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お遍路さん(その41)打戻り 地蔵寺~霊山寺

打戻り 地蔵寺~霊山寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 10・11日目 地蔵寺~霊山寺

5月5日(月)
さていよいよ1年間に渡った区切り遍路の最終日ですがな。
心して歩こうと思う。
安楽寺宿坊の朝は、お勤めもなく食事時間もきっちりと指定されていないので
0630の食事開始時間に食べに行く。
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ひとりで食前のお言葉を唱える。
「一滴の水にも大地の恵みを感じ、一粒の米にも万人の労苦を想い、
ありがたくいただきます」
この言葉もあちこちで細部は異なるが、唱える心は同じです。

0715宿坊発
今朝は目一杯遅く出かけました。
なぜって・・・今日も14kmくらいしか歩かないし、
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それに玄関は荷物の多い小規模団体さんでごった返していたから。
「○○教会」で、多分お不動様の教会やろうね。
昨夜のお勤めで、お不動様の真言を流暢に唱えていたからなあ。
かなりキッツい団体のようです。
昨夜も大部屋の前で信者さんのひとりが床に頭つけた土下座状態で
指導者(お刀自様)にお説教されていました。それも30分以上も(((((( ;゚Д゚)))))
この団体とは関わらないようにしよう・・・。

やはり逆打ちは難しいなあ、と感じた日でした。
6番安楽寺から5番地蔵寺まで逆に行くのですが
路の分岐点では、どっちの方向に行ったらいいのか判らなくなる。
テキトーに行ったら標識がなくなってしまう。
まあいいや。1番の方向に行けば・・・・

わしのスマホにはナビのアプリを入れているので、
お遍路地図と照らし合わせていけば間違いがないはず。
ここで大失敗!磁石をもっていないので方位がわからん・・・
今日は生憎太陽が出ていないので天測ができない。
その結果、東西を逆に捉えてしまった。

国道かな?バイパスかな?大きな道を延々進んでいくと
「安楽寺はこちら」という標識に当たった。あれ?
どこかで逆行したみたいだ。
この時点で4km・・・往復8km無駄になった。
まあいいや。時間はたっぷりある。
足の調子もいい。どこまでも歩こう。

こんどこそ5番地蔵寺への正しい路を歩んでいくと、
1100 
おお、うどん屋があった。それに開店している。
名物「ゲソ天」の店だそうです。「さざなみUdon徳島店」
躊躇なく入る。
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さっそくゲソ天を取る。うどんには色々入っているよ。うまそう。
これはうまいうどん屋さんです。ゲソ天も食べ応え満点でお腹いっぱいになりまっした。
家内にメールで
「うどんおいしいよ!」
「おいしそう」
「今度一緒に徳島に食べに行こう!」
「いや!」

1159地蔵寺
艱難辛苦(?)のうえ、地蔵寺に到着しました。
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子供の日だけあって、車遍路さんたちが多い。
観光バスの団体さんシーズンは過ぎたようです。
板野町の中を進むと、以前通りかかって気になっていた床屋さんがあった。
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「決意の丸坊主」の店です。菅直人もここで・・・
彼の爪跡が良きにつけ悪しきにつけ四国中に残っている。

金泉寺、極楽寺も遥拝だけで勘弁させていただきます。
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1429
坂東の町に入ると、わしのお目当て、
映画「バルトの楽園」のロケセットがある「バルトの庭」に着く。
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第一次大戦で青島守備のドイツ兵の捕虜収容所がここ坂東にあり、
所長松江中佐の強い意志により、地元の人とドイツ兵との交流が行われた地です。
高校の頃にこの物語を読み、いたく感銘を受けました。
それが映画化され、そのセットがある・・・!
でも先を急ぐので観られない!

そんな去年のジレンマを解消してきました。

道端の看板をじっと見つめていたら、職員らしき女性から挨拶され、
入り口まで親切に道案内をしてくれました。
きっと、看板を見つめていたわしの顔つきが真剣だったんでしょうね。

入り口の券売所で荷物を預かってくれました。
「重いですね~、本当に歩いて廻っているんですね」
「は、はははい。区切りですけどもね」

案内の人は当時の陸軍の軍服を着用している。
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階級章は・・・おお、中佐だ。
各セット内を丁寧に説明してくれているが、せっかちなわしは勝手に
あちこち観て回る。

酒保(売店)の建物に入ったら、わしの目が
展示してあるものに釘付けになった。
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第一次大戦時の日本軍、ドイツ軍の軍服が展示されている。
コスプレもしていいそうです。

それよりなにより壁に架けてある小銃
ドイツのKar98kと、日本の38式です。
「さ・さ・さわってもいいんですか?」
「どうぞ、どうぞ!」
(ヒャッホ~!)

