歩き遍路4周目(通算5周)38番金剛福寺~43番明石寺

歩き遍路4周目(通算5周)
38番金剛福寺~43番明石寺

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2月19日(金)
なんばOCATバスターミナルを2230に出る。
今夜は久々に夜行バスを使います。
夜行バスはお尻がゴワゴワしてきて、それにわしの盛大な鼾が
周りの迷惑になっているので気になるが・・・まあいいか。


2月20日(土)
0655
中村駅前バスターミナル着
よく眠れたような気がする。
周りの人はよく眠れたのかどうか・・・わからない。
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今日の土佐は雨
それも結構降っています。
今日はここから高知西南交通バスに乗って足摺岬まで行きます。
始発が0820なので、まだまだ時間があります。

足摺岬行きバス停に、
お遍路のおじいさんがやって来て時間を見ています。
「おはようございます。足摺岬までですか?」
「そうです。これに乗っていけばいいのですか?」
「そうです。0820発ですよ」
中村駅には広い待合室があり、
おじいさんとお話をしました。
(以下、「Oさん」と呼びます)
「今日のご予定は?」
「行ける所まで行こうと思うんですよ」
「するとお宿は?」
「まだ決めていないのです」

わしは
予定を綿密に立てて行動するのが長所で、
予定を綿密に立てないと行動できないのが短所です。
わしの予定表をお見せしたら、熱心にメモを取っておられました。

雨の中バスがやってきました。
もう一人、お遍路さんが乗ってきました。
白の地下足袋を履いた歩き5回目のベテランの方です。
途中からもう一人お遍路さんが乗ってきました。

バスの中はお遍路さんが4人、
時々地元のお年寄りが乗り降りするのみ。

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1005
「足摺岬バス停」着 1900円也
次の帰り便は1103です。
雨の中の金剛福寺に参拝しました。
濡れているので、今回は座ってのお勤めは、なし。

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大師堂でひとりの先達さんとすれ違い、目礼しました。
あとでfacebookの四国八十八箇所グループの方とわかり、
またしてもご縁にあずかることができました。

門前のお店は一軒を残して全て閉じられています。
そりゃ、2月の大雨の日やもんね。
お客さんも来ないやろうて。
一軒だけ開いているお土産やさんの2階の食堂に行きました。
「すいません、一番早く出来るものを!」
「今日はいいお魚もありますし、たたきやお刺身も早いですよ」
「・・・カレーを・・・!」
大至急で出来上がったカレーを5分で平らげましたがな。

そうしたら、バスの時間までまだ15分以上あるよ。
食堂にはわし独り。
お店の方が時間つぶしに付き合ってくれました。
なんでも作家の家田荘子さんもこのお店に来るそうで、
「そのオーラがすごい」だそうです。

彼女の標榜している「電車・バス『コラボ歩き遍路』」の
信奉者のわしです。
彼女は最初はガチの歩きだったようですが、
最近はコラボ歩き遍路をされているそうです。

雨の中やってきたバスの中は
行きと同じお遍路さん4人
わしはこのまま中村駅経由で、39番延光寺門前の「寺山口バス停」まで
行く予定です。

土佐清水で一人お遍路さんが降りました。

前の席ではOさんと
白地下足袋の威勢のいいオッチャン遍路が喋っています。
「わしはな、歩きなんでバスに乗ったのは初めてなんや!」
「そうですか。私は中村駅から電車で平田まで行こうと思うのです」
「大将!そんなん駅から遠いでえ!」
(このバスに乗っていたら延光寺門前まで行けるんやけどもなあ・・・)
「大将!あんたいくつや!」
「はあ、85歳になります」
「ええっ!わしより大先輩やないか!」
ちょっとだけ口調が丁寧になりました。
(年長者と知って態度改めるのなら、最初から人と喋るとき丁寧に喋れや・・)

「運ちゃん!わしは久百々で降りるんやからな!忘れんなや!」

威勢よく白地下足袋のおっちゃんは
民宿久百々の前で降りていきました。
今夜ここの民宿は賑やかでしょうね・・・・

おっちゃんがいなくなったので
わしはOさんにこのバスの行き先と、
その先の予定についてのお話ができました。
考えてみたら自分の父親と同じくらいの年齢の方です。
「よろしければ、この先ご一緒させていただけませんか?」
思わずそう口から出ていました。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
旅の道連れができました。

