おきらく歩き遍路 第2回 11番藤井寺、17番井戸寺~13番大日寺

おきらく歩き遍路 第2回
11番藤井寺、17番井戸寺~13番大日寺


he6-2a-01.jpg
おきらく歩き遍路ツアーも
第2回を開催することができました。
告知から開催まで1ヶ月しかなかったのですが、
これは11番藤井寺の藤の花の見物が主眼でした。
さてさて咲いているでしょうか。

リピーター1名、
車・ツアー遍路さん3人が手をあげてくれました。
先達は前回と同じくK権大先達様
ツアコンのわしを含めて計6人です。
それに加え、地元徳島の方が1名、
日中だけの参加をしてくれました。

歩きがほぼ初めての人がこれだけ参加してくれると
おきらく歩き遍路ツアーを企画した甲斐があります。



5月7日(土)
わしは徳島駅前の定宿に前泊しまして、
早朝JR「徳島駅」~「鴨島駅」0730着
he6-2a-02.jpg
田植えの始まった鴨島町の道を南下します。
景色を眺めながらも
藤の花の開花状況で頭が一杯であります。

今回は各ポイントで参加者が合流してきます。
最初はわしひとり。

40分ほど歩き、
0815
11番 藤井寺着
ああ、藤の花の鮮やかな紫色が見えるか見えるか
ドキドキしながら駐車場から
門をくぐると・・・

ああっ



he6-2a-03.jpg
すでに花の盛りは終わっていました。
ヘナヘナとくずれおちる。

嘆いていても仕方があ~りませんじゃないですか。
来年へのリベンジを誓い、
わしの描いた絵を納経所に納めさせていただきました。
he6-2a-04.jpg
それ見ていた老婦人が、わしを追いかけてきて
「あの~、私にも絵を貰えないでしょうか」
「えっ?あんな絵でもいいんですか?」
好き勝手に描いている自分の絵を見て
喜んでいただけることは、
本当に幸せなことですがな。


神戸からK先達が、友人と一緒に少し遅れて鴨島駅に到着し
タクシーで藤井寺までやってきます。

しばらく時間があるので鐘楼に腰掛け、
藤棚を眺めていました。
たとえ花の盛りを過ぎても、
目を閉じれば満開の藤の花がわしを楽しませてくれます。

門前の茶屋では、おばあさんが2人店番をしていて
お喋りに花が咲いていますが、
時々口喧嘩に変化しています。
彼女らにとっては日常的なんでしょうね。

0915
K先達が、友人とやってきました。
「すまんこってす・・・藤の花が・・・」
「ああ、でも少しだけ花がありますね」

he6-2a-05.jpg
お勤めをする2人の後姿を撮らせていただきました。
大きなカメラをぶら下げたおじさんがやってきて、
やはり2人の後姿を撮っていました。
よい被写体なのでしょうが、断ってから撮りましょうね。

失意(?)のわしらは歩いて鴨島駅へ。
途中、昼食を道沿いのスーパーで買い込み、
ついでに今夜の歩き遍路研究会用のおつまみも。

「鴨島駅」に着いて、早めの昼食をかき込んでいたら
参加者の1人であるTさんが高松から来てくれました。
車でここまで送ってもらったそうです。
お遍路姿の人達はすぐに打ち解けて話が出来ますね。

1058「鴨島駅」~1115「府中駅」
「府中駅」には3人が待っていました。
松山からMさん、東京からリピーターのAさん、
それに地元徳島のKさん。
he6-2a-07.jpg

「府中(こう)駅って、難読駅名やね」
「初めてこの駅に降りる人は『さて、どう読むでしょう?』って投稿するよね」

男性3人、女性4人、合計7人の
歩き遍路ツアー開始です。
初参加の4人は、歩くのはほぼ初めてです。
不安一杯の表情をしていますが、大丈夫です!
楽しく行きましょう。

お互いに簡単な自己紹介をして、さあ出発です。
「府中駅」から17番~13番への今年流行の「逆打ち」です。

he6-2a-09.jpg
K先達もこのルートの逆打ちには慣れておらず、
「あれ?こっちだっけ」
「う~ん多分こっちでいいんじゃない?」
「ほら、ここで踏み切りを渡る・・・」
「あっへんろシールがあった!」
わやわや喋りながらご一行さまは進みます。

