おきらく遍路旅 通算8周目 18番恩山寺、奥之院金磯弁才天~23番薬王寺


おきらく遍路旅 通算8周目
18番恩山寺、奥之院金磯弁才天~23番薬王寺
平成29年8月5日(土)

夏が来て毎日蒸し暑いし、台風は発生して九州四国に近づいてきますが
今日も今日とてお遍路に行きます。

8月4日は自分の57歳の誕生日です。
仲間からお誕生日メッセージがたんときました。
皆様ありがとうございます。

夜のうちに徳島へ移動しておき、定宿の「サンルート徳島」にチェックイン
今夜は「びざんの湯」には入る気がしなくて、そのまま寝ました。

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8月5日(土)
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朝から暑いね~。湿気も多い。
しかしながら徳島の街は阿波踊りを控えて熱気が渦巻いているような気がしますよ。
そのせいで余計に暑いかも?

0545発の阿南行きローカル列車に乗り、「阿波赤石駅」で降ります。
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今日はまず、18番恩山寺奥之院の金磯弁才天に行く予定ですがな。
小松島市金磯町の海岸線にあり、もとは島だったそうな。

小松島も阿波踊りで沸き返っているような気がします。
自販機の飲み物も阿波踊り。
一本飲んで景気をつけましょうかね。
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あらかじめ道順を調べておいたのですが
河口近くの複雑な地形で、橋がいくつもあり現在位置を確認して渡るんですが

駅で降りて橋を渡って・・・・
順調に歩いていったつもりなんですが
道路に掲げられている表示を見て「あれ?」
このままいくと阿南に行ってしまう。
スマホで位置を確認すると、最初に渡る橋を間違えてしまったあああああ
逆方向に進んでいました。

すでに蒸し暑いので汗をどっさりかいてます。
道を引き返し、振り出しに戻る。かなりの時間のロスになっちまった。
気を取り直して「正しい」橋を渡り金磯町に入る。

いちど道を間違えると、
ほんまにこの道でええんかいなあ?と疑心暗鬼になります。
おへんろシールがあるわけでもなし、奥之院巡りは難儀ですねええええ。
道に沿って歩く事数十分
「南小松島駅」の看板が見えてきました。

ああっ
行き過ぎた!
またやらかしてしまった。

何故かこの地では何度も方位を失ってしまう。
ここはわしのジャイロが狂う原因がどこかにあるのか?
以前「南小松島駅」から降りて恩山寺に行くとき、
方位を完全に見失ってしまった経験があります。
恐るべし、南小松島

海岸線に沿って引き返す。
おお、こんなところに競輪場があるんやね。
日新四国工場の門にいた警備員さんに
「あの~、弁天さんへは、こっちでええですやろか?」
「ああ?コンビニはまだ開いてないよ」
「いえ、金磯弁財天様です」
「ああ、それならこの道をまっすぐや」
「ありがとうございます」

多少不安はあったものの
海岸線を西に向かって歩くとそれらしい雰囲気になってきました。
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車両通行止めの遊歩道と東屋が見えてきて、
やがて昔は島であったろう、こんもりと盛り上がった岬が見えてきました。
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おお

艱難辛苦の上たどりつきましたがな。
当初の計画では0646にここに到達するんでしたが
今0746
きっちり1時間のロスです。
今後の計画の変更を余儀なくされそうですなあ。

18番恩山寺奥之院金磯弁才天着he8-2a-07a.jpg

地元の人の信仰を集めているのでしょうか、
朝早いのに散歩がてら参詣に来る人が多い。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
境内にある縁起を記した碑より抜粋

僧空海が恩山寺に於て修行の砌り東方海上の離島に龍燈をみとめ、
船で島に行くと一柱の女神を拝しました。
空海はその女神と一晩法話を交わし、東天の白む頃、
女神は「我は太古よりこの海域を守護いたす弁財天なり」
と宣い白龍と化して海中に入られました。
空海は慎みて此の地に弁才天を鎮祭しました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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民俗学者の五来重によると、ここはもと島であり、
辺路という海岸を巡る信仰としては最も典型的な場所にあり、
最初は薬師如来を祀っていたそうですが、
いつのまにか弁才天になっているとか・・・
でもこの場所は弁財天がしっくりくるような気がします。

