おきらく歩き遍路 第1回 1番霊山寺~7番十楽寺

おきらく歩き遍路 第1回

1番霊山寺~7番十楽寺
おきらく歩き遍路1


車やバスの人達は、「いつか自分も歩きたい」と言います。
ではいつ?と尋ねると
「・・・うにゃうにゃ・・・そのうち」
そんならいっちょうやるかね!

という動機で歩き遍路ツアーを企画しました。
まず、
楽で楽しい1番~6番あたりを歩こうという計画です。
facebook中心に告知をしたら、
最初、車遍路さんも声を上げてくれましたが次々脱落し、
結局歩き遍路経験者ばかりになりました。
まあいいや。
最初からうまくいかんもんです。


4月2日(土)
1番霊山寺に0800集合の予定なので、
わしは前日徳島駅前の定宿、サンルート徳島に入り、
「びざんの湯」に浸かって翌日に備えました。
参加者の1人、岡山のYさんも近くのホテルに泊まりました。

朝、0640発の列車を徳島駅1番ホームで待っていると、
白衣に赤錫杖のYさんがやってきました。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
早速名刺代わりの納め札を交換
わしより10歳以上若いのに、権中先達です。
わしも見習って益々精進せねば。
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0703「板東駅」着
しばらくYさんと世間話をしながら待ちます。
0729
前夜フェリーで高松入りした
K先達、Sさん、東京から来たAさんたちが
列車で到着しました。

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「おはようございます!」
「眠れましたか?」
「いやあ~・・・」

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駅舎の中で装束を調えて、いざ出発です。
今日は天気もよさそうで、それに寒くない。
龍神様のおでましもなさそうです。

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いつも独りで歩いているので、
これだけの人数で固まって歩く経験は初めてです。

0750
1番霊山寺着
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ここで皆さんの記念写真を撮りましょう。
ほんと、ダンタイサン気分やね。
お寺の方に撮っていただく。

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先達さんに従ってお勤めをするのは
1~5番のバスツアー体験以来です。
最初は皆、声も揃わずぎこちない。
ぎこちないまま本堂・大師堂を終え、
納経は個人で行います。

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境内ではお接待が行われていて、ジュースのお接待をいただきました。

門前街のお店を冷やかしながら、
先へと進みます。
5人が団子になってお互いの自己紹介をしながら歩きます。
話をしながら歩くとあっという間ですね。

0835
2番極楽寺着
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ベテラン先達のKさんが、札所の縁起や
見所をよどみなく説明してくれるので勉強になります。

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「仏足石は、数珠を持った左手でなぞってください」
「は、はははい」
「右手は仏様、左手は自分です」
「は、はははい」
ひとりがすると、みんながやります。
このへんがダンタイサン気分です。

抱き地蔵様(おもかる地蔵様)
「お地蔵様を持ち上げてみて重ければ願いが叶いにくく、
軽ければ願いが叶いやすいんですよ」
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「じゃあやってみよう、みよう」
「重いってどういうことなんですか?」
「それは、自分の心次第ですよ」
もうすっかりダンタイサン気分で大騒ぎ。

「長命杉の綱を握ってあやかりましょう」
「はい!」
「はい!」
またしてもダンタイサンです。
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「カメラを向けるとこっちを見てしまうんですね」
「あ、はい。じゃあ向かないようにします」

納経所前は、思わず休みたくなるような雰囲気満点で
ついつい腰を降ろしてしまうんです。
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「トイレに行きたい人は行ってください」
「はい」
「あ、ついでにボクも・・・」
すっかりテンジョウインさん気分です。

「山門から出るんですよ!」
「は、はははい」
「写真を・・・」
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お墓の中の道を進む。
このへんの道は遍路初心者には、
いかにも遍路道を歩いているという
雰囲気を味わうことができるのでお勧めですね。

徳島は今、桜が満開です。
所によっては満開ではない木もありますが、
それでも綺麗な桜を見ながら歩く気分は最高ですね。
ワイワイ喋りながら歩くとあっという間に次に着く。

1030
3番金泉寺着
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ここはお寺の横から境内に侵入します。
いつ見ても多宝塔の赤と山の緑のコントラストが美しいですね。
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杖立てに立てられた参加者の杖は、
いずれも一癖ありそうなのばかりですね。

さて本堂でのお勤めの最中
なんか先達さんの様子がおかしい。
肩が震えています。
感動しているのでしょうか・・・?

