おきらくお遍路旅(通算7巡目) 44番大宝寺~53番円明寺

おきらくお遍路旅(通算7巡目)
44番大宝寺~53番円明寺
平成29年4月1日(土)~3日(月)

今回は土日に加え、月曜に休みをいただきまして、3日間歩けます。
金曜の晩、2300発の夜行バスで松山を目指します。
相変わらずわしの座席の周辺の方々、申し訳ありません。
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4月1日(土)
0530「松山駅前バス停」着
春だというのにこの寒さはどうでしょう。
これだと松山の桜の満開はまだ先になるかもしれん。
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久万高原行きのバス停にはお遍路さんたちがちらほら集まってきます。
「おはようございます」
「おはようございます」
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バスの車内で「久万高原線1日乗り放題切符」1200円を買い、
0630にバスは発車します。
昨夜の寝不足(?)のせいで眠たい。
うつらうつらするが、カーブで車体が左右に揺れると膝に乗せた荷物が
落ちそうになるし錫杖が転がりそうになり
熟睡はできませんがな。

0735
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「久万営業所バス停」で、お遍路さん達はドヤドヤ降りる。
久万の街は、現在「くままちひな祭り」の真っ最中です。
年々賑やかになっているようで
道すがら綺麗にお雛さまが飾られております。
しみじみ見ながら歩いたのは初めてですがな。

0754
44番 大宝寺着
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寺域が発する波動のせいか、石柱の写真がブレてしまいました。
境内には誰もいません。
大師堂で結願の紐を握り、今回の旅の安全と、
個人的祈願を一心にお祈りしていたら
身体がふわふわしてきてお大師様に引いていただくことができました。

参拝後、門前の「すごうさんの店」でひとやすみ。
柚子種黒焼きの「ゆずっ粉」と「やいと饅頭」を買いました。
お接待のコーヒーをいただき、女将さんとしばらく喋る。

さてそろそろ出発しましょうかね。
久万高原は下界よりも気温が低く、朝の空気もひんやりしていますが
歩くには丁度いいんですよ。
12号線に沿って約9kmを登っていきます。
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途中の峠御堂トンネルは歩道の幅が狭いので
ちょっと怖いね。通る車も怖いでしょう。

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ふるさと村の先から石畳のある遍路道へ入り、お不動さまを拝んでから
古岩屋荘へ出てきます。
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前回はここでバス待ちをして岩屋寺まで行ったのですが
今回はどんどん前に進みましょう。

1120
45番 岩屋寺着
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割と早く着いてしまったよ。
「久万営業所バス停」から「岩屋寺口バス停」へ行くのは1100発の
便があるんですが、それを待つよりも歩いていった方が断然いい。
次回からはひたすら歩くことにしましょう。
しかし、八丁坂ルートをとる時にはもう少し時間を見ておくべきでしょうね。

長い石段も苦にならない。
鼻歌歌いながら登ります。

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山門の外に一旦出て、わざわざ山門くぐって境内に入ります。
境内から法螺貝の音が朗々と響いてきました。
周りの空気がピンと張りつめたような雰囲気です。
景色と空気と音が一体になった瞬間です。
これがヘタな法螺貝だとこうはいきません。

誰が吹いているのか・・・
地下足袋を履いた大先達さんです。
勤行の様子もキリッとされていて、見ほれてしまいます。
思わず合掌して御礼をしました。
「ありがとうございました」

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錦のお札を頂き
「私も最初は先達初心者でした。これからも頑張ってください」
という言葉までいただきました。やはりオーラを持った方は
人格も練れているようです。

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ほっこりしたところで
休憩所で昼食をいただきましょう。
今朝買ってきたお握りと、やいと饅頭です。
日差しがポカポカと暖かい。

隣のベンチには八丁坂を越えてきた歩き遍路さん。
どうやら膝をやらかしたようで、
階段を降りる様子が辛そうです。
今日は46番門前の長珍屋さん泊だそうで
バスに乗り三坂峠の「塩ヶ森バス停」で降りて46番へ行くことをお勧めしました。

「岩屋寺口バス停」から1245発のバスに乗って
「久万営業所バス停」に戻ります。500円なり。
この区間は乗り放題切符は使えないそうです・・・

今日のお宿は三坂峠入り口近くの「桃李庵」
ここから約6kmの登り勾配の道程です。
時間的に余裕があるので、のそのそ歩いて行きますか!

