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お遍路さん(その40)打戻り 切幡寺~安楽寺

打戻り 切幡寺~安楽寺

歩き遍路讃岐の国 結願への道程 9日目 

5月4日(日)

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八栗寺ロープウエー乗り場で、草餅をくれた遍路先輩から
「大窪寺から切幡寺までは25kmあるよ!」
と言われ、しかし遍路地図には19.3kmある。
記載の間違いかなあ?と心配していたら、
八十窪の女将さんが「朝6時にここを出たら1番まで行けるよ」
なんですと?

やっぱり遍路地図に間違いはなかった。

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0615民宿発
今日もいいお天気です。
道程は、緩やかな歩きやすい降り道が続きます。
振り返ると、大窪寺が見える。
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さすがに感慨深い。
ここから遍路道にいったん入る。
竹林の静かな山道を歩く。タケノコは・・・でている。
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すれ違った大窪寺行の車が停まり、缶コーヒーのお接待をいただきました。
わしのことを結願者として見ていただいているのでしょうか。
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退屈を紛らわせてくれるのは、やはりラジオ。今日は香川放送です。
わしのお気に入りの番組の一つに、
「四国八十八カ所音の便り」があります。四国ならではの番組ですね。
今回は竹林寺です。札所を廻っている時は、景色を眼で見がちなんですが
札所札所には、音も確実に存在する。音の景色もいいなあ。

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そろそろ坂道も終わりに近づき、平地になってきた。
犬墓大師堂があり、ここから600m・・・どうしようかなあ。
行ってみたいが、やめておきます。
ああ、まだ自分の心には余裕がない。

山と山の間に平野部が見えてきた。高速道路の高架も見えてきました。
やった!四国の道がつながったぞ!
ただ本当に巡礼の道がつながるのは十番切幡寺に行ってから。
遍路標識も、大窪寺からの打戻り用のがきちんと貼ってあり、
迷う一ことなく進むことができます。ありがたや。
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道沿いの民家にはサクランボが鈴なり。
おいしそうやなああああああ
盗ったらいかん。下に落ちていないかなあ。
あったよ。甘い。

やがて

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1051切幡寺前に到着
これでわしの中では四国の巡礼路はつながりました。
門前のお土産屋さんにフラフラと入って行くと、わしの欲しいものが。
竹製の傘です。てっぺんの尖っていないやつで、これが欲しいなあ。
それヒ柿渋塗の傘もある。あれもほしいなあああああ。
もう一度歩いて廻る時があったら、あれ買おう。
おや、錫杖もあるよ。先達さんの持っている赤いやつではない。
ベテラン歩き遍路さんでこれ持っている人がいた。
納め札が赤札くらいになったら一度持ってみたいなあ。

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季節は5月、歩き遍路さんの姿も多い。
向かい側から来る
まっさらな白衣と杖をついたお遍路さんとすれ違うことが多くなった。
1年前のわしの姿です。
「こんにちは!」
「・・・・あ、こんにちは」
照れたように返事を返してくる。
たった1年で心の持ちようが変わってきているんですねえ。

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1年前に、初めて休憩させてもらったお接待所がある。
お遍路さんにとってはここは一回きりのことが多いが、
ここの人達にとっては、一生続く行為なんでしょうな。

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小豆洗い大師堂です。
ここの清水にも、眼病に効果ありの伝承が伝えられている。
ここも含ホウ酸泉かな?

法輪寺手前の道で、3人のお遍路さんと近所の人たちが空を見上げている。
なんだ?
わしも空を見上げたら五色の雲がかかっている。
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おお、瑞兆だ!
更に太陽を見たら、周りに虹の輪がかかっています。
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あとで調べてみたらこの現象は日暈(にちうん、ひがさ)」というそうです。
空中の氷晶の存在により、
太陽光線が回折、散乱してこういった現象が現れるそうです。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

わしの満願を祝ってくれる・・・わけではないが瑞兆とみて嬉しい。
そこにいた老人2人と御婦人1人の遍路さんたちのうち、
1人のご老人はアルピニストで、剣岳でブロッケン現象を見たそうな。

ちょっと立ち話をしましたが、
気の強そうなご婦人はわしが88番から1番までの打戻り、
という行為が理解できないようでした。
何度説明しても白分の知っている「逆うち」としか解釈してもらえませんでした。

これだけは実際に体験してみないとわからないやろうなあああああ、
と思いました。

1150法輪寺着
ちょうどいい時間なので、ここの門前でうどんを食べることにする。
名物の草餅も美味しそうなので、それも食べる。
ここの店はカーチャンのカーチャンを連れて車遍路に行った時に入り、
彼女のうどん嫌いが克服された霊験あらたかな店です。

店内には、お洒落な格好をしたお遍路さんの女性が二人います。
メイクを直すのに余念がない。
歩き遍路を始めたらしいんですが、あの恰好では焼山寺の山越えはできないだろうなあ、
と思いました。
この先お遍路をやめるか、実用的な格好に変えるか、どうでしょうね。

そういえぱ八十八ヶ所で一番収益が多いのは1番霊山寺で、
愛媛、讃岐の札所に至ると収益が少なくなってくるそうです。

何故か?

それは途中でくじけて帰る人が少なからずいるからだそうです。

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所々打戻り用の遍路標識がある。ありがたや。
でもこの意味を知らない初心遍路は「まぎらわしい!」と
思うんでしょうか。

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向こうから来た軽トラから、お接待が手渡されました。
ありがたや。

後ろから来た燃料やさんの軽トラから
「十楽寺まで行くんやけど、乗っていく?」
お接待に感謝し、丁寧にお断りする。

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熊谷寺、十楽寺は遥拝だけで勘弁していただく。


1422
本日のお宿、6番札所安楽寺宿坊着
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宿坊にお世話になる前に、
ご本尊とお大師さまにご挨拶をする。
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去年は気づきもしなかった杖立ての山頭火の句
「もりもり もりああがる 雲へあゆむ」
夏の室戸岬めぐりではこういった気分になったかなあ。

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夕食時、わしの卓には中国人(台湾か?)がいました。
日本語を理解できていないようで、
夕食前のお勤めや、夜のお勤めの案内を宿坊の人がしていましたが、
彼には通じていたか?そんなことの心配をしていました。

夜は安楽寺名物のお勤めをしっかりして、そのあともう一度お風呂をいただき
早めに休みました。
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No title

各地の民宿・旅籠・へんろ宿さんの
朝夕の食事の写真に生つばゴックン!
日帰り歩き遍路には羨ましい限りでした。

No title

素泊まり以外は、なるべく民宿の美味しい料理も紹介したいと思っていました。
この値段でこの内容?と驚くような豪華な食事も楽しみでした。
プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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