区切り歩き遍路2周目 第11回 85番八栗寺~88番大窪寺

区切り歩き遍路2周目
第11回 85番八栗寺~88番大窪寺

4月24日(金)
いよいよ結願を明日に迎え、なんだかワクワクしてきたよ。

1850なんば発~2145高松駅前着
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駅前のホテルに着く。
明日は早いので備え付けの目覚まし時計をセットしようと思ったが、
セットがややこしそうだ。
説明書もないし、フロントに持って行ってセットしてもらった。

「エアコンが故障しています」
と貼り紙がしてある。
窓を開けて寝たら、夜中に暴走族の音で目を覚まし、
更に明け方には猫のさかりのついた声で目が覚める。


27年4月25日(土)
寝不足のような気がするが、目は冴えています。
0510
さあ、勇んで出発です。
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琴電「高松築港駅」からは、0600が始発
まだ時間がたっぷりある。ちょっとその辺を散歩しようかね。
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すぐ正面には石垣がある。高松城のようです。
このお城は海に面して築かれているのですね。

「高松築港駅」~「瓦町駅」~「八栗駅」
さて八栗駅前からは五剣山までどういけばいいのかな?
幸い、山が見えるのでそっちに向かって歩けばいいか・・・
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「八栗寺へいくの?」
お散歩中のおばあさんが声をかけてきた。
「はははい」
「そっちじゃないよ。近道を教えてあげるからついてきんさい」
「え?いいんですか。ありがとうございます」
朝早くからお大師様に会ってしまいました。
今回は手作りの納め札をたくさん印刷して持ってきたので、お礼に貰ってもらう。

0650
八栗山ロープウエイ駅着
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日祝日は0700始発だそうです。今日は土曜日・・・始発は0730ですがな。
40分待つよりも、このまま歩いて登っていきましょう。
なんたって今日は3週目最後の旅やしね!
朝の山道の気持ちのいいこと!
空気は澄んでいて涼しいし、ホケキョと鳥が迎えてくれる。
それに一度歩いて登っているので遠しとは思わない。
ジャネーの法則、おそるべし。

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この道標の袖のなびき具合、雅だと思いません?
芸術ですねえええええええ。

0720
出迎え大師さまが迎えてくださいました。
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「よう来たのう」
「は、はははい。おはようございます」

第85番札所 八栗寺着
まだ朝早い境内には、わしひとり。
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とっておきの伽羅香で御本尊様をおもてなしする。
いいかおり・・・・法楽です。
この香りこの場所を独り占めって、贅沢ですねえええええ。

さて降りはケーブルカーに乗るか?
そんなわけないっしょ~。もう歩いて降りることで頭がいっぱいですがな。
裏門から続くゆるやかな道で、歩みも早くなります。

「塩屋駅」までたどり着いたら、ちょうど電車が来た!
なんと間のいいことよ。
南無大師遍照金剛

この頃、列車とかバスの時間に拘泥しなくなりました。
間に合う時は間に合うし、間に合わないときは、
どうやったって間に合わないからです。
もっと心にゆとりを持つことが必要だと遍路道が教えてくれました。

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「琴電志度」終点です。
ここから志度寺まで約400m歩いていきます。
まだ朝早いけれども、暑くなってきました。
でもいいお天気なのでありがたいですね。

0852
第86番札所 志度寺着
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源内さんの墓もあるよ。
ここのお寺の境内は草木が多く、したがって新緑も綺麗です。
なにやら騒々しい持鈴の音が近づいてきた。
もう少し境内をゆっくり散策してみたかったが、
とっとと納経所に行って御朱印を貰う。

ここから長尾寺まで7km歩いていくと、時間を食い、
今日中の結願が危うい。
よし、御馳走してもらおうかね。

「もし、乗せてもらえんかのう?」
「いいですよ」

新居浜から一人で来られている65歳の男性で、
奥様は「今回は行かない!」というので一人で来て結願するそうです。
銀行の警備関係の方で、今のわしの職場と関係が近いので話が弾み、
弾みすぎて道をひとつ間違えてしまいました。
でも車なのであっという間に後れを取り戻す。

