おきらく歩き遍路 通算7巡目 12番焼山寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目 
12番焼山寺

平成29年1月28日(土)
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今は春節なんですねぇ
日本では旧暦が廃れてしまったが、お隣の韓国、中国では
重要な旧正月で、7日間の休みがあります。

日本への観光客が倍増!
色々と関わりました。


1月27日(金)
仕事が終わって荷物を担いで「南海なんば1Fバスターミナル」へ。
今夜は徳島行き1820発なので、少し時間があります。
食事にでも行こうかね。
千日前通りの回転寿司「赤垣屋」に行きます。
ここはネタがいいので好きです。

鱈の白子などを堪能していたら8人さんのダンタイサンがカウンターにドドッと
入ってきました。
お店が彼らにガイコクジン専用のメニュー表を出していたので
「ああ、今夜は春節イブ・・・」と独りごちていました。
どうやら半島の人達のようです。三世代で日本旅行なんですね。
寿司を食べるのは初めてのようで、なかなか生魚には手が出ません。
わしの隣に座った夫人は、湯飲みに湯を入れてそのまま。

お節介なわしは、
「この粉末茶を入れるんですよ」
とゼスチャーで教えてあげたら、そのお作法が
燎原の火のように8人に伝わっていきました。

別に対馬の仏像盗難や釜山の少女像には腹が立つが
個人としては日本のいいところを、日本人のいいところを
感じてもらって旅行を楽しんでもらいたいじゃあないですか。
それが相互理解に役立ってほしい。

調理されている煮アナゴや卵焼きばかり食べているので
美味しいネタを教えてあげようかなと思ったが
そこまでは、お節介が過ぎますね。

バスの時間が来たので乗り場に行き、一路徳島に。
お宿は定宿になっている「ルートイン徳島」
11階の「びざんの湯」に早速行きます。
宿泊者は入湯無料なんですよ。

エレベーターホールに賑やかな集団がいます。
ああ、あれは大陸の人達やな。子供が1人だから・・・
ピッチュピッチュと鳥のさえずるような
賑やかな声が温泉にも入ってきました。
(ちゃんと入湯できるんかいな)
湯に浸かりながら観察していました。
親子連れはちゃんと身体を洗ってから入るようです。
(おお、ちゃんとできるやんけ)
でもお父さんが腰にタオルを巻いたまま入ろうとしました。
「タオルを湯に入れたらダメよ。こう、頭に載せると粋です」
とゼスチャーで教えたら
「サンキュー!」
と返事が返ってきました。

今夜のお節介はこれまでにして、部屋に帰って寝ようかね。
早く寝ようと思っていたんですが、今夜はジブリの「耳をすませば」を
やっているんで、ついつい観てしまいます。

1月28日(土)
さて今日の焼山寺は、どうやって登ろうか?
寒いしなあ、左足の付け根もまだちょっと痛い。
へんろころがし6/6は、無理かな?
では2/6の裏から登って裏から降りるコースでいこう!

お握りで朝食の際に「ロキソプロフェン(ロキソニンのゾロゾロ品)」を
飲むのを忘れないように!

「徳島駅前バス停」4番乗り場から「神山高校」行きに乗り、
「寄井中バス停」で降りて、「すだち館」~「杖杉庵」を経て
焼山寺へ至る行程です。
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4番乗り場でバスを待っていると
笈摺を着て杖を持った男性がいる。
「おはようございます。どちらまで?」
「?? I'm from BEIJING」
(ああ、春節)

あまり会話が弾まないので別々に座って待っていたら
老婦人が来て
「阿南の勝浦行きに乗りたいのじゃが、どこかいのう?」
「ええっ?わし、徳島の人じゃないんですよ」
といいつつも、一緒にバス乗り場を探す。彼女は目が悪いらしく
バス停の文字がよく見えないらしい。

あちこち走り回った挙句、
自分たちの乗る4番乗り場の隣の5番というのがわかりました。
兄弟の四十九日法要に参列するそうで、
バスが来るまで彼女の身の上話を聞きます。

0710に来たバスの車中の人になり神山を目指します。
車窓には見慣れた大日寺や鮎喰川の景色が見えます。
1時間近く乗って「寄井中バス停」着1000円なり。

さきほどの大陸の人も降りましたが、
彼は風景の写真を撮り撮りゆっくり歩いているので
わしは先にさっさと行きます。
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本当に今日はお天気がよくて暖かいねえ。
日陰は寒いのですが日向はぽかぽかしています。
気持ちがいいねえ。

