おきらく歩き遍路 通算7巡目 20番鶴林寺~21番太龍寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目
20番鶴林寺~21番太龍寺
阿波遍路道のへんろころがし2連発の旅です。
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平成29年2月25日(土)
今日は朝から
0630「南海なんば1F高速バス停」から出発して
0930「徳島駅前バス停」に到着

ここから徳島市バス勝浦線で鶴林寺ふもとまで一直線
朝食がいい加減だったので、駅前コンビニでお握りを買い込んで
バス停脇のベンチで貪り食う。
と、同時にお遍路装束に着替え
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1010に来たバスに乗り、約1時間揺られ、
1106道の駅「ひなの里勝浦」前で降りると、
駐車場の車が多い。720円なり。
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雛人形のイベントをやっているようですね。
わしは、あんまり興味がないので食堂に行って、また何か食べようかね。
食べてばっかしや。
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ここにも由緒ありそうな雛人形が飾られています。
買うといくらくらいするんやろうね。

ランチを食べてひといき。
さてここから星の岩屋に行こうか、鶴林寺に行こうか。
実は星の岩屋は奥之院ではないのですね。
奥之院の納経帳を持ってきていたのですが、今回は出番がなさそう。
星の岩屋はやめておいて、
19番立江寺の奥の院星取寺は、今度の予定に入れましょう。

「生名バス停」まで歩き、さあ鶴林寺登りの始まり。
今日もストックを持ってきました。
錫杖とあわせてダブルストックです。
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去年の夏に、おきらく歩き遍路ツアー中級編をここでやって
泡吹いた思い出があります。
やはり山歩きは自分のペースで、が鉄則ですね。
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登り口には、金剛杖が置いてあります。
地元の方たちが作ってくれているのですね。
いかにも製材所で作ったっぽい仕上がりがいい。
大概歩き遍路さんは自分の杖を持っているので
これはトレッカー用でしょうか。

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いつも目に入るのは
舗装道路に刻まれた犬の足跡
これは犬でしょうね、うん。
何処から来て何処へ行ったのでしょうか・・・

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一歩一歩山道を踏みしめつつ登る。
まだ鶯の鳴き声は聞こえない。
聞こえるのはわしの荒い息づかいと錫杖の音
6つの遊環は六道を現わし、煩悩を払うために鳴らすそうな。
錫杖経

山登りのときはいいけども、下りの時はどういう按配になるか
7巡目は錫杖の使い勝手を自分なりに検証をしてみます。

鶴林寺の標高570m登りの道は、
水呑み大師とか、休憩所が所々にあり、
自分のペースで登るのにはそれほどきつくはない。

通夜堂跡が見えたらもうすぐ到着です。駐車場が見えてきました。
1300
20番 鶴林寺着
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約1時間半といったところでしょうか。
車遍路さんが二組いるのみ。
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本道の裏には伝説のご本尊が降臨された杉の巨木があります。
鶴林寺境内をしみじみ見るのは初めてですね。
本堂の周辺あちこちうろつき回ってみました。

大師堂では何かの法要をしているらしく、
お勤めをしていたら
いきなり正面の扉が開いて人々が出てきてびっくり。

歩きの下り道には
相変わらず「かも道は危険です・・・」
の看板が立ったままです。早く撤去してくれへんかなぁ。

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下り道は急なのですが、階段の木をこのように配置してくれると
膝への負担が軽減されていいですね。
今日は気候もよくなってきているので
左足付け根の具合は絶好調です。
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下り勾配が急な箇所は、杖の先端を持って長く使わなくてはいけないのですが
杖頭部の塔の部分が少し危険な感じがします。
長い長い下り道に飽きてきた頃
大井の集落に出てきましたがな。

1434
東屋に到着
今日はここまで!
東屋のソファーに座ったら、もう動く気がしなくなり
今日のお宿「碧」に連絡しました。
このお宿は送り迎えが手厚くて有難いです。
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迎えの車を待つこと10分少々
ソファーを日の当たる場所に移動させて、引っくり返っていたら
日差しがポカポカ暖かくって気持ちがいいねえええぇぇ
ちょっと眠りこけてしまいました。

やってきた車に起こされ、いざ!

