歩き遍路4周目(通算5周) 24番最御崎寺~37番岩本寺

歩き遍路4周目(通算5周)
24番最御崎寺~37番岩本寺

富士の観音
今回はお接待の車遍路であります。
「それはいかん!」
と憤る方々には言い訳とお詫び申し上げます。
お遍路でのお接待は基本断ってはいけないからです。
徹頭徹尾歩きに徹するお方にとっては何とも軟弱に映るでしょうが、
なんでもありでいいんじゃない?
と開き直ります。


1月29日(金)

「大阪なんばOCAT」を1807発、
「高知駅前」に1100に着きました。
この晩のお宿は駅前の高知ホテルです。素泊まり4400円なり。


1月30日(土)
0400に起きてシャワーを浴びたり朝食を食べたり
身支度を済ませ、ホテルのロビーで待つ。
まだ暗く、しかしそれほど寒くない空気の中
0500に迎えの車が来ました。

土佐遍路ではここ数回は、コードネーム「弁天様」が
お接待で連れて行ってくれるので
サクサク進みます。
しかし、いつもいつも甘えてはいられません。
歩くべきところは歩かにゃならんと考えております。

なぜに「弁天様」かというと、
弁天信仰に篤いお方だからです。
霊感のあるお方で、不動明王様、歓喜天様、大黒天様などにも
信仰を持っておられます。
霊感のまったくないわしは、羨ましい限りで
お側に置いてもらうことで御利益にあずかれたらなあ、
といつも思うのです。

高知駅前から
室戸岬までの道程は約2時間ですかね。
夜が明け始めた土佐路を東に進む。
夜が明けてきて朝日がまぶしい。

室戸岬まであと一歩という室津港で、
国道202号線をそのまま直進してしまいました。
本来ならば分岐を右に進まなければなりません。
山を越えたら半島の対岸の三津漁港に出てしまいました。
それにも気づかずしばらく進んでいたら
「?」「?」「あれ?夫婦岩?」
民宿徳増が見えてきて、ようやく間違いに気づきましたがな。

あわてて引き返して岬の方角へ。
こんなとき車は迅速に移動できて便利ですね。
歩きだったら大変・・・

0725
24番最御崎寺着
降っていた雨もやんだ。しかし寒い。
風が冷たいね。
本堂の横では梅の花が咲いています。
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引き結ばれたお御籤の白といいコントラストですがな。
ここにも先日の寒波の影響か、
クワズイモの葉が萎れています。
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この日一番のまっさらの香炉に線香を「プス」と立てる。
気持ちいいねえ~。
納経所で御朱印と散華を頂きました。
なんでも散華の台紙は、8のつく札所の納経所で売っているとか。

眺望絶佳のスカイラインを一気に降りて、次は室津の
25番津照寺へ。

朝早いので参拝者もまだいない。
ここの納経所脇に掲げられている
子供たちの描いた津照寺の絵が素直な表現で観ていて楽しい。
作為の一切ない絵っていいよね。

26番金剛頂寺へは、
車で登る道が狭くて危なかったような記憶があったので
注意喚起したのですが
案に相違して登りやすい道でした。
このあたりから
白衣を着た小規模のダンタイサン二組と前後するようになりました。
ドライバー兼テンジョウインさんは納経帳を抱えて
ダッシュしています。
しかし、重ね印を貰う方の多いツアーのようで
納経所ではさほど待たされませんでしたがな。

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27番神峰寺へは、
ひたすら急勾配の道を登る。
雨も上がったのですが、境内には厳かな霧がかかってきましたがな。
これを幽玄とよぶのでしょうか。
神峰神社へ行きたかったが、先を急ぐのでまた今度!

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28番大日寺は、
弁天様は過去バスツアーで一度だけしか
訪れていなかったそうです。
本堂は、中に入ることができるので、
失礼して靴を脱いで上がらせてもらいました。

ここで喜瑞にあいました。
弁天様が、ご本尊の大日如来様の力を感じられたようです。
ご本尊の上辺りにホワホワしたとか、光のような力を
感じたのだそうです。
わしは何も感じませんでした・・・・

でもわしの理屈で考えると、さもありなん、です。
納経所の先に奥の院の「爪彫り薬師」様があり
そこから湧き出る御加持水には霊験あらたかで
いつも多くの人が汲みに来ています。