0950
第87番札所 長尾寺着
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順調にお勤め、納経が済んで
納経所隣の休息所で「甘納豆おはぎ」を買ってベンチで食べる。
まだ温かくっておいしいね。
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あんこのかわりに甘納豆を混ぜ込んである。
食べ終わり、さてこのゴミをどうするか?
買ったお店で引き取ってもらおうと、店内に入ったら

「この納経帳、忘れませんでした?」
「ああっ!そ、そうです!わしのです」

おはぎを買った時に手に持っていた納経帳をお店に忘れてきていたのでした。
それに、そのことに気付かなかった。
もし、ゴミを引き取ってもらいに店内に入らなかったら・・・ゾッとしました。
「ああ、これはお大師様が教えてくださったんやねえ」
「そうやねえ」
ああっ南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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ここからは意地でも歩いて行く。
女体山越えでいこう!

ちょっと気になることがある。
それは、87番から88番へのへんろシールが剥がされていること。
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長尾の街中が特にひどい。
いったい誰がこんなことをするのでしょうか。

天網恢恢疎にして漏らさず。
これ剥がした人、きっと誰か見ているよ。

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あやしい石像群が安置(?)されているお堂も健在です。
地元の芸術家さんが造っているんでしょうねえええええええ。
こういうキッチュな芸術好きです。なかなか楽しい。

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筍の季節なんですね。
毎回思うのですが、掘りたくて掘りたくて仕方がない。
前回は三角寺~雲辺寺~観音寺の道中で筍達がわしの心を散々乱してくれました。
筍ごはん、筑前煮、テンプラ、若竹煮・・・


1141
おへんろ交流サロンで休息
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お茶を頂きながら昼食を摂らせてもらう。

さてこれから女体山へ向かおうかね。
新緑に包まれた山道を歩む。
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幸いまだ今日は、あの爬虫類には出会っていない。
そのかわり、手足の生えたやつがガサガサッとうごめいてそのたびに
ハリーコールが発動しそうになりました。

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ジャネーの法則の通り、一度通った道は気分的に楽です。
今回もラジオがお供なんですが、聴いている番組は俳句・・・
ほんわかした内容なんで気が楽になる。

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でもやっぱり最後のへんろ転がしはキツいね。
汗が吹き出し、足がヨレてくる。
もう少し体重を減らさなきゃならんなあ。

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路端の木に吊るされたメッセージが元気をくれますよ。
「結願」の文字に元気付けられ艱難辛苦の上、頂上に着く。
おお、眺望絶佳
風も気持ちがいい。今の時期の山登りって最高やね。
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スマホを見たら電波が三人立っていたのであちこちにメールを送る。
facebookにも。
投稿に書き込み、いいね!してくれた皆さん、ありがとうございました。
とても励みになりました。

登ったら今度は降らなくてはいけない。
急な階段を降りるのは膝によくないなあ。
これが雨の日だったら滑ってもっと危なかったでしょうね。

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奥ノ院に立ち寄る際、倒木の下をくぐったら「バキ」という音がして
黄色い旗が折れた・・・・
こここれは何か意味があるのだろうか?
3週目の結願を前にして、次の旗を買え、ということか
それともヒッチハイクはやめよ、というお大師様のお告げなんでしょうか???
これについての諸氏の意見を求む。

かすかに線香の香りが下界から漂ってきました。
ゴールまでもうすぐです。

1550
第88番札所 大窪寺着
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歩き遍路2周目、通算3周目終了です。
ここでも、結願したぞ~!という感慨は湧いてこない。
なぜか?
なぜなんでしょうね。

自分にとっては、まだ通過点なのかもしれません。
納経所では、結願証書を求める人で長い列が出来ている。
わしも書いてもらったことがあるので、このくらいの長さは待とう。

門前の巡拝洋品店「飛猿閣」に立ち寄る。
ここで御影を額装してもらったのです。
自分の両親にあげたので、今度は自分の分が欲しいなあ・・・と思うのです。
お店のお婆さんとしばらく喋る。
わしの描いた札所の絵を貰ってもらえました。


しばらく門前の店をひやかし、八十場庵で、生醤油うどんを食べる。
夕食前なんですが、ここでうどんを食べたかったんっす。
すごいコシがあってうまかった。
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ここの親父さんは、○ん○く卵黄のCMでよく出ている。

本日のお宿、「八十窪」に落ち着く。
食事の前にお風呂に入り、洗濯をして落ち着く。まだ夕食には1時間ある。
貰ったお酒を手に取り、ちょっと呑んでみよう。

ぐびぐび・・・

日本酒って、こんなに美味しかったっけ?
体中の細胞にプチプチと染み込んでいくような感じがして、気持ちいいなああああ。
きっと汗をかいて山登りして消耗している身体が欲しているのでしょうね。
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カップ一杯の酒で、すっかり出来上がってしまいました。

1800夕食の声がかかる。
いい気分で食堂に下り、八十窪名物のお赤飯をいただく。
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今日の同宿はカナダからの男性、お刀自様1人、オジサン3人、それにわしの6人です。
カナダの男性のお相手を皆ブロークンな英語で対応している。
彼は英語で詳しく書かれた八十八か所巡りガイドブックを持っていました。

食前に飲んだお酒とお赤飯、それにお遍路同士の語らいに酔ったわしは
ヨロヨロと部屋まで戻り、そのまま1930に寝込んでしまいました。


4月26日(日)
朝早く起きてしまったので、
ちょっくら大窪寺境内に散歩に行く。
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大師堂の藤棚は見事で、花も今盛りです。
クマバチの羽音がぶんぶんとしている下でベンチに座り
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藤の香りをしばし楽しむ。
朝食は0600から。
早立ちのお遍路さんにはありがたい時間ですね。
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食後は
オジサン2人・お刀自様・カナダ人はお宿の人がJR志度駅まで送迎し、
オジサン1人は歩いて1番まで打戻り、
わしはコミュニテイバスで高速志度バスターミナルまで行く・・・

バスは大窪寺1000発なので、時間はたっぷりある。
しばらく境内でスケッチを楽しむ。
お香の香り、鶯の鳴き声、お遍路さんの持鈴の音が聞こえてくる。
ゆったりした時間を楽しむことができました。

朝も早くから八十場庵が開店していて、うどんを食べたくなり
「すいません、うどん食べられますか?」
「できますよ」
「おおっ では打ち込みうどんをば・・・」
「打ち込み一丁!」
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前は、道路向かい側の店で食べたのですが、味が違う。
こちらは、豚汁にうどんを入れたような感じです。
個人的にはこちらの方が好きです。

1000バスに乗り込む。
運転手さんが乗り込んできたお遍路さんたちに、
それぞれどこで降ろしてもらいたのか聞いてくれる。
さすがコミュニテイバスやね。
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わしの後ろに座っていたお刀自様の二人、親子だそうですが
8年間かけて二人で廻ってきたそうです。
仙台の人で、途中震災のため中断したそうです。

このあと、一番へ戻り、そこから高野山に行くそうなんですが
高野山の宿坊が今、満杯なのを知らなかったらしく、
南海沿線に住むわしとしては
大阪市内に宿を取り、南海高野線での日帰り参拝をお勧めしておきました。

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バスは高速志度バス停入り口で停車してくれました。
ありがとう!

1132
ちょっと遅れて1145バスが来て
今回の旅は終了しました。

次は4周目が待っています。
今度はどうやって廻ろうかな?通夜堂、野宿・・・スケッチブック持って
思いは膨らみます。

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三順目の結願

おやっさん、
 結願おめでとうございます。
 三順目の「ゆとり」を感じる道中記でした。
 
 「黄色い旗」ボキッの結論は次回の通夜堂・野宿?遍路のあとお大師っさんのお告げがあるのでは???
 その節には48~49番遍路道沿いの善根宿もお忘れなく!

No title

う~~~む。すべての事象がお大師様のお告げと関連づけるのは強引なんですが、次回に起きる出来事を待つことにします。
松山市内遍路橋たもとの善根宿をあてにしております。
庭かガレージにテントを張ったら面白いですねええええええ!
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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