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おきらく歩き遍路5巡目(通算6巡目)結願 87番長尾寺~88番大窪寺

おきらく歩き遍路5巡目(通算6巡目)結願
87番長尾寺~88番大窪寺
平成28年11月26日


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おきらくなお遍路も車1回を含めて通算6巡目を結願いたしました。
車遍路はともかく、
歩きで10回、20回廻られておられる方々からは
何を偉そうに言っているんだ、とお叱りを受けそうですが
とにもかくにもお遍路を始めた当初、
ここまでやるとは考えていませんでした。
なぜ?と聞かれても明確な答えは出てきません。
お大師さまに呼ばれたからか?

ただひとつ言える事は、
歩ける限りは歩いていこうという想いです。


「歩々到着」

禅門に歩々到着という言葉があります。
一歩一歩がそのまま到着であり、
一歩は一歩の脱落であることを意味します。

一歩一歩そのものが全てであり、
古今無く東西なしと感得すれば、
すなわち一歩即一切と感じることができます。

一切の修行が一歩ごとに完結できているのであれば、
他人に自分の修行の成果を示すなどというような
半端な気持ちを顕示する必要などない。

一寸坐れば一寸の仏という語句とも
相通ずるものがあるようです。
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
私は歩いた、歩きつづけた、歩きたかったから、
いや歩かなければならなかったから、
いやいや歩かずにはいられなかったから、歩いたのである、
歩きつづけているのである。
きのうも歩いた、きょうも歩いた、
あすも歩かなければならない、
あさってもまた。

木の芽草の芽歩きつづける
はてもない旅のつくつくぼうし
けふはけふの道のたんぽぽさいた
どうしようもないワタシが歩いてをる

-自由律句の俳人、種田山頭火-
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

歩くとはいえ、歩きに拘泥するつもりはありません。
風の向くまま気の向くまま、
何処からか声が降ってくるのに従い
歩き、バスに乗り、列車に乗り、善根の車に乗り
気張らず楽しく、
そして厳しく在家の修行をしていきたいと考えています。

わしには今日と明日しかない。
更に修行を積んでいけば今日も明日もなく、
只今を完結できるようになるだろうか。
それが「歩々到着」の境地だと考えています。



平成28年11月26日(土)
0508
始発で出発、なんばから地下鉄、新幹線を新大阪~岡山~宇多津と順調に乗り継ぎ
高松~高松築港~長尾に着きました。

0945「長尾駅」着
ここから歩いてすぐです。
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0950
87番 長尾寺着
今日は天気もいい土曜日なので
車遍路さんたちが沢山来ていました。
子供連れの家族も来ていて、
お父さんの唱える般若心経に神妙に合わせています。
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手水場わきのベンチで休んでいたら
夫婦連れの歩き遍路さんが来ました。
「おはようございます」
「あっ!おはようございます!」
旦那さんは
「おお、どうもどうも!」
「? おはようございます」
妙に親近感たっぷりに挨拶を返してくれました。
誰かと勘違いしているのかな?

ここから大窪寺まで15kmの歩きです。
天気もいい。
心地よい寒さが肌をさします。

いつもながら
調子の悪い古傷の左足の付け根
でもお遍路歩きになると調子がいい。
気持ちの問題なのか遍路道の場の気に当てられているせいか。
たぶん両方なんでしょう。

ここのところ急に寒くなり
紅葉が急速に進んできています。
さぞかし大窪寺のあたりは紅葉が綺麗なんでしょうね。
期待が膨らみます。

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前山ダム湖のあたりの紅葉・・・は
まあこんなもんかね。
お遍路交流サロンの前には
「お接待中」の看板があるテントが張られていますが
みんな内側を向いていてワイワイやっている。
まあいいや。

館内に入ると歩きのおじさんが1人いて、
お遍路大使の記入事項を書いています。
わしはというと、
純粋の歩き遍路ではないので、これは遠慮しておきました。
虚偽の申告してバッチを貰っても
お大師様がちゃああああんと見ておられます。