こじんまりとした本堂があります。
彫刻はなかなか凝ったもので、これは浦島太郎かな?
屋根の修理中のようです。
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境内にはアコウの木が数本自生しています。
自然分布では北限と紹介されている貴重な木で、
幹からたくさんの気根を出しているのがわかります。
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境内には霊気が漂っているのかいないのかわかりませんが
清々しい気分になりにけり。

さて次の恩山寺を目指して歩きましょう。
遥か向こうに見える山を目指して行けばいいのですが、今日は気温も湿度も高い。
汗が「ボタボタ」流れてくるのがわかります。
河口の田園地帯は日を遮るものもなし。
時折稲穂を渡る風に一息つくが、田圃の中は暑いものなんだなあ、
とつくづく感じます。
頭がボ~ッとしてきました。こりゃあいかん。
汗といっても水ではない。貴重な体液が流れて出ていくのです。
失われた電解質を補充すべく塩飴を舐めながら麦茶を飲みヨロヨロ歩く。


0904
18番 恩山寺着
仁王門が見えてきました。
おや?仁王門の屋根が綺麗になっていますよ。
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雑草が綺麗に取り払われています。
個人的には草ボウボウの屋根のたたずまいが好きなんですけど、ね。

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糜爛樹の脇の旧遍路道をいつも登るのですが、
今日はなぜか道路を行く気分になり、アスファルト道を歩いて行くと
駐車場に愛媛ナンバーのジャンボタクシーが駐車していますよ。

もしや?

と思って道を歩いて行くと、白装束の一団が降りてきました。
見知った顔を見つけて
「おはようございます!」
「おお、おはようございます」
H大先達の率いる三和会の皆さんでした。
10人ほどの皆さんに紹介していただき、納札の交換・・・
次から次へと納札が飛び交う。
H大先達さんからは錦札をいただきました。

ああっ

わしのオリジナル納札は5枚しかない。
あとは、すいません。扇屋さん謹製の納札でご勘弁ください。
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皆さん錚々たるベテランお遍路さんで、こちらが恐縮します。
水を2本とお握りのお接待をいただきました。
ありがとうございます。

元気百倍
本堂に行ってお勤めします。
実は半年前にここで輪袈裟入れを落としたみたいで
納経所で、もしやと尋ねてみたんですが、やはりありませんでした。

さて

次の立江寺、歩いていこうか・・それとも。
最寄の「恩山寺前バス停」で確認しておいた立江行きバスの時刻は1002
おお、ちょうどやねえ。
ちょっと体力に自信がなくなってきたので
無理せずにバスで行くことにします。

やってきたバスには判衣を着た御刀自様がひとり。
立江寺まで行くのかな?
バスの車内は冷房が効いていて汗びっしょりの服が冷えて寒い。
それに座席が濡れてしまいました。ごめんなさい。

「立江小学校前バス停」で降りたのはわしだけ。御刀自様はどこまで行くのかな?
立江餅を売っているお菓子屋さんを横目で眺めつつ・・・

1019
19番 立江寺着
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バスを使っても当初の計画よりも遅れているなあ。
山門脇のベンチに座ると、汗でベンチがべっとりと濡れる。
ごめんなさい。

暑い中、お遍路ではない家族連れが参拝していますよ。
お盆が近いなあ。夏とお寺と参詣者は日本の風物やね。

計画ではこのあと19奥之院取星寺まで3km歩いて行き
そこから4km先の「羽ノ浦駅」まで行き、列車で薬王寺のある「日和佐駅」まで行く予定なんですが
今回は暑いから無理せずに、取星寺は次回の冬にしようかな。

「立江駅」に行き、1121の阿南行き列車を待つことにします。
結構時間があるので、風の良く通る駅のホームで白衣を脱いで乾かす事にしましょう。
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貰ったお握りを食べながらしばらく駅でボ~ッとする。
こういう時間を持つのは贅沢なことなんやなあ、とも思います。

やってきた列車に乗って1140「阿南駅」に着き、40分ほど駅で待ってから
1223発の海部行きに乗って「日和佐駅」まで行きます。

途中田井ノ浜の海水浴場が見えますが、
今日は台風の影響で遊泳禁止になっていて、
「せっかく来たのになあ~」といった風情の人たちが
白波の立つ海を見つめていました。
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1301「日和佐駅」着
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ついさっきまで雨が降っていた雰囲気で、地面と空気が湿っています。
列車内の冷房で冷えたカメラのレンズがたちまち曇ってしまいました。
海水浴の人達でしょうか、道の駅には沢山の人がいますよ。
お遍路装束が珍しいのかなあ、視線を感じつつ、
目の前の薬王寺を目指します。


