おきらくお遍路旅(通算7巡目)66番雲辺寺~70番本山寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)66番雲辺寺~70番本山寺
平成29年6月2・3日
雲辺寺境目峠登り降り、疲れた~。
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6月1日(金)
ハービス大阪バス停から2250発の
新居浜行きバスに乗ります。
前の晩からの仕事だったので寝不足で、
バスに乗り込んだとたん眠りこけてしまい、
途中淡路SAのトイレ休憩まで死んだように寝ていたような気がします。
その僅かの時間、熟睡できたようでそれからはよく眠れないような気が
したんですが、結局寝ていたようです。


6月2日(土)
0445
「三島川之江ICバス停」着
夏至も近いせいか、もう空は明るい。半年前にここに来たときは真っ暗だったんですけどね。
紫陽花の花が咲き始めていますよ。
管理棟のトイレで身支度を済ませ、出発
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夜明け近くは電離層の状態も良好でラジオが明瞭に聞こえるので、
退屈せずに歩く事ができます。
コンビニでコーヒーと昼食を買い込み
店先に座って温かいコーヒーをいただきます。

この季節、朝は少し肌寒いような感じですが
歩くにはちょうどいい。
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雲辺寺へ至るゆるやかな国道を歩いて行くと
道端にはビワの木があり、実が熟れています。
いかにもうまそう。

不偸盗、不偸盗

自生している木から実をもいで口に含むと甘い果汁が
口いっぱいに広がるが、いかんせん野生のビワ
種ばかりが目立つね。


0700 
椿堂着
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トイレを使わせていただき、本堂・大師堂でお勤めさせていただきます。
地元の人かな?
駐車場の花壇のお世話をしていました。
「おはようございます」
「おはようございます」

ここから道路の勾配が更に急になってきて
延延続く登り道はキツいね。
目を楽しませてくれるのは里山の景色
水を張られた田圃にいるオタマジャクシ
子供の頃、タモで掬って遊んでいたなあ。
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0825
雲辺寺へ至る道の分岐点に来ました。
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普通の歩き遍路さんは岡田屋さんに泊まり、翌朝佐野から急勾配の山道を登りますが
曼陀峠、境目峠を越えるルートもあります。
勾配は幾分緩やかですが距離が長い。

前回はここから左に進み、曼陀峠を登りました。
人通りも少なく、草ぼうぼうで道なき道になってしまっています。
今の季節、蛇の出没する恐れこれあり。

では今回は右に進んで境目峠を登りましょう。
しかし、この道が安全な道かどうかは知る由もない。
なぜ知る由もないのかは知る由もない。

トンネル手前の道を右に折れて集落の中を進むと
いかにも遍路道らしい山道に案内されます。
いったいどれだけの歩き遍路さんがここを通っているのか。
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「ガサガサッ」

という音に心臓が停止する。
殊更錫杖の遊環をジャラジャラ鳴らしながら歩くが
やはりこの季節、出るものは出る。
しかし姿は見えない。
じゃあ歩かなければいいやんけ、と言われるでしょうが
歩きたい。


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やがて舗装された道路に出る。
この辺りは生活感のある集落があるが
やがてそれもなくなり、林道に変わる。
舗装されていない道は足の裏に優しいね。
鬱蒼とした杉の植林が日を遮り、涼しさすら感じます。

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車の轍の跡は、この道が林業で使われている証拠でしょうか。
携帯ラジオの受信状況も日が昇るにつれて、
電離層が分解されて悪くなってきました。
少しでも受信感度の良い周波数に合わせて番組を聞きます。
NHK四国がよく入りそうな気がしますが、四国放送のほうがよく入ります。

ときおり
「ガサガサッ」
と音がするが、多くはトカゲのようですね。
稜線に沿って道は続き、いきなり視界がよくなります。
太陽の光が当たって、少し暑く感じます。
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眺望絶佳、遠くの山が青くかすんで見える。
「分け入っても分け入っても青い山」(種田山頭火)