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ふと見ると、ラーメン屋があります。
ちょうど頭の中には(ラーメン食べたい)思考が渦巻いていたので
躊躇なく店に入ります。
お昼時のピークを過ぎていたのか、案外空いていましたよ。
「どの味がお勧めですか?」
「味噌ラーメンが売りです」
「では味噌ラーメンと餃子!」
食べすぎではないの?と頭の隅で声が聞こえましたが、無視

コップの水を一気飲みし、水差しから3杯ついで飲む。
結構汗をかいていたんですね。

やってきた味噌ラーメン、徳島ラーメン風かな?
それに餃子がおいしい!

ズルズルとラーメンをむさぼっていたら
お客さんが続々と入ってきて、やがて店内は満員になりました。
いつもの事なんですが、わしが入るとその店は満員になるのです。
食事時以外の時間でもです。
誰かに言われたのですが、こういう客を引く人間がいるんですって。
本当にわし?
よくわからん。

おいしいラーメンを食べて
気分は上々、軽い足取りで歩いていたら、

1450「桃李庵」着
ちょっと早く着きすぎたかなあ。
ここはお遍路初心者の時にお世話になったお宿で、
歩き遍路以外は宿泊させないという徹底したお遍路宿です。
歩き遍路の親父さんと可愛らしい奥さんの2人でやっています。

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玄関をくぐるとストーブの炎が暖かい。
ほっとするような優しい気分になれます。
早速お洗濯をさせてもらい、しばらく親父さんと喋ります。
親父さんの好きな国防の話題がわしとよく合うので
小気味のいい会話を楽しむことができます。

今夜の宿泊はわしと定年後のオジさん遍路2人
あまり多くを語る方々ではなく、
夕食のとき喋っているのはわしと親父さんだけ。
食事を終えたらさっさと部屋に引っ込んでしまったので
わしと親父さんの2人してお酒を飲みながら楽しく喋りました。

わしは既にビール一本飲んでいたので
お接待の茶碗二杯のお酒でも飲みすぎた・・・

ヨロヨロと部屋に帰り、布団に倒れこむ。
盛大にイビキをかいただろうなあ。
隣の部屋のオジさん、すいません。



4月2日(日)
0600食事です。
今日は三坂峠の接待所「坂本屋」の開店時間に合わせての出発なので
ちょっとだけゆったりした朝なのです。
玄関のストーブの前に座って同宿者の出発を見送り、
0700出発
霜の降りている道路を三坂峠の降り口まで約30分
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松山駅からの久万高原行きのバスの停留所が、
去年までは「三坂峠バス停」があったのですがルート変更により
桃李庵近くの「横道バス停」からになってしまいました。
松山駅からバスに乗って三坂峠下りをしようとすると、
30分余計に歩かねばなりません。


閑話休題


いつもの急な山道を降ります。
ちょっとぬかるんでいる場所もありますが、
よく手入れされている道で歩きやすいですね。

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眼下には松山の街並みを望むことができます。
今日はお天気がよく、いつも見える山の霞もない。

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里山の風景が濃くなってきた頃
早咲きの桜とか椿の花々が迎えてくれます。

0820坂本屋着
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まだ開店していないかな?と思ったら既に開いていますよ。
ちょうど「門前の小僧さん」も到着されて、再開を喜びます。
今日の坂本屋さんのお目当ては、
お雛祭りです。
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古式ゆかしい内裏雛と屏風、古民家の坂本屋と雰囲気がぴったりと
あっています。
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屏風には達筆で何と書いてあるのでしょう?

