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霊験について

寺社を訪ねると、そこには

「霊験あらたかな」とか
「○○によく効く」
「御利益がある」
といった評判をよく聞きます。
これは、そのことを信じる、あるいは信じたい
民衆の気持ちが具現化されているのでしょう。

わしの私見ですが
奇跡、喜瑞といったものは、存在すると思います。
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形而上なる精神世界、地球・宇宙の力というものは確かに存在すると思うのですが
形而下では目に見えづらいものなので
人口に膾炙させるためには、
分りやすい表現を使わねばなりません。
仏像がそれにあたります。

お釈迦様は、
苦しみの多いこの世の中をいかに生きるための
哲学を説いたわけです。それが仏教です。
仏像を造って拝みなさいとか、
輪廻転生については説かれていません。

法華経に仏像を作って拝みなさいと書かれてあるのは
釈迦入滅後500年後に編纂されたお経だからです。
方便第二
 若人爲佛故 建立諸形像 刻彫成衆相 皆已成佛道
 或以七寶成 鍮鉐赤白銅 白鑞及鉛錫 鐵木及與泥
 或以膠漆布 嚴飾作佛像 如是諸人等 皆已成佛道

深遠な哲学だけでは
大衆には解りづらいですから、
目に見えるもの、解りやすい現象が必要となってくるのです。

地球は生き物ですから、
地球のエネルギーが噴出している「パワースポット」にいけば、
「気持ちいい」「元気になる」など、
その場のエネルギーの影響を受けます。
そういった場所に神社、寺が建立されていることが多い。
水はパワーの影響を受けやすいそうです。
ですから御霊水や、滝行など水に関連ある事柄が多いのです。
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人によって何も感じない人から、霊的パワーをビシビシ感じる人など
千差万別です。
また、本人の信仰のあるなしで感じる力は倍増したりします。

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わしは霊的なメッセージなどを感じる力はありません。
しかし、力のある人との出会いは結構あります。
家内の親戚にも居ます。
お遍路を続けていくうちに、そのときその場所で
出会うべき人達と出会い、力の顕現を見ます。
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さる札所では、力のある人と一緒に勤行すると、
必ず喜瑞をみることができます。
頭を上に引かれる感覚、鈴の音が聞こえる、灯明が燃えさかる等々・・・
またご本尊さまからのメッセージを媒介してくださる。
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独りでその場所に行っても何も感じないし、起こらない。
今のわしには媒介になる人が必要です。

最近いささか神仏からのメッセージを受け取れるかな?
という境地には至っていますが、まだまだですねええええ。

修行が進むと、より多くの喜瑞を感じられるようになるのでしょうか。
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おきらく遍路修行旅13巡目 44番大宝寺~53番圓明寺 令和2年4月3、4日

「新型コロナ感染拡大に伴う・・・」
がテレビでの合言葉となっており、世の中コロナで騒々しい。
自粛自粛と騒がしい。
確かに感染拡大を防ぐためには三密を守り不要不急の外出は避けるべきです。
だが、疫学的基礎知識のない人がテレビの表面的な報道内容を鵜呑みにして
素人がしたり顔でお説教をしてきます。

何が何でもダメ!・・・本当に?

ウイルスと細菌の違いを解っています?
大きさは?マスクでは防護できるのか?
自己を増殖させるシステムの違いについて知っているのかい?
ウイルスの標的細胞については?
PCRって何やるか知っています?

「心配」して郷里から母親が電話してきたので疫学の説明をしたら
「ああ、お前は理屈っぽい・・・」
と言われた。素人にそんな事を言われる筋合いはない。

ちょうど10年前、「トリインフルエンザ」で世間は大騒ぎした。
我々医療従事者は淡々と業務を遂行していたのですが
上官が大騒ぎして詳細な対策案について計画をつくれ、と命令して
社会的隔離の方法、連絡手順、健康管理チェックシート
患者の隔離エリアの設定、配食方法、導線の設定
日本の何処でもそんな計画を立てていないのに、自分の所だけ詳細に作った。

結局空振りに終わり、一安心だったが
その時の経験、知識の蓄積が無駄ではなかった。
今回のコロナ騒動で役立っています。

どうすればいいのか、今の段階で自分に出来ることはなにか?
冷静に判断できるようになりました。

わしが怖いのは集団ヒステリーが起きること
たとえば四国県外の車に嫌がらせしたり、排除しようとしはしないか。

今回の旅も四国の偉い遍路の方々から「四国には来ないで・・」
と後で言われた旅でした。

おっと、こんなことを書くと各方面のお偉いかたがたからの
「ムカツク!」「生意気だ!」「みんな非難しているよ」
炎上の嵐が吹きすさぶ。

剣呑、剣呑

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4月3日(金)
前日松山入りしていたので、
「松山駅前バス停」0650発久万高原行きバスに乗って
「久万中学校前バス停」に行く。
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運行時間が変更になっていて、以前よりも30分遅くなってしまいました。
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44番大宝寺参拝後、門前の「すごうさん」へ行く。
大宝寺の山号は「菅生山」なので、それに由来するのか?
と聞いてみたら、この辺の地名が「菅生」というので、
そこにあるお店で「菅生さん=すごうさん」だそうです。