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倒木などが行く手をふさぎ、その先は車は入らないのでしょうか。
道が草に覆われてしまいました。

「ああっ」

おっかなびっくり錫杖とストックで草むらを
やたらめったら突っつきながら
そろそろと進む。
永遠にこんな道だったらどうしようか・・・・

ありがたや、また道が始まりました。
それにこの辺は誰かが整備してくれているようです。
路肩が崩れている箇所があり、そこに張られたロープには
土佐のお遍路さんの札がかかっていました。
ありがたや、この方がこの道を保全してくださっているのですね。
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感謝の気持ちで進んでいたら、
1005
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林道の合流点に着きました。
曼陀峠越えもこの地点に出るのです。
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ここからは高原の舗装道路を単調に進むのですが
歩きの人には途中誰にも出会わなかったなあ。
やはり佐野ルートのほうに行くのでしょうかね。
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ロープウエィに乗らず、
車で雲辺寺に行く人はここの道路を通ります。
3台くらいの車が追い抜いていきました。
香川ナンバー、三重ナンバー、岡山ナンバーです。

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佐野ルートから登ってくる合流点に着きました。
ここから雲辺寺までが遠いんですよね~。
やっと山道を登りつめて、もう少し!
と思ったら登り勾配が延々と続き、少し心が折れそうになる道ですね。

お腹が鳴ってきたので
松林のベンチで休憩して山賊むすびを食べることにしましょう。
ふと松の幹を見ると、面白そうな形のキノコが生えていますよ。
これ、食用かなあ?
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食べ応えのあるおにぎりをほおばっていると口が渇く。
持ってきたお茶が底をついたあぁぁぁ
雲辺寺には自販機あったかなあ。ロープウエィ駅にあったかなあ。



1222
66番 雲辺寺着
あああああ、やっと着いたあ。
0500から歩き始めて7時間、21kmといったところか。
山歩きでこれだけ歩くと疲れるなあ。
更に下りの道も延々続く・・・タメイキ

東屋に荷物を置いて、
そういえばお大師様の水飲み場があったなあ。
ありがたいお水をいただきに行こう。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
ペットボトルにも入れさせていただきましょうかね。
ああ、甘露甘露

あ゛~、ちょっと飲みすぎたわい。
ちゃぷちゃぷしたお腹を抱えて
本堂の千手観音様とのご縁の紐を握りしめます。
おお、今日もご縁をいただく事ができました。
南無千手観世音菩薩

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「おたのみなす」を見てみると、見慣れぬナスの石像があり
おじさんが輪っかの中に座って自撮りしていますよ。
このナスの輪っか、半年前に来たときにはなかったよなあ。

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ここは標高900mにあるので下界とは花の季節が違うのでしょうね。
まだ紫陽花の花は咲いていない。
しかし、あちこちに小さな花が咲き乱れていて眼を楽しませてくれます。

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山門前の通夜堂は改装工事のために、今は更地になっていますが
隣に「らく~だハウス」なるものが建っています。
ここで通夜できるんでしょうか?
あとで調べてみたら、これは間伐在で作られた簡易ログハウス会社の商品なんですって。
いいなあ、こういうの。値段もお手ごろ。
わしも庭にこんなの建てて開業しようかしらん。
なにをやるかは、今は秘密


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羅漢さまたちに見送られて下山道へ。
この写真を撮りたいと思うのですが、
しっかりとしたレンズのカメラで露出とかを考えて撮らないと
自分の思うような写真が撮れません。
写真撮影車遍路もいいかもね。

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ここから次の大興寺まで約9kmの下り道
日差しが木で遮られていい気持ちで、
山のエネルギーを分けてもらえるような気がしますね。

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時々下界の見える場所に出ますが、
まだこのあたりは標高の関係で暑いとは感じない。

だんだんと下り勾配が急になって、
階段になっているので歩きにくい事この上ない。
膝がゲラゲラ笑ってきますがな。
こういうとき長めに持つ錫杖は環頭の部分が危険だと思います。