三々五々当番の方々も集まってこられて
坂本屋名物の大判焼きと草餅も到着しました。
ありがたく頂戴します。まだ温かいよ。
おいしいなあ。
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元気を分けていただき、後ろ髪引かれる思いを振り切り先を目指します。
緩い下り道を歩いていくと、網掛け大師さまに出ました。
四国はこうした小規模な札所があちこちにあって楽しいですね。
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1004 
45番 浄瑠璃寺着
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まだここの境内の花は咲いていない。
このあたりから、5人の歩き遍路グループと前後するようになりました。
1日だけの歩きかな?それとも数日間のツアーかな?
先達さんはいますが個々で銘々お勤めをしていました。

勤行中、ご本尊さまとわしの間を鳥がサッと横切りました。
歓迎されていたのかな?

納経所で御朱印をいただいた後、
本堂裏の「鎮魂の皿」供養塔にお参りに行ってきました。
憂いを帯びたるり観音さまのお顔が印象的です。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「鎮魂の皿」について、
「門前の小僧さん」のブログより引用を許していただきました。
http://jh5swz.exblog.jp/24222472/

 太平洋戦争で亡くなった地元久谷出身者の慰霊のため、郷土史家相原熊太郎が
遺族の家を一軒一軒訪ねて巡り、戦死者の人となりを四行詩にまとめ、それを皿
に焼付け、準備は整ったが多額の建設費用が集まらず計画は頓挫、300枚の皿
は寺の床下に入れ置かれ、爾来25年、人々の記憶から忘れ去られていた・・・
 昭和49年、NHKの遍路番組取材班が床下から皿を発見し、撮影、編集し全
国放送され大きな反響を呼んだ。放映を見た地元の診療所三好かつみ先生が寺と
諮り、この慰霊塔建設に尽力された。
 仏教の六道にヒントを得て、六角の塔の六面の壁面に300枚の皿をはめ込む
ことに苦労を重ね完成させた。地元の石材彫刻店 相原誠一さんは、るり観音を
刻み塔の上部に安置した。       
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

みなさん、浄瑠璃寺に参拝の際には、是非この場所にお立ち寄りください。



1040
46番 八坂寺着

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今日は名物の寺ニャンコちゃんたちはいません。
彼らは御本尊様の眷属なのでしょうか。

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駐車場の桜が満開で、それは見事な眺めでしたがな。
これはソメイヨシノではないやろうなあああ。

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途中、別格文殊院に寄ったけれども
境内がダンタイサンのツアーに占拠されていたので遥拝のみに。

八つ塚への標識を左に見つつ、
札始め大師堂でトイレ休憩をします。
ほんと、ここのトイレは素晴らしい。

大師堂の中で勤行させていただきました。途中、外が賑やかになってきて
ガラッと戸が開き、そしてすぐに閉じられ声が遠ざかっていきました。
歩きツアーの人たちかな?

そろそろお昼です。お腹もすいてきたので西林寺手前の
ホカ弁屋さんに寄ります。確か去年のおきらくツアー三坂峠下りの時も
ここで買ったなあ。
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今日もステーキ弁当を買いました。
安くて美味しいんですよ!

弁当ぶらさげて西林寺へ。
両脇を支えられておばあさんがゆっくりゆっくり橋を渡っていくのが見えます。
桜が二分咲きくらいなのが残念ですねええぇ。


1230
47番 西林寺着
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お勤めを終えて納経所に向かうと
テンジョウインっぽいおじさんが駐車場から直接納経所に急いでいます。
納経帳とお軸、判衣の大荷物を見て、納経は少し待つのを覚悟していたら、
「お1人ですか?先にどうぞ」

おおっ
ありがとうございます!