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企画展示では、中務茂兵衛コーナーありました。
ここまで歩きとおすのにはどんな心境だったのでしょうか。
また、奥の部屋には都道府県別の地図が表示してあり
そこには納札入れがあります。
わしも在所の京都府に納札を入れさせてもらいました。
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ここから大窪寺までは、
女体山越えもいいのですが、足の調子が心配なので
丁石のある花折峠ルートを辿ります。
次回は車遍路さんの辿る国道3号線コースも辿ってみようかね。

残土処理場へ行き交いするダンプカーの数は多いが
登り勾配の山道は比較的歩きやすい。
鼻歌も飛び出す楽しさですが、期待していた紅葉の景色は
いまひとつですなあ。

道の脇に溜まった落ち葉を蹴散らしながら歩いて行くと
行く手に何か長いものが横たわっている。
枝かなあ?紐かなあ?
近づくにつれて・・・光沢があるよ。

ああっ

寒いのか動きが鈍く、
じっと留まっているような気がします。
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「こんにちは。寒いねえ」
「・・・・・・」
「写真とっていいですか?」
「・・・・・」
写真を撮ったら反転して叢に消えていきました。

まだここは神域ではない。
彼は神仏の眷属だろうか?
それとも只の蛇か?
最近神域で見る蛇は、怖いと思わないようになってきました。
神仏の眷属だと考えるようになってきたからでしょうか。

峠を越える手前に遍路休息所があり、
ここでお昼をいただきましょうかね。
お昼といってもカロリーメイトとお茶だけ・・・
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血糖値のみをあげておきましょう。
大窪寺門前で結願の打ち込みうどんを食べるのが楽しみなんですよ。

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丁石のある峠には落ち葉が厚く積もっていて
晩秋の雰囲気が濃く漂っています。
このあたりは標高が高いので紅葉の季節も早かったんですね。

ここからは降り勾配の道を辿るのですが
紅葉の様子も少しずつ変化してきます。
緑も増えてきます。

行き交う車の音が聞こえてきて、国道3号線と合流した付近には
「旧へんろ道」
の道標が見えてきます。
こういう標識を見ると無意識にそちらに足が向くのは性ですね。

でもね、へんろ道と記したからには道の整備をある程度は
してもらいたいですねえええええ。
まず、分岐点の標識がない。あるいは倒れたか?
山の中の道を登って行ったら墓地に出て、そこで道は終わっていました。
分岐点に戻り、これは道か?というような所を歩く。
草ボウボウ、道は崩れていて
夏にこの道を歩くのは色々な意味で危険です。

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道を見失いかけて
このシールを見つけたときには
ほっと安堵のため息がこぼれましたがな。
道はやがて国道に戻ります。
ズボンに「ひっつき虫」が沢山ついてしまいました。

国道から分かれて県道に入り、
歩いていくとまだ紅葉の美しいポイントもあります。
上と下が黄色で綺麗ですねえ。
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道すがら、
地元の保存会が丁石がある場所を示してくれていて
前々から気になっていたんです。
そのひとつを辿ってみましょう。
標識のすぐそばにあるかと思っていたのですが・・・

またしてもわけのわからない叢に導かれていきました。
あれ?ここでいいんかいなあ・・・
まあいいや。
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道らしきところを進むと、標識がありました。
崖の下を覗いてみると、おお、たしかに丁石の後姿が見えました。
なるほど、これか。
下まで降りては行きませんでしたけどもね。

去年食べた渋柿は既に木からすべて落ちていました。
木守り柿もありません。
もしもまだ実がなっていたら・・・食べるかもしれません。
美味しそうだったんですよ、これ。

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ゴールが近い雰囲気が漂ってきました。
緩やかな坂の向こうに青屋根が見えてきます。
この景色は結願のムードを高めてくれるのですよ。
ああ、やっぱり歩きはいいなああああああ。

歩々到着ですがな。


1430
88番 大窪寺着
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通算6巡目の結願です。
来月12月の行事に備え、11月中に結願したかったので
10月・11月は少し無理をした行程でした。
兎にも角にも6巡目終了です。

