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お父さんの柔道日記(弐段の修行)

柔道ネタです。

36歳で柔道を始めて、38歳で初段を頂戴し、48歳で弐段を修得しました。
その間、いろいろ楽しいことも嫌なこともあったんですが、
一番苦しかったのは弐段修得までの道のりでした。
年齢的に格闘技をガチンコでやれる期間が限られていたので、ある意味自分の限界に挑む修行といっていいでしょう。

mixiの日記にその思いをつづり、愚痴を聞いてもらい、励ましてももらえました。
友人のみんなに感謝!感激です。
お見苦しい内容なんですが、そのときそのときの気持ちを正直に再現しました。


【2007年2月】

今日は柔道のローカル大会があって、観に行くと審判せんといかんので、行かんつもりやったんですが、
前日師範から、「明日、来れる?」と言われたので、「は、はい。」

汗をかきつつ団体戦、個人戦をジャッジしてきました。
試合の合間に、師範が会議室に私を呼ぶので、嫌な予感がチラッとした。
「おやっさんさん、今度の理事会で、あなたを市の柔道連盟の理事に推薦しようと考えているんだが、いかに?」
∑( ̄□ ̄;∑( ̄□ ̄;∑( ̄□ ̄;∑( ̄□ ̄;
「ヴぇ?なななんで、私めを?私にはそんな資格ないと思うのですが・・・?」
「いや、今まで長年の少年柔道の指導とか、審判の実績からです。どう?これからも、頼みますよ。」
38歳から柔道始めて試合にも数回しか出ていないインチキ柔道家の私からすると、辞退するのが妥当だし、
辞退したい。

でも、ずっと娘や息子が御世話になっていた師範からお願いされると、嫌とは言えない。それに私のことを
評価していてくれると考えると、無下に断ることはできない。それに柔道に関わっていられるのが楽しいのです。
師範は理事長をされているんで、少しでも師範のお役に立つことができれば・・・とも考えました。
嫌なこともあるけども、私の人生の中で柔道はいつのまにか重要な部分を占めている。

そんないろんな事が頭の中を高速で駆け巡った後に、
「わかりました、謹んでお引き受けいたします。」
と答えました。

まあ、これが私の人生やね。



【2007年5月】

朝は前向きの思考が出来る・・というので日記とかはなるべく朝書くようにしている。

で 、

前向きに行こう!企画発動

柔道昇段審査を受けることにしました。
なぜって?
柔道連盟の仕事が着々と増えてくるに従い、連盟の末席を汚しててはいるものの、
「初段」の肩書きは、ちょっと自分でも納得いかなくなってきた。

気力体力、これからどんどん落ちてくるやろうねえ。
今ここで踏んばらねば、後がなくなる。

自分を追い込むために、理事長の先生に「実は今度の昇段審査に挑戦したいと考えております。」
「おお、頑張ってください!」
これでもう逃げられない。

京都府の弐段は、6人抜きです。一番心配なのはスタミナ。
ここ一週間、走り込みを続け、スタミナ面の増強を図っている。7月8日なんで、それまで体力を
ピークに持って行きたいと考えております。

ここでカミングアウトしたのも、自分から逃げないようにするためです。
年寄りの冷や水かもしれんけども、温かく見守ってくだされや。(´д`;


【2007年7月】

昨日は当直で、稽古が出来なかった分、色々考えていた。何故、昇段審査を受けるのか?何のため
に受けるのか?

さて当日、弐段受けは4人だったので、審査方法は6人掛けの抜き試合となった。∑( ̄□ ̄;アウアウ
相手は初段合格者の6人で、こいつらをブッ倒せばいいのだが、初段受かって意気が上がる
伸び盛りの若者たち。中学生・高校生・保安庁の学生・自衛官もいる。

弐段受け4人の内訳は、高校生×2(娘の同級生)、高専生×1、46のオッサン×1・・・
高校生の一人は、結構強い奴で、肩車で全部ブン投げて、6人抜き達成!
もう一人は5人目でスタミナ切れ・・・
高専生は、内股で6人抜き達成!
さて、46歳のオサーンは・・これしかないという技の巴投げで強引に4人まで抜いた。
ここまでで、結構息が上がってきた。5人目、やる気満々の高校生で、ガンガン来る。
(おいおい、ちっとは手加減しろよ)と、よこしまな考えが頭をよぎったのがいけなかった。
バランスを崩して同体で倒れたところに強引に押さえ込みに入られた。(こんなの、返してく
れるわ!)と思ったら、か、身体が動かん・・オーバーヒートを起こしていたんですなああああ。

轟沈・・・・(´д`;

お話にもならんなあ・・・・
気力があっても、体力が足りん。
もっと修行せねば、と思うが・・・しかしここらが年齢のピークか?
よく、「自分の限界を設けるな」という人は、実際にやってみたことあるんかなあ?柔連の会長は、
この失敗を次に活かせ、と言うが、もう次はない、と思う。

審判だの柔連の理事だのとおだて上げられていい気になっていた自分を見つめなおすチャンスかもしれん。
何のために自分は柔道やっているのか、ちょっと考えてしまいました。




【その翌日】

今日は柔道教室の稽古の日だったんですが、
柔道衣を持たずに先生のところに行って、先日の不甲斐なさをお詫びに行きました。
その際に、柔連の理事の辞退と、審判の返上をお願いしてきました。

これからも純粋に柔道を楽しんで続けるためです。

先生は嫌そうにしていましたが、これだけは譲れないんです。
このまま審判続けていたら柔道の試合を観て楽しむ事ができず、試合の日が近づく事を苦痛に感じてくるからです。

柔道を嫌になりたくない!