K先達は、普段は御刀自様達のツアーの先達が多く
男4人に囲まれての先達は初めてだそうです。
この頃になると、男4人の声が揃い、
それに声の高低のパートも出来つつあって
ダークダックスかイル・ディーヴォか、
ハーモニーができています。
男共も悪乗りしているようで、高く低く、声明のようなんです。
それを背中から感じるK先達は、
感動(笑い?)に耐えられなくなっているようです。
ファイト!
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「ここの大師堂は中に入れるのですよ」
こう言ったK先達は、自らの墓穴を掘りました。

堂内は、声明の声が響くこと響くこと。
4人の男共は自らの奏でるハーモニーに陶然としていますが
それに耐えるK先達もまた、修行なのです。

K先達オリジナル白衣を着ている参加者が多かったので
わざわざ後姿を撮っていただきました。
これだけお大師様バックプリント白衣が揃うのは珍しいですね。
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納経の後、遍路道沿いのうどん屋「萌月」さんに
K先達に
「わかめうどん5人前!」
と電話連絡を入れてもらいました。
わかめを戻す時間と、うどんを茹でる時間がかかるので
3番から連絡を入れると丁度いいのです。
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気分が盛り上がる里山の遍路道を進むと、
愛染院が見えてきました。
「奥之院の納経はしますか?」
「しません」
ここはお参りだけで済ませます。
お接待所の中では地元の方々が集まって
楽しそうに般若湯をいただいてました。
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車遍路では絶対に通らないような遍路道、
途中色々な石碑が建っていたり、
鶯の声もあちこちから聞こえてきます。
ああ、今日は本当にいい日です。

1140
やがて先にうどん屋の幟が見えてきました。
「営業中」としか書いていないので、「何屋さんかな?」
と見落とす人もいるんじゃないかなあ・・・

ドヤドヤと騒々しい5人が店内になだれ込む。
前もって連絡しておいたので
マクドナルド並みの早さでうどんが出て来ましたよ。
わかめうどん500円です。
朝食が早かった人は、お腹がすいていたのでしょう、
物も言わず、すすりこむ音だけが店内に響きます。
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お腹が出来たところで、
遅まきながら名刺交換ならぬ納め札交換が始まりました。
「みなさん、1215に出発です!」
「は~い」

1238
4番大日寺着
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本堂の正面にある桜の花が見事です。
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さて、今回結成した奇跡の男性ヴォーカルユニットの
名前をどうしようか?
お宿に着くまでに案を考えておいてください。

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駐車場の売店では
おいしそうな干し芋を売っています。
わかめうどん1杯ではわしのお腹が納得していなかったので
「250円の袋をひとつ!」

歩きながら食べると、美味しいこと!
鳴門金時で作った干し芋の甘みが上品です。
それに適度な歯ごたえが、
子供の頃におやつで食べた干し芋を思い出します。
「みなさん、おひとついかが?」
「さっきから、おいしそうで食べたかったんですよ」
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わしとK先達との後姿、
実はモグモグ食べながら歩いているんですよ。

5番地蔵寺までは下り坂であっという間です。
「五百羅漢は行きますか?」
「やめておきましょう」
「はい」
と、思ったら五百羅漢堂の桜が見事です。
「桜を見て行きましょう!」
「そうしましょう!」
満開の桜と歴史的建造物の対比は最高ですね。
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1350
5番地蔵寺着
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先達さんを囲むように並ぶ
寺男カルテット(仮称)も完成の域に達し
先達さんもこの威力にも、どうにか慣れてきました。

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納経のあと、わしの楽しみは、門前の売店です。
またしてもダンタイサンのように覗き込む。
「ニンジンでも買って齧りながら歩きますか・・・」
「馬か・・・」
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おおっ

ういろうがあるよ。欲しいなあ。
買おうか買うまいか、どうしようかなあと悩んでいたら、
「ああ、丁度5つ、それもひとつずつ包んであるよ。
私たちのためにあるようなういろうですねえ」
周りから声がしました。
「ええい!しゃああああないなあ」
買ってみんなで食べました。
名古屋のういろうとは違った歯ごたえと甘みがおいしいね。
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もにゅもにゅ食べながら5人が歩く。
この頃になってくると、疲れが出てきた人もいます。
普段はもっと早く歩く人もいるのですが
今日はゆっくりとしたペースで歩いてもらっています。

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途中の神社の大楠に目が奪われます。
樹齢500年でしたっけ?
道行く人を惹きつけるものがありますね。

「ここで休んでいきますか?」
遍路小屋で休むことにします。
「ああ~、このままお尻があがらなくなってしまいそうだあ~」
弱気な発言も飛び出します。
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さあ、もうひとふんばりです!
独りで歩くと弱気の虫と闘うのが大変ですが
皆と歩くと元気が出ますね。
計画していた行程よりも早く歩くことが出来ます。