今日の大窪寺境内はお遍路さんよりも観光客の方が多いような気がします。
紅葉のスポットなんでしょうね。
ガイコクジンのダンタイサンも沢山います。
でも残念ながら先週に紅葉の盛りは終わったようでした。
ああ、桜の季節といい紅葉といい、タイミングが難しいなあ。

本堂前境内で
「さあ、あっちでパンパンするのよ」
な~んて怪しげな声が聞こえてきます。

案の定ご本尊の前で
子供たちが盛大に拍手を打っていたので
「お寺ではね、パンパンはしないんやよ」
と教えてあげたら
三十台くらいの母親が赤面していました。

物を知らない母親のせいではなく、
きちんと教えなかったお爺ちゃんお婆ちゃんが悪い。
ちゃんと文化は継承しなくてはいけません。

杖が奉納されている所の前で
男性2人連れに声をかけられました。
「あの~、杖って奉納するんですか?」
「歩きですか?車ですか?」
「車です」
「歩いていると杖が自分の大切な連れになってしまい、奉納する気にはなれないのですよ」
「そんなもんですか」
「奉納したいと思う人はしてもいいんです」
「はあ」
「身内のお葬式のとき、お棺に杖を入れてあげると死出の旅立ちに役立ちますよ。その白衣も」
「なるほど!」
その後彼らは杖を持ったまま駐車場に向かっていきました。

納経所で、最後のご朱印を頂きました。
この納経帳にも長いことお世話になりました。
雨の中風の中、暑い日も寒い日もわしに付き合ってくれました。
雨の染みとか少しゆがんだ様にも思い出が沢山詰まっています。
最初に頂いた当て紙も、朱や墨でお化粧されて貫禄一杯です。

気が抜けたら急に足の関節が痛くなってきました。
あわててロキソニンを飲んで、休憩に行きましょう。

おなじみ門前の飛猿閣

「こんにちは~!」

80過ぎのおかあさんが店番をしていました。
「おでんを食べさせてください」
ストーブの前で熱々のおでんを食べます。
毎回ここでゆったりさせていただくのが楽しみ。
おかあさんとの世間話も楽しい。
わしの描いた新作の札所の絵を貰ってもらいました。

記念散華
札所で今年いただける日本遺産記念散華の台紙、
ここのお店にはオリジナル台紙があります。
霊場会発行の台紙は、綺麗やけど少し大型なので飾るのが大変なんですよ。
ここのは丁度いい大きさで、額縁に入れて飾りやすい。
半年前にここでこれ見つけたときに買おうか買うまいかと悩みましたが
今日は迷わず買いです。
散華も2周分揃っているので丁度いい。

お茶を飲みながらお話している間にも参拝を終えた人達が
お店にやってきて、記念散華の台紙を見て
「ああ、こっちのほうが小さくていいわあ~」
と買おうか買うまいか悩んでいました。

それ見ていてわしは、「買いなよ!」なんて
余計なことを言うまいと黙っていました。
わしはお客であって店員ではないからです。

足の痛みも落ち着いてきたことだし、
さてお宿に行きましょう。
おかあさん、また半年後に来ますのでそれまでお元気で・・・


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門前は今日も賑やかです。
わし、門前町の賑わいって大好きなんです。
心がウキウキしてきますよね。

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残念ながら鮮やかな紅葉見物はできませんでした。
「あ!こっちはまだ綺麗やよ!」
「ほんとや!」
紅葉狩りの家族の歓声が聞こえてきます。

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さっきおでんを食べてしまったので夕食に備え
今回は打ち込みうどんは控えておきましょうか。


1530
民宿「八十窪」着
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宿泊5回目の定宿になってきました。
大窪寺門前にはここしかないので、早めに予約を取っておいたのです。
でも常連ぶるのは野暮です。

「こんにちは~!お世話になります!」

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お風呂が沸いているので早速お洗濯とお風呂を済ませます。
まだまだ夕食までには時間があるので
お酒を飲んでひっくり返りながら、
今日撮った写真をスマホに移しました。