たぶんこのあたりにはパワーが噴出していて
それを御本尊の大日如来様のあたりに集約しているのではないか、
そう思います。
また、自分の信仰心が神仏の形を取って
顕れるものだと思います。
それはとても解りやすい。
信仰とは、大衆に膾炙しなければ広がりません。


弁天様が菅笠を買いたいと門前の店に入っていきましたが
手ぶらで帰ってきました。
店員さんが居なかったそうです。
昼休みだったのでしょう。

ここから29番国分寺までは
スマホのカーナビを使って行きます。
結構あっち曲がったり、ここを曲がったりで大変でした。
遍路道ならば遍路標識を使えばいいのですが
車はそうはいきません。
いまはカーナビという便利なものがあるのですが
それのない時代は自分で地図と首っ引きで廻ったんでしょうね。


29番土佐国分寺では、
門前の「扇屋」が閉まっていました。
大日寺門前で菅笠を買えなかったが、ここでも買えませんでした。
今日の御縁がなかったのでしょう。
弁天様は今年の「閏年逆打ちバスツアー」に参加されているので、
それに使うものでしょうか。
わしは閏年の逆打ちには今のところ興味はありません・・・

納経所から白装束の男女が歩いてきました。
おや?どこかで見たような女性
「もももしかしてお京さんですか?」
Facebookの「四国八十八箇所」グループの知り合いの方です。
どこの札所も参拝者の少ない中で
知った人に出会うとは!
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この写真は
お連れの方の菅笠に挟まれた紅葉の葉が綺麗で
お京さんが説明をされているところです。
決して何かをお説教しているものではありません。

30番善楽寺では
折悪しく雨がパラついてきました。
今日の天気予報は生憎曇り時々雨
いつ雨が降ってくるかわかりません。
幸いどこの札所でも参拝の時には雨があがっていたのです。

この時点で時間は1530
あとひとつくらい廻れるか。

31番竹林寺では
展望台の方面から境内に入りました。
五重塔の脇からですね。
実はこの道、前にも歩いて登ったことがあります。
いずれにせよ納経所に行くには名所の石段を降りなくてはなりません。
ここには一見お遍路さんには見えないダンタイさんがいて
声高に賑やかにお喋りしながらお参りしていました。

さてここから桂浜に沿って西へ進み
種間寺奥の院の近く、甲殿で降ろしてもらいました。
今夜は種間寺の通夜堂に泊めてもらうからです。
少しでも歩かねばならん。
通夜堂は純粋の歩き遍路さんしか泊めていただけないのでしょうか。
だとしたら大変申し訳ないことです。
そんな小人の小細工を、
お大師様はちゃんと見透かされているのでしょうね。

寒くなってきた農村地帯を歩くこと1時間
ヒートテックを着こんでいるので汗ばんできました。

1720
34番種間寺に到着
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納経所は閉まっていたのでインターホンを押す。
「あ、あの~、一夜のお宿をお借りしたいのですが・・・」
「はい。ではここに記帳してください」
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ガレージの奥に通夜堂があります。
ここは布団・シャワーのある大変ありがたいところです。
冷水を浴びるつもりでしたが
赤いお湯を示す蛇口もある。
ひねってみたら、しばらくして温水が出てきましたがな!
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南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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お寺の向かい側に自動販売機がある。
簡単なスナックやパン、飲み物があります。
そこでアンパンを買い、
昨夜買っておいたお握りとで簡単な夕食を摂りました。

さて何もすることがない。
同宿者がいれば語り合うこともできるが
1月の初旬に1人泊まったきりです。

1900電気を消して寝ました。



1月31日(日)
目が覚めたら窓の外が明るい。
0655
ひえっ!
もうそんな時間か!
あわてて布団を片付け、シーツを剥がして畳む。
ご本尊様とお大師様に昨夜の御礼をし、
納経所でも慌しくお礼をしましたがな。

0715
駐車場にやってきた弁天様の車に乗り込み、
昨日の道を戻って32番禅師峰寺へ。

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港が一望できる小高い山の頂上にこじんまりと
まとまっているこの札所の境内、好きですねえ。
早朝ということもあるのですが
空気がすがすがしい。

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初めて気がついたのですが
お寺に掲げられている五色の幔幕(?)に近づいて見てみたら
錦のような模様なんですね。
その模様にしばらく見とれていましたがな。