おお、山門がみえてきました。
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1533
6番安楽寺着
疲れが蓄積してきたのでしょう、
寺男カルテット(仮称)の声明も
心なしか不揃いで元気がない。
今日はここで終わりにしようか・・・・
皆に相談すると、
「7番まで行く!」
おお、やる気満々やねええええええええ。
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門前の茶店でアイスクリームを食べて栄養補給しましょう。
カメラを向けるとすかさずポーズを取るノリのよさ。
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6番~7番は距離も僅かなので最後の気力を絞って楽しく歩きましょう。
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1630
7番十楽寺着
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本堂前で
「さあ、セミファイナルステージです」
皆の背筋が伸びました。
朗々と声明が始まると、先達さんの肩もプルプル震えます。
先達さん、ファイト!
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わしもいいかげん疲れていたので、
お尻の引敷きもずれてきています。ああ~。
「みなさん、いよいよファイナルステージです!」
この先、このカルテットで声明できる機会はないかもしれません。
皆、万感の思いを込めた声が大師堂前に響き渡る。
先達さんの肩のプルプルも最高潮!

今夜のお宿は7番と8番の中間にある「越久田屋」さん
あらかじめ電話連絡を入れておいたので
駐車場に迎えに来てくれます。
車を待つ間、
わしは独り「第十三期予備学生戦没者慰霊碑」の前に行き
額づいて祈りを捧げました。

1645
今日のお宿の越久田(おくだ)屋さん着
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ここは素泊まりのみなんですが、
近所の「御所温泉」まで送迎してくれます。
今日は温かかったので汗もかきました。
足も疲れています。
皆、湯に浸かって陶然とした表情です・・・・

夕食は温泉内のレストランで豪華定食をいただきました。
帰りにコンビニに寄って
今夜の反省会のお酒とおつまみを買い、お宿に戻ります。
さあ、これから楽しい反省会&お遍路勉強会です。

1日歩いている間に
いいかげん会話をし尽くした感じなのですが
それでも自分の思うこと、感じたこと、していることを
熱く語り合いました。

Aさんは40番観自在寺からの宿毛街道中道の復元作業に
携わっていて、パンフレットをもらいました。

Sさんからは「第9回お遍路交流サロン関西」のご案内

みんな色々な形でお四国と関わっているのですね。

わしは次回のおきらく歩き遍路の告知をしました。
皆さん、興味を示してくれましたが
仕事の都合をつけなくてはいけないので
お返事はいったん保留です。

「お四国病」について
人それぞれ感じ方もあるんですね。
他人から言われるのが嫌な方とか、自嘲的に茶化して言う人
わしは別に何とも思っていません。
むしろ胸張って「お四国病です」と言っています。

それにK先達さんから
参拝のお作法をきちんと教えてもらい、
たいへん勉強になりました。
バスツアーのダンタイサンは、先達さんがいるので
かえってきちんとお作法や由緒を教えてもらっていますが
自分たちで車で始めた人は直接指導を受ける機会がない。
また独りで歩きを始めた人も同様ですね。

間違えてしまったらそのまま自己流になってしまう。
そういうのを見かけたら、どこでどうやって
訂正してあげるか、そのままにしておくか。
そういった問題についても語り合いました。

「Kさん、お四国で庵主さんになってくださいよ」
「そうそう」
「わたしら4人が寺男でお遣えしますよ」
「そこで宿坊やりましょう」
「またまたまたまた・・・私で遊ばないでよ」
「いやあ~、結構本気」
「庵主さんやったら自分がお遍路できないもん」
「その間の留守は寺男が守りますよ」
「もう!」

話は尽きないのですが、前日寝不足の方もいたので
2100にお開き!
寝ましょう。
男2人ずつの相部屋なのですが、わしの部屋はイビキ部屋です。
隣の部屋に聞こえはしないかと心配ですが
気にしないで寝ましたがな。

4月3日(日)
空模様があやしいが、
この日は、それぞれの予定があり
別行動です。
K先達、Yさん、Sさんはこのまま8番~11番まで行きます。
Aさんは鴨島駅から東京へ帰ります。
わしは焼山寺の柳水庵下の通夜堂に
スズメバチ駆除用のトラップを仕掛けに行きました。
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今回、
おきらくな歩き遍路ツアーを企画したところ
各方面の皆様のご協力で
楽しいメンバーが集ってくださり、
ベテラン先達様の案内もあって
笑いの絶えない楽しい歩き遍路をすることができました。
参加者の皆さんから
「こんな楽しい歩き遍路は初めてでした」
と言っていただき、やってよかったと改めて感じました。

この成功に気をよくして
次回は5月の連休明けに11番藤井寺の藤を見つつ、
17番~13番を逆に歩くツアーを計画しました。
おきらく歩き遍路2

今季はこれで終わり、次回があるとしたら秋にしようかと思います。
興味のある方はぜひご参加ください。

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Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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