山を歩くときには金剛杖につけた鈴を盛大に鳴らして
蛇・動物よけにしているのですが、
今回は錫杖の遊環をシャクシャク鳴らして歩きます。
今朝もラジオを聴きながら歩いているのですが
アナウンサーの声に混じって
なにやら鳴き声が混じっています。
「?」
猿だ!
一瞬彼と目が合いました。

去る者は、追わず・・・
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ゆるやかな山間の舗装道路を登っていくと、やがて「すだち館」のある
「お遍路駅」に着きました。0907
トイレ休憩をして、一枚Tシャツを脱ぎます。結構汗をかいていますね。
ヒートテックの長袖と、白衣のみになります。
1月とは思えない薄着ですね。

谷間のカーブにある
昔はおへんろさん休息所だった食堂から
「おへんろさ~ん!」
声がかかり、
おばあさんからアメちゃんを沢山もらいました。
ありがとうございます。
「これから山を越えて行きなさるんやろう、ご苦労様です」
「あ、いえ。足が痛くなったら戻ろうかと・・・」
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ここから勾配は急になります。
舗装道路は好きじゃないですね。
旧遍路道があれば、迷わずそこを選びます。
裏から登るといえども、やはりそこは焼山寺、へんろころがしですね。
でも山歩きが大好きなので目に入る風景全てが心地よい。

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足関節の痛みはほとんどない。
ロキソプロフェンのお世話になっているのも併せて
山の霊気にさらされているせいでしょうか。
それに気分が高揚している。
これだったら11番から登っても大丈夫だったかな?
な~んて軽い気持ちになるが、
人生折り返しを過ぎた身体は大事にしましょう。
完全によくなったらへんろころがし6/6をきっちりやります。

0950
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急坂の先に杖杉庵が見えてきました。
この辺は雪が降ったんですね。しかしそれほどではないようです。

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衛門三郎とお大師様のショット
今日はこんなアングルから撮ってみました。
51番石手寺でもらった衛門三郎石手寺解釈物語を読んでいると
この両者の関係もまた違った感慨を覚えます。

ちょっとだけ休憩して、更に登ります。
舗装道路の横に旧遍路道がありますが
迷わず遍路道の山道を歩みます。
斜面に白いものが・・・何かな?
近寄ってみたら氷ですよ。ここだけ何故かな?
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空が近くなってきて焼山寺の雰囲気が近づいてきました。
いつもの道に道路工事中の看板が立っているので、
焼山寺駐車場方面の道を行きます。
迂回したため、
ちょっとだけ時間を食ったかな?(5分くらい・・・)

1035
12番 焼山寺着
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ああ~、空が青いなあ。
境内には人の影がない。
「おおっ焼山寺貸し切りか!」
とぬか喜びしていたら続々と車遍路さんたちがやってきました。
お勤め、納経を終え、自販機でお馴染みコーラを買ってきて
ベンチでパンを齧っていたら
5~6人のダンタイサンがやってきて
記念写真を頼まれましたがな。
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さて、帰ろうか
山門できらびやかな作務衣を着たダイセンダツサンと
挨拶を交わしました。

最近某SNSで作務衣を着る着ないの論争があったんですが
昔からわしは部屋着とか寝巻きに作務衣を着ていました。
それ来てどこかに行こうとしたら、家内に
「それはお寺での作業服で、外出のときの服ではないよ」
と言われていて、一応着用についての基礎知識を持っていたんです。

最初から結論を持っていたわしは、
偉い方々が着用について論争していたのを
(えっ?そんなことも知らなかったの?)と
醒めた目で見ていたんですよ。
確かにお遍路さんが綺麗な作務衣を着ていたらベテランらしく
格好よく見えるんですが
(それは作業服ですよ・・・)
と思っていました。

わしはというと、まだまだ遍路経験も少ないヒヨッコですが
白の上下で歩くように務めています。
これ、昔バドミントンの試合用に買ったナイキの白です。
素材・縫製がしっかりしていて20年前のなんですが、
ゴムの入れ替えとかをして重宝して着ています。

