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突撃車遍路第2回 2日目 24番最御崎寺~32番禅師峯寺

24番最御崎寺~32番禅師峯寺

突撃車遍路第2回 2日目 24番最御崎寺~32番禅師峯寺

5月29日(木)
「今日は6時半から朝食、7時に出発します」
時間を守って行動するのは、
「わしに怒られるから」でいいんです。
でなければこんなに短時間で廻ることはできない。
わしには今しか時間がないのです。それに入梅前に多く廻らねば。

先日お参りしておいた薬王寺に朝イチで行き、納経してもらう。
「なんで昨日のうちに納経してもらわなんだんや」
「納経所の時間は朝7時から夕方5時までなの!昨日説明したやろ!」
「年寄りをおこったら、あかん」
(う~~~~~~~~)

大体自分の事を「年寄りやから」と言い始めると
限りなく堕落していく気がする。
そう言う人は年寄り扱いすると怒る。
しかし肝心なときには年寄りやからと甘える。

ほら、周りを見なさい。
あなたよりも年上の人達が達者で歩いていますよ。

右は山、左は海の道を淡々と進む。
歩次のいているときとは大違いの早さです。
「徳島の発心の道場を終わり、今日から修行の道場に・・・・」
(ああ、聞いていないな。」

「ここが番外札所の鯖大師や。有名なところなんで寄っていこう」
「いらん!それより早く次のお寺に行かなあかん」
(ほほ~、やる気満々ですな)

「ほら、先に大きな青年大師像が見える」
「どえらな大きさやなあ。汚れたらどうするんや」
「あそこは拝観料がいるが、見るか?」
「金取るならいかん!」

「ここは御厨洞といって、空海の名の元になったところ」
「あ、あすこかあ。岩穴がある」
「余計なところには行かないんやったね。先行くよ」
「あ、あ・・・」

知るもんか!

24番札所 最御崎寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/24hotsumisakiji/index.html
kh2-11.jpg
「この近くに室戸岬灯台があるんやが・・」
「歩かならんやったら、いかん!」

昨日のエンジンの事が気になり、最御崎寺までの登り道がちょっと不安です。
それに今日は金剛頂寺、神峯寺などの山道があるよ。

25番札所 津照寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/25shinshoji/index.html
kh2-12.jpg
「あの階段を登ってもらおうじゃないの」
「うええええ~」
「ここ津照寺は、山内一豊公が室戸の沖で暴風雨に遭ったとき、
現れた僧が船の楫を取って無事室津の港に入港する事が出来た。
僧は消え、津寺へ参詣してみると本尊地蔵菩薩の御体が濡れて・・・」

ああ、また聞いていないな。

26番札所 金剛頂寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/26kongochoji/index.html
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ここへ至る山道も狭く、車に出会いませんように。出会いませんように。
「ここの釜は『一粒万倍の釜』といってお大師様が炊いた米が一万倍に増え、
人々を飢えから救ったという釜です」
「そんなん増えるわけない」
「そういう伝説なの!いちいちケチをつけない!」

27番札所 神峯寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/27kounomineji/index.html
kh2-14.jpg
真っ縦といわれる急勾配の遍路道を車はあがる。
歩き遍路泣かせですが、車にも負担が大きい。
「あ、ほら、エンジンから煙がでている!」
「ええっ!どれどれ?」
「ほら、左のボンネットから・・」
「?」
「もくもくと・・・」
「も、もしかしてこれ?」
「そうや。こんなに出ている」
「これは木漏れ日がフロントグラスに映っているんやないか!」
「煙に見える・・・」
「ほら、車停めると煙が止まり、動くとほら、煙も動くやろ」
「ほんでも煙が・・・」
「もう一回やってみようか!ほら、これは木漏れ日や!」

はああああああああああああ、婆さんの勘違いか。
でもエンジンちゃんが無事でよかった。
本当にこのエンジンは当たりです。頑丈そのもの。
きちんと日頃から整備しています。

28番札所 大日寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/28dainichiji/index.html
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ここの奥の院はごく近くにあり、しかも登り道ではない。
「奥の院に行くよ」
「どこやあ」
「すぐそこ!」
爪掘り薬師堂が、新しく建てられているよ。
「ここには土佐名水40選に選ばれた大師御加持水が湧いている。眼を洗いな」
「どこや、どれや、なにするんや」
「目の前に泉があるやろ。それで眼を洗うんや」
「どうやるんや」
「そこに柄杓があるやろ。それで水をすくうんや!」
「どうやって眼をあらうんや」
あうあう。

