歩き遍路3巡目結願 87番長尾寺~88番大窪寺

歩き遍路3巡目結願 87番長尾寺~88番大窪寺


遍路装束
歩き遍路3巡目、総合4巡目の結願編です。

平成27年4月から始めた何でもありのおきらくお遍路
関係各位のご縁をいただきまして
順調に進みました。
一挙に結願まで持っていっていいのでしたが、
ラスト2箇寺は最後までとっておきました。
ゆっくりと遍路道の風情を楽しみながら歩きたかったのです。

しかしですな、

柔道やっていたときに痛めた股関節が
無理すると具合悪くなることがあり、
折悪しく一週間前から右の足の付け根が痛くなってきましたがな。
そこで関節痛に効くという「ゆずっ粉」を欠かさず飲んで備えました。
女体山超えをするか、旧遍路道を歩むか悩ましいところです。
えい、出たとこ勝負だ。

10月30日(金)
1800発南海なんば発で高松を目指します。
この時期高松道の夜間集中工事のために鳴門西ICから下道に降りたため
若干遅れて2200に高松駅前バスターミナルに到着
駅前のビジネスホテルに宿泊しました。

10月31日(土)

今朝もいい天気みたいです。
朝の冷気を吸いながら琴電「高松築港駅」まで歩く。

なにも高松から行かなくても、と言われそうですが
どうしても琴電長尾線に乗ってみたかったんですよ。
鉄ちゃんの血が騒いで騒いでしかたがないのです・・・・
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0616始発に乗ると車内はガラガラ
好きな席に座って出発!
しばし早朝の電車旅を楽しむ。

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0652「琴電長尾駅」着
ここから87番長尾寺までは歩いてすぐです。

0657
87番長尾寺着
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早朝ながら参拝者が二組いました。車遍路と歩き遍路
納経所の横にある売店の
「甘納豆入りおはぎ」を食べたかったんですが
残念ながらまだ店は開いていません。
心を甘納豆おはぎに残しつつ大窪寺へと歩みます。

相変わらずここの遍路標識が剥がされたままです。
八十窪の女将さんから訳を教えてもらいました。
これは、札所と半官半民のややこしい人間関係の所産だそうです。
まったく凡俗のせいでお遍路さんは不便な思いをしますね。

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秋の深まる遍路路を景色を楽しみつつ歩きます。
いつも楽しみにしているNHKラジオ小説を聴く。
今日は白石一郎著「十時半睡事件帖」の中の「丁半ざむらい」
このシリーズが好きでよく読んでいました。
江戸時代の設定ですが、
現代人の悩みや世相と微妙にリンクさせてあってとても面白い。

閑話休題

ちょうど短編が終わった頃に
「おへんろ交流サロン」に到着しました。
朝早くから開いています。
「おはようございます」
「おはようございます。あ、前に来たことありません?」
「は、はははい。4月に・・・」
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今回は、描いてきた絵を貰ってもらいました。
八十八箇所全部の絵が描けたらまた持ってきます。

さて今回は女体山超えと別のルートを辿りたいと思い、
お勧めルートを聞いてみました。
最後の大窪寺へ行くには、
大きく「女体山越え」と「花折峠越え」の2コースあり、
最初は皆、せっかくだからキツい「女体山越え」に挑みます。
でもここは「四国の道」だそうで、
本来の遍路路は「花折れ峠」だそうです。
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国道沿いに歩くこの道
毎年この時期に「さぬき市88へんろウオーク」が行われるそうで
沿道に旗が立っています。

途中山道へ入る標識が遠慮がちに建っています。
舗装されていない道を選んでしまうのは歩き遍路の性でしょうか
躊躇なく山道を目指す。
あとで八十窪の女将さんによると、
この路は遍路路でもなんでもない後付けの山道だそうで・・・
でもいいんです。
山道を歩くのが好きなんですから。
正しいことはひとつではないのです。

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今日は可能な限りゆっくりと楽しみながら
歩こうと決めた日なのです。

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2kmの山道、結構勾配がキツいですねええええ。
大きな石がゴロゴロしていて、
何かお大師様由来の石でもないかと思うのですが
そうでもないみたいです。
眺望絶佳、といいたいところですがそれほどでもない。
でも心地よく汗をかきました。

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舗装道路に合流し、しばらく歩くと休憩所がありました。
長尾寺駐車場でお接待に貰ったキャラメルを食べながら休んでいると

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「お遍路休憩所で、お遍路さんが休んでいる・・・」
というような独り言が聞こえてきました。
お年寄りの夫婦連れが歩いてきました。
地元の人らしい。
「おはようございます」
「おはようございます」

「バス通りコース」という3号線と合流しました。
確かにダンタイサンを乗せた観光バスが通り過ぎて行きました。

幟旗に沿って旧遍路路を歩くと
「細川家住宅」がありました。
特に見たいとは思わなかったので、スルーしました。

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道沿いには大窪寺までの丁石があり、
確かにここは遍路路なのだということがわかる

が、

道路整備等の関係で道沿いに建っていない所が多い。
崖上に移転していたり、草むらに覆われてしまい
どこにあるのかわからないよ。

ここの山里の路、気に入りました。
ひそかに計画している
「おきらく遍路ウオーク(仮)」の結願コースにしようか・・・

山里には秋の味覚がわしを誘う。
山栗のイガが落ちているが、
すでに鳥獣が食べてしまっていて殻だけ。
木には柿や柚子がたわわになっている。
人の畑のものは、十善戒に背くので取れませんが
廃屋の柿の木があったよ。
丸くて、柿色に色づいているのでひとつ頂いて齧ったら・・・・
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口の中が渋だらけになちまった。
あ~、この感触
なんとかならんか。
喉の奥まで変になってきました。
キャラメル舐めてごまかす。

