おきらく歩き遍路 通算7巡目 18番恩山寺~23番薬王寺

おきらく歩き遍路 通算7巡目 18番恩山寺~23番薬王寺

平成29年1月14日(土)

急に思い立ってのお遍路行です。
もはや休日に何もなさずにはおられなくなってしまいました。

今期一番の寒波がやってきているというのというのですが
まあ四国地方は温かいので大丈夫でしょう。
わしの家のある裏京都市は日本海側なので冬は寒く雪も多い。
太平洋側で少し雪が降ると
「雪が3cm積もった!」「交通機関が麻痺!」
なんて騒いでいるのを鼻で笑っています。

しかし大鳴門橋や明石海峡大橋の交通規制を考慮に入れて
一日で切り上げる計画を急遽立てました。
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1月13日(金)
今日も仕事が終わったら
用意しておいた荷物を担いで「南海なんば駅1Fバスターミナル」
から1830発の徳島行きに飛び乗ります。
まだ今は低気圧の影響もなく、バスは快調に進みます。
相変わらずバス内では爆睡のわし。

2030に徳島着、コンビニで翌朝の朝食を買い込んで
今夜はAPAホテルに宿泊です。
素泊まり5100円
フロントでWifiのID、パスワードを渡されますが
今のところ必要はない。

部屋に落ち着いて風呂を使い、
テレビを眺めていたら、明日の朝食分を食べてしまっていました。
つくづく、口卑しいわしですなあああ。
六根清浄


1月14日(土)
まだ夜も明けやらぬ0530
ホテルを出ます。冬の冷気が肌を刺す。
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駅前のコンビニで熱いコーヒーとお握りを買い、
掌で温もりを感じながら駅に入る。
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0540発の阿南行きに乗り、「南小松島駅」で降ります。
ああ~、寒いなあ。
なるべく荷物がかさばらないよう、
衣服は色々考えています。
ヒートテックのアンダーウエアーにジャージを着込んで
下にはパッチ、
手袋をして歩いていると次第に温かくなってきます。
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やがて空が白んできました。
暁~曙~東雲と、だんだん空が明るくなって・・・
あれ?
歩く方角の左が東なのかな?
逆なんでないの?
暗い中を歩いているので、
もしや道の方角を間違えているんかなあ?
いまいち東西南北と遍路道を把握できていないなあ。

しかし
見慣れた道を確認した時に
自分の方角認識がいい加減なことを確認できました。
目指す恩山寺は、北東の方向なんです。


-方角の間違い-

お先達同期の歩き遍路Oさんから適切なるご指摘を頂きました。

南小松島駅から見て恩山寺は南南西になるので
今の季節の日の出は東南東の方から。
歩いている左方向から日が登ります。
北東に進むと小松島港方向に行ってしまいます。

そのとおり!
Oさん、ありがとうございました。
わしの頭のジャイロコンパスが狂っていました。
あすこはジャイロが狂う磁場が発生しているのか?

ジャイロ

遍路道を確認できた途端に歩みは軽くなります。
今日も錫杖を突いて歩くのですが
早朝の家並みをシャンシャン音をさせて歩くのは迷惑なので
輪っかの部分を蛍光紐で固定しておきます。
これは、金剛杖を突いているときでも鈴は街中では鳴らさなかったのと同じです。
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恩山寺への参道近くなって
山間の道になってきたら、道路が凍結していました。
おお~、この辺は日照とか風の関係で気温が低いんでしょうね。
何も考えずに歩いていたらツルッと滑ります。
おお、危うし、危うし。

0700
18番 恩山寺着
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糜爛樹の写真を撮ろうと思ったのですが、
まだ暗く、露出不足の写真しか撮れません。
いつかこの樹を主題にした絵を描いてみたいと思うのです。

寒い早朝の境内はまだ参詣者もいない。
賑やかな声が聞こえてくるのは本坊の方からです。
家族の方でしょうか。

梵鐘を撞かせてもらいましょうかね。
静謐な空気の中に殷々たる音が響き渡ります。

納経所に行ったら
「寒いのに、早くから大変ですね」
「は、はぁ。でも気持ちが引き締まっていいですね」
「暗い中を歩いていましたね」
「えっ?見ていたんですか?」
「出勤途中車から・・・」
「ああ、そうだったのですか」
「お気をつけて」
「ありがとうございます」

今日は牛舎のほうから遍路道に入ります。
弦巻坂の遍路道は竹林のなかの美しい道です。
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山と渓谷社の遍路本にもこの構図があったなあ。
やはりプロの写真家はいいアングル知っていますね。

