

わしは、翌日は昼から仕事なので朝早く帰らねばなりません。
なので、後ろ髪引かれる思いで9時に部屋に引き上げて寝ました。


12月10日(日)
今日は皆で星の岩屋に行き、鶴林寺に登りますが、わしは帰る日です。
朝食を食べる間もなく、お宿を後にして
歩いて100mの「生名バス停」0609発のバスに乗ります。
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暗い中バス停で待っていたら
Yさんと親父さんが見送りに来てくれました。
ひたすら恐縮です。

また鶴風亭に泊まりに来たいなあ。

やってきた徳島行きのバスに乗って0700に徳島に着き
0800発の大阪梅田行きのバスに乗って帰りました。



熱い要望によって開催された「おきらく遍路塾」
今後どういう方向に向かっていくのでしょうか。
そしてわしはどう関わっていくべきか、
色々な人との狭間で揺れ動く気持ちをもて余しています。
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柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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