艱難辛苦のうえ
道の向こうに山門が見えてきました。
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おお、大窪寺!
やはりこの路が遍路道だと実感する瞬間です。

1250
88番大窪寺着
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今回は遍路道を通ったので山門から入ることができました。
お腹がすいていたので門前町から漂ってくる香りに心が動きますが
参拝してから!
本堂の前には大きな銀杏の木が綺麗に色づいています。
空は青空、気持ちのいい秋の昼下がりです。
土曜日の昼ながら、そんなに混雑はしていません。

ですので

座る場所を探さなくても気兼ねなくお勤めができました。
納経帳に御朱印を押してもらい
4周目の終了です。
納経帳を見つめて目に涙・・・は出ません。

早速腹ごしらえに
八十八庵(やそばあん)に飛び込む。
「いらっしゃいませ!」
「打ち込みうどん!」
「はい!打ち込み一丁!」
鍋焼きうどんは寒い季節に食べると美味しさが倍増するね。
ふうふう汗をかきながらすする。
うまいね~。
わし、すっかりここの打ち込みうどんのファンになっています。
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お腹もできたことだし、今度は門前の「飛猿閣」に行く。
「こんにちは。甘酒飲ませてください!」
ここの女将さん元気です。
しばらく四方山話をする。
それによると、やはりお遍路さんは減少してきているそうです。
ダンタイさんからの遍路装束のお世話をしているのですが、
その注文がさっぱりこないと言っていました。

来年はうるう年の逆うちツアーを旅行社が企画しているそうですが
それもいまいちらしい。

そんな話をしていたらお客さんがドドッと店に来たので
おいとますることにして
わしの描いた大窪寺の絵を貰ってもらいました。

ぶらぶらと境内に引き返し、ベンチに座っていると
歩きの親父遍路さんが二人
このあとの予定を話し合っている。
「高野山へはどうやって行けばいいんかなあ」
「さあ、わしも初めてなんで・・・」

「あ、横からすいません。いいですか?」
「はい」
「大阪の難波まで行って、そこから南海高野線の『高野山・世界遺産きっぷ』が便利ですよ」
「なるほど」
「もしかして八十窪に泊まられるのですか?」
「そうだけども、まだ早いから迷惑かと思い・・・」
「大丈夫ですよ」

宿に着いたらいつもの女将さんが出迎えてくれました。
女将さんにもわしの描いた絵を貰ってもらいました。
早々と洗濯、入浴を済ませて
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ワンカップで独り四周目結願を祝う
・・・つもりが遍路日記と絵を描き始めたので
それに没頭してしまいました。
書き終えたら眠くなりテレビを見ながらうとうと。

「夕食ができましたよ~!」
「はい!」

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八十窪の名物、結願祝いお赤飯です。
今日は季節感たっぷり、栗入りおこわです。
色が妙にピンク色だったので聞いてみたら
炊くとき色をつけているそうです。

今夜の会食はオヤジ遍路さん二人、車遍路夫婦二組、わし。
歩きは歩き同士で話が弾みます。
区切りのオヤジさんは後半は全て
通夜堂とか善根宿で通してきたそうです。
通夜堂を使ってみたいわしは、
彼に質問攻めをしてしまいました・・・

ここでもわしは年齢よりも若く見られていて
「わし55歳なんです・・」
「ええっ!30台かと思いましたよ」
急に彼らの口調が変わりました。

食事中、
80歳を超える女将さんから長尾寺から大窪寺へ至る遍路道の変遷とか
興味深い話を聞かせていただきました。
昭和からのお遍路さんを見つめている生き字引ですね。
そんじょそこらの遍路知識をひけらかしている人達は
到底太刀打ちできませんやね。

11月1日(日)
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今日は高速志度から高速バスに乗って帰ります。
ゆっくりと大飯をいただいてから
朝の散歩に出かける。
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早朝の大窪寺境内は空気が澄んでいて気持ちがいい。
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しばらくその空気を楽しんでから門前町に降りると、
すでに店が開いていました。
「おはようございます。早い開店ですねえ」
「納経所が7時から開いていますからねえ」
たいしたもんです。
彼らは朝早くから夜遅くまで参詣者のために働いていてくれるんですね。
これこそ究極のお接待ではないでしょうか。
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8時にお宿を出て再び大窪寺境内で
スケッチブックを出して絵を描き始める

今朝はどうもうまく描けないなあ。
なぜか?よくわからん。
言えるのは、まだまだ自分の腕は未熟だってことです。

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1000にコミュニテイバスで「志度バスストップ」まで行き
1132のバスで大阪難波OCATに帰り着きました。



これで通算四周目が終わりました。
始めた頃はこんなに廻るとは思いませんでしたがな。
この先いつまでお四国を廻るのか見当もつきませんが
「体力」「財力」「家族の協力」の三力が尽きるまで
おきらくにやっていきたいと思います。
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PS
今考えていること・・・
「おきらく遍路ウオーク(仮)」を計画しています。
ハードでない遍路道を、
みんなで楽しく歩くことはできないだろうかと考えています。
ご賛同頂ける方を募ります。
お気軽にメールください。
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四巡結願

30代のおやっさん、
 四巡目の結願おめでとうございます。
 あのドラム缶ストーブ傍での邂逅を思い出します。
 坂本屋の道中安全手形も連れて行ってもらってありがとうございました。
 いよいよお先達さんですね!
PS)
 墨絵モードの霊場絵図も素晴らしいです。
 

No title

ありがとうございます。
なにしろ中身のない人間なんで若く見られてしまうのですよ
∑( ̄▽ ̄;)

坂本屋さんのお守りに守られて結願がかないました。
これからも末永くお付き合いお願いします。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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