1210
17番 井戸寺着
「ここで記念写真を撮りたいですねえ」
「でも誰もいないよ」
ま、写真はあとで。
本堂に行ってお勤めをします。
前回は男4人が「寺男カルテット」を結成しましたが
今回は男3人、女3人なので
「そうやなあああ、無理に言えばハイファイセットか、サーカスかなあ」
最初なので声もまだ小さく、
ハーモニーも生じないのでK先達のプルプルもない。

he6-2a-10.jpg
「みんな井戸を覗きましょう。顔が映りましたか?」
「この水も飲んでいいんですよ」
「お腹壊さないかなあ」
「腹いっぱい飲めば壊しますよ」

帰りに山門でどうしても集合写真を撮りたかったので
門の脇でカードゲームに熱中している少年にお願いして
撮ってもらいました。
次回からは三脚を用意した方がいいのかなあ。

he6-2a-11.jpg
先達さんより前にダッシュして
カメラを構えると、すかさずポーズを取ってくれるが
皆まだ若干ポーズがぎこちない。

今日もいい天気です。
竜神様は先週暴れまわっていたので、お疲れなのでしょう。
そのかわり気温があがってきました。
25℃はあるんでないでしょうか。

1306
16番 観音寺着
「おおお、逆から見る観音寺は初めてだなあ」
そうです。
逆に打つと風景もまた見慣れないものになるのです。
その分新鮮でしょ?
he6-2a-12.jpg

逆打ちの風景は暗い、という話になりました。
巡打ちだと札所に向かって風景が広がるのですが
逆だとそれが狭まるのが理由だそうです。
どうなんでしょうかね。
わしは板東真砂子の「死国」で初めて四国遍路の逆打ちを知りました。
死んだ子の年齢だけ逆に打つと蘇る、
そんな暗いイメージが心の奥に染み付いています。

閑話休題

ハイファイセットのフォーメーションをどうしようかな。
女子3人、男子3人で並ぶのがいいのかなあ。
ツアコンのわしは、灯明、線香などをさっさと灯して
先達さんの立ち位置を誘導すべく場所を選定しておきます。
he6-2a-13.jpg

今回の参加者の女子は大人しい方が多く、
コーラスが発生しないなあ・・・

バイパスに出て、15番国分寺目指して南下します。
参加者の方々も打ち解けてきて
ガヤガヤ喋りながら歩くことができます。
そう、今回は女子会なのです。
お喋りを楽しんでください。
時間も距離も短く感じますよ。

今日は暑いので水分補給をこまめにすることが大切です。
道端に自販機があれば活用します。
「普段飲まないような物のボタンを押してしまうんですよね」
「そうそう。ピーチネクターなんて普段飲まないもんね」
he6-2a-14.jpg
「あっこの自販機、ポイントがつく!」
「えっどれどれ?」
婦人たちはポイントに敏感と見つけたりか。

「あっ、向こうの方に見える大屋根は国分寺やね」
「そうかああ、あれを目指して歩けばいいんですね」
「そうそう。昔はそうだったのですが、
今は他の建物が高すぎて目立たなくなってしまったのです」

1415
15番 阿波国分寺着
he6-2a-15.jpg
先達さんは花木魚を持ってきていなかったので
みんなで先達さんに合わせて般若心経をあげます。
わしは、つい早く唱えてしまい、
調子を狂わせてしまいがちになってしまいます。
そんなとき、先達さんは指揮者のように腕を振りながら
調子を合わせてくれました。
すまんこってす。

he6-2a-16.jpg
最初からぶっ通しで歩いてきたので、皆疲れてきたかな。
「どうですか、疲れましたか?」
「・・大丈夫ですよ!」
「0.5秒の迷いがありましたね。ここで休憩しましょう」
境内の石に腰掛けて休憩!
he6-2a-17.jpg
さすが女子会、休憩時間にはお菓子が飛び交います。
おやつは500円まで、と決まりがあるのです。
男共だけだとこうはいかないやろうなあ。
華やかでいいですねええええええ。

次の札所まではすぐです。
でも道沿いには色々見所がありますよ。
綺麗な犬が沢山います。
he6-2a-18.jpg
「え~~っ何匹いるの?」
「ここは、ブリーダーをやっているようですね」
しばらく足が止まってしまいました。

また、
道沿いに「14番奥の院」の看板があり
「行ってみますか?」
「いきたい!」
「いきたい!奥之院初めてです!」
he6-2a-19.jpg

境内では白ネコが出迎えてくれます。
「こんにちは」
「ニャイ~ン」

he6-2a-20.jpg
「ここではご本尊様の御真言だけあげていきましょう」
「はい」

下ると、すぐ常楽寺の入り口に着きます。

1518
14番 常楽寺着
「ほら、ここのお寺なんていったっけなあ、でこぼこのお寺・・」
「えっ?でこぼこのお寺?」
「常楽寺ですがな」
「あ、それそれ」
he6-2a-21.jpg

