歩き遍路4巡目(通算5巡) 20番鶴林寺~21太龍寺

歩き遍路4巡目(通算5巡) 20番鶴林寺~21太龍寺

今回は野宿体験がメインです。

2月12日(金)

前日の祝日は夜中までの勤務だったので
12日の朝0630「南海なんばバスターミナル」発に乗り、
0930「徳島駅前バスターミナル」着
1010徳島バスの勝浦線に乗って鶴林寺麓を目指す。
乗ること56分、「生名(いくな)バス停」着

ここから星の岩屋を目指す。
途中、背広をきちんと着た初老の紳士から
「亡くなった方に会いたいと思いませんか?」
「ヴえ?・・・ああ、エホバの方ですか」
「そうです。お話させてくれませんか」
「うちは禅寺なんです。失礼します」
「ああ、そうですか」
こんな田舎の土地でも布教をしているんやね。
ご苦労様なことです。

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自動車道と、山道がある。
自然に山道に足が向くのですが、入る道を見失い、
仕方なく舗装された車道をえっちらおっちら登る。

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なんだと!
ツツツチノコ・・・・
ここのお山にツチノコが住んでいるのか。
神の使いか。

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山の中の道を歩いていると
いい香りが漂ってきました。
はや梅の花が咲いています。
春はもうすぐですねええええ。

山の斜面は一面ミカン畑です。
ひとつ欲しいなあ・・・と思うが不偸盗戒を守らねば!
と、思っていたら声がかかった。
「こんにちは」
「こんにちは」
「ミカン食べていかんかね」
「ありがとうございます」
収穫したミカンの仕分けをしていたお母さんです。
「たんと持っていき」
「ありがとうございます」
山ほどくれました。
お礼に自作の納札を貰ってもらいました。
「あれまあ、こんな綺麗なやつ貰ったの初めて」
貰った方に喜んでもらえると励みになります。

よく冷えているミカンを食べながら
更に山道を登る。
喉も渇いていたし、
甘くて美味しいので、全部食べてしまいました。


1230
19番札所、立江寺の奥の院星谷寺着
ここはお遍路始めてから是非来たかった所です。
納経は鶴林寺でやってくれるそうです。
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奥之院の場所案内と、奥之院納経帳を発行されている方が
高松におられ、今度高松に行ったときに
分けてもらう予定であります。

裏見の滝は、岩の中をくぐって滝の裏から見る。
空気がひんやりして身が引き締まります。
迂闊な事に、岩に刻まれたお不動様には気がつきませんでした。
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その下には洗心之滝とお不動様がおられ、
このお不動様の表情には心を惹かれました。
しばらくボ~ッと滝とお不動様を見ていました。

帰り際、大きなカメラを持った御刀自様が
わしの方にレンズを向けています。
「すいませ~ん、写真撮っていいですか?」
「ああ、ええですよ。こんなんで絵になりますか?」
「お遍路の正装をしている人がめったに来ないもんで」
「なるほど。ではお好きに撮ってください」
確かに札所にはお遍路さんの姿がよく合います。
画面が引き締まりますよね。


1330
道の駅「ひなの里かつうら」まで降りてきて昼食を食べます。
道の駅定食700円です。
揚げたてのかき揚げがおいしいよ。

お腹もできました。
では鶴林寺へ行くとしますか!
登り口には新しい金剛杖が置いてありますよ。
地元の方たちは、本当にこのお山を大切にいるんですね。
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自分としては結構山登りして
体力もついていると思うのですが、
何度登ってもキツいのには変わりない。
歳を重ねることによる衰えか・・・あう~。
休み休み、自分のペースで登ればいいか。

それに荷物が重いのもキツい原因か。
寝袋・ツェルト・シートが加わったせいでしょうね。
なんやかんやと持ってくるのがわしの悪い癖です。
もっとスリム化せねばならん。


1525
20番鶴林寺着
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汗をかきかき登ってきたので
急激に体が冷えて寒くなってきます。
納経を済ませたら、さっさと降りにかかります。

下り道の階段の勾配が急で、膝にきますね。
長めの金剛杖が役に立ちます。

1715
山を下って大井小学校跡地に到着
今夜はここに野営します。
最初お宿に泊まるつもりでしたが、
講演会があって満杯だったり、
この時期にお遍路さん満杯だったり・・・?
まあいいや。
旅は自分の思うようにはいかないのが当たり前です。

しかし
念願の野宿遍路ができるので
そっちのほうがワクワクします。
小学校敷地に入ってみたら、先客がいました。
演歌が聞こえてきました。
「?」
聞こえてくる方を見てみたら、
校舎の間に寝袋を敷いてオジサンが寝ていました。

わしは体育館の玄関に行き、
ここで寝ることにします。
有難いことに水洗トイレ、水飲み場もあります。
今日は思ったよりも寒くない。
渡り廊下をあわせてその上に寝床を作りました。
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寒さしのぎに持ってきたニッカウ井スキーを飲んで
アンパンとメロンパンを食べる。
体が温まったところで暗くなってきたので
寝ますかね。
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山里の夜は気になるといえば気になるが、
福井の山奥で散々野営をしていたので、
さほど怖いということもない。

