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2017年おきらく歩き遍路ツア~その2 11番藤井寺、13番大日寺~17番井戸寺

2017年おきらく歩き遍路ツア~その2
11番藤井寺、13番大日寺~17番井戸寺

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春は桜と藤の花
歩き遍路するんですから、美しい景色を愛でながら歩きましょう。
11番藤井寺の藤を見て、17番井戸寺~13番大日寺を逆に歩いて山や田園地帯を楽しみ、
そして大日寺宿坊泊

今回の参加は、皆勤のAさん、東京は新宿バスタの職員です。
それと京都からのNさん。前回参加されて、今回はご主人を誘ってきてくれました。
ご主人は剣道七段の先生です。
おきらく新米先達のわしを含めて合計4人です。

さて今年の藤の開花状況は、どどどうでしょうか。
去年は連休明けに行ったら既に散っていました。
今年は万全を期して連休前に行ってみよう。
日本海側のわしの家の庭の藤の花も咲き始めています。
この分ならば咲いているでしょう。

例によって金曜の晩からバスに乗って徳島入りをしておきます。
お宿は定宿のサンルート徳島
明日に備えてさっさと寝ることにしようかね。


4月22日(土)0800
「鴨島駅」集合
みんな時間よりも早く集合してくれました。
それでは藤井寺目指して出発しましょう。
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今日のお天気の予報は上々のようです。
朝は少し肌寒いが、それすら肌に心地よい。

駅から真っ直ぐに進み、突き当りを右に曲がり、団地に出たら左に曲がり
道なりに歩くと、11番藤井寺です。
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シャガの花が美しい。
山寺にはシャガがよく似合う。シャガんで写真を撮ります。

ああ、藤の花が咲いていなかったらどうしようか
参加者に満足してもらえなかったらどうしよう

ああっ

心は千々に乱れつつ、
やがて11番藤井寺の山門が見えてきました。
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0917
11番 藤井寺着
紫の花は・・・
見えない。






ああっ





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咲き始めでした。
これから綺麗に咲くのですね。
ここで挫けてはいけない。

来年は連休の初日に企画しよう!

藤の花よ、それまで待っていてください。
参加者の皆には、そのかわりと言っては何ですが、
わしの描いた藤の花の絵を配る・・・
せめて絵でご勘弁ください。


本堂横の焼山寺登り口ではロケをやっていました。
タレントが2名、「ここが焼山寺への登り道です!」
な~んて喋りながらビデオカメラに収まっています。
本当に最後まで登るんかいね?

次に
境内にアメリカ人らしきダンタイサンがやってきました。
50台くらいの年齢かな?
これから焼山寺目指してのトレッキングツアーだそうです。
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本堂では、ローマ字で書かれたハンニャシンギョウを皆で読んでいました。
結構統制の取れたダンタイサンでした。

Aさんが、わしの描いた藤井寺の絵を彼らにプレゼントしに行きました。
引っ込み思案のわしには真似が出来ない。
さすが新宿バスタの職員、行動力とコミュニケーション力は抜群ですね。

門前のお店には
鳴門金時芋を蒸かしたのが売っていますよ。
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みんなで一袋ずつ買って食べながら歩く。
わしのお芋がコロンと地面に落ちた!
「3秒ルール」発動で素早く拾って口に入れましたがな。
ちょっとジャリジャリしたが気にならない。


藤井寺を後にして
1020発徳島行きのワンマンカーに乗り、「国府(こう)駅」に向かいます。
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車窓からは駅に植えられた藤の花が満開なのが見えます。
藤井寺は山間の谷間なので日当たりが悪いのでしょうかね?

「国府駅」から17番井戸寺まで1.5km
歩き遍路ツアーの始まりです。
Nさん夫婦は、車でお遍路をしているのですが
歩けるところは歩いていて、従って13番から17番までは歩いているそうです。
でも逆に歩くのは初めてで、
順と逆では景色も違います。
ともすれば遍路シールも見落としてしまいます。
やはり逆打ちは難しいね。

1100
17番 井戸寺着
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Nさん夫妻は、京都からここまで車で来て、駐車場に車を置かせてもらい、
今日の歩き遍路をします。
もちろん、井戸寺には話を通しています。

さて

先達としての勤行は2度目です。
まだまだ慣れないのでキンチョーしますねええええ。
お鈴と木魚のタイミングはこれでいいのか
般若心経の唱え方は間違っていまいか?
煩悩まみれですがな。