ここで作っている「やいと饅頭」蓬の葉をたっぷりと皮に使い
程よい甘さの餡を包んで蒸し揚げる名物お菓子で
朝早く行くと、蒸しあがりをいただくことができる。
蓬の香りが鼻をくすぐり、餡の甘さが舌で広がり
「ああ・・・幸せ」なお菓子でした。

「おはようございます~!」
と元気よくお店に入っていくと、まだお目当ての饅頭はない。
「あ、まだできていないっすか?」
「いやあ、もう作るのやめたんですよ」
「ええっ!」

香りと甘さを楽しむ事ができる、
この饅頭、もう楽しむ事ができないのか。

1秒間だけ感傷に浸ったのち、
かねてより約束の絵を渡しました。
わしが描いた四国八十八箇所の絵を、ここの店に置いてくださるというので
A4版に印刷した絵を数枚持ってきたのです。

やいと饅頭の感傷に浸りながら道路を歩いて岩屋寺へ行く。
八丁坂越えは、最初の歩き以来していないなあ。
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道路沿いにある「旧遍路道」の看板に吸い寄せられながら歩む。
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途中の桜の花や、湧き水に心を潤されながら歩む。

朝、30分遅れて出発すると、30分遅れて到着する。
これは当たり前。
しかし歩みを速めると疲労も増して遍路歩きを楽しむ事ができない。
なるようになるさの気持ちでいこう。
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今日も久万高原のお接待所をやっている「カヨちゃん」が迎えにきてくれました。
45番岩屋寺の参拝を済ませて、お迎えの車に乗り込む。
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コロナの影響で、三密を避けるため車の窓は開け放つ。
ちょっと寒いが、それは仕方がない。
久万美術館下の物産館にある喫茶で、親子丼をご馳走になりました。
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食事を終えて並んである土産物を見てみたら、
子供用アンパンマンマスクが売ってありますよ!
早速孫娘たちの分を買いました。
後日送ったら大喜びされたそうで、ジジイカンゲキー。

このあと、「すごうさん」に寄ってしばし世間話
戸を開け放し、2m離れての会話
かよちゃんと女将さんの交わす、
地元の人しか知らない札所の生々しいお話を仕入れることができました。
かなり生々しい・・・・
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かよちゃんのお接待所に移動し、お菓子やらコーヒーをいただく。
寒いが戸は開放されています。
カヨちゃんは長年医療の最前線で活躍されていた方で
医学に関する知識と経験は半端ではない。
コロナについても、そこらへんの半可通よりも的確な知見を持っている。

ここから30分歩いて本日のお宿の「桃李庵」に行く。
今日も久万五郎さんはお元気です。

久万五郎さんはミリタリーマニアで、
わしが来るのを待っていて、いくつか質問を用意していました。

「江田島はいつ行っても見学できるか?」
「ミサイル防空システムで本当に撃ち落す事ができるか?」

などです。
今は見学中止になっていることや、
イージスシステムで管制された短SAMや、更にCIWSなど
自分の知っていることだけ説明しました。

あとはとりとめのないお喋り・・・
コロナによる休業補償の手続きの煩雑さ、
桃李庵開店当初に起きた不思議現象などなど。



4月4日(土)
楽しみにしていた坂本屋の雛祭りも中止になっているので、
三坂峠を降るのはやめて「塩が森バス停」で降りて
そこから浄瑠璃寺まで一気に下ろうと計画していたら
久万五郎さんが浄瑠璃寺まで送ってくださるとか。

おおっ

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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6時30分くらいに46番浄瑠璃寺に着きました。
いつもは先を急いでいたので余裕がなかったんですが
今日は早朝の境内を散策する事ができました。
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春の花の咲く松山の遍路道を気分よく歩く。
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別格文殊院・・・八塚古墳群

が、ふと気になって
今夜お世話になる石手寺通夜堂・・・果して泊まることができるか?
電話してみたが、出ない。
札始大師堂で休憩したときに電話したら、やっと出た。
「あ、あの~、今夜通夜堂を使わせてもらいたいのですが」
「ああ、住職が閉鎖するように、と言ったんですよ」
「ええっ!」