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前に通ったとき、サツキの花が咲いていたのが印象的でしたが
この時期、既に散りはじめていますね。
期待していたほどの景色を楽しめません。

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遥か下界に臨むは観音寺市内か。
琴弾公園の銭形は見えないかなあ・・・

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サツキは散っていましたが
紫陽花が咲きはじめなんですね。
花が少し小さい種類で、満開になったら綺麗やろうなあ。

下界にたどり着きました。
さすがに少し暑いと感じます。
汗が流れてきたなあ。お大師様の水をグビグビ飲みながら歩く。
白藤大師堂を過ぎ、ああ、まだまだゴールには着かない。
ふと、目の前の家の植木が面白い形になっています。
これは船をイメージしているんやね。
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1613
67番 大興寺着
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今日もお地蔵さまが迎えてくれました。
ああ~、今日は久々に30km歩いたああぁぁ。
なまっているなあ。疲れたあぁぁぁ。

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重い足を引きずって階段を登る。


本日のお宿は大興寺近くの「民宿おおひら」
う~ん、おおひら・・大平・・・大平正芳?


今日の宿泊はわしひとり。
完全なシーズンオフになっているんですね。
ちょっと寂しいが
洗濯機とお風呂を占有できるんでいいっすね。

風呂を使ってさっぱりしたら
畳んだ布団の上に足を乗せて寝転がり、足をいたわる。

夕食時は広い食堂に女将さんと二人です。
気になっていた「大平さん」について聞いてみました。
やはり、故大平元首相の地元だそうな。
大平姓はこのへんは多いんですって。
記念館があるのですが、今は維持管理が大変なんだそうです。

なるほどおおおお。
最近石原慎太郎の書いた田中角栄伝「天才」を読んだので
彼の盟友の大平正芳についてアンテナが立っていたんですよ。

目の前に置かれたおひつを空にして
さて、寝ましょうか。
おやすみなさい。



6月4日(日)
夜が明けて窓から光が差し込んでくると自然に眼が覚める。
窓を開けるとひんやりとした気持ちのいい空気が流れ込んでくる。
朝食は0600から。
またしても朝から大飯をいただき、出発します。
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最近は67番大興寺から直接70番本山寺まで行くことにしています。
遍路標識はないのですが、国道5号線沿いに6.5km歩きます。
今朝も四国放送は受信状況は良好(RS59です!)
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0756
いつもはここから五重の塔が見えてくるのですが
今は工事用の覆いが見えてきます。
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70番 本山寺着
境内には車遍路さんたちがちらほら。

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五重の塔修復の瓦寄進がありました。
わしもひとくち乗せていただきましょう。
願意成就です。

半年前、納経所で六文銭を買いました。
何故か買わなくてはならないという思いに引かれ・・・
その翌週父親が亡くなり、三途の川の渡し賃を渡す事ができました。

今日は買う気持ちは起きないので、買わず。

歩いて20分の「本山駅」に行き、
すぐにやって来た列車に乗り「観音寺駅」まで行きます。
1.5km歩いて
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0925
68番 神恵院
69番 観音寺 着
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境内には姦しい声が響き渡っている。
御刀自さまたちの車遍路です。元気ですねぇ。

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楠木の根元にあるベンチに荷物を降ろして
参拝をしましょうかね。
境内に二箇所札所があるので結構忙しい。
あっちへ行って、こっちへ行って・・・
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御刀自様たちは、いったいいつお勤めをしているんでしょう?