「アララギ大師の木の皮を剥いで飲んだら糖尿病治るかな?」
「えっあんた糖尿病なの?」
みんなアララギ大師さまの写真を撮っています。
he6-2a-22.jpg

途中時々、先達さんによる巡拝のお作法とか心得のレクチャーがあります。
ここでは数珠のお作法です。
「右手は仏さま、左手は自分・・」
みんな自分の数珠を繰りながら熱心に説明を聞きます。
he6-2a-23.jpg

しかし途中から話が脱線してきます。
みんなの話が盛り上がっているのでわしは先に納経所へ。
ここでも白ネコちゃんが玄関前にいますよ。
わしが納経所に入ったらネコちゃんも入ってきて
「ニャイ~~ン」
「写真撮ってもいいですか?」
「どうぞ!」
he6-2a-24.jpg
やがて婦人たちが納経所にやってきました。
ネコちゃんを見せようと思ったんですが
奥に引っ込んでしまいました。

he6-2a-25.jpg
徳島のKさんが、家に伝わる古い納経帳を持ってきて見せてくれました。
そこには「開創1100年記念」スタンプが押してありましたがな。
これは文化財やねええええええ。

「門の前にはカキ氷屋さんが・・・」
「そうそう!あれ好きなんですよねええ」
「特に浴衣着た綺麗なお姉さんが・・・」
「それかい!」
今日は出ていません。夏になったら出ているかなああ。
14門前
こういうお店です。


皆の疲れも出てき出したかなあ?
表情も心なしか疲れているが、それでも喋りながら歩いていると
時間が早く過ぎるようです。
he6-2a-26.jpg

「ほら、あの先に見えているのが今日泊まる大日寺宿坊ですよ!」
「がんばって歩きましょう」
「おお~・・」

1630
13番 大日寺着
今日のゴールです!
皆さん、お疲れさまでした。

本堂、大師堂でのお勤めにも思いが込み上げてきます。
「記念撮影しましょ!」
「どこでしましょう」
「そりゃ、しあわせ観音の前でしょう!」
he6-2a-27a.jpg
三脚がないので、すいません。杖立てを拝借してしまいました。

「お揃いの白衣を撮りましょう!」
「どっち向きに立ったらいいの?」
「首だけ後ろに向けて・・・」
he6-2a-27b.jpg
ワーワーキャーキャー騒がしい集団ですいません。

お寺の方が出てきて、
「あんたら、今日泊まる人達か?」
「は、はははい!」
「玄関から入って」

宿坊の玄関には、騒ぎを聞きつけていたのでしょう、
金住職が出迎えてくれていました。
いきなりK先達と熱い抱擁を交わしています。

通されたのは大部屋2つ。
これなら何人参加者が増えてもよかったかな?
でも食事の用意もあるから飛び入りはあかんやろうなあ。
ふすまを隔てて男子と女子が納まります。
he6-2a-28.jpg
お茶を金住職自ら持ってきてくれて、
さっそく楽しいお喋りが始まりました。

歩き遍路経験者の男子2人は、手際よくお風呂、洗濯を済ませ、
女子4人も6時の夕食までにお風呂を使うことができました。

he6-2a-29.jpg
夕食は綺麗な朱色の塗り椀に美味しい山海料理です。
先達さんのお導きで、食前の言葉を皆で唱えてます。

住職も加わり、ビールを頂いたら五臓六腑に沁み渡ること!
「あぁ~、いやいやいやいやいやぁ~~~!」
すっかり宴会気分になりました。
he6-2a-30.jpg

前年徳島で行われた日韓交流歌舞楽「友」の
DVDを見せていただき、
阿波踊りとのコラボや華麗な舞にみんなうっとり。
昇華された芸術は、人の心をつかむものなんです。

宿泊の方は他に3人おられたのですが
騒々しい連中で申し訳ありませんでした・・・・・

食後は部屋に戻って歩き遍路事後研究会が開催されました。
「歩いてどうでした?」
「意外と歩けるもんですね~」
「次回は参加しますか?」
「はい!是非!」
あとはガールズトーク・・・
話は尽きませんが歩き遍路は早寝早起きが基本です。
他の宿泊の方もおられます。
10時前に消灯しましょう。
わしのイビキがうるさいでしょうが、すんません。