大雨が降る中、道場に集まってきている子供たちには悪いと思いながら、今日は稽古をサボりました。

すいません、近日中に必ず立ち直ります。



【2007年9月】

今日は隣の市で昇段審査があったんで、二度目の挑戦をしてきた。今回は柔道教室のお母さん生徒も一級を取りに行く。
息子の部の仲間が一級、初段を取りに行く関係で、息子も応援に来ている。こここれはイカン。

今日は高校生が多いような気がする。
一級受けは9人、初段受けは10人、弐段受けは、オッサン一人。ということは、6人掛けだよ。(´д`;
ちなみに女性は一級受け一人、初段受けは中学生2人。

一級、初段、再審査がサクサクすすみ、いよいよ弐段
本日の合格者6人がワシの前に並ぶ。・・・見ると
デカい高校生ばっかしや(゚д゚;お、柔整の学生もいるぞ。
こいつらをみんなブン投げるのは大変だなあああああ
一人目は柔整の学生で、親の敵みたいな勢いで向かってくる。
おい、俺は君に何かしたんか・・・?とボヤきたくなるくらいムキになってガスガス蹴ってくる。
おまけにパチキも飛んできた。一瞬気が遠くなった。見ると、鼻血がタラタラ~ッとでてきた。
テイッシュをつめたがなかなか止まらん・・。
鼻血のせいにするのは本意ではないが、なんか腰に力が入らなくなってきた。



そんなんで、一人目でダウン


∑( ̄□ ̄;∑( ̄□ ̄;∑( ̄□ ̄;




( ̄д ̄;



ああ、またあかんかった。
息子の前で無様に負けちまった・・・。

どうしようか・・・・。


京都府柔道連盟のお偉いさんからも
「全然あかん」と言われた。
「柔道する体が出来ていない」とも言われた。
あ~、そうですか。
あんたらは若い頃から柔道しているから
年取って始めた者の気持ちがわからんやろうね。
と一瞬思った。
自分なりに毎日走りこんでトレーニングしてたんやけどなあ。
こんなこと言われると柔道やる気がうせてしまう。

理事やって、審判やって、トレーニングやって修行をしても
まだまだダメだそうだ。

鯖街道でも柔道でも仕事でも自分のしてきたことが受け入れられない。なんかもう疲れてしまいました。




【2008年5月】

一年前の雪辱を晴らしたとですばい!
5人目で力尽きたときや、鼻血流血で敗れたとき・・・

遂に

柔道弐段に合格しましたとですばい。
6人抜き達成

正直柔道やめようかと思ったときもありました。
でも、柔道好きやし、子供の頃からずっとやりたかった柔道やし
やっぱしやめんでよかった。
こんな嬉しいことはない。

京都府柔道連盟の規定では、弐段受けは
初段を6人抜きなんですが、
元気一杯中学生高校生専門学校生大学生高専生・・お、自衛官も居る
今年もあかんかなあ~、と内心憂鬱でした。
必殺技「剛力返し」も通じそうにない。

自然と力が入ってガチガチやったんやろね。
理事長先生の「力が入っている!力抜け!」割鐘のような声が耳に入った。
そう、力抜かにゃ・・・
相手に合わせて足を出したら簡単に転がってくれた。
そこをすかさず押さえ込み
お、今日は調子いいぞ!

大学生君には、うつ伏せになったので馬乗りになり、裸絞め狙い
(おい、まいったしてくれ。絞めてもいいのか?)
(・・・・・・・・・・!)
「お。よし、ぢゃ絞めよう」キュキュッ
バンバン!
「一本!」

なんか全部寝技でしとめることできた。
でもだんだん息があがってくる。
握力もなくなってきた。

最後はチョーシに乗って巴投げかけたら失敗して押さえ込まれてしまった。「バカモン!はずせ!」柔連の
先生方の怒声が飛び交う。
最後の気力を振り絞り、帯を持って持ち上げたら相手と上下が入れ替わったので横四方に固める。
死んでもはずすもんか・・・・・
「一本!」



うおおっ!






感激して涙・・・どころではない。
放心状態
たたみにひっくり返ってしまった。

手が震えて赤帯が解けない
続いて3段受け(10人抜き)の相手をしなければならんので
ヨタヨタとまた試合場に戻って、相手をする。
もちろん、派手に投げられてきました。

みんな合格おめでとう。
柔道教室の父兄のお母さんも初段合格しました。



明日からは弐段の修行が始まる。
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おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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