29番札所 国分寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/29kokubunji/index.html
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去年台風の真っ最中に参拝したときは本堂が修理中だった。
見事に屋根が葺きあがっているよ。綺麗ですね。
実はここの門前の遍路用品店「土佐扇屋商店」謹製の納め札と
柿渋塗りの傘を買いたかったんですよ。
店に入ると、オリジナルの杖やら珍しい遍路用品が溢れています。
「傘と納め札をください!」
「おや、歩き遍路さんかな?車遍路には見えんが・・」
「はははい、実は歩きをこの間終えて、今回は家内の母親連れて車遍路です」
「なるほど、そうだったんか」
「申し訳ないほど車は楽です」
「そうじゃろおおおおなあ」
まだわしには歩き遍路の匂いが微かに残っていたのか。

30番札所 善楽寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/30zenrakuji/index.html
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「高知市内の札所は平坦なところが多いやろ。善楽寺に着いたよ」
「ここは登り道があるんかいなあ」
「目の前に本堂が見えるやろう!ここが山道に見えるか?」
「そんなもん見とらんもん」
「何も見ても考えてもおらんの?」
「しらん」
(ええい、次の竹林寺の階段を上がってもらうぞ!)

31番札所 竹林寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/31chikurinji/index.html
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五台山は標高145mの小高い山の上にある。
ここの階段は八十八箇所の中でも特に美しいと思う。
さあ、この階段を堪能してもらおう。

32番札所 禅師峰寺
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/32zenjibuji/index.html
kh2-19.jpg
順調に行けば1630に着くことができる。
ここで今日は終わりにしよう。
おや?カーナビの示すとおり走ったら、
寺のある山のトンネルを越えてしまった。
カーナビも時として融通の利かない案内をするなあ。
このおかげで1640に禅師峰寺に着く。
仕方ない。非常手段で、先に納経所に行くことにする。
「婆ちゃん、先に納経所に行って貰っておくことにするよ」
「え?お経をあげな納経所に行ったらあかん」
「今からでは間に合わんやろ。緊急措置や。あとでゆっくりお勤めしたらいい」
「そうかあ」
「納経所はこっちやで」
「えっこら、おっこら・・」
先に納経所に行き、御朱印を貰い本堂でお勤めしていたら
婆ちゃんが上がって来た。
「おや?納経所に行った?」
「いっとらん」
「なんでや!先に行っておけと言ったやろう!時間がないよ!」
(あ~あ、人の言うこと聞いているんかいなあ。)

本堂、大師堂でお勤めしてから駐車場に戻り、婆ちゃんを待つことにする。
しかし、いつまで待っても来ない。
もももしかしたら・・・
そう思っていたらお寺の軽ワゴンがわしのところに来た。
婆ちゃんが乗っている。
どうやら迷子になったようだ。
それにまだお勤めも納経もできていないようだ。

ご親切なお寺の人が納経所までそのまま車で送ってくれて
連れて帰ってきてくれた。

お寺の人にはいつくばって謝りましたがな。
「娘の婿さんや」
(なに悠長なことを・・・)

わしはそのとき最高に不機嫌な顔をしていました。
ホテルに向かう車中
「納経所とはっきり大きな看板に書いてあったでしょ?見ていた?」
「しらん」
「目の前にあったでしょ?」
「あちこちまわったけど、わからんようになってお寺の人にきいた。はははは!」

「何がおかしいの?」

「・・・」
「まず、謝るのがさきじゃない?」

「・・・・すいませんでした!」
(近頃の年寄りはなっていないな)



あ~あ、また怒っちまった。
この先どうなるんやろう。

つづく



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禅師峰寺まで

2日目も
ドライバー兼お先達さん兼観光ガイド、いろいろあって大変でしたね。
でも、羨ましくなるような孝行旅です。

エンジンのこと、「木漏れ日」でよかったです!

No title

一番大変な業務は「介護」ですがな。
でも要介護者では決してないと思うのですが・・・・
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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