大金剛輪陀羅尼でお許しを願います。


山門におられる仁王様は、ご本尊の秘書の役割をされています。
ですからまず山門を入るとき、右の阿仁王さまに
「○○から来ました○○と申します。ご本尊さまへのお取次ぎをお願いします」
とお願いし、
「うむ」
と許された人はご本尊さまに会いにいけます。

で、
参拝を終えて山門を出るときに
左の吽仁王さまに
「お取次ぎありがとうございました」
「うむ」
とご挨拶をして出ます。

お寺によっては山門がないところもあります。
また、遍路道によっては山門を入らずに境内に入ってしまうところもあります。
なので、ご本尊さまへのご挨拶の気持ちを持っていれば
それほどうるさく拘る必要はないと考えます。

井戸を覗き、自分の姿が写っているのを確認して
さあ次に行きましょう。

田圃の中の遍路道を逆に進むと
見事に咲いた藤の花が目に飛び込んできました。
まさに満開!
綺麗に手入れされているのが分ります。
思わず立ち止まり、みんなで記念撮影
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そろそろお昼の時間ですねええええ。
どこかで昼食を・・・
Nさんによると、16番観音寺の近くにお遍路さん休息所があって
お接待をしてくれるいい場所があるというのです。
わしもいつも横目で見て通り過ぎていたのですが
お声がかからないので入ったことなかったのです。

で、
お接待所の前に行ってみると・・・
どうもお留守のようです。
母屋にも人の気配がない。残念!
また今度

昼食は後に回して、


1212
16番 観音寺着

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「かんおんじ」と「かんのんじ」
どっちがどっち?
先達経典を調べてみたら
16番は「かんおんじ」
69番は「かんのんじ」のようです。

ここの本堂でお勤めしていたら、蝶がひらひらと飛んできました。
また、大師堂でも同じく蝶が来て・・・
歓迎してくださっているんでしょうね。ありがたや。

この寺には弘法大師の筆跡を刻印したと伝えられる
光明真言の印版を宝蔵してあり、
白衣の襟に光明真言を押していただけます。
「どうですか?しますか?」わしが説明していたら、納経所の人が
「判ですか。住職しか光明真言の判を押せないので、呼びます」
「おいくらですか?」
「1枚1500円です」
「2人で3000円・・・1人分でいいです」
住職(副住職か?)が出てきて判を押してくれたんですが、
ロンゲで今風の若者が袈裟を着ているといった風情でした。

この判、ダンタイサンにはお勧めではないやろうなあ。
だってだって、まず白衣を脱がなくてはならん。
そして判を押して乾かす。
バス1台分の人が我も我もと希望したらすごく時間がかかるので、
紹介されていないんじゃないやろうか。
ですからこの光明真言の判、知る人ぞ知るといったお勧めですよ。
ご利益は、巡拝に着用している白衣の場合は道中を守っていただける。
納経用の白衣の場合は納棺すると無事冥土に辿りつけるといわれます。

備え付けのドライヤーで乾かすが
すぐにリュックを背負うと追い紐に摺れて滲む恐れこれあり。
ですから杖に引っ掛けて持って歩きます。
田圃を渡る風にひらひらと白衣が舞う。
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国分寺までは、大屋根が遠望できるのでそれを目印にしながら
細い道や用水路沿いの道を歩いて行くと、
修理中の本堂が見えてきました。
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1315
15番 阿波国分寺着

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ここの本堂は修理中で、ご本尊様は烏瑟沙摩明王堂におられます。
戦国の頃、長宗我部元親の兵火で伽藍を焼かれた際に、
ご本尊は焼け残った烏瑟沙摩明王堂に
長いこと安置されていそうです。

いままたご本尊は烏瑟沙摩明王堂におられます。

ここは江戸時代に蜂須賀家が復興した際に曹洞宗寺院になっていますが
どうも禅寺の匂いがしない。
たとえば11番藤井寺とか33番雪蹊寺は臨済宗寺院で
境内とか住職からは禅寺の匂いがプンプンしてくるんですけども、ね。

境内の石に座って昼食をいただきましょうかね。
天気もよくなってきて暑いくらいです。
Nさんの様子を見てみると、ちょっと疲れてきているみたいです。
でも行程は半分以上は消化しています。
ボチボチ行きましょう。