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本当はwifi転送できるデジカメが欲しかったのですが
高いので原始的な方法でSDカードからスマホに移し、そこから
facebookへ今日の記事をUPしました。
それやっていたら、酔いに疲れも加わって、いつのまにか爆睡状態

1740
「食事ですよ~!」
の声に目が覚めました。
寝ぼけまなこでヨロヨロと食堂に行ったら
待っているのは名物の結願お赤飯
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同宿者は
おじさん遍路2人、御刀自様遍路1人、夫婦遍路1組それにわしの6人で
久々に賑やかな夕餉です。
みなさん区切りの歩き遍路さんで
結願の喜びを賑やかに語り合っています。

わしは自分の事をひけらかす趣味はないので
話しかけられる他はニコニコみんなの話を聞いていました。
時々お礼参りとか高野山へのルートを尋ねられる分だけ教えましたが
インターネットで予習をしてきた人もいて詳しそうだったので、
自分からは余計なことは言いませんでした。

教えたがりの偉そうに語る人は敬遠されがちなのは
今までの自分の旅の中で経験済みなのです。

1周目は夢中で、
2周目は得意になり
3周目には少し解ってくる。

わしも少しは解ってきたかなあ?自分の事はよくわからん。


夕食を終えて2000に寝ましたが
少し早かったか?夜中に何度も目が覚めてしまいました。
夜中の0時に窓の外を見たら、まだ雨は降っていません。


11月27日(日)
0600に朝食です。
冷たい雨が降っているので気分は高揚しません。
でもこれから歩いてお礼参りに行く人もいるのですよ。

今日の予定としては
門前のバス停から1000発のコミュニテイバスで高速バス停まで行き
1130発の高速バスに乗ってなんばに帰る予定で
チケットも買っていたのですが、気持ちが変わりました。

予定を変えて「JR志度駅」から
岡山廻りで帰ることにしましょう。
前回、志度からも高速バスをキャンセルしてJRで帰ったっけ。

0640発で民宿の車が途中のバス停まで送ってくれるので
それに乗って帰ることにします。
車で10分少々、始発のバス車庫まで送ってもらえました。
0700発、0745「JR志度駅」に着きました。
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高松まで普通列車に乗り、宇多津経由で岡山まで。
そこから新幹線で新大阪に着いたのは1105
昼過ぎに寝ぐらに到着しました。


来週の12月7日は善通寺で研修会
引き続き父親の49日法要と忙しい日々が続きます。
むしろ忙しい方が日常生活の張りとなって時間が充実していますね。
こんなんで、今年もあと僅か。

12月も充実して過ごしましょう。
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No title

 6順目の結願おめでとうございます。
 あの1月の寒い朝、三坂峠のふもとの「ぜんざい接待所」で
ドラム缶ストーブの暖をとって頂いた日のことが昨日のことの
ように思い出されます。
 節目の12/7が近づきましたね、
 このことにも「おめでとうございます」を先送りさせて頂きます。

PS)
 私は、たった一度、それも女体山ルートの結願寺参りでしたが、
花折峠ルートもいいですね~
 (くだり道が少し荒れている様子ですが・・・)

No title

ありがとうございます。
あの寒かった日が懐かしいです。

花折峠、一度一緒にやりませんか!
お遍路交流サロンまで車で来て、そこから歩いて
大窪寺バス停から帰る・・・
おきらく歩き遍路ツアーに使えそうかな?

No title

足立さん、またご一緒できること楽しみにしております。

花折峠、田中様とご一緒する時にはぜひお声賭けをしてください~

今月は仕事に追われてばたばたしています。

12月7日に向けて段取りをしているところです!

No title

花折れ峠は秋が綺麗だと思いますね。
おきらく歩き遍路ルート候補なので、来年の秋にでも・・・
12月7日は平日なので仕事がある人は調整が大変ですよね。
わしも2ヶ月前から計画していました・・・
当日よろしくです。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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