おきらく遍路旅 通算8周目 65番三角寺、68番神恵院・69番観音寺

おきらく遍路旅 通算8周目
65番三角寺、68番神恵院・69番観音寺
平成29年9月2日(土)


8巡目の乱れ打ちもここまでくると訳わからなくなってきますがな。
今年の夏はあまりに暑いので山登りは控えていたんですが
平地も暑い。
汗だくになって歩いていましたが
この頃やっと朝晩涼しくなってきましたがな。

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9月1日(金)
2250大阪駅前ハービス大阪高速バス停発松山行きに乗り込む。
前の晩寝不足だったので、すぐに寝落ちするかと思ったら
なかなか眠れない・・・ような気がする。


9月2日(土)
0445
「三島川之江着です」のアナウンスと同時に車内の明かりがついて起こされた。
わしはここで降りるので問題ないけれども、
終点今治で降りる人には辛いよね。
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なにはともあれまだ暗い高速バス停で装束を整え、
お握りを齧りながら山に向かって歩きます。
まだ暗いので、ヘッドライトを持ってくればよかったなあ~、と少し後悔
後悔しているうちに夜が明けてきて明るくなりましたがな。
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このコースは時々登るのですが、時々間違える道なのです。
今回も間違えた。ミカン畑の道の分岐点で標識を見落とした。
進む道がなんとなく荒れてきて、ついには無くなってしまったのです。
おまけに、雰囲気が暗い。

あ~あ。

迷ったら、引き返す。
たいしたロスではないからいいけどもね。

初秋の山道の朝は涼しくて気持ちいいね。
これぞ山道!という遍路道を登りきったら道が平坦になってきました。

0627
65番 三角寺着
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当然、誰もいません。駐車場は静まり返っています。
長い急な階段を一気に上がる・・・のではなく
山登りの疲れをかみしめながら手摺にすがって登ります。
ヨロヨロ

山門にある梵鐘を撞きたいが、朝早くなのでやめておきます。
でもこんな山寺だからご近所からは文句はこないか・・・。

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東屋に荷物を降ろし、温度計を見ると18℃
もうこんな気温の季節なんやね。
隣には清潔なトイレが新築されています。
ここのトイレを使うのが楽しみで、高速バス停のトイレは遠慮していたのです。

まず本堂からお勤めしましょう。

あっ

経本がない!

しまったあああああああ忘れたああああああ

ごめんなさい。
経本なしでお勤めします。
これじゃ納経の意味はなくなるのですが・・・・

それにお線香も補充するのを忘れてしまいました。
いかんなあ。足りなくなったら塗香で許してもらえるかなあ。

今回の落ち度を大金剛輪陀羅尼で許してもらえるでしょうか・・・


本堂の横には奥之院への案内を記した石柱が建っています。
ここから行ってみようか。

お勤めを終えたら0640
まだ納経所は開く時間ではないので
トイレに行こう!
杉の香りも清清しい個室に座り、用を足します。
ああ、気持ちがいいねえ。
5分ほど楽しむことができました。

納経所を見たら、7時前ながら開いているようです。
「あの~、いいでしょうか・・・」
「はい、どうぞ」
「あの~、本堂脇の奥之院への道は通れるでしょうか?」
「ああ、あそこの道は夏は草が多くてお勧めではないですね」
「はあ、そうなんですか」

では、いつもの道を行こうかね。
今日の計画は
三角寺~奥之院~三角寺~「三角寺口バス停」~「伊予三島駅」です。

まだ駐車場には参詣者はいない。
椿堂への道を歩んでいく。道の左には三島の街が遠望できて
その先には瀬戸内海が広がっています。この景色、いいねえ。

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しばらく進むと、奥之院への分岐点に出る。
看板が古くなっていて、文字が薄くなっています。
奥之院へ至る道は複数あるんですが、いつもこの道を歩んでいます。
そのうち三角寺本堂横からの山道を歩いてみたい。秋か冬かな?

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標高490mの堀切峠を越えたら下り勾配になります。
この道をまた登って戻ってくる事を思うと、ちょっとうんざりもします。
遥か下にはダム湖が見え隠れしていて、あそこまで降りるんですねえ。

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歩くときには無心に・・・と力説する人もいますが
わしはラジオを聞きながら歩いています。いいじゃん!
でも、太陽も高く上がってきて電離層も消滅する。
それに山間の道なれば、ラジオの電波が届かなくなる。
イヤホンからは雑音しか聞こえなくなってきました。

そうだ、スマホでラジオ聴けるなあ。
「らじるらじる」で聞いてみたらクリアーに聞こえてきました。
でもスマホの電池の消耗が激しいのでやめておきました。
山の中は、ただでさえ位置情報確認電波の発信のために電池を消耗するのです。

山登りの時にはラジオが入らないので歩きに専念することができ、
これがわしの目指す「徒歩禅」のありかたなんです。
が、しょうもないことばかり頭に浮かんできます。煩悩の固まりやね。