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弦巻坂から里に降りると道は凍っています。
気づかなかったけれどもこの道は秋になると
彼岸花が咲き乱れる道になるんですね。

だんだんと温かくなってきたような気がします。
でも風がふくと体感温度が低下します。
「NHKラジオ文芸館」を聴きながら歩いていたら
立江寺へ左折する道を見落としてしまいました。

目の前には「立江寺奥之院」への看板が建っています。
あれ?
こんなのあったっけ?
行き過ぎていたのです。

やれやれ。
戻って赤い欄干が綺麗な白鷺橋を渡ります。
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幸いに白鷺は現れませんね。
罪多きわしは仏罰を恐れています。

もしや、
行き過ぎたのは奥之院を参拝しなさいというお告げか?


0830
19番 立江寺着
門前の「立江餅」を買おうかな?と思ったんですが
まだ朝早いので開店していません。残念ですねええええええ。

山門脇のベンチに荷物をよっこらしょと置いて
トイレに行っている間に
にわかに境内が賑やかになってきました。
ああっ
ダンタイサンだ・・・

手水場には白衣を着た善男善女が満ち溢れ
順番を待ってごった返していますがな。
わしは大人しくその後ろで待っていると
権大先達さんが
「あ、ごめんなさいね。待っててくれるんですか」
「いえいえ、どうぞお先に」
こういうのは気持ちの問題ですね。
ちょっとした配慮でいい気持ちになります。

先達さんは、列の後ろの人達に塗香を配りはじめました。
なるほど。こういう使い方は見習わねば。

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本堂は混雑しているので
わしは大師堂へ先に行くことにします。
こういう要領もいいと思います。
いたずらに勤行の声をかぶらせないための方便です。

大師堂脇の売店も、あわてて開店準備をしていますよ。
ダンタイサン達の購買力の高さにあわせたのでしょう。

本堂に行くとまだ勤行の最中なので
先達さんの勤行次第を勉強させていただきます。
携帯用お鈴と木魚を使っているので
わしにとってはとても参考になります。

納経所では納経帳の山は既に片付けられており
きわめて円滑にご朱印を頂戴できました。

ここから「立江駅」まで500mくらい歩いて行きます。
駅が近づいたとき、ローカル列車らしきものが走るのが見えました。
嫌な予感がするなあ・・・・
駅舎で時刻表を見てみたら、まさに自分の乗りたい便が出た後でした。

ああっ

まあいいや。
過ぎたことを考えても仕方がない。
次の列車まで1時間ほどありますが、楽しく待ちましょう。
しかし、寒いね~。
ホームは日が当たっているんですが風が吹きっさらしで余計寒い。
寒さに縮こまってスマホをいじくっていたら
後からきた老人が開いていた駅舎の扉を閉めました。
そうか、扉を閉めれば風が吹き抜けないなあ。
案外簡単なことに気づきませんでした。

デジカメで撮った写真をスマホに移してfacebookに投稿すると、
結構レスポンスがあって
それに書き込みしていたら暇つぶしになりました。
やがて列車の時刻になりました。
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「立江」~「阿南」~「日和佐」と乗換え
1045
「日和佐駅」に到着
今日は寒いながらもいいお天気で
気持ちのいい青空です。

1055
23番 薬王寺着
薬王寺は厄除けで有名なので、参詣者がたくさんいますよ。
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おまけに門前の屋台
いいですねえええええ。
神社仏閣と門前の屋台って、なんかワクワクしません?

わし、子供の頃の初詣は西国三十三番の谷汲山華厳寺でした。
多くの店が立ち並び、賑やかな門前の景色と
食べ物の匂いとお線香の香りが
強烈に脳の海馬付近に刻みつけられているのです。
ですからこういう景色を見ると妙に切なくて、楽しい。
(これを「プルースト効果」といいます)


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本堂へと至る石段には一円玉が置かれてあり、
踏まないように登るのが大変です。
「おかあさん、おかねがいっぱい!」
「拾うんじゃありません!」
こんな会話も聞こえてきます。

帰りにりんごあめ買ったよ~!
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参詣を終えて、今1110
次の列車は1208
昼食でも食べましょうか!
道路向かい側にあるセルフうどんの店に入ります。
ここは自分でゆがいて温めるシステムですね。
「大」のうどんをゆがき、アジフライとメンチカツ、いなりずし・・・
多いかなあ?
ついついたくさん取ってしまいます。