槓桿(こうかん)をガチャガチャさせたり
立ち打ちの姿勢をとったり、捧げ銃(ささげつつ)や立て銃(たてつつ)
などの執銃動作をキビキビしていたので、わしの正体がバレてしまいました。
こうなったら最後まで。
サーベルもあったので刀礼動作もサービスしておきました。
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ここは先を急ぐお遍路さんが素通りしてしまうので
職員の人達はお遍路さん向けのお土産とか集客方法について
わしの意見をほしかったようです・・・・。

明日は鳴戸西ICの高速バス停から帰るので
ちょこっと場所の確認をば・・・
おお、こっちにもドイツさんの記念となる所がある。
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もともとの捕虜収容所の跡地とか、
ドイツ兵捕虜の慰霊碑がある。
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南無大師遍照金剛

1539 
一番札所 霊山寺
ついに一番までたどりつきました。
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想いは1年前の自分です。
お大師さまに導かれ
毎回夜行バスに乗って四国に来て寝不足で歩いたなあ。
夏の暑い日も台風の日も、雪の舞う冬の日も
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歩き遍路にこだわったこの道程は、わしの中で何かを変えてくれたのだろうか。
無事に巡ることのできたお礼をする。

霊山寺を後にして今夜のお宿はすぐそこなんですが、その前に
どうしても寄って行きたい所がありました。

それは坂東駅前のお好み焼き屋さん。
ここの大将に会いたかった。

去年のちょうど今頃、
お遍路を始める朝に板東駅に降り立ち、霊山寺に向かって歩いていると
店の中からおじさんが手招きしてくれて、
お茶とお菓子のお接待を受けました。

お遍路装束を着る前から、早速お接待を受け、
戸惑いながらも嬉しかった思い出がありました。

あの店はどこだっけな?と駅前に歩いていくと、
あったよ。
大将もいました!
相変わらずの笑顔にほっとします。
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結願の報告と、お接待のお礼をしました。
ここの店は、これからお遍路を始める人が板東駅で降りて
1番霊山寺へ向かう前の、いわば「前札所」でしょうね。
何人のお遍路さんがここで暖かいお接待を受けたのでしょうか。

しばらく大将とお話をしました。
歩いて廻った人は、歩く前よりオーラが0.1mm大きくなっているそうです。
ワシのオーラも0.1mm大きくなっているとか。
なんか嬉しい。
ビールのお接待ありがとうございました。
これからも、お元気でいてください。

1600
今夜のお宿「かどや椿荘」着
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ここはご夫婦が芸術家のお宿で
ご主人の書いた油絵、水彩画、水墨画、陶器
ご婦人の書いた書があちこちに展示してあり、眼福であります。
休憩室には美術書がたくさん置いてあるよ。
食後に見させていただこう。
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この夜は休憩室から借りてきた八十八箇所の写真集を見ながら
今までの旅の思い出に浸っていましたがな。


5月6日(火)
今日は純粋に帰るだけの日です。
朝食も7時にいただき、ゆっくり旅館を出る。
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バス停までの道筋にドイツ館があるんですが、
まだ朝早いので閉まっています。でも昨日ロケセットで堪能したので
心残りではない。

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併設されている売店は昔の収容所(Die Baracke)を使っている。
駐車場には、連休を使って車中泊の人達が朝食を作っているよ。

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鳴戸西IC高速バス停の建物も
なんかバラッケ風やね。面白い。
この日は特に高速も混雑せず神戸三宮まで進み、
そこで裏京都市行きのトランジットでしばらく過ごし
無事その日のうちに渋滞にも会わず帰りつきました。

さて次は
高野山へのお礼参りです。
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No title

 日曜日の遊びから帰ってみたらファイナルランの日記がUPされており、熟読!
 女房にも読ませました。
 ゲソ天うどんの件り、
 奥さんの「いや!」に大笑いしましたが、
 「イヤよ イヤよも イイの内」とか申しますので、次回は是非ご一緒にどうぞ。
 
 「バトルの楽園」、勉強しておきました。
 ♪歓喜の歌♪の国内初演奏の地なんんですね~~~~

 霊山寺前のお好み焼き屋さん、
 おやっさんにとって記念すべき第0番寺ですね!

 本当に素晴らしいお四国参りをされましたね~
 少しだけでもお役に立てて嬉しく思っています。

No title

家内も、婆ちゃん連れ車遍路であまりにもわしが消耗するのを見ていて、一緒に行くことを言い出してくれました。
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

しかし仕事があるのでいつ行くことが出来るのか・・・うにゃうにゃ。

まずは高野山から。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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