14番常楽寺の手前に奥之院慈眼寺があります。
ちょっとここに寄っていきたいのです。
「ちょっとだけ登りますからね」
「・・・・」
「ほんと、この階段を登るだけですから」
「・・・・・」
ほんとすぐに着きました。
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わしが本堂で勤行している間、他の人達は境内を見物しています。
般若心経も佳境にはいったとき、
大師堂奥で
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「ダダダダダダッ」
と音がして白い何かが飛び出して来ました。
「おわ~っ」
「ギャ~~ッ!」
突然の事にみんなは驚いていますが、
不思議とわしの心は揺らぎませんでした。
ネコのようですね。板の上を走ったので大きな音が出たのでしょう。

奥之院から常楽寺まではすぐでしたが、
うっかりわしは見落としてしまい、
別の道を行ってしまう所でしたがな。
「ドンマイです!」


1413
14番 常楽寺着
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「ここのデコボコ、低くなっていると思いません?」
「う~~~ん、どうかなあ?」
「言われてみると、そんな気もするが・・・」
「初めて見た時はもっと隆起があったような気がするが」
結局、どうなんでしょうね?
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1匹のネコが大師堂の横から現れた。
「あ!さっきのネコや!」
奥之院からやってきたのでしょうか?
それとも別のネコか?

「あっネコちゃんや~!」
小さな子供が走って追っかけたのでどこかに行ってしまったが、
果たしてあのネコ様は奥之院からきていたのか?
兎にも角にも、ご本尊さまの眷属の出迎えをうけたことになるのでしょうね。
アララギ大師 のコピー
わしの好きなアララギ大師
お大師様が糖尿病患者をこのイチイ(アララギ)の木で救ったとか。
しかしアルカロイドを含むので素人治療は厳禁ですね。

さあ元気を出して最後の札所に向かいましょう。
Aさんが、疲れの色が濃くなってきたNさんの話し相手になってくれて
マシンガントークで盛り上げてくれています。
わしはNさんのご主人と剣道の修行についてのお話をする。
居合いのお話も聴くことができましたよ。
稽古方法について教えてくれました。
早速やってみましょう。
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ガヤガヤ喋りながら歩いていたら


1525
13番 大日寺着
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おお~、計画よりも早めに到着できましたがな。
早速しあわせ観音様の前で記念撮影!
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バスツアーのテンジョウインサンにシャッターを押してもらいました。
境内には
引敷を腰につけた修験者風の茶髪の権大先達さんが
仲間を率いて朗々と勤行されていました。
「あの腰に巻いている毛皮は魔よけのためだろうか?」
「あれは引敷(ひっしき)といって山中で腰を降ろしたとき汚れないためのものです」
「ああ~、前回あなたが腰に巻いていた・・・」
「そうです。わしは布で引敷の替わりを作っているんですよ」


納経所には、参拝者が列を成しています。
1人でこなしているので時間がかかっているようです。
金住職はおられないのかな?

納経が終わり、
Aさんはここから徳島まで戻り、そこからバスで新宿まで帰るという
ハードなスケジュールです。
Nさん夫妻は、井戸寺に置いた車を取りに行くので、
タクシーを呼んでAさんを駅に送りがてら、一緒に行きました。

わしは納経所が一段落するまで待って、
宿坊のチェックインをして、
Nさん夫妻の荷物を部屋まで運んでからお茶を飲んで一息ついていると
金住職が部屋までやってきました。
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ハグをされてどぎまぎ・・・
でも嬉しいなあ。


先日、金住職の息子さんが高野山の専修学院に入学されたのですが
インフルエンザが発生し、学級閉鎖となったらしい。
で、息子さんが再び戻ってきて5日間の母子の時間になったのです。
あとから息子さんも部屋に来てくれたのですが
僅かの時間ですが、高野山での日々は
すっかり彼の面差しを変えていて、修行僧の雰囲気を醸しだして
いい顔になっていました。

明日、学級閉鎖も終わり高野山に再び登るというので
今夜は母子で神山温泉に行って水いらず・・・。
ゆっくりしてきてくださいね!

汗で汚れた衣服を洗濯していたら、Nさん夫妻も戻ってきたので
部屋に落ち着いてもらい
お風呂を頂き、しばらく寝っ転がって寛いでいました。

1750に食事の案内があり、
食堂に行くと、今夜の同宿人は、
おきらく遍路御一行さまの3人と、オランダからのカップル、歩きのおじさんの
計6人です。
わしが音頭を取り、食前の言葉を唱え始めたら
みんなも一緒になって唱えてくださいました。

オランダ人にこの意味を聞かれちまった。
「Thanks for the food・・・(汗)」
「Oh! very nice!」

あっ彼女、ユカタの袷が逆や・・・
どうやって説明するか
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「Wear with left side up・・・Kimono's rule(でいいのか?)」
「OK!」
ああっ自分の英語能力が低い!

なにはともあれ
楽しく皆で夕食をいただき、部屋に戻ります。
しかしまだ7時前です。
なにもすることがない。

お隣の夫婦の部屋に押しかけて
いろんなことを喋ったり教わったりしました。

お四国に来る人は何故来るのか?
それは皆呼ばれて来るのです。
呼ばれていない人は、誘われても来ない。
行きたいと思っていても行かない。

お四国には昔からの人々の祈りが満ち満ちていて
人を癒すエネルギーがあるのです。

こういったことについては意見の一致したところです。

それから興味深かったのは
伊勢神宮では、自分の事をお願いしてはいけないということ。
大きな事をお願いしなくてはならない。
世界平和や国家安康とか・・・
自分自身のことは、別の場所があるのでそこでしなさいと。

21時までこういったお話に付き合っていただき、
では寝ましょう!




4月23日(日)
夜明けとともに目が覚める。
玄関の戸をそっと開けて外に出て、境内の空気を楽しむ。
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まだ日の昇る前の東の空は茜色に染まっています。
ひんやりとした朝の気配が漂い、心地よい。
向かいの一宮神社にも行くが、喪中の身なれば、
鳥居の前で遥拝だけさせていただきました。

0545に宿坊内に鐘の音が鳴り、朝のお勤めの始まりを告げます。
装束を整えて本堂に向かいます。
正座の苦手なわしは椅子を使うと、皆それに習います。
オランダ人も来るかな?
おお、来た来た。椅子を勧めます。
副住職、住職が入室して、厳かに朝の勤行が始まります。
勤行次第は宿坊によって色々ありますが、
ここはお遍路さんの行う勤行次第でやってくれるので
お遍路さんにとっては唱和しやすい。

さて金住職の講話
なぜ韓国からここに来て住職をしているか、
なぜ息子さんがアメリカに行っているのか、
今年から高野山に登ってること、
それまでの事をお話してくださいました。
わしは何度も聞いているお話ですが、住職のご苦労を思うと
聞く前から目頭が熱くなってきます。
ただ惜しむらくは、オランダ人にはこの話が通じなかったことです。

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お勤めの後は恒例、住職を囲んでの記念撮影
facebookに毎日アップされているのですが、
不特定多数の方が見るブログなれば顔写真はモザイクを入れさせてもらいました。

今日のわしの予定はバス、列車を乗り継ぎ
86番志度寺まで行く予定なのです。
土日月と3日間休みをいただいていて、残りの2日はどこいこうか?
色々悩んだ末に、86番~84番を廻っておこうと計画を立てました。
以前のフェリー遍路で83番と80番を打っていたので
高松近辺は87、88番を残して廻っておく事にしたのです。
あ、あと五色山も残っていますよね。

「一宮札所前バス停」0727発のバスの時間が気になり
朝食をゆっくり食べる心の余裕がありません。
時間は充分にあるはずなんですが、
このへんがわしの心の限界なんでしょうね。
でも2杯お替りをしました。

Nさん夫妻は、今日は12番焼山寺に行くそうです。
杖杉庵まで車で行って、そこから歩いて往復する予定です。
これでも曲がりなりにも「焼山寺を歩いて登る」事になるのです。
「11番から歩かねばならん!」な~んて固いこと言わずに
心を自由にしてお遍路しましょ!

心に余裕のないわしは、金住職に慌しくご挨拶をして
大日寺宿坊を後にしてバス停へ。
結局しばらくバス停で佇んでいました。

0727にやってきたバスに乗るが、
どうもこの時間に来た路線は、国府駅廻りではないようです。

ああっ

でもなんら問題はなし。
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「蔵本駅」から乗ればいいんですがな。
「医学部前バス停」で降りて、「蔵本駅」まですぐです。
この駅も無人駅なんですね。
四国で気をつけなくてはいけないのは、無人駅が多く、
それにICカードを使えない駅も存在することなんです。
列車での移動がわかっているときには
あらかじめ切符を買っておくようにしていて、
昨日鴨島駅で「国府駅」~「志度駅」を買っておいたのです。