しかし、ここで問題発生
Oさんが、
「じ、実は中村駅で今朝、金剛杖を忘れてきてしまったのです」
「ああ、多分大丈夫です。中継地の中村駅で運転手の交代があるようなので、
時間はあるはずです。そのとき取りに行きましょうよ」
「そうですか!」

バスが中村駅に早めに着いたので、
5分くらい時間に余裕がある。
「よし!探しにいきましょう!」
ダッシュで今朝居た待合室に行ったら、ありましたよ。
杖が傘立てに立ててくれてありました。
「ありましたよ!」
すぐに見つかったおかげで、
Oさんはトイレとお弁当買いもできました。

心配事もなくなり、再びバスの中に戻る。
バスに揺られること30分、平田駅を過ぎて「寺山口バス停」着
2500円也
ここから歩いて15分、
歩く途中で、まだ宿を決めていなかったOさんに
40番観自在寺の宿坊をお勧めしました。

1400
39番延光寺着
境内には捻じれた幹の木があります。
これは何の木でしょうかね。
誰か由来を知りませんか?
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「寺山口バス停」から戻ること20分、
土佐くろしお鉄道「平田駅」に到着
途中コンビニによって食料を買い込みました。
宿毛行きローカル列車がくるまで1時間以上あるので
ホームの待合室で時間を潰す。
電話で観自在寺の宿坊に宿泊者追加1名をお願いしたら、
快く引き受けてくれました。

1558にやってきた1両編成の列車に乗り、
1607「宿毛駅」着 220円也
ここから宇和島行き1647発のバスに乗って
40番観自在寺門前を目指します。

宿毛駅の売店には三原村特産のどぶろくが並んでいる。
ああ、どぶろく。
飲みたい買いたい。
でも荷物になるからなあああああああああ。
実家に送ろうにも、家内はどぶろくがお好きではない。
生絞りがお好きだようです。
今回は我慢しようかね。

1647にバスが来たので乗り込み、1723に
「平城札所前バス停」で降りる。
そこから歩いて3分
40番観自在寺着
本堂は既に閉まっているので前でご挨拶のみしました。
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明るい従業員さんに迎えられて各々部屋に落ち着く。
今日の宿泊者はわしらを入れて4人です。
ここは素泊まりのみの宿なので食事は各自でなんとかします。

Oさんはお弁当を買ってきているので、
わしは宿坊の人に教えてもらった食堂「なかの」に行く。
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ここはお勧めのお店だそうで
魚料理が美味しいところだそうです。
アジのたたき定食とビールで疲れを癒しました。
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ほろ酔い加減で宿坊に戻り、
洗濯をしつつお風呂を使わせていただきました。


2月21日(日)
0700に宿坊を出て本堂、大師堂でお勤めをさせていただきました。
納経所のO塚さん(0さんとは違います)と
しばらく世間話をします。

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通夜堂を見せていただきました。新築したそうです。
実は今回は観自在寺の通夜堂を使わせてもらう予定だったのですが
大雨の予報と聞いて、温かい風呂が欲しかったために
急遽前日に宿坊に予約変更したのです。
寒くないときに通夜堂を使わせてもらおうかね。
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境内には梅の花が咲き、いい香りが漂ってきます。
桜の豪華なのも好きですが、梅の香りも好きです。
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大師堂でお勤めするOさんの背中を撮らせていただきました。

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それから、日本遺産認定記念散華の添付場所の参考資料を
いただきました。
どこにどうやって貼ってもいいそうなんですが、
色とりどりの散華の配色を考えると、
やはり参考になるものがあるとありがたいです。

門前の「平城札所前バス停」から、
0747発の特急宇和島行きに乗る。
0848にJR宇和島駅着 1400円也
ここから窪川行きのローカル線に乗って「務田駅」まで行きます。
0954「務田駅」着、田圃の中の道を1.8km30分歩きます。