境内にダンタイサンの姿が見えないので
「納経所係専用車」で本隊から離れてご朱印貰う人なんでしょうね。
多分、文殊院で見たダンタイサンの関係者にやかあらん。

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境内の休息所で買ってきたお弁当をいただき、
ほっと一息。
さてこのゴミをどうしようか?
どこかにゴミ箱があったら捨てさせていただこうと、
リュックにぶら下げて歩く。

丈の淵にある奥の院にも行ってみたかったんですが
また今度にしましょう。
なんか空模様が怪しくなってきました。
風も冷たくなってきたし。
先を急ごう。

遍路橋を渡り、道なりに歩いたつもりでも、
ちょっと横にずれてしまい、
八幡神社正面に出てしまったので100m戻って

1345
49番 浄土寺着
桃李庵で一緒だったオヤジさんがいて、電話で今夜のお宿の確保をしていました。
やがて賑やかに歩き遍路の一団もやってきました。
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この頃からポツリポツリと雨が降ってきたので、
雨具を着ようか着まいか悩ましい所です。
歩き遍路が集まって
「雨が降ってきましたね」
「雨着を着ようかどうしようか?」
「着たらやむので、おまじないに着ようか?」
結局ポンチョを引っ張り出して着込み、次へ。

八幡神社を過ぎた頃に雨はやんでしまいました。
道端で雨着を脱いでリュックに結んでおこう。

49番浄土寺から50番繁多寺までの道程は
歩道のない車道の遍路道しかないので
歩行者も自動車も気を使って歩かなくてはなりません。

でも去年の11月にここを通ったとき、
地元の方が脇道を作ってくれていて、大いに助かりました。
そのときは作りはじめで、標識もまだなかったのですが
半年たった今、立派に標識や、ペイントで矢印が描かれていて
とても解りやすくなっています。
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矢印に沿って歩いていると、自転車のお爺さんが停まって
「この先は、そこの倉庫を左じゃよ」
と親切に教えてくれました。ありがとうございます。

1415
50番 繁多寺着
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更に寒くなってきました。駐車場にはアイスクリン屋さんもいない。
境内には桜が見事に咲いています。
この桜を見物するために親子連れが来ていますよ。
親子でお花見、いいですね。
わしもそのうち孫を連れて・・・・
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納経所を出たあたりから再び雨が降ってきて
段々激しくなってきました。
仕方なく、山門でポンチョを着込みます。

冷たい雨風に打たれて歩くと気持ちもトーンダウンしてきました。
靴から雨が染み込んでくるのが分るので気持ちが悪いことこの上なし!
正面の山にお大師様が見えてきたので
本日のゴール近しです。気力を振り絞り歩く。
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と、スマホにメール着信音が続けて2通
雨着を着込んでいるので、
奥の奥に仕舞いこんでいるスマホを取り出す気もおきない。
通話着信音が鳴り出した。
軒下に移動し、雨着をまくって寒さでかじかんだ手でスマホを取り出した時点で
着信音がとまる。
どうやらクルマヘンロの知人からです。
松山参りに来ているので会いたい、というのです。

石手寺前駐車場で落ち合うことを約束する。


1515
51番 石手寺着
朝0700から歩き始めて20kmを8時間ちょっと
下り勾配の道中だったんで、
道草食いながら、ゆるゆる歩いてもこの時間に着く事ができました。
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相変わらず境内は観光客で賑やかですがな。
ただちょっと残念なのは
白人観光客が大師堂でわしの所作をビデオで撮影し始めた事です。
カメラに気づき、ちょっと嫌だったわしは、
その場から逃げだしました。
他人を撮影するときには、必ず被写体に許可を得るのが
万国共通のマナーだと考えます。

納経所で通夜堂の宿泊を頼み、宿帳に記入したら
先客が1名
いま、道後温泉に入りにいっているようです。
わしもお風呂に行きたいのですが、友人との待ち合わせがあるので
時間まで布団の上で写真の整理とかfacebookへの投稿をしていました。

スマホいじりに飽きて
石手寺正面コンビニに行ってコーヒーを飲んで時間を潰す。
やがて車でやってきた友人から
お土産に、と日本酒を手渡されました。
(ああっ荷物が重くなるなぁ)

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道後温泉の「椿の湯」まで車に乗せていってもらい
今日の疲れと汗を流しました。
特に足の疲れが結構溜まっていたので
半身浴を念入りにして、風呂上りにはマッサージ機で凝りをほぐしました。

