おきらく歩き遍路(通算6巡目)66番雲辺寺~67番大興寺

おきらく歩き遍路(通算6巡目)66番雲辺寺~67番大興寺
平成28年10月15日(土)、16日(日)

10月14日(金)
2250
「ハービス大阪バス停」発
今回は夜行バスです・・・眠れたか眠れなかったかは不明です。
目が覚めたら翌朝でした。

10月15日(土)
0450
「三島川之江バス停」着
まだ夜は明けておらず、寒い。
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もう上着の要る季節になってきました。
しかし、寒い方が身が引き締まっていいね。

別格の椿堂の方角に向かい、明かりのない道路をトボトボ歩きます。
そんな中、コンビニの明かりを見るとほっとしますね。
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早速肉まんと熱いコーヒーを買って
外で食べます。ほっとしますねえええええ。
わしがあんまりうまそうに食べていたので
一度店を出たおっちゃんが肉まん買って出てきました。

独りで歩くので語る相手もいない。
でもそのほうが気が楽です。
相変わらずラジオがお供、
夜明け前で電離層が活発なせいか、海外の放送もよく入ってきます。

0650
椿堂着

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夜が明けたばかりの堂内は誰もいない。
ご本尊のお地蔵さまに道中の安全を祈願しました。
ベンチに座って本格的に朝食を食べます・・・
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今日は雲辺寺への遍路道は、曼陀峠を通って行こうと計画しています。
民宿岡田屋さんへの看板のあるポイントを左へ。
岡田屋さんの麓から登る道よりは勾配が急ではないが
その分すこし距離が長い。

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好きな里山の道をふんふんふ~んと歩いていたら
うっかりして最初の標識を見落としてしまい、
もと来た道を少し戻る。

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山道、といった風情の遍路道を登る気分はワクワク

だったのですが

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やがて草がボウボウになってきて、道が見えないよ~!
おまけに草がしっとりと濡れていて
長い生き物が潜んではいないか!
金剛杖とストックでやたらめったらつつきながら
多分ここが道であろう山道を進む。
遭難しそう・・・

艱難辛苦の上
道らしきものがありました。それに遍路道の札が!
ああ、ありがたい。
山道でこの札を見つけたときの有難さは尋常ではない。
それにしても曼陀峠越えルートは通る人が少ないのですね。

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整備された農道に出てズボンを見たら
ひっつき虫がいっぱいついていましたがな。
子供の頃、一杯服にくっつけて山で遊んでいたなあ。

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急な勾配も時々あるが、それほどでもなく稜線に出ました。
ここは境目峠です。
馬の背を歩いて行くのは気分がいいですね。
わけのわからん歌を歌いながら歩いてしまいます。

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舗装道路に出てきたらなんか足が痛くなってきました。
やはり山道の方が足に優しいですね。
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昔柔道で痛めた左の股関節が最近調子悪くって
鎮痛剤を飲みながら、だましだまし歩いております。

見慣れた道に出ました。
去年はここまで青息吐息で登ってきたなあ・・・
と考えていたら、修験の装束の人が登ってきました。
「おはようございます!」
「・・・・・・」
すたすた先を行ってしまいにけり。

山道は急に賑やかになっていました。
参拝の車が通る、通る。
ハイキングらしき人もちらほら。
自転車もいるよ。

お寺までこんなに距離があったっけ??
いいかげん疲れてきた頃、道の脇の杉の木が大きくなってきました。

1220
66番雲辺寺着
7時間近く歩いたのかああ。高速バス停から25kmあまり。
久々に歩いたなあ。
足の付け根にガタがきはじめました。これはやばい。
鎮痛剤を飲みながら歩くのは危険と隣り合わせです。

境内にはロープウエイで登ってきた人達が溢れていて、
大層賑やかであります。
お天気もいいので大師堂と山門の間の広場で
賑やかにお弁当を食べている御刀自様たちがいます。

納経所の脇の東屋に装備を降ろして
ご本尊の千手観音様に安全到着のお礼をします。
大師堂へ向かう階段の勾配は相変わらず歩幅にあっていなく
歩きづらいですねええ。
おじさんもつまづいていて、
「ほら、お父さんこんなとこでつまづいて・・歳やね」
「お、おお・・・」
いやいや、おじさん。ここでつまづくのは歳のせいではないよ。

