新西国霊場巡拝(その1)

新西国霊場巡拝(その1)


始まりは南海天下茶屋構内の看板
「高野山開創1200」
「金剛山登山」
「水間観音」
気になる表示ばかりです。
高野山には記念切符を買って行ってきました。
金剛山はこの秋に登ってきます。

さて、水間観音
どうも気になって仕方がない。観音様がわしを呼んでおられるのか。
気になったら行ってみようぞ。
南海の貝塚駅まで行き、そこから水間電鉄に乗り換えます。
わずか5kmの距離ながら、
地元の足として大いに利用されている電車会社であります。
04水間寺06
多宝塔を思わせる終点「水間観音駅」で降りて歩くこと20分
04水間寺05

やがて堂々とした境内が見えてきました。
おお、ここが水間観音か!
聖観世音菩薩さまに、天台宗勤行次第でお参りしていたら、
「新西国第四番」
という札が目に飛び込んできましたがな。
04水間寺03

おおっ

この時点で西国札所巡礼も折り返し点にかかっていて
次なる目標を模索していた時期に
ここで新西国に出会ったのは、やはり観音様のお導きか。
天下茶屋駅から観音様に手を引かれてここまで来ました。
04水間寺01

納経所で
「あ、あの~。新西国の納経帳は、あるでしょうか?」
「はい。1000円です」
「ください!」

早速御朱印を頂きましたがな。

この時点で新西国巡礼が始まりました。
やはり観音様に引かれたか。




それにしても、まず札所の位置を確認しなければならん。
書店ではあまり扱っていないようで、
amazonでポチッと買いました。
それによると、
昭和7年に京阪神の新聞社が一般読者からの人気投票で選定された
三十三箇所と、客番五箇所の三十八箇所です。
ですから、どのお寺も古くから多くの人達に親しまれてきた寺院
ということになります。
天台宗、真言宗が多く、それに聖徳太子開基というのが目立ちます。
東は延暦寺、西は赤穂、北は鞍馬、南は和歌山の道成寺まで
西国三十三箇所よりは若干狭いのですが
近畿一円に札所が点在しており
巡礼するのにちょうどいい場所です。

さて、この札所巡り、ボチボチと楽しんで行きたいと思います。



【天王寺編】
01四天王寺02

新西国第壱番 四天王寺
大阪に来たときから、四天王寺には早く行っておきたいと思っていました。
ここは聖徳太子が日本で初めて建立した寺院です。
たまたま訪れたのは弘法さんの縁日でした。
境内は店・店・店と集まった人でごった返し
どこになにがあるのやら
しかし、金堂と五重塔はその日は拝観料無料です。
さすがにこのエリアには人はあまりいない。
ここは八宗兼学の和宗総本山
「あの~、ここでは勤行次第は、どこのに従ったらよろしいんでしょうか?」
「お心のままでよろしんですよ」
なんでもいいっちゅーことですな。
般若心経をあげさせていただきました。
納経所に行ってみたら・・・


新西国観音霊場、近畿三十六不動尊霊場、河内飛鳥古寺霊場、
聖徳太子御遺跡めぐり、神仏百五十霊場、おおさか十三佛霊場、
法然上人二十五霊場、西国薬師四十九霊場、大阪七福神霊場、
なにわ七幸めぐり、摂津国八十八霊場、摂津三十三観音霊場、
西山国師十六霊場、役行者めぐり、四国八十八ヶ所霊場(番外)、
西国三十三観音霊場(番外)

おおっ

すごいですねえええええ。
さすが和宗の総本山です。
01四天王寺04




新西国客番 清水寺
客番の清水寺は、四天王寺から歩いてすぐの所にあります。
入り口はちょっとわかりにくいのですが
通天閣を遠望できる絶好のロケーションです。
本堂は改修工事を予定しているとか、
客番01清水寺02
ご本尊の十一面観世音菩薩様は納経所の2階に仮安置されています。
納経所を出ると、
大阪市内唯一の天然の滝である「玉出の滝」があり、
ここで滝行をする人が多いらしい。
なるほど、清浄な気が満ちているような感じです。
客番01清水寺01




【大阪北区界隈編】

新西国第二番 大融寺
ここはですね、梅田の駅近くにあるのです。
地下街のホワイティ泉の広場から出ると、すぐ近くです。
この近辺には何度も来ているのですが、
縁がなかったんですね。知りませんでした。
02太融寺01
大阪の街中なので、ちょっと遠慮気味に建っています。
真言宗の寺院で、お大師様の像が参拝者を見つめておられる。
「おお、ここにも来たか」
お大師様に言われたような気がしました。