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境内で老人会のお接待が神恵院大師堂の前で行われています。

オヤジ遍路には声がかからないのでそのまま通り過ぎて行き
気づいた人から
「同行二人さん、待って!」
と声をかけられていました。

賑やかな車遍路の御刀自様たちは
お参りもそこそこに接待所のほうに走って行き、
ワイワイキャーキャー騒がしい。
夫婦連れ車遍路も、
婦人の方が接待所に興味を示して吸い込まれていく。

老人会の呼び込みのお爺さんとカウンターに座るお婆さんたちは、
どちらも自分たちのお喋りに夢中でお遍路さんの呼び込みには
熱心ではないようだ。

ただ1人リーダーらしきお爺さんが
「ちょっと、お遍路さんに積極的に声をかけてもらわなきゃ・・・」
と声をかけているが
他のお爺さんたちは知らん顔をしている。


お遍路はお接待を受けるときには断ってはいけないので、
有難く受けますが、
自分からお接待を望むことはない・・・と思います。
従って、お接待の声がかからなければ、
自分からノコノコ覗きに行くことはない。
特にストイックなオヤジ遍路さんは、そう。

独りで歩いているお遍路さんと、
車やバス遍路の人達とは気持ちが違う。
歩きはお接待を受ける頻度が多く、それを受ける心持も変わってくる。

わしもスルーされてしまったので、縁がなかったとあきらめ、
荷物の所に戻り、境内の写真を撮ったついでに接待所を撮ったら
リーダーの人に気づかれて呼び込まれてしまいました。

「声がかからなかったんですが、いいんですか?」
多少のアイロニーを込めて答える。
(ああ、わしのいけないところやなあ)

覗き込むとお婆さんたちが色々勧めてくれる。
でもスルーされたわしは素直さ100%でお接待を受ける事は
できませんでした。
(これもわしのいけないところや)

袋一杯に入ったトマトを無理やり渡され
「こんな大きなもの、持って歩けませんよ」
「リュックに入れたらいいやろう」
汁がこぼれるんですけどもね。

彼らの主目的は老人会のコミュニケーションだそうな。
だから自分たちのお喋りに夢中になっているんでしょうね。

そういえば76番志度寺境内の老人会のお接待でもスルーされたっけ。
老人会のお接待には要注意です。



いつも気になっている観音寺本堂奥の茶店
今日はここに入ってカキ氷を食べよう!
おや、店先には緋毛氈の縁台があります。
ここで食べよう!

座ってふと本堂のほうを見ると、傘の緋色が本堂と裏の山の緑と重なって
すばらしい景色になっています。

これだ!

旅に出かけると、時々心が惹かれる風景に出会う事ができます。
今日はここの景色に出会えました。
帰ったら即、描いてみよう!
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で、描いてみたんですが
う~~~~ん、腕が未熟のために思うように描けません。
もっと精進が必要ということでしょう。

想いを残したまま「観音寺駅」まで戻り
そこから特急「しおかぜ号」に乗って帰りました。

今回、人との出会いはなかったんですが
すばらしい景色と出会えました。

おきらくお遍路旅7巡目も大詰めになってきました。
次回は善通寺から丸亀界隈をうろつきます。
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ここからは読むと不快と思う方はスルーしてください。



わしのおきらく歩き遍路について悪口を言いふらしている男がいる。
あろうことか得度をしている先達
曰く、
「女連れで遍路をして宿坊に泊まってけしからん!」

え?

確かに参加者には女性もあり、みんなで宿坊に泊まるが
男女の部屋は別々で、団体行動だし
けじめは守っているつもりです。
しかし、悪意を持って見るとこう見えるらしい。
さらに、この悪口を信じてしまう人もいる。

なぜこのような気持ちになるのか?
嫉妬か?
私にしきりと接近してきた男なので
どういう気持ちでこのような事を言うのか理解に苦しむ。

こいつをとっちめてやろうかとも思いましたが
頭のおかしい人に何言っても通じません。
かえってはぐらかされるか、逆恨みされるのがおちです。

人の悪口を言って回る人は、誰の悪口でも言います。
ですから、廻りまわって誰にも相手にされなくなります。

放置しておきましょう。

お遍路に関わるとおかしな連中が多いことに気づかされ、
また嫌でも絡んでくる輩も多い。

少しヘコみましたが、
今までどおり「おきらく歩き遍路ツアー」は
挫けずに開催していくつもりです。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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