納経所にはめずらしいコインが展示されています。
なんでも日本の都道府県記念コインだそうです。
納経に訪れる人が置いていくそうな。

ここでも五円玉への両替をしてくれます。


33番雪渓寺の駐車場を見ると立派な桜の木がある。
桜の季節には、さぞ綺麗やろうなあ。
いっそ、4月に車で撮影にだけ来ようかなあ。
あちこちピンポイントで廻るのもいいかもしれん。

ここの境内の銀杏の木もいいですね。紅葉の季節に
是非訪れてみたいっす。

途中のコンビニに寄り遅い朝食を買って車の中で
食べながら進みます。
四国にセブンイレブンが進出してきたことが
四国の若者の間でトピックスになっていたんですね。

高岡の町に入り
35番清滝寺へ向かいます。
ここの道は車遍路の難所のひとつで
まず入り口で道中の無事をお大師様にお願いし、
離合ポイントを確認しながらおっかなびっくり登ります。
幸い対向車もなく、無事駐車場に到着

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最初に目に飛び込んでくるのは
大きな薬師如来様の立像です。
いつもこのお薬師様に見とれてしまいます。
いつかこのお姿を正面から描いてみたい。
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納経所には猫がいて
「ニャ~」と声をかけてきたので
「こんにちは。おねがいします」とご挨拶しました。
納経が終わって出ようとすると猫が戸のところにきて
こっちを見ているので開けて欲しいのかな?と思い
「戸を開けて猫を出していいですか?」
「ああ、いいですよ」
外に出た猫は日なたでゴロンと横になり
こっちを見ているので、納経所の人に
「さわってもいいですか?」
「いいですよ」
しばらく猫に遊んでもらいました。

わしは、猫と遊ぶときには最初に猫に
「こんにちは。さわってもいいですか?」
と、聞いてみることにしています。
「ニャ~」と答えたら
(おまえと遊んでやってもいいぞ)
ということなので、まず首をコチョコチョします。
ゴロゴロいいながら触って欲しいところに
身体をずらしてくるので
そこをコチョコチョします。
あくまでも過干渉はしません。


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36番青龍寺は
弁天様の大好きな弁天様が
本堂へ至る長い石段の途中に祀ってあります。
どうぞごゆっくり参拝してください、と
わしは先に本堂に登ってお参りする。

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納経所の横にある本坊への入り口に掲げてある扁額
文字がいかにも青龍寺ですね。面白い。

参道には八十八箇所の石仏が配置されていて、
桜の季節には綺麗だろうなあと思う。
山と渓谷社の「四国八十八ヶ所を歩く」には桜が美しい写真が多く
歩き遍路を始めた頃のわしは、
こんな季節を歩いてみたいなあと思いつつ、
日程の関係でついぞ桜の綺麗な札所を歩いていない。
因果なことやなああ。

次は高速に乗って一路窪川へ。
さすが車遍路はサクサク進みます。
37番岩本寺へ着いたのは1300頃
ここに歓喜天をお祀りするお堂があり
弁天様は大根をお供えしていました。

奥の院矢負い地蔵尊の無料御開帳は
まだやっているようです。
期間限定ではないのでしょうかね。

ここで今回の旅は終了
大師堂で旅の無事の御礼をする。

もと来た道をブッ飛んで高知駅まで戻りました。
帰りのバスは高知駅前バス停を1540発なのですが
その前にもうひとつ御用があります。

「いの町」でアメゴ(アマゴ)の養殖をされている方から
PRのためのイラストを描いてほしい、
と依頼を受けているのです。
その調整を高知駅前の喫茶店でしました。
まだ最初なので基本のイメージなどを確認をして、
次の機会に現地に行くことになりました。

高知県とはいっても、いの町は反対側の愛媛県から行ったほうが
近いそうです。
伊予西条駅から30分くらいの所だそうで
4月頃にお遍路行程は伊予西条に到達するのでその機会に
現地を訪ねようと思います。
ついでにお隣の大川村に行けたらいいなあ。

お四国を廻るうちに人との繋がりが増えてきて
とても濃厚な時間を過ごすことができるようになってきています。
これもみなお大師様のお引き合わせでしょうか。

弁天様から、
「そんなに急いでお遍路をしないで余裕を持ってやったら?」
と言われました。
確かにその通りです。

土佐は弁天様の、伊予は門前の小僧様のおかげで
日程を大幅に短縮できるのです。
その余裕を活かして、
ゆるゆると廻りたい、と思うぞなもし。
アコーデオン天女陀羅尼


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Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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