02太融寺02
本堂横にはお一願不動堂があり、
なにやら清浄な気が満ち溢れています。
お不動様の背後には一筋の滝が流れており、
お百度を踏んでいるのでしょうか、熱心に拝んでいる婦人がいます。
わしもお不動様の真言を唱えさせてもらいました。
観光気分で訪れた夫婦も、この雰囲気に当てられたか、
神妙な顔つきで手を合わせていましたがな。
02太融寺03
淀殿の墓もありました。



新西国第三番 鶴満寺
ここは地下鉄堺筋線天神橋筋6丁目駅で降りてしばらく歩くと、
やはり遠慮がちに建っています。
03鶴満寺02
ここは保育園や老人ホームを経営しているところで、
道向かいの保育園からは保父さんの元気な声が聞こえてきます。
ここのご本尊は子安観音様です。

03鶴満寺01
納経所の老婦人としばらくお話をしました。
お友達が山歩きが好きで、元気で日本百名山を登っているそうです。
山に行かない日には毎日歩いているそうな・・・
いつまでもそうありたいものですね。




【河内長野市編】

新西国第7番 金剛寺
実は金剛山に登ろうと思い、その下見に来たついでに
金剛寺と客番の観心寺に行ってみようと思いました。


南海「河内長野駅」の西口には南海バスのバス乗り場があり、
各地へのバスが出ている。
光明池行きに乗り、山あいの道を進むこと40分、
「天野山バス停」で降りる。

07金剛寺01

生憎現在金堂が修理中なので
御本尊様が御影堂に引っ越されていて、
「障子の隙間からじっと目を凝らしてご覧ください」
と言われましたがな。
よく見えんかったがな。
07金剛寺02
河内長野駅に戻り、まだ時間があったので
金剛山行のバスに乗り、
「観心寺バス停」で降りる。




新西国客番 観心寺

客番02歓心寺01
ここは楠一族の菩提寺だそうで、門前に楠公の銅像が建っている。
受付で拝観料を払った時に納経帳も預かってくれたので
客番02歓心寺02
長い石段を登って本堂に行く。
客番02歓心寺04
本堂を右に行くと後村上天皇陵とか、楠正成首塚などがある。
じっくりとこのお寺を見て回りたいね。
客番02歓心寺05




【明日香村編】

新西国第九番 飛鳥寺
わが国初の金銅仏である、飛鳥大仏で有名なところです。
近鉄「橿原神宮駅」から、奈良交通「明日香周遊バス券」を買って
「飛鳥大仏前バス停」で降りる。
広い駐車場には観光バスも来ています。

09飛鳥寺02
蘇我馬子が建立した寺院で、境内の外には
蘇我入鹿首塚という、ちょっと怖い塚もありますが、遠くから望むだけで
御本尊の飛鳥大仏様を拝む。
中に入るには拝観料がいるので、建物の外から・・・



新西国第十番 橘寺
「飛鳥大仏前バス停」から「岡橋本バス停」で降りて・・・さて
どっちに行ったらええやろうか?
向こうからやってくるご婦人に
「あの~、橘寺へはどう行ったらええんでしょう?」
「反対側ですよ。ほら、あそこに見える屋根です」
「ありがとうございます」
10橘寺01
聖徳太子建立七ヶ寺のひとつで、
この付近一帯を覆う太古からの空気を嫌でも感じます。

飛鳥地方は聖徳太子ゆかりのお寺が多いですね。




【二上山麓・太子町編】

新西国第十一番 當麻寺
近鉄の吉野行きに乗り、「当麻寺駅」で降りて参道を1km歩く。
参道の家々の庭は見事に手入れされ、
楽しみながら歩くことが出来ます。

11當麻寺01
ここの御本尊は蓮糸大曼荼羅だそうです。
拝観料を払えば本堂の奥まで入れるのですが、
お勤めをした後なので遠慮しておきます。

11當麻寺03
ここの境内は「許可なくスケッチを禁ずる」そうです。
なぜかな?
山門の近くの中之坊の写佛道場では、写佛体験ができると書かれていました。
ああ、写佛・・・
心が動いたのですが、まだわしは仏様を描く勇気がない。
修行が進んだら描くことができるやろうか。