山の中の道は、鳥の声と風の音しか聞こえないが
時折車の音がして県外ナンバーが走り去っていく。
ボートを牽引した車もいるよ。


0900
奥之院仙龍寺の看板が見えてきました。
ここまで6.5km約2時間
わしのペースだとこんなもんかね。
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65番奥之院 仙龍寺着
鈍感なわしでも、このあたりは空気が違うのがわかる。
最後の階段をヨロヨロ登っていくと、
「四国別格霊場開創50周年」の幟が立っています。
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そおかあ。50周年かぁ。
今日持ってきている納経帳は奥之院用で、
別格50周年記念とは縁がないなあ。

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本堂正面の観音様とお不動さまの前では檀家の人らしき人が
住職らしき人となにか飾りつけをしています。

手水場の水があまりに冷たかったので、丁度いたお寺の方に
「この水は飲んでもいいですか?」
「いいですよ。これはお不動さまの所から湧いているのですよ」
「そうですか」
手と口を清めた後に、手で掬って飲んでみたら甘露甘露
今までの疲れが癒されるような美味しさでした。

靴を脱いで本堂に上がり絨毯に導かれてご本尊のお大師様まで行きます。
納経所で納経帳を預かっていただき、
わしひとり、座ってお勤めをしました。
そういえば最近、座ってお勤めしていないなあ。
膝が痛いの足首が痛いのとなんだかんだ言い訳しています。
いかんいかん。

気持ちのいい場所なので、ついつい長居をしたくなるなあ。
0920
もと来た道を帰りましょうかね。
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渇水の影響のみられるダム湖には、ボートが浮かんでいて
釣りをする姿が見えます。
いいねえええええ。深山幽谷で1日を過すっていうのは。
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峠までは、このゆるやかな登り勾配の道を歩きます。
幸いなのは向かい風が時折吹いてくること。
県道319号線の分岐点に来ました。
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ここから県道に沿って川之江まで行く方がいいのだろうか?
一瞬考えたのですが、バスの路線と停留所の調査が出来ていなかったので
元来た道を戻るのが無難でしょう。

ちなみにこのあたりのバス路線は、ないに等しいので利用できません。

登り勾配の道を、ただひたすら歩きます。
またしてもくだらないことばかりが頭に浮かびますが
仙龍寺の霊気に触れたせいか、後ろ向きな思考は浮かびませんね。
これからの自分についての思考が浮かんできます。

さほど苦にもならず堀切峠を越え、あとは下り勾配で絶好調
山の向こうから梵鐘の音が聞こえてきました。もう少し!

1130
三角寺まで戻ってきました。
門前の自販機で御加持水を買い、一息つきます。
この時間になると駐車場には車が沢山いますね。
秋遍路の季節の始まりといったところでしょうか。

ここから山の舗装道路を下って
1205
「三角寺口バス停」に着きます。
三島駅前行きは1252なので、少し時間がある。
バス停前には小さな雑貨屋さんがあり、
おばあさんがのんびりと店番をしています。
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そこでパンを2つ買い、椅子を貸してくれたので店先で食べながら
ゆったりとした気分でバスを待ちます。
まだ暑いですが、秋の気配が漂い始めた山里のバス停前で
時間を潰すのもいいねえ。
一人旅は寂しいけれども、寂しさを楽しむのも贅沢です。

時間通りにやってきたバスに乗り、三島の街へ下ります。
20分くらいで終点の「伊予三島駅」に着きました。
まだまだ日は高いので、計画の観音寺まで行きましょうかね。

普通列車に乗って「観音寺駅」まで。
実は観音寺にお宿をとろうと思っていたんですが、翌日の3日(日)に
「日本学生トライアスロン選手権大会」が観音寺で開催されるために
お宿はどこも満杯だったので、三島のお気に入りの宿をとったのです。

観音寺駅前は、さぞかし賑やかだろうと思ったら・・・
意外にひっそりとしていますよ。
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コースと思われる場所には色鮮やかな幟が翻っています。


1427
68番 神恵院、69番 観音寺着
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駐車場には大型バスが1台
あっダンタイサンだっ!
ここは納経所は2箇所分なので混雑は2倍だッ

色々考えても仕方がない。
まずは観音寺本堂の方に行こうかね。
ダンタイサンは観音寺大師堂前にいる。
先達さんがお遍路さんたちに
「大きな楠でしょう。何故こういうところに楠があるかというと、仏像の材料になるからなんですよ」
なるほど。そういう見方もあるのですね。

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さて前回とても気に入った絵が描けた観音寺
絵のヒントとなった茶店に描けた絵を謹呈しようと思ったら・・・

あっ

持ってくるの忘れた!

あ~あ、今回も忘れ物多いなあ。

また今度!