ちょっとその前に
気になっていた「お松大権現」へ寄ってもらいます。
割と近くにあるんですよね。
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日本三大怪猫伝
(肥前佐賀藩の鍋島化け猫騒動、岡崎の化け猫、阿波のお松大権現)
のひとつだそうで、
境内のしだれ梅が満開なので見たくて連れて来てもらいました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
お松大権現

江戸時代、奉行の不当な裁きを不服として直訴処刑された「お松」という
女性の愛猫が妖怪変化となり、奉行の家を代々崇り続け仇を討ったとの伝
説が残されています。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

境内はネコ、ネコ、ネコ
鳥居の下の敷石にもネコの足跡がありますよ。
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これはコンクリに印されたものではないはず。
ネコ不動さまもいました。

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おお、噂に違わぬ見事なしだれ梅です。
絵馬の奉納された下にはネコが寝そべり、親子連れが触りたがっています。

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お松大権現の化け猫の由来の書かれた建物の中に飾ってあるのは
宮田雅之画伯の切り絵
化け猫の由来よりも、この妖しくも色気のある切り絵に見入ってしまいます。

おネコ様たちが立ち並ぶ境内を後にして
今日のお宿の「碧」に到着!
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ちょっと早かったかな?
まあいいや。
歩き遍路は4時前にはお宿に着いてその日の疲れを癒すべし、
とお遍路本に書かれてありました。

今はいろんな意味でシーズンオフなので
宿泊は、わしひとりです。
部屋に備え付けのユニットバスに満々とお湯を張り
ゆっくり湯に浸かると、極楽極楽

湯上りの火照った身体をベッドに横たえると
眠気が・・・
6時前まで眠りこけていました。

食堂に下りていくといい香りがしてきます。
今夜は「蕎麦米汁」です。
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つみれの入ったけんちん汁みたいなのに、蕎麦の実が入っています。
昔ここら辺は米が取れなかったので、蕎麦の実を米代わりに煮込んだ雑炊です。
これ、美味しいんですよね~。
掬っては食べ掬っては食べ、何杯も食べてしまいます。
それに冷酒とよく合う。
フキノトウの天麩羅も、かすかにほろ苦い味わいが春を感じさせてくれます。
そのあとに出てきたご飯もお腹に入らないほどです。
でも2杯お替りしました。

他のお遍路仲間がいないのが残念でしたが、
今夜は女将さんがお酒とお話の相手をしてくれましたよ。
彼女はわしと先達同期で、善通寺で一緒に研修を受けたんですよ。

同期の気軽さで、
お遍路にまつわる色々な話を楽しくさせていただきました。



2月26日(日)
碧の朝は、庭の犬の声で目が覚めました。
「あさごはんちょうだい~」か
「かまって~」
なのか、何か甘えたような声でした。

0600
朝食は、味噌汁とサンマの干物
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シンプルなメニューがたまらなく美味しい。
それにそれに、愛知県の本場赤味噌に柚子を入れたもの。
これだけでご飯が何杯も食べられますよ。
甘さ加減もちょうどいい。
これで五平餅を作ったらいいんでないの?

囲炉裏の左側にあるのは今日の昼食
大きなお握りです。

0700
今日はかも道を辿って太龍寺に行くので
一宿寺まで送ってくれます。

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いざ出発!の後姿を撮ってもらいました。
若干ガニ股ですね・・・。

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一宿寺では、おやすみ大師さまがまだ眠っておられるので、
そっと参拝をします。

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熊笹の生い茂る山道の入り口は、山登りの気分満点
蛇はまだいないが、獣よけに錫杖をゆすって登ります。
錫杖1本だけならシャン・・・・・シャン・・・・・シャン
の調子ですが、左手にはストックを持っているので
シャン・ドス・シャン・ドスになる。
どうでもいいか。

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かも道を保存する方々によって
道が安全に、綺麗に整備されています。
一口に整備といっても、わざわざ機材を背負って登らなくてはいけません。
ハードなボランテイアですね。ありがとうございます。

そうそう、今日は
「遍路とおもてなしのネットワーク」主催の
「おもてなし遍路道ウォーク」が四国の遍路道で一斉に開催され、
遍路道を歩いて道の状況を点検するのが目的だそうです。

ここ太龍寺の界隈は
水井橋から太龍寺へのグループと、太龍寺からいわや道~大根峠~平等寺の
2つのグループが歩くんですって。かも道はないのですね。
碧の女将さんは、後者のルートをロープウエー山麓駅9時集合で
歩くと言っていました。
わしが太龍寺までたどり着いた頃に山頂で会えるかな?

最初は急坂なので、息がはずんで身体が温まってきます。
やはり夏に歩くもんじゃあないなあ。山は冬がいちば一番!

いつもながら、かも道は観音様を安置してあった石室とか
最古の丁石、お大師様由来の史跡が沢山あって楽しい道です。
できれば歩き遍路の方々、ここを辿って太龍寺に行ってください。

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弘法大師がここから鶴林寺に飛んでいったという伝説が残る。
う~~ん、幽体離脱の類やろうか
物理的には無理、でも「天の浮舟」ってのもあったなあ。
なんて想いを巡らせるのも楽しい。

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へんろみち保存協会謹製の新しい道標が建てられていました。
この道も徐々にメジャーになってきているのですね。

ガレ場を越えると、尾根道に出る。
もうここに至ったら気分は最高潮!
わけのわからない歌を大声で歌いながら歩きます。

かも道最高!
カモ~ン、カモラー、イエィ!