新西国客番 叡福寺
近鉄大阪線吉野行きに乗り、「上ノ太子駅」から循環バスに乗り、
「太子前バス停」で降りると右手に堂々たる山門が目に入ってきます。
客番03叡福寺01
今日は雨なのですが
かえって雨が幽玄さを引き立てているような感じです。
正面には聖徳太子の御廟がある。
当然宮内庁管轄です。
客番03叡福寺03
雨の平日に訪れる人もないのか、納経所はお留守で
しばらく待つ。
待つもまた一興です。
客番03叡福寺02



新西国第八番 西方院
ここは聖徳太子の乳母を務めた蘇我馬子の娘が太子の死後
太子廟の近くに尼寺を建てて菩提を弔ったそうです。
本邦最初の尼寺です。
08西方院
納経所で御朱印を頂いた尼様に尋ねた。
「あの~、ここは浄土宗のお寺なのですが、ご本尊様に般若心経をあげてもよろしいのでしょうか?」
「仏様は細かいことは気にされていませんよ」
「ありがとうございます」
西方寺

四国八十八ヶ所四周、西国三十三ヶ所結願
こういった気持ちが余計なお世話に結びついてしまっています。
お寺に来て、手を合わせることこそが大切なんだなあと
思うようになりました。

しかし、基本的な作法は次世代に伝える必要はあるんじゃないかと
思うのです。


【和歌山編】

新西国第五番 道成寺
南海「和歌山市駅」からJRに乗り換えて紀伊田辺行き鈍行で
70分ほど揺られて「道成寺駅」に降り立つ。
ここは無人駅なのでICカードは使えませんがな。
車内で車掌さんから切符を買いました。

ここは和歌山最古の寺院です。
建てられてから一度も火災に会ったことがない。
ですから国宝重要文化財が山ほどあります。

05道成寺01
「道成寺七不思議」
其の一は、山門までの階段
遠近法を逆手に取り、下から見ても階段脇の幅が狭くなっていない。
不思議ですねええええ。
あと六つは省略・・・・

05道成寺03
歌舞伎の演目、娘道成寺でも有名なんですよね。
鐘楼は焼けてしまって、ない。
これも七不思議のひとつなんですけどもね。
05道成寺02

ご本尊の千手観音様のお姿に見ほれて
お勤めをしていたら、
団塊スタイルのおじさんが来て、いきなり撮影開始・・・
「おいこら!」
と言いたい気持ちを抑え、
観音様とのご縁によって、はるばるここまで来た
おじさんの所業を諌めるのは遠慮しておこう

納経所の建物は、宝物館にもなっており、
600円を志納して入らせていただく。
ここには国宝の仏様や眷属様たちがずらりと安置されていて
圧巻です。
一体一体に知っている限りの御真言を唱えさせていただきました。

真のご本尊様である千手観音様の前で
ボ~ッとなって見つめていたら、
カンボジア人かな?タイ人かな?男女のグループがいて、

「お線香を立てたいのだが、香炉はどこ?」

と尋ねられたので、一緒になって探しました。
観音様の前に小さな香炉を見つけて、やれ安心
と、彼らが観音様の前を空けてくれて、
ここで、お経をあげてくださいと言うのです。

おおっ・・わしは優婆塞なんですが・・・
でもいいや。
自分の子年の守護仏である千手観音様に惚れていますから
観音様の前で座り込み、般若心経をば。
彼ら、私の後ろで一緒になって手を合わせている気配がする。

道成寺
未熟ながら、一生懸命させていただきました。
お経がおわり、彼らに一礼をして宝物殿を後にしました。

なんか、いい気持ちが身体を包む。
祈るというのはこんなにもいい気持ちなんですね。

お四国遍路と、新西国巡礼
いずれも気持ちのいいものです。






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新西国参り

 お四国参りから西国参り、そして新西国巡礼、
いいお参りコースを見つけられましたね~

 新聞読者の人気投票で・・・が、楽しいです。
 Jリーグみたいに入れ替えがあったりして ^ ^
 あっ! 私、また破門されそう(笑)。

No title

西国をもう一周廻ればいいのですが、別のところも廻ってみたいのです。
人気のあるところは、やはりそれなりの理由があり、それぞれに興味深いですね。戦後の混乱期に辞退とかあって入れ替えがあったようです。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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