大はうどん玉何個分なのかなあ?
結構食べでがあります。

でも全部平気で食べてしまいにけり。
う~~~ん、お腹一杯

「日和佐駅」のホームに行ってみたら、貸し切り列車が停車して
ぞろぞろと老若男女が出てきました。
厄除けの参詣者なんでしょうが、
お父さんたちは既に出来上がっていて千鳥足
大声で騒ぎながら移動しています。平和やね~。

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ホームは寒いので道の駅にある足湯に入ってのんびり・・・
と思ったら先ほどの出来上がったお父さんのうち二人が
「おおっおおっおっおっ、足湯がある!」

「こりゃ、ぜひ入ろう!みんなも来い!」

「いや、まずはお参りが先でしょう!行きますよ!」

「わしはお参りよりも足湯のほうがいいわい!」

行きましょう、わしは行かんの押し問答がうるさいなあ。
多分酔っ払っているから階段を上がるのが嫌だったんでしょう。

「あ゛~、気持ちがいいなあ゛」
「ちょっとぬるくないかい?」

道行く他人にもやたらと声をかけています。
隣のわし・・・には声がかかりません。
多分無精ひげをはやした人相の悪いお遍路さんが
機嫌悪そうな顔で睨んでいるからでしょう。
酔っていても剣呑な雰囲気に気づいたのか?
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閑話休題


列車の時間になったので足を拭いて
駅のホームに行きました。
足がふわふわして気持ちがいいね。

徳島行きの列車に乗って20分少し
「新野駅」で降ります。
2km少し歩いて
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1300
22番 平等寺着
境内は、ほぼ貸切状態です。
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あとから来た初老の車遍路さん、
キャップを被ったまま
お賽銭をチャリンと放り投げて
口の中でモゴモゴ数秒唱えてから
大師堂へ足早に去って行きました。

自分は勤行中なんで途中でやめられず、
というて走って追っかけて注意するタイミングもないまま
さっさと納経所でご朱印貰って行ってしまいました。

彼はこのまま結願するんでしょうか?
それとも誰かが教えてくれるのでしょうか?
本人のプライドを傷つけないようにそっと教えてあげるのが
先達さんのお仕事なんでしょうね。


納経所で、
「再興第二回 平等寺本尊初会式」のパンフを頂きました。
1月22日(日)
ああ~、この日は仕事なんですよねええええええええええ。
なんとかならんか、といわれても
なんともならんのですよ。

そういえば納経所に
平等寺謹製の輪袈裟と麻の白衣が売ってありました。
先日おきらく歩き遍路ツアーで参加者の方が着ていたやつ。

値段を見てびっくり。
諭吉さんが1人だけでは足りないよ。
わしも欲しいと思っていたんですが
きっぱりとその未練はなくなりました。

午後になると段々風が強くなり、寒くなってきました。
「新野駅」まで戻り
1444の徳島行きに乗り、1605「徳島駅」着
その間爆睡していたようです。
列車を降りる際にボ~ッとしていましたよ。

1800発の南海なんば行き高速バスに乗るので
時間はたっぷりあります。

駅前の「びざんの湯」に直行!
あ゛~~、生き返るうううううう。
錆色に濁ったお湯が身体に染み渡ります。
目にも沁みる。

次はサウナです。
汗をかきかき
勤行次第を唱えていると3分くらい、
ちょうどいい。
ほてった身体は屋外に出て寒風に身をさらします。
ホテルの11階にあるので風がすごいよ。
おまけに雪が舞ってきました。
帰りのバスの運行は大丈夫かな?

サウナに3回入ったら水分がだいぶ出てしまいました。
さて出ようか。

お風呂のあとはビールを飲もう!
その前に、高速バスセンターに行き
「あの~、天候によるバス便の欠航とかはないですか?」
「速度規制はありますが、欠航はないですよ」
「そうですか!」

徳島駅前の「ひら井」で
いつもの骨付き鶏を食べます。
ビールによく合うねええええ。
グイグイいけますよ。
あ~、生きててよかったあ。
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バスは予定通り発車しました。
さぞかし高いびきで寝ると思っていたら、
列車で寝ていたので眠くはなく、ずっと起きていました。
車内の照明が暗く、スポットライトもつかないので本を読めない。
結構退屈していました。
大鳴門橋や明石海峡大橋ではさぞかし風が強いと思ったら
それほど強風ではなくて
雪も降っていませんでした。

それよりも南海電車の駅からねぐらに戻る道程が寒くて寒くて
芯まで冷えてしまいました。


さて、1月はこれで2週連続でお遍路してしまいました。
翌週の土日は仕事
月末は・・・どうしようかなあ。
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Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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