椿の湯正面にあるお店の看板に目を奪われ、そこに入る。
「鯛めし」を食べようと思ったのですがメニューに
「宇和島さつま汁」というものがありますよ。
これを食べてみましょう。
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おろした魚をあぶって味噌と混ぜて更にあぶり、だし汁でのばしたものを
麦飯にかけて食べる、薩摩とは関係ない宇和島の料理だそうです。
味噌の味がちょっと強いかな?
めずらしい料理をいただきました。

バスに乗って石出寺まで帰ろうかね。「石手寺前バス停」で降りる。
いい気持ちで通夜堂に戻ったら、同室の人も帰っていました。
名古屋からの区切り打ちのオジさん遍路
挨拶と、出身地を交換し合った後は、話が続かない。
広い部屋のあっちとこっちに離れて、話すこともなく日が落ちてきた。
これじゃ、お酒を酌み交わすという雰囲気ではないね。

通夜堂の布団は不潔な宿泊者のもたらす南京虫がいるよ・・・と
某民宿の人が言っていたので少し気になっていたが
布団にもぐりこんでみてもなんともない。
もしかしたらわしのことを南京虫が避けているのかもしれない。

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お供に持ってきたニッカウ井スキーの小瓶
ひとくち含んで喉に流し込むとお腹が熱くなる。
身体も熱くなってくる。
瞼が自然と閉じてきて高いびき・・・

2000
満タンの膀胱に夢を破られる。
頭にライトをつけて屋外のトイレまでヨロヨロ行く。
通夜堂外のトイレは古めかしすぎて落下の恐れこれあり。
本坊の庭を横切って水洗トイレまで行く。
昔は夜のお寺が怖かったのだが
お遍路始めてからは不思議と怖くない。
仏さまの近くに居るという安堵感だろうか。

トイレの中をよく観察してみたら
シャワールームがありました。
それもお湯が出そうな感じです。

おおっ

これはいい。でも道後温泉に入りに行く時間があればそちらを
選択したいなあ。

部屋に帰って布団にもぐりこむが今夜は特に寒く、
酔いの醒めた身体を毛布でしっかりとくるんでいなければ寒さで目が覚めそうだ。

0010
ふと目覚めると、屋根裏からか、階下からか
トタトタトタトタ・・・・
何かが走る音がする。
誰かが玄関の戸を閉め忘れたため、猫が入ってきたのか

それとも


少しおしっこがしたかったが我慢して目をつむったら
また寝込んでいたようだ。

次に目が覚めたのは夜明け間近
膀胱は満タン
頭にライトをつけてゆっくりゆっくり階下に下りる。
玄関の戸が少し開いていた。
同室者が開けっ放しにしたのか

それとも




4月3日(月)
窓の外が明るくなってきたので身支度をはじめ、
通夜堂を後にします。
早朝の境内には地元の方がちらほら。
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近くのコンビニで朝食とコーヒーをいただきましょう。
イートインコーナー、0700からしか開店しないそうなのですが
わざわざ開けてくれました。
ありがとうございます。

朝の道後温泉本館の前には浴衣姿の人が溢れているかと思いきや、
あんまりいませんね。
そうか、今日は平日なんですね。

土産物屋街を通り抜けて路面電車の駅まで行き、
電車に乗って「JR松山駅」まで行きます。
ついでにJR窓口で帰りの切符も買っておこうかね。

路面バスの「運転免許センター」行きのバスは0745発
バス待ちをしていたら
昨日見かけた歩き遍路さんのグループの方が来ました。
「おはようございます」
「おはようございます」
彼らは千葉から来られた方だそうで、
先達さんは地元で歩き遍路の講演会をされて、
それに応募した人達が
数日間の交通機関利用の歩き遍路ツアーをされていて、
今回は33番雪蹊寺からだそうです。
わしも小規模ながら歩き遍路ツアーをしているので
相通じるものがあります。