5月8日(日)
5時前に目が覚めてしまう。
夜の明けた境内に出てみると、ひんやりとした空気が心地よい。
he6-2b-01.jpg
境内にひとりたたずみ、
たくさんの人達とご縁に支えられて
ここまで来られたことの幸せに浸りました。

0545
「ドン・ドン」という太鼓の音が響き渡ります。
参篭者は本堂に集まり、

0600
朝のお勤めが始まりました。
馴染んでいる真言宗勤行次第に従って行なってもらえるので、
参篭者も馴染みやすい。
厳かな雰囲気でお勤めが終わり、
金住職の法話が始まりました。

彼女が今、どうしてこの場所に立って話をしているか、
それから始まりました。

「がまんの先にはいいことが待っている」
そのとおりです。
住職の苦労に比べれば自分の悩みなど、
本当に些細な事に思えてくるのです。

急死した前住職の旦那様、離れてアメリカで過ごす一人息子さん、
運命に翻弄されても周りに支えられて踏ん張る金住職
この話を聞くのは2度目ですが、目頭が熱くなってきました。
本堂内には鼻をすする音があちこちから聴こえてきます。

he6-2b-02.jpg
お勤めの後は恒例の記念撮影なんですが
みんな目が赤いよ・・・
でもいい表情です。
ここの宿坊にしてよかった。

he6-2b-04.jpg
朝食の食前の言葉、元気に唱えます。
他の宿泊者の方も釣られておられます。
合掌
he6-2b-03.jpg

今日はここで解散、あとは自由行動です。
「一宮札所前バス停」から0830発の市営バスに乗って
「府中駅バス停」で降りて眉山越えをして先に進む人、
「徳島駅前バス停」まで行ってそこから帰る人、
どうぞみなさんお気をつけて。
he6-2b-05.jpg

わしは帰りの大阪行きのバスを待っていたら
80歳の老婦人遍路さんと一緒になりました。
倉敷から来たそうで、
独りで2巡目のお遍路を楽しんでおられました。
いくつになっても、お大師さまから呼ばれて来る事ができるんですね。
わしも何歳までできるかな?



おきらく歩き遍路ツアーも調子に乗って2回目を迎えました。
参加者は集まるだろうか?と心配でしたが
幸いに早々と参加を表明していただきました。
それに歩きが初めての方にも参加いただき、
歩きの楽しさを感じていただきました。
何より嬉しいのは「また参加したい!」と言っていただけたことです。


「歩きの楽しさを知ってもらう」
この趣旨に共感いただき、
前回に引き続き先達を引き受けていただいたK先達様
ありがとうございました。
いつもいつも頼りにしております。

年間、それほど頻繁に開催できるとは思ってはいませんが
今回の参加者の声に元気づけられて
今後も頑張ってやっていきたいと考えておりますので
皆様のご理解ご協力をお願いいたします。




それから私事で恐縮なんですが、
四国八十八箇所公認先達の申請のための推薦を
金住職から頂くのも今回の大事な目的でした。

このようなツアーを企画実行する上で、
やはり先達の資格は必要と考えていたからです。

持参の顔写真と住民票、申請用紙に記入捺印して申請手続き完了!
これからは13番大日寺を親寺として、微力ながら
大日寺様、国中寺様、そして四国遍路のために務めさせていただきます。
おっと、講習会はまだ善通寺で12月なんです。
全てはそれから、それから・・・

先達申請
イラストのように、
ひたすら硬くなって勝手に畏まっているのはわしだけです。
金住職には本当に気さくに、快く推薦をしていただけました。
感謝感激です。

それにわしの事を
「芸術に守られて四国を巡っている」
と言っていただきました。
好きで描き散らしている絵をそのように評価していただいたのは
金住職が初めてでした。
彼女はわしのお師匠さまです。

四国遍路をする中で、
本当に沢山のご縁を頂戴しました。
今までのご縁も、これからのご縁も大切にして前に進みたいと
考えております。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

第2回 おきらく遍路

まさにKお先達のスローガンどおり、
「楽しくなくっちゃ~遍路じゃない」ですね~
画面から皆さんの弾む声が聞こえてきます。

「申請手続き完了」おめでとうございます。

No title

早速の書き込みありがとうございます。
修行も、ただ苦しいだけでは息切れして長続きしませんもんね。
K先達のおかげで楽しく行う事ができました。
三坂峠を下って石手寺コースも有力候補にあがっています。
ただ難点は、融通の利くお宿を確保できない事です。
なにかよい智慧があればお貸しください。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード