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区切り歩き遍路2周目 第3回 20番~21番

区切り歩き遍路2周目
第3回 20番~21番

前回、台風の接近で中止したお鶴、太龍の遍路ころがしを
歩いてきました。

しかしですな、この日は3連休だというのに
梅雨前線が西日本に張り出してきて徳島県は連日雨・・・・
しかし迷っている暇はない。

いつものことなんですが
区切り遍路に出発する時は
「なんか億劫やなあ」
「行くのやめよかなあ」
なんていう気持ちが一瞬よぎる。
でも歩いていると「お遍路ハイ」状態に陥り、
帰りの時には、もう次の予定に思いを馳せている。

四国病やあああああ


10月31日(金)
いつもの南海なんば駅高速バスステーションに行く。
エレベーターを降りたら、目の前に魔女が二人いる。

「?????」

ああ、ハロウィンか。

相変わらず宗教観の節操のなさやね。
ハロウィンは、キリスト教の行事ではなく、ケルト人の土俗信仰なんで
アメリカでは禁止する所もあるそうな。

宗教観に関して寛容なのは四国霊場も同じか・・・・

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今夜のお宿は
東横イン徳島です。
「お遍路さん接待プラン」を使う。今度は抜かりなくネットではなく、
直接ホテルに予約を入れたので素泊まり4500円です。
フロントで何かお遍路さんの証明を提示、というのが条件なので
金襴の杖袋を手に持って行ったら、フロントのあんちゃんが
「あの、何か白衣・納経帳とか・・・」
(ん?杖袋ではダメなの?一目瞭然なのになあ)
【白衣・納経帳等の提示】といったマニュアル主義の賜物なんかな?
菅笠をくくりつけたリュックをドンとフロントに置いたら
「あ、は、はい。結構です」
納得してくれましたがな。
わしの容貌がお遍路さんらしくなかったのかな?
まあいいや。
夜通し雨が窓を叩いていました。

11月1日(日)
天気は雨模様です。でも、傘をさすほどでもない。幸先いいよ。
ホテルの朝食は0700からなので、バスに間に合わない。
用意のお握りで朝食を済ます。

さて今朝は徳島駅前バス停から、
0710発の勝浦行きに乗る。

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土曜の早朝なので、乗客はわしとご婦人の2人です。
ここから鶴林寺登山口の「生名(いくな)」まで行く。

馴染みのない土地の、馴染みのない停留所名をチェックしつつ約1時間、
相変わらず車窓を雨がたたいている。
(こりゃ、雨の山登りやなあ)

山間部に入ると、
次第に見慣れた道路が見えてくる。自分が歩いた道だ。
雨着を着たお遍路さんたちが歩いているよ。
(すまんのう・・・頑張って歩いておくれ)

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0808生名バス停着
鶴林寺登山口専用のバス停です。
車内のアナウンスでもそう言っていたもんね。

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眼下の小川では鴨がネギしょって泳いでいる・・・
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目指すお山は厚い雲に覆われています。
きっと雨が降っているんやろうなあ。
悩んでいてもしょうがないやん!行こう!

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間違いやすい道には親切にこんな看板が建っています。
少なからず道を間違える人もいるんでしょうね。

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空からは雨がポツポツと落ちてくる。
沿道のミカンの木には、色づいたミカンが重そうについている。
お接待木ではないので、勝手に取っては不偸盗戒に触れる。
で、地面に落ちている奴を拾って食べてみた。
店で売っているものほど甘くはないが、新鮮な酸味が野趣を感じる。

次第に雨足が強くなってきたような気がするので
途中の茅葺休憩所でポンチョを引っ張り出して着る。
前回はここは外から見ただけで通り過ぎたんですが、
中に入ってみると、ここはお通夜できそうな所ですね。
下界の眺望も抜群です。雨雲がいい雰囲気を出しています。
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そんなんで、しばらく時間を休息所で過ごしていたら
雨がやんでいる。
せっかく着たポンチョなんでそのまま着て山道を登っていたら
暑くなってきたので脱ぐことにしましたがな。
菅笠があるからいいか。
自分で柿渋を厚く塗った傘も防水効果を発揮してくれているよ。
昔の人の知恵はすごいね。

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誰もがここの階段かスロープか、どちらを登ろうか悩むみたいです。
この階段、自分の歩幅にピッタリ合っているので登りやすいが
今回はスロープを登ってみよう。
雨が降っていたら滑るので階段にしたかも。

水呑大師さまです。
力をつけるために手で掬って飲ませていただきます。
あ~、生き返る。
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昭和三十六年に記された碑文の文面です。
雨降っていないけども湿度が高く、それに気温も少し高めなので、
汗がダラダラ流れて困りものです。

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心配な蛇は、秋なので出会わないだろうと安心していましたが、
異様に大きなミミズが山ほどいて時々ドキッとさせられます。
七色に変化するような不思議なミミズです。
でもいきなり足元に現れるので困りものです。

山道を進むほどに階段・傾斜がキツくなってきまして
息も上がってきます。
やがて自動車の通る音が聞こえてきて
目的地が近づいてくるのを感じます。

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通夜堂跡
鶴林寺が昔お遍路さんたちのために建てた宿泊所跡です。
ここに泊まるところがあったら便利やろうなあ。
鶴林寺さん、再建してくれないやろうか。

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0927
そんなことを考えていたら、山門に到着しました。
山道3kmを1時間20分、まあこんなもんでしょうね。
結構休み休み歩いた。体力の低下を痛切に感じます。
体重減らさにゃ・・・。

本堂で視線を感じ、ふと奥を見ると
どこかで会ったような表情をしたお地蔵様がわしを見ておられる。
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2順目の歩き旅は、何故かお地蔵さまに目が行く。
ひょっとしてこのお地蔵さまたちから呼ばれたのかしらん。

境内には車遍路さんや歩き遍路さんたちがちらほら。
カナダから来たカップル遍路さんもいたよ。
汗ビッショリの若者が、納経所のドライヤーで白衣を乾かしていました。
白衣の背中に鶴林寺の鶴の印を押してもらうためです。

大師堂では檀家さんの法事があるのか、
黒服を着た人たちがたくさん集まっていました。

相変わらず雨は降ってこない。
ありがたや。お大師さまとお地蔵さまのご利益です。

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「気をつけて降りなさいよ」
丁石のお地蔵さまが語りかけてくれます。

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ここの下りも急で膝が笑うのですが、
部分的にこういった作りになっていて安全に降りることができます。

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下界に近づくと雲の中に入り、幻想的な雰囲気になります。
この写真、年賀状に使えるかな?