神恵院、大師堂も淡々とお勤めが終わり
納経所へ行くと、空いています。
おお、よかったよかった。

もと来た道を戻り・・・
「観音寺駅」を1539発のしおかぜ15号に乗って
1553「伊予三島駅」着 770円

今日の予定はこれでおしまい!
合計20kmくらいしか歩いていないんですが、
山道だったので足の筋肉が張っています。
今夜は足をいたわろう。

今日のお宿は伊予三島駅近くの「大成荘」
ここ、お気に入りなんですよ。3回目です。
80近いお母さんが1人でやっているので宿泊者は3名と少ないが
料理が美味しいんですよ。

今日の宿泊者は3名。
わしとベルギー人と、オジサン遍路さん。
わし以外は素泊まりだそうです。
なぜかというと、その日に予約を入れても
お母さんが食材を買い物に行く時間に間に合わないと
食事ができないのです。
これは仕方のない事

幸い近くにコンビニがあるのでそこで食べ物を買えばいいんですがね。

部屋に通されたら早速服を全部脱いで浴衣に着替え、洗濯物を抱えて洗濯機にダッシュ!
ベルギーからのお遍路さんがわしの行動を見て
「ハヤイネ~!」
「クイック!クイック!」
お風呂にGO!

「あ゛あ゛~」
湯船に浸かって極楽極楽
疲れがとれるわい・・・

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風呂から上がった勢いで
「すんません、ビールを1本」
夕食までまだ時間があるのでグイグイいけますよ。

初めの1杯は夢中で、次の1杯は味わい、その後は惰性ですかな・・・

そろそろ洗濯も終わったようなので、真っ赤な顔をしてヨロヨロと洗濯場に向かうと
女将さんがオジサン遍路の洗濯物を持ってやってきました。
「いや~朝晩すずしくなりましたねぇ」
「ほんと、そうですねえ」
しばらくお喋りをしてから洗濯物を持って部屋に上がり、干す。

酔いが回ってきたので布団を丸めて背中に当てて
テレビを眺めながらウトウト・・・

「夕食ですよ・・・」

の声に起こされて、ヨロヨロと食堂に降ります。
今夜の食堂はわしひとり。
ちょっと寂しいが、女将さんが話し相手になってくれます。
この女将さんとの会話が楽しいのです。

季節柄、お盆の行事の話になり、
ここは三角寺の檀家さんなんですって。
でも何か行事があるときには車がなければ大変ですよね。

「お盆とかの行事で親類縁者が集まると、何もしない男衆達の食事や酒のお世話で
毎日毎日大変でね・・・」
「そりゃ大変だ。『口に使われる』というやつですね」
「そうなの・・・」
「お盆で皆が集まった時には、わしが買い物から後片付けまで全部やるんっすよ」
「えっ・・・ほんとに?」
本当です。

ここの食事は本当においしい。
写真を撮るのを忘れてしまったくらいです。
わしの茶碗が空になりかけると、すぐによそってくれるので
またしても大飯をいただいてしまいました。

酔っ払ったうえに大飯いただいて
部屋に帰ったらもう寝るだけですがな。
1915におやすみなさい。



9月3日(日)
ぐっすり眠りこけていて、0500に目が覚めました。
10時間近くも眠っていたんですねえ。

味噌汁のいい香りが漂ってきます。
0600に朝食をいただきに食堂へ・・・

「おはようございます!」
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厚焼き卵焼きがおいしそう。
おや、イチジクがあるよ。
民宿の庭で採れたものですって。

自家製のラッキョウと梅干もわしの好みにぴったりです。
これだけでご飯がいけます。

またしても朝から大飯をいただいてしまいました。
お遍路に来て沢山歩いて体重減るかと思いきや、
体重増えてしまいます。

素泊まりのオジサンは早立ちしていきました。
今日は三角寺~雲辺寺~大興寺とハードスケジュールです。
なんでも、民宿青空屋がこの日休業で、
大興寺横の民宿大平屋しか宿が取れなかったからだそうな。

ベルギー人さんは今日は岡田屋さん泊なのでまだゆっくりしています。

わしは今日、「三島川之江IC高速バス停」0817発で帰ります。
もう少し他の所へ行けるか?
と思うが今回はこれまでにしておきましょう。
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民宿の正面に「三島口バス停」があり、
0700発のバスがあります。それに乗って「一貫田バス停」まで行き、
1.5km歩いて「三島川之江IC高速バス停」に着く。

時間より少し遅れてJRバスがやってきました。
おや?いつものカラーリングでないね。
乗ってみると昼間だというのに3列シートで
リクライニングも、今までと違う。
「グランドリーム号」というバスですって。
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すこぶる乗り心地がいい。

バスの車中で読む本は
「エール!!栄冠は君に輝く」
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帰りの車中で読むには丁度いい頁数ですがな。
こういった青春小説を読むと若い頃の気持ちが蘇ってきて
時折切なくなるが、元気ももらえます。

本を読み終えた頃、大阪なんばOCATに到着
今回の旅も終わり。
足がガクガクです。

再来週は高松で先達大会
その後は何箇所か巡るつもりであります。
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柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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