「蔵本駅」~「佐古駅」で高松行きに乗り換えて
1時間ばかり車窓の新緑の景色を楽しんでいたら、
いつのまにかウトウト
しかし乗り過ごすこともなく、東かがわ市の「造田駅」で降ります。
時間があるので先の「志度駅」まで行かず、
86番奥之院の玉泉寺に行きたいのです。

ここも藤棚があって綺麗なので楽しみです。

1056
86番奥之院玉泉寺着
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俗称「日切地蔵」
こじんまりとして、しかしまとまった風情の心落ち着く札所です。

しかし

ああっ

藤の花は咲き始めです。

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長尾寺の住職が隠居したらここに入るといった隠居寺だそうな。
また、長尾寺と志度寺の山号が同じ補陀落山なので、
広大な志度寺の一院が玉泉寺として独立した、と民俗学者の五来重が考察しています。

住職は他出されていて不在で、お参りに見えていた婦人が
納経所に書いて置いてあるご朱印を出してくださいました。
また、近所のお爺さんが境内の補修をしていました。
ここは地元の人達に大切にされているお寺なんでしょうな。
とても気持ちのいい空間です。

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更に海岸方向に向かい北上すると
途中、地蔵堂お遍路休息所があります。
今日はまだ歩き遍路さんとは出会わないなあ。

1207
86番 志度寺着
青い空に甍がよく映えて札所の雰囲気がよく出ています。
境内の新緑が美しい。
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春の日曜日ですが、あまりお遍路さんの姿がないね。
今の季節は徳島あたりが混雑しているんでしょうか。

本堂では高齢の権大先達の女性二人がお参りしています。

志度寺を出て、どこかで食事を・・・と思うのですが
遍路道沿いには触手が伸びるような食べ物屋さんはない。
そのうち「琴電志度駅」に着いたので
ちょうどやってきた列車が来たので
車窓の海の景色を楽しみながらしばらく乗り、
「塩釜駅」で降ります。

この駅近くにあるうどん屋さんはお気に入りの店です。

安いしコシがあって、それにタルタルソース無料なんで、
わしはかき揚げにタルタルソースたっぷりかけて食べるのが好きなんです。

ちょっと食べ過ぎたかな?
お腹が重い。
重いお腹を引きずりながら、八栗寺を目指して海沿いの村を歩く。
今日は逆に歩いているので、街並みの記憶とか遍路シールを頼りに
目の前にそびえる五剣山を目指して歩きます。

新緑の季節のいま、
広葉樹の多い山々はうるうると盛り上がり、
生命の息吹が溢れんばかりに満ち満ちています。
青い空とのコントラストと相まって実に気持ちがいい。
いつもながらここは好きな道です。
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坂道を汗かきながら歩いていると
歩き遍路さんが次々と降りてきます。
やはり定年後の方が多い。
「こんにちは!」
「いやあ~、登りもきついが下りもきついね~」
「がんばってください!」
おいじさんは痛む膝をかばいながらジグザグに降りていきます。


1400
85番 八栗寺着
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まだここは裏口なんですがね。
ふと五剣山のひとつの頂を見上げると、小屋がある。
あれは社かな?
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あそこまで登ってみたいという誘惑が頭をよぎるが、
そうとう険しい山道を登らなくてはいけんやろうなあ。

ま、そのうち。

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今日は本当に新緑が青空に映えて美しい。目に沁みるようです。

申し訳ないが、先に大師堂でお勤めさせていただきます。
そして本堂まで行ってお勤めします。
なぜ?
なぜなんでしょうね?
すまんこってす。

あまりに暑くなってきたので、
門前の店でアイスクリンを食べよう・・・と思ったら
今日は閉まっています。
ああ・・・残念!

今日も旧遍路道「七曲り道」を通りましょう。
下りには少し傾斜がきついかもしれませんが、石仏に挨拶しながら
楽しく下っていたら、あっというまにロープウェイ駅に出ました。
駅前の茶店で何か飲もうかな?
と思ったのですが、
ここの駅前には長く居たくなかったので早々に下界まで降ります。

「琴電八栗駅」から列車に乗って「琴電屋島駅」に行き
そこから屋島山頂行きのバスに乗ります。
次のバスまでしばらく時間があったので
待合ベンチにボ~ッと座って時間を潰しました。
お遍路中は、せっかちなわしでも待ち時間にボ~~ッとできるんですよ。