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1031
急な階段を下りきったところで集落に入る。
目の前の太龍寺のある山は、やはり雲に覆われている。
ご利益を信じて雨が降らない事を信じます。

ここの廃校は頼めば宿泊させてもらえるそうですが、
どこかわからないまま通りすぎてしまいました。
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家の庭先を通るような道の脇には立派な地蔵堂がある。
管理が行き届いていて、大切にされている様子が良くわかります。

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道路沿いにある休息所には、地元で採れたみかんのお接待がある。
箱に書かれた「くまもと」がご愛嬌です。
3ついただきました。
疲れている時の酸味というのはいいですね。
リフレッシュできるような気がします。

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那賀川は、ダムの放流中だそうで、
洪水後のような勢いで緑色の水が流れています。
この川の色を見ると子供の頃の洪水の思い出が蘇り、落ち着かなくなります。
橋を渡りきったところで自転車に乗った地元の女子中学生に
挨拶される。部活に行くのかな?
若い子にされると元気をもらえるねえ。
こんな山奥から学校に通うのは大変やなあ。

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峠にはお大師さまとお地蔵さまがおられる。
これまで幾多の旅人を見守ってこられてきたのだろうか。

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山道の入口に太龍寺までの道が示されている。
実は、最近ネットの動画で、
古くからの遍路道の「かも道」というのがある事を知った。
お大師さまも修行のために通った道だそうで、真念遍路指南にも
この道のことが記されていたそうな。
行きたい、と思ったが、帰りのバスの時間を考え、
次回に回しました。
今度はもう少し時間的余裕を持って計画します。

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太龍寺への道は、最初はなだらかな坂を徐々に登っていくのですが、
後半のクライマックスは心が折れそうな階段が
延々と続きます。
あまりに段差がキツくて、十段登っては休み休み
息を切らせて登りました。
鶴林寺を超えて来ただけにこの階段には泣かされます。

幸いなのは雨が降ってこないこと。

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自分の思っていた予定よりも、かなり遅れて太龍寺到着
疲れてはいたけども、霧に覆われた「西の高野」は雰囲気満点です。
厳かな空気が境内を中心として山全体を覆っています。

本堂・大師堂への長い階段を登りきったとき、
目の前にシマヘビがいた!
「キャ~~~~!」
と叫ぶかと思ったら、案外冷静に蛇君を見つめることができた。
「蛇よ、もう寒いよ。冬眠しないのかい?」
寒いので動きが鈍い。

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大師堂の裏手には奥殿がありました。
高野山奥の院を模倣し拝殿、奥殿方式で配立されているそうな。
ここは高野山のような撮影禁止区域ではなく、
お大師さまに撮影の許可を頂いて撮りました。
納経所を出たところで、鶴林寺にいたカナダ人のカップルと
若者もやってきたようです。
彼は今日は麓の坂本屋で宿泊するそうです。

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今回はここからロープウエイで下界まで降りて
そこから徳島行きのバスで帰ります。
ロープウエイの外は一面の雲で、大師像も見えず、
美人のガイドさんが見えるのみ。
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麓のロープウエイ駅から500mくらい先に
「和喰東(わじきひがし)」バス停があり、そこから徳島行きに乗ります。
1400発車で、まだ30分くらいあるので
近くの小洒落た食堂に入り、
名物の「ステーキカレー」を頂きました。
これ、とっても美味しいんですが
やはりステーキとカレーは別々に食べたほうがいいなあ・・・と
勝手な感想を持ちました。
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和喰東から徳島駅前まで1時間40分くらい、1150円でした。
いつもの「ルートイン徳島」11階にある「びざんの湯」で
疲れを癒し、そのあと駅前の居酒屋で「骨付き鶏」をビールでいただき
1900発難波行きのバスで帰りました。

今回は雨の予報にも関わらず、
行動中は全くと言っていいほど雨に会いませんでした。
お大師さまとお地蔵さまに重ねて感謝です。

次回は室戸岬~高知市内の旅を計画しています。
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No title

おやっさん、
鶴林寺から大龍寺への遍路旅、楽しく読ませていただきました。
マイペースの歩きと違ってバス・列車の時刻表との格闘もあり、苦労されながらお楽しみのご様子、ちょっと羨ましく思います。
生名の鴨もネギ背負って達者なんですね(笑)。

次回の室戸から高知では、神峯寺辺りから南国までの太平洋観覧デッキ列車に是非乗車して下さい。
やなせたかしさんの漫画ラッピング列車が人気です。

No title

土佐くろしお鉄道に乗るのを楽しみにしていたんですよ。
海の見える風景を列車で旅をする・・・早く行きたい。

列車はダイヤと駅が正確にわかるけれども
バスは不定期な部分もあり、
しかしそれがまた旅の醍醐味なんですよねええええ。

小僧様も是非列車遍路をされてください。

No title

「土佐くろしお鉄道」すでに織り込み済みのようで、
さすが~~~~
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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