1930頃だったろうか、
車が校庭に入ってきた音がした。
誰か降りてきてこっちに向かってくる。誰?
すると
「食事はあるのか?」
と声がかかった。
「は、はい。あります」
「そうか」
そのまま去っていった。
地元の方なんでしょうね。
こうやって野宿者の巡回をしてくれているのでしょう。
心強いなあ。

鶴林寺は、山ごと有難い場所なんですね。

夜中に何度か目が覚めたが、ぐっすりと眠れました。


2月12日(土)
目覚めたら、雨の音がする。
それに、ツェルトの内側がぐっしょりと濡れています。
それに寝袋も濡れてました。
これは、締め切って寝ていたため、
自分の呼気の湿気が篭ったせいです。
外気温、湿度など諸々の影響で結露が出来たのでしょう。
これは初めての経験です。
この問題にどうやって向き合うか、今後の課題です。

背中に敷いた銀マットは塩梅いいです。
渡り廊下のおかげもありますが、
コンクリート床面の冷気を反射してくれます。
軽量コンパクト、これはいい。

朝食は乾パンです。それを水で流し込む。
ま、こんなもんでしょう。

さて今日はどのルートで太龍寺に登ろう・・・
雨の山道は足元悪くて危ないし、濡れると体力奪われる。

ロープウエイを使うか!
とはいってもここから駅まで山の麓を迂回して7km歩きます。

0630ポンチョ着て出発
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雨が降ったりやんだりする中を、ひたすら歩く。
結構自動車の往来が多い。
みな太龍寺参拝の車か?
と独りよがりな考えが浮かぶ。

0830太龍寺ロープウエイ山麓駅に到着
乗客はわし一人です。
それに本日最初だそうです。
来る途中で会った車は参拝者ではなかったようです・・・
0840発、ガイドさんと世間話をしながら
0850に山頂駅に到着


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21番太龍寺着
ロープウエイ駅から本堂を見上げた絵はいいですね。
歩いて登ると、こっちの景色とは縁がありません。
この構図で絵を描きたいのですが、木々の緑が冬景色で寂しいので
夏なんかいいかもしれません。その季節にまた来よう。

本堂、大師堂は貸切です。
いったんやんでいた雨がまた降ってきました。
どうもここ太龍寺も、雨の確立が高いような気がする。
龍神様がお出ましになったのでしょうか?

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納経所では、お気に入り龍神様の手ぬぐいを2本買いました。
最初に買ったやつは、いつもいつも頭に巻いていたので
汗が沁みこみ、洗っても匂ってくるようになってきているのです。

帰りのロープウエイも貸切で
行きと違うガイドさんと10分間の世間話を楽しみました。



今回の旅はここまで!
天気予報によるとこれから四国地方は天気は大荒れになるそうで
無理して廻ることもなし。
たまには余裕のある旅もいいんでない?

「和喰東バス停」を1045の徳島行きに乗る予定です。
現在1000
よし、ステーキカレーを食べに行こう。
バス停から100mくらい先にある「カントリーロード」
前にここでお勧めステーキカレーとコーヒーを頼んだら
バスの時間が来てしまい
コーヒーを全部飲めなかったんです。
お店にも失礼だし、自分自身心残りでした。
今回はコーヒーとカレーを同時に出してもらいました。
うう~~ん、コーヒー美味しいねええええ。
カレーもいいねええええ。
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最初にステーキを食べてしまい、そのあとカレーをいただきます。
なんて贅沢なカレーなんでしょう。
満足して店を後にする。

1045にやってきたバスに乗り、徳島駅へ。
1230「徳島駅前バス停」着1150円です。

1800発のバスチケットを買っていたのですが
チケットセンターで1545発に変更してもらい、
それまで「びざんの湯」で疲れと垢を落としました。

帰りの途中、雨脚が激しくなり、
鳴門大橋では横風も激しく吹いていました。
ここで旅を切り上げたのは正解でした。

今回は野宿をするのが目的だったので
初期の目的を達成できて大満足です。
まだまだ改善点もありますので、
ボチボチやっていこうと思います。
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初野宿

 バスあり歩きありロープウエイあり そして「野営」あり、
特に野営のイラストは読む者までをも充分楽しませてもらいました。
 「山のテント」には慣れておられるおやっさんでしょうが、野宿お遍路は大変だったかも・・・
 坂本屋でお会いする「基本・野宿お遍路さん」の苦労に思いを馳せたことでした。

No title

まだまだ通夜堂・野宿遍路を始めたばかりの初心者です。
色々な方からのアドバイスを得てやっていこうと考えております。
たった一晩風呂に入らないだけで、翌日レストランでおしぼりを使ったら真っ黒になっていたのにはウンザリしました・・・。

三坂峠~松山市内遍路の際にはガレージの隅をお貸しください。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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