と、


目の前に何か落ちている。
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これは何のうんこかな?

鹿のはポロポロとしているし、熊のはもっと太い・・・

錫杖をひときわ大きく鳴らしながら進む。


0856
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太龍寺への道と合流しました。
登り始めて約2時間
これくらいのペースが自分の身の丈に合っていますね。

さらにここから400m自動車道を登ると

0906
21番 太龍寺着
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(これはロープウエー駅からの展望です)
山門をくぐったら、トレッカーのおじさんたちが5~6人いました。
どこから登ってきたのかな?これから何処まで行くのかな?

広い境内を本堂方面に行くと、
ロープウエー駅方面から賑やかな声が聞こえてきました。
遍路とおもてなしのネットワークの面々かな?
お揃いの上着を着ています。
あ、碧の女将さんもいました!
「写真をば、撮らせてください」
「はい!」
本人の許可を頂いて写真を掲載させていただきました。
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納経を済ませ、早速お目当ての龍天井デザインの手拭いを買う。
これ、去年製造中止と聞いてショックだったんですよ。
この手拭いが気に入っていて、
雨の日も風の日も暑い日も寒い日もずっとずっと頭に巻いて一緒でした。
そのおかげで汗が染み付き、洗っても匂うようになってしまい、
替えが必要だったのです。

今年になって龍天井手拭い復活と聞いて勇んでやってきたのです。
4枚大人買いしました。1400円なり。

今まで旅の安全を守ってくれた古い手拭い、
ゴミ箱に捨てるのはあまりに失礼と考え、
「あ、あの~、今まで使っていたやつ、御焚きあげとかしていただけるのでしょうか」
「はいはい、しますよ」
「おおっ、お願いします!おいくらですか?」
「お金は要りませんよ」
「おおっ」
先日碧で洗濯し、今日は別の手拭を巻いていたので、
包んでいた龍手拭を恭しく差し出しました。

目的を達成できて気分は上々!
早速新しい龍を頭に巻き、足取りも軽く南の捨身への道を歩みます。

おもてなしネットワーク御一行様は、既に出発していて影もない。

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結構急な坂道もあるが、八十八体の石仏の並ぶいい景色です。
15分ほど歩くと、岩の上に求聞持修行大師像がおられます。
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お膝元に行くには鎖を掴んで行かなくてはならん。
足に力が入らないときが時々あるので、
やはり無理はしません。
後姿の遥拝のみでお許しください。

降りは「いわや道」を辿ります。
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この道も古い丁石のある由緒ある遍路道で、
地元の保存会の方々により、わかりやすい道標が立てられています。

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しかし、このような恐ろしげな看板もあります。
物見遊山の気持ちでは辿れないのでしょうか。
気持ちを引き締めて行きましょうかね。

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苔むした丁石が歴史を感じさせてくれます。
自分のほかには誰もなし。
先行したおもてなしネットワーク隊の足跡は確認できます。

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後半あたりは急な坂道が続き、落ち葉の堆積が滑りやすくて危険ですが
ロープが張ってあるのでいざとなればこれを掴んでいけばいい。
相変わらず錫杖を突いて急坂を下るのは危険かなあ。

1120
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下界に出てきました。この棚田の風景、
山と渓谷社の「四国八十八ヶ所を歩く」に掲載されている風景やなあ、
と感慨深く見ながら歩く。

1130
阿瀬比遍路小屋着
近くの「阿瀬比バス停」から徳島行きは1220です。
それまで遍路小屋で昼食を食べましょう。
お宿で貰った大きなお握りにかぶりつく。
日向は暖かいが、小屋の中は寒い、寒い。

まだ時間があるので
ちょっとその辺を探索してみたら
「道の駅わじき」で、
先行していたおもてなしネットワーク御一行様が昼食をしていました。
結構近くを歩いていたんですね。

1220に来たバスに乗り、
1400頃に「徳島駅前バス停」に着きました。
1800発の高速バスを予約していましたが、1500発の便に変更してもらい
いつもの「びざんの湯」に入り、餃子を食べてビールを飲み
いい気分で高速バスに乗り込み、今回の旅はこれで終わり。

今回は阿波遍路道のへんろころがしを2日に分けて歩きました。
このくらいの山歩き計画の方が疲労感も心地よいですね。
そしてそして太龍寺の手拭のストックもできました。
やれうれしや。

次回は3月半ばに土佐一国巡りをします!
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それから告知です。
2017年おきらく歩き遍路ツアーⅡ
藤井寺の藤見物&大日寺宿坊宿泊ツアーです。
参加ご希望の方はメールください。
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Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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