去年、自分の母親と同じ年代のご婦人と歩いたとき
自分のペースで歩かないように気をつけていたのですが
納経の時の手際とか、
静から動に移るときの動作が違うことに配慮しなくてはならん、
ということを学びました。
年配の方を焦らせてはいかんということです。
でも、Oさんも登山をかなりされてきている方なので
足腰はしっかりしておられます。
かえってわしの歩みよりも早いくらい・・・

1030
41番龍光寺着
「ここの納経所では、色々と注意されることがあるので、お気をつけください」
「え?何を?」
「それはですね・・・」

気合を入れて臨んだおかげで、
特にお小言は頂戴しませんでした。

「遍路標識の案内どおり進んだら、時に迷うので国道の方を進みます」
今日は太陽は出ているのですが風が冷たい。
時折突風のような風に傘を飛ばされそうになる。

今日の予定について、昨日のうちにミーティングしておきました。
Oさんは、いまだ現役で週に2回ほど勤めに出ておられるそうで
区切り遍路を去年の10月から始められたそうです。
ですので、札所間の離れている場所まで廻りたいそうです。

今日のうちに松山から夜行で東京に帰る予定なのですが、
この予定で廻ると41番龍光寺、42番仏木寺までがギリギリなのです。
仏木寺から明石寺までは直通のバス便がない。
いったん宇和島まで戻ってJRを使っていると
タイムオーバーになります。

「もし、よかったら仏木寺でヒッチハイクしてもいいんですけどね」
「う~~ん、そうですか・・・」
Oさんは歩きながら行動予定を色々考えておられたようで、

「仏木寺からタクシーを使って明石寺まで行きませんか?」
と言い出しました。
「え?ええ、いいですが。それなら私も今回明石寺まで廻れますから」
「では、それでいきましょう」


1130
42番仏木寺着
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ここの大師堂で、facebookの友達のNさんとお会いしました。
わしの着ている白衣を見て
「あ、恵峰さんの白衣・・・」
かなりレアな白衣のようですね、これ。
ご一緒に記念撮影
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1205
タクシーが明石寺のある卯之町から来てくれました。
運ちゃんは観光バスの運転手をしていたこともあり、
西国札所とか、あちこちの札所の話をしてくれました。

1220
43番明石寺着
タクシーに駐車場で待っていてもらい、
本堂・大師堂でお参りをして納経所を出たとき
先ほど仏木寺で会ったNさんが来られました。
「おや、参拝ですか?」
「いえ、せっかく写真を撮るのだから正装でと思い・・・」
おおっなんと有難いことか。
それに納め札もきちんと書いてきてくれました。
今回は大師堂での出会いが多いなあ。
お大師様が引き合わせてくれるのでしょうか。
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「Oさん、お杖は・・・」
「あ、また忘れた!取ってきます」

待っていたタクシーで「卯之町駅」まで行き、
1419発の特急宇和海16号に乗って松山まで帰ります。
タクシー代はOさんが持ってくれました。ありがとうございます。

1時間以上時間があるので、
食事に行くことにしました。
駅前は寂れていて食堂は軒並み閉まっています。
駅まで戻り、ふと見たら小さなレストランがあります。
入ってみたら、そこは雛にも稀なフレンチレストランでした。
ランチは800円とお手ごろですが、
味は本格的で、堪能できました。

1419に到着した特急ですが、席はガラガラです。
1520松山着までしばらくまどろむ。
Oさんは、次の旅の計画を立てておられるようです。
次回は松山から久万高原を目指すことができそうです。

1520に松山駅に着いたら、
高速バスは1530発なのです。
時間はわずか。あわただしくOさんとお別れして
走るように駅前バス乗り場に急ぐ。
ちょうどバスが到着していたので、駆け込みセーフ。
もし列車が遅れでもしたら帰れなくなるなあ。
こういうギリギリの予定は立てるべきではないなあと
いつも思うのですが
こうなってしまいます。

今回の旅はここまで。
43番明石寺を思いがけず廻ることができたので
次回は余裕を持って行動できるでしょう。
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柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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