東屋に戻ったら茶色の作務衣の僧形の方がいて、
「すいません、お寺の方ですか?」
と尋ねられました。
またお坊さんに間違えられてしまったよ。
彼は得度だけされた僧侶の方で、
逆打ち5日目だそうです。わしのお遍路装備に興味津々で
あれこれ聞いてきます。
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千手観音の真言について
自分の僧侶用勤行次第を開いて
「ほら、真言宗では『オンバサラタラマキリク』で、『ソワカ』はないでしょ?」
確かにわしも疑問を持っていたことです。


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あとで調べてみたところ、
「オンバサラタラマキリク」
「オンバサラタラマキリクソワカ」
「ソワカ」を唱えるかは宗派によって違うようです。
唱えても唱えなくてもどちらも正しい。
「ソワカ」とはサンスクリット語で「功徳あれ、成就あれ」という意味です。
願い事の呪文の最後に発することで成就が信じられています。

マントラ(真言)とは、祈りや瞑想の際に唱えます。
マントラの長時間の読呪は、日常言語としての言葉を司る
左脳・言語野の働きを封じる働きがあり、
左脳による言語認識世界から、
右脳による感覚の世界へと研ぎ澄まされた結果でしょうか。

真言は言葉であって言葉ではなくなるのです。

最終的に虚空に入り自我を喪失させ、
神仏の声を聴く所までいくとされます。

これは脳の発達と言ってもいいのではないかと思います。
忘我、三昧、テオファニー(神の顕現)といった高位の精神の世界です。

池口恵観さんが護摩行のあと、感覚が極限まで研ぎ澄まされる、
と言っていたのはこのことなんでしょうね。
また、ご存知の通りお大師さまが虚空蔵求聞持法を行い、
理解力・記憶力を高めました。



勉強させていただきました。
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さて、ここから67番大興寺まで山道の下りを10km弱
ズキズキし始めた足の付け根と相談した結果・・・
索道(ロープウエイ)で降りるか!

その前に羅漢さんたちに会いに行きましょう。
どのアングルから撮影したらいいか・・・
悩みながらシャッターを押す。
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雲辺寺ロープウエイ駅から
一気に下界まで降ります。
密かな楽しみは、ここのガイドさんが超絶美人なこと・・・
もちろんわしの好みの話なんですけどもね。

しかし

ああっ

今日は兄ちゃんです。

ああっ
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料金返せ!
とは言いませんよ、別に。

下界の駅に着き、まだ昼食を食べていないことに気づいて
うどん屋さんに入りました。
うどん定食とおでん、1000円です。

そして躊躇なくタクシーを呼んでしまいました。
もう痛いところに神経が集中すると余計に痛いっす。
11月末までに結願をするために、
ほぼ毎週お遍路しなくてはいけないので
リスクは避けなくてはいけない。
でも財布がその都度軽くなっていく。

タクシーを待つ間、駐車場の車をボ~ッと見つめて
ああ、あのどれかに乗せていってもらえたらタクシー代浮くなあ
と思っていました。
今年はギャクウチの年だそうで、順打ちのわしには
ヒッチハイクもうまくいかない年です。

待つこと10分、やってきたタクシーに乗り込む。
運ちゃんによると
今地元ではお祭りの真っ最中であり
街中はあちこち混雑いていると言っていました。


1420
67番大興寺着

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門前のお地蔵さまと彼岸花の取り合わせが好きです。
今は彼岸花の季節からちょっと離れたのですが
そのかわり、なんの花かな?
赤い綺麗な花に囲まれていました。
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急な石段を手すりにしがみついてえっちらおっちら登る・・・
境内には沢山の人達がいます。
法事もあるのでしょうか、黒服の人達もいます。

本堂脇の納経所には長蛇の列です。
まだ時間が早いので人波が引いてから納経しよかな、
と思いましたが、
後から後から参詣者が来るので
列の最後尾に並びました。
じっと立っていると足が痛い・・・ちょっとした苦行ですね。

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境内のベンチで、しばらくボ~ッと境内と人を眺めていました。
ダンタイサンはこの時間には来ないのでしょうか。
車遍路9割に歩きが1割
さてお宿に行こうかと腰を上げたら雲辺寺山道で見た
修験の方が石段を登ってきました。
ああ、彼は山道を下ってきたんですねえええ。