やってきたバスには10人くらいのお客が乗り込んできました。
お遍路は、わしだけかな?
サイクリングヘルメットを被った人も乗ってきました。
中国人も乗ってきて、発車間際なのに運転手に延々と何か尋ね始めたので
少し発車時間が遅れました。
普通の日本人ならばこういったことはしないやろうなあ。


1555
84番 屋島寺着
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駐車場からお寺までは観光客が沢山いますね。
しかし本堂大師堂はほとんど人はいない。

84屋島寺 のコピー
本堂で勤行していたら、隣の三十台くらいの男性が拍手を打って
お祈りを始めた。
勤行中ながら、彼のお祈りの終わりを待って
「すいません、お寺では拍手はうたないのですよ」
「え?そ、そうなんですか?すいません」
何度も言うのですがこれは彼の責任ではなく、親、そのまた親の責任です。
最近は団塊の世代もきちんとした作法ができない。
きちんと教えるのが親の、年寄りの義務なのです。

実はわしもきちんとした作法を親から教えてもらっていない。
自分で全部勉強してきたのです。
どうもわしの父親は神仏にはあまり興味がなかったようです。
唯物論者なのでしょうかね。神頼みもしなかった。
正月に孫が大集合したとき、みんなで近所の鎮守に初詣に行っても
独りいつも留守番していたなあ。

なにはともあれ、
先達の位をいただいたのですから、札所にあっては観光客と言えど
間違った作法を見た場合には、そっと教えてあげなくてはいかんと
考えるのです。


錫杖を突く突かんとか、作務衣を着る着てはいかんとか
偉い先達たちが基本的なことで喧嘩腰で、あるいは無責任に
喋りあっているのを見ると疑問を感じてきます。
やはり人間は煩悩の滓からは逃れられないのでしょうか。


閑話休題


バス乗り場に戻ってきて
最終バスまであと1時間、またしてもボ~ッとしていると
先ほどのサイクリングヘルメットの人が声をかけてきました。
「今日はどこまでですか?」
彼は自転車遍路さんだったのです。
遍路装束は上から下まで見当たらないので、
お遍路さんには見えなかったのは当然ですね。

関東から長期休暇をもらい、2週目を自転車で逆打ちで廻るそうです。
テント野宿がメインだそうで、わしもやってみたいなあ。
スペインのサンチャゴ巡礼経験者で、
facebookをしているので友達申請を交わして
お遍路話をしていたらバスの時間になりました。

「琴電屋島駅」で彼と別れてホームで列車を待っていたら
外人さんの若者が寄ってきて
高松に行きたいが、切符はいくらか?
と聞いてきた。
あと2分で列車が来る!彼をつれて切符販売機まで走り
高松までの切符を代わりに買う。

やってきた列車に乗るが、「瓦町駅」での乗換えがある。
ちょうどわしも同じルートなので一緒に行くことにします。
「Where are you from?」
「Itary」
おおっイタリア人かあ。わし、イタリア人と会うのははじめてですがな。
海外旅行をする欧米人は英語は一通りできるようですね。
言葉が近いせいでしょうか。
たとえば英語とドイツ語フランス語は、
鹿児島弁、大阪弁と標準語ほどは違わないと聞きました。


Youは何しにニッポンに?
山登りに来たそうです。世界中の山に登るのが趣味だそうで
明日、剣山に登るそうです。
高松駅前のホテルに宿泊していて、JR伊予富田駅まで行くのに
チケットを買いたいんですって。

またしても自分の語彙の少なさを嘆く。
でも今はスマホという便利グッズがあるので、単語はなんとかなります。

「瓦町駅」で高松築港行きに乗り換えて、終点の「高松築港駅」で降り、
JR「高松駅」まで行き、インフォメーションセンターまで彼を送り
そこで別れました。
彼はカルロスという名前です。

あとは在来線、新幹線に乗って快調に堺まで帰ってきましたがな。

今回の旅は日本人以外の人とのコミュニケーションに
四苦八苦したような経験をしました。
オヘンロ文化も世界遺産を目指すのならば
少なくとも英語くらいはできたほうが便利やなあと思いました。


今回のおきらく歩き遍路ツアーはこれで終了!
たとえ参加者が1人であってもこの企画は続けて行きます。
車遍路の方々に、歩き遍路の楽しさを知ってもらいたいと考えています。
歩くことによって体感できる事って多いじゃありませんか。

次回は多分秋
三坂峠下りから松山市内、あるいは
今治市内歩きを企画したいなあと
考えています。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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