感傷に浸る間はない。
スマホでホテル宿泊検索をしたら、おお、あったあったよ。
結構あったよ。それに安い。
いつもの4割は安いよ。
やはりこの時期、キャンセルが多いからかなあ。

なんとかJR松山駅前にお宿を確保できました。
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足取りも軽くサクサクと進む。
札所は閑散としていると思いきや、結構車がいますよ。
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各札所の桜を楽しみつつ、
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石手寺に来た。

境内に人は居なさそうに見えて、結構居ます。
大師堂横の鬼子母神様のところには安産を祈願する夫婦が
ひきも切らず訪れています。

久万五郎さんに送ってもらえたおかげで
いま正午です。
この勢いで52、53番をやってしまおうぞ。
「石手寺前バス停」から乗って「JR松山駅前バス停」に移動する・・・
はずが、逆方向に乗ってしまい、途中で気がついて乗りなおす。
時間がたっぷりあるんで慌てない、慌てない。

松山駅前から運転免許センター行きに乗って「片廻バス停」で降りて
52番までテクテク歩く。
人通りが多いか少ないか、それはわからない。

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手水はコロナのお陰で使えない。
この時点ではまだ各札所の対応はマチマチです。
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圓明寺まで歩いて、今回の旅はここまで。
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松山のホテルに帰って寝ました。

4月5日(日)
朝早くの列車に乗って岡山経由で新大阪に帰ってきました。
いずれも列車内もホームも人影はありません。
列車内は絶えず喚起しているし、いわゆる「三密」は保たれていました。
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この先、状況は更に悪化の一歩を辿るのですが・・・

しばらくお遍路もおあずけです。
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「仙台四郎」


「福の神」という言葉を聞いたのはいつごろだったかなあ。
商家に障害者がいると、その店は栄えるという。
ただその言葉しか知らなかった。

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「仙台四郎」とは、
江戸末期から明治にかけて、宮城県仙台市に実在した「人神」の名称です。
「人神」とは、没後にその人物を神として祀る信仰形態で、以下の分類があります。

① 祖霊を神格化して発生したもの

 (天照大御神や大国主神など神話の神々)

② 恨みを残して没し、祟りを恐れて鎮めるために祀るもの 

(菅原道真、崇徳天皇、橘逸勢、平将門)

③ 優れた業績を残した者を死後に神として祀り、業績を後世に伝えるもの 

(豊国大明神の豊臣秀吉、東照大権現の徳川家康)

  また、佐倉惣五郎に代表される義民や竹垣三右衛門・岡村十兵衛に代表される
  善政を敷いた代官、
  お遍路関係では、25番津照寺にある一木神社の一木政利などがある。
  さらに仙台四郎に代表される放浪者を生前から福の神として崇める信仰が生じた。

仙台四郎(芳賀四郎)は知的障害があり会話はほとんどできなかったそうですが、
「四郎自身が選んで訪れる店は繁盛する」
との噂が流布し、売上増を企む店が四郎の気を引こうと厚遇したが、
表面だけの店には寄らなかったそうです。

没後の大正期に入ると、仙台市内のある写真館が
「四郎の写真を飾れば商売繁盛のご利益がある」
と謳って写真販売を始めた。

戦後恐慌以降、繰り返し発生する不景気において四郎のブームが度々発生し、
仙台で信仰され、さらには全国的に知られる福の神として定着したそうな。


彼の事を知ったのは、古書店の店先に200円均一で売られていた
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「開運!えんぎ読本」
の招福の人神として紹介されていたのが妙に気になり
彼の事を書いた
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「福の神になった少年」
を捜し求めて仙台四郎について詳しく知った。

四郎のような人間は、智慧という余計なフィルターがないので
人間の本性を敏感に感じ取ることができるのでしょうね。
教養、地位、財産などに起因する見栄や虚勢などは
時として邪魔になったりする。

「しろばか」と呼ばれていた四郎は毎日ニコニコと街を徘徊するのが好きで
ふらりと寄った商家の店先を掃除したそうな。
そんな四郎を邪険にして追い払う店があれば、
「好きにさせておきなさい」とさせ、さらにはお駄賃や食事を食べさせて
あげた店もあった。
こういった店の人に対する姿勢が繁盛に繋がったのでしょうね。

彼は無垢な魂で人の本性を見抜いていたかもしれん。
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今回のコロナ騒動について、
移動規制、外出自粛など我慢が長期間に渡ると
心の余裕をなくした人たちが正論を振りかざし、
更に投稿に対して揚げ足を取ったり非難したり、
尻馬に乗った輩が炎上させていく。
某県では、県外車の排除が行われたりもしている。

まさに、卑しい人間の本性がもろに現われてくる