わしが石段を下っているとき、法螺貝の音が聞こえてきました。
次いで大師堂のほうからも・・・
あれ?勤行はしないのかな?
わしには修験の方の作法はようわかりません。

1530
本日のお宿「民宿おおひら」着
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ここはおばあさんが1人でやっているところみたいです。
後継者はいるのかなあ?
この辺のお宿はここしかないので
いつまでもやっていてほしいんですけども・・・

先客は髭を生やしたお父さん。野宿をやっているそうです。
洗濯をして風呂にさっさと入って部屋で足をいたわります。
ロキソニン軟膏を痛むところにごっそり塗って
ひっくり返ってテレビを眺めながら食事まで待ちます。

1800
夕食は、広い食堂の真ん中にテーブルがあります。
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定年おじさん遍路さん2人、車の御刀自さま1人、コミュ苦手そうな女性1人
わしの5人
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福岡ナンバーの車の御刀自さまは
区切りで逆打ちで歩いていたのですが
途中入院してしまい、残りは車で廻っていると言っていましたがな。
山登りが趣味のようで、では雲辺寺を歩いて登れないのは
心残りでしょうねええええええ。

毎回思うのですが今年のギャクウチブーム、
旅行会社に乗せられているように思えて仕方ありません。
御利益3倍なんて誰が言い出したの??
衛門三郎の時代には閏年なんてないっすよ。
あるのは閏月、それも江戸時代の話です。

60年に1度の「丙申」を持ち出したら有難みはありそうですが
それを前面に出していない。

食事を終えて2000に寝ました。


10月16日(日)
今日は帰る日です。
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0600に朝食を食べたら、出かけましょうかね。
まっすぐに観音寺駅を目指して北上
神恵院、観音寺廻ったらいいじゃん、と思うのですが
実は実は
そこは日帰り列車で行ってみようと計画しているのです。

7km歩いて観音寺市内に入る。
今日はお祭りの最終日らしく
なんとなく街中が浮かれている雰囲気です。

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遍路小屋「銭形」隣は善根宿の表示があります。
おお、ここに泊まってみたいなあ。

0830
観音寺駅に着いて、特急しおかぜの指定席を買おうとしたら
満席だそうな。
やっぱりお祭りのせいかなあ。
これ以上ここに留まると、帰る列車は混雑するなあ。
大きな荷物を抱えて混んだ列車は辛い。
自由席が空いている事を祈りつつ、列車を待ちました。
やってきた特急しおかぜ8号自由席になんとか空き席を見つけて
車中の人となりました。
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次回
観音寺日帰りの旅です。
我ながらクレイジーと思うのですが、
下記の私事を考えると、頑張って結願したいっす。




私事ですが
四国八十八箇所霊場会から先達補任通知を頂き
12月7日の善通寺研修会に参加させていただきます。
推薦をいただきました寺院の住職、ありがとうございました。

某SNSでは通知を頂いた方たちが
嬉しそうに、あるいは自慢気に、また御教授をたれたり
それはそれは賑やかでありました。
別に茶化すつもりはありません。
歩きでも車でもバスでも
嬉しい気持ちは真実であるからです。

でもわしの仲間に通知がまだ来ていませんでした。
地域的な関係で郵送の差があるのに加え
申請提出・受理の際にトラブルがあったため、
果たして受理されているのか
心配の種は尽きなかったのです。
彼と一緒になって悩んだために
彼の胸中を察すると、
わしは浮かれているわけにはいかなかったのです。

後日談
少し遅れて、無事仲間にも通知が届いてほっと一安心
善通寺で会えるのを楽しみにしております。



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11月5日(土)
おきらく歩き遍路第4回をやります!
参加者がおひとりでもやります。
一度は歩いてみたい、と思われるかた、おきらくにご連絡ください。
連絡先は
mint0790★yahoo.co.jp(★を@に)

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No title

四国八十八ケ所霊場会公認先達補任 
成就の由、誠におめでとうございます。
 (成就と言っていいのでしょうか?)

No title

ありがとうございます。
また色々な人達との出会いに期待しています。

11月5日には坂本屋にご厄介になります。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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