1315
23番 薬王寺着
ここも厄除けで有名なお寺なので親子連れの参詣者が多く見られます。
湿度が高いので階段を上がっていくと汗が噴き出してきて
せっかく乾いた衣服も濡れてしまいますね。
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白衣を着た車遍路さんたちも、ちらほら見られます。
車ならばこの先室戸岬まで行くのかな?

立江でお握りを1個食べたので、そんなにお腹は空いていないが
門前のうどん屋さんで遅い昼食にしますか。
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とろろたぬき冷やしうどんをいただきます。
冷たいのでツルツルッと食べやすい。

「日和佐駅」に行き、風に吹かれて目の前の日和佐城を眺めながら
またしてもボ~~~ッとする。
この「ボ~~ッ」がおきらく遍路旅の醍醐味です。
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1421発の列車を待って乗り、1444「新野駅」着、2km歩いて


1520
22番 平等寺着
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今回の旅の終着地です。
アジサイと紅葉の入った手水鉢を見て女性3人連れが
「きゃ~、きれい」
「センスいいよね~!」
何日くらいのサイクルで中身を替えているんでしょうかね。
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納経所には「宿泊できます」の張り紙が。
「ここは素泊まりですか?」
「食事も出ますよ」
宿坊ではなく、民泊なんですって。
「シームレス民泊」だとか。
そうなんですかあ。今度泊まってみたいなあ。

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今日のお宿は門前脇の「山茶花」です。
いつも素通りしてしまうので、気になっていたお宿だったのです。

「こんにちは~!」

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わしが一番乗りで、広い部屋に通していただきました。4人ぐらいは相部屋で泊まれそう。
早速洗濯とお風呂を使わせていただきます。
テーブルには冷水の入ったポットが置いてあるのが嬉しいなあ。
さっそくグビグビ飲ませていただきます。

廊下の本棚には鍼灸整体カイロの本が沢山あります。
ここはもともと鍼灸院を隣でやっていたんですって。
今はやる人がいないそうで・・・

夕食まで寝っ転がってテレビを眺めて時間を潰す。
6時の夕食に食堂に集まってきたのは4人
オヤジさん2人に大学生、それにわし。
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大学生の彼は夏休みに歩いて廻る予定ですって。いいなあ。
オジサンの一人は初めてのようです。杖が新しい。
もうひとりのオジサンは何回か廻っていて、バス列車を効率よく使っているようです。
わしと意見が一致したのは歩きに固執しなくて楽しく廻るということ。

聞かれもしなかったので自分が先達だということは黙っていました。

通しの歩き遍路さんたちにとって心配なのは台風5号の進路で、
このままの日程でいくと室戸岬の手前あたりで足止めされてしまうようです。
無理して歩くよりも民宿で1日骨休めしてもいいのかもね。

美味しい食事で腹が満たされ、しばらくワイワイ喋ったあと
部屋に戻ってさっさと寝ました。


8月6日(日)
今日は帰るだけの日です。
朝食を6時にいただき、さっさと出発しました。
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平等寺のミニ八十八箇所巡りにも興味があったのですが
朝からこの暑さ、汗だくになるので半年後に巡ることにしておきましょう。

「新野駅」まで歩き、0731発徳島行きに乗り
0818「徳島駅」で降りて
駅前バスセンターで大阪なんば行きバスを調べたら
0845発が買えたので、それに乗って四国を後にしました。
幸い台風の影響はまだなく、帰りは順調です。

暑い暑い夏のお遍路は暑さとの勝負ですね。
無理して熱中症になったら元も子もなし。
テキトーに無理なく歩く事が肝心です。

8月のお遍路はこれでおしまい。
来週は父親の初盆で帰省します。
浄土真宗なので初盆といったものはないのですが
兄弟家族が集まって亡き父の思い出を語る、といったとこでしょうか。

9月は先達大会やお遍路勉強会で予定満載なので
それまではお四国はお預けです。
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Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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