閑話休題

歩き遍路の標識に従って山門から右の方に歩いていきます。
すると、登りの時に工事中の看板のあった道に出ます。
どうやら舗装工事をするようですね。
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ユンボが道をふさいでいて、横でおじさんが一服していました。
「こんにちは。お疲れさまです」

降りの道はサクサクと。
降雪もないし凍結もない。足元はすこぶる安全です。

1200
すだち館着
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帰りはここの近くの神山町営バス「焼山寺バス停」から1315発に乗ります。
まだ1時間以上あるので今日もすだち館に寄らせてもらいます。
「こんにちは~!なにか温かい物をください」
葛湯をいただきました。
それから美味しそうな干し柿も・・・

1時間ばかり女将さんとお喋りをしました。
日頃から人の話の聞き役ばかりしているのでしょうね、
彼女は、わしが聞き役に回ると、
ずっと色んなことを喋ってくれました。

ここは女将さんの人柄を慕う人達が集まってくる
居心地のいい善根宿のようです。
しかし、仏さまのような女将さんの親切につけ込んで
長逗留する不心得者もいるようですね。
それでも邪険に出来ない人柄は、やはり仏さまのような人なんでしょう。

ここでとてもいいことを教えてもらいました。
「柿ヘタ虫」の害について。
わしの家の庭には、娘が子供の頃柿の苗を貰ってきたのを植えたら
大きな木になり、干し柿用の大きな実が成るようになったのですが
ここ数年熟れる前に全部落ちてしまうのです。
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すだち館には美味しそうな干し柿が沢山吊ってあるので
そのことについて聞いてみたら
「ああ、それは柿ヘタ虫のせいやね。農協で農薬を買ったらいい」
と、たちどころに答えが返ってきました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

早速家に帰ったらやってみます。8月に噴霧するといいそうです。
こういう人との出会いが歩き遍路の魅力ですねえええええええ。

また寄らしていただきます。
いつまでもお元気で。

1315に来たバスに乗って終点「神山町役場前バス停」で降ります。250円なり。
徳島行きのバスまで1時間以上あるので
しばらく鮎喰川に沿って歩くことにします。
道の駅「温泉の里神山」を越えた所に気になっていた番外札所があるのです。

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鍬持大師総本坊 吉祥院
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伝説によると、ここは山々の中の大きな湖のせいで土地が狭く、僅かな土地を耕
して暮らしていた。
この地を巡錫された弘法大師が湖の水を抜いて干拓することを発願されて庵を建
て般若菩薩を刻み、安置したのがここの始まりだそうです。
その後朽ち果てていたのを阿波上人が再建され、聖法法親王により吉祥院の院号
を賜ったそうです。
その後長宗家部氏の兵火に焼かれ廃絶していたたのを、平成14年に復興し、未
だ再建途上だそうです。

大同元年に弘法大師が安芸の宮島で灯された霊火が、分火を許され、本堂内陣の
金燈篭に安置されてあるそうです。
午前8時から午後5時まで拝観できるのですが、住職不在時は庫裏にて保管され
ているそうで、この日は生憎不在で観る事かないませんでした。

また納経も版のものがあり、住職不在時は本堂前に置いてあるという事ですが、
この日は置いてなかった・・・。
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吉祥院への参詣の念願かなって足取りも軽く「青井夫バス停」まで歩き
バス停前のベンチで帰りの装束に着替えます。
今日は錫杖の先にキャップをかぶせてきたのです。
直径3cmに合うゴムキャップを探すのは大変でしたが、いい塩梅です。
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1438にやって来たバスに乗って「徳島駅前バス停」まで。930円なり。

1800発のバスで大阪に帰るので、2時間くらいあるよ。
目の前にある「びざんの湯」に行こう!
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1時間くらいゆったりと湯に浸かり、サウナを楽しみ
そのあとはビールを堪能しました。

そのおかげで帰りのバスの車中では意識が飛んでいて
目が覚めたら大阪市内でした。

いやあ~、今日はなんて充実した1日だったことでしょうか。
足の調子もよく、お四国は病を癒してくれますねええええ。

「焼山寺に裏から登って裏から降りる、へんろころがし2/6」コース
これおきらく歩き遍路ツアーでできるかもね。

さて、次回は鶴林寺、太龍寺をやらねば。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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