今日は平日なので、免許センターに行く人や
通勤の人達でバスは満員です。
ただでさえ大荷物の歩き遍路さんたちが乗ると、もうバスの中は
身動きできない状態です。

「片廻バス停」でドヤドヤとお遍路軍団が降ります。470円なり。
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ここから太山寺まで1km少し。
わしも彼らにくっついて歩いていきます。
「あの~、みなさんの後姿をブログに載せてもらっていいですか?」
「はい、どうぞ」
一の門前の菜の花が綺麗ですね。
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0826
52番 太山寺着
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今日は抜けるような青空が広がり、朝の空気が気持ちいい。
自然と頬が緩んできます。
ここから本堂までは更に坂道を登っていかねばなりません。
沿道の家の人達が参道を綺麗に掃除してくれています。

「おはようございます」
「おはようございます。今日は晴れてよかったですね」
「そうですね」

使い慣れた線香蝋燭入れの中で、お線香が少なからず折れてしまっています。
頭陀袋に入れて歩いていると
歩く振動で折れてしまうのは仕方のないことですね。
比較的長いものを3本集めて火を灯す。

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納経所を出て、駐車場トイレを使わせてもらったあとに
入り口の輪袈裟掛けを見ると
置いてきぼりを食った輪袈裟がひとつ・・・
十夜ヶ橋のバッチが着いています。
持ち主にとっては思い出が詰まっているだろうになあ。

独りで歩くほうが身軽で納経もサクサク済み、先のグループよりも先に次を目指しますが
わしの歩みはのそのそしているので、やがて追いつかれてしまいました。
先達さんによると、ツアーの1人が風邪気味で松山で受診してから
列車で追いついてくるため、
53番近くの「伊予和気駅」0943着に合わせて急いでいるらしい。
そして今治から54番延命寺~57番仙遊寺宿坊泊です。
ああ、できればご一緒したいという気になります。

0935
53番 円明寺着
歩きのツアーの方々は風のように参拝しご朱印を貰い、
あっという間に去って行きました。
電車に間に合うといいですね!
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わしは自分のペースで参拝し、大師堂で今回の旅の無事を
お大師様に感謝しました。


さて帰りましょうか。
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「伊予和気駅」に着いたら、お遍路さんの姿はない。
間に合ったのですね。よかったよかった。

1041発の高松行きを待つ間に
お遍路装束を納めて整理します。
今日はいいお天気で暖かいですね~。
ローカル駅で呑気に列車を待つ気分は最高ですねええええ。
ずいぶんと贅沢な気分です。

やってきた列車の中は学生さんたちがいます。
まだ春休みなんでしょうね。
このあと新学期、昔の自分はこの季節、何をしていたんでしたっけ?
どんな気持ちで過していたんでしたでしょう。
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「今治駅」で降りて、特急へのトランジットの時間があります。
売店で駅弁を買ってきて食べました。
やはり、鯛めしでしょう。
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特急しおかぜ16号に乗り、岡山~新大阪と順調に帰ってきました。



今回、ちょっと気づいたことなんですが
錫杖を突いて歩いてみると、他の歩き遍路さんたちとの距離感が
少し開いているような気がしました。
わしはそんな気はないのですが、
宿でも道中でも、向こうからはあんまり語りかけてきません。
たまたま人付き合いが苦手な遍路さんたちだったのかもしれませんが、
やはり何か違和感を感じました。

自分が先達になる前は、
歩きの先達さんには会ったことがなかったので
何も知らずに車やバスツアーの「赤錫杖」を嫌っていました。

歩いていても車でもツアーでも、
一般のお遍路さんから見たら同じ「赤錫杖」なんでしょうか。

自分自身まだこの立場について整理ができていないので
もう少し歩いてみて考えてみようと思います。
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No title

 第46番浄瑠璃寺・鎮魂の皿碑のご紹介と
お参りのご案内ありがとうございました。
 
 あっ! 坂本屋雛祭りも記事にしてもらって
ありがとうございました。
 

No title

おかげさまで春の坂本屋をたっぷりと堪能できました。
益々のご発展をお祈りします。
浄瑠璃寺の鎮魂の皿は、松山巡りの時には必ず参拝しようと考えております。
伊予三島の関行男大尉の墓、十楽寺の十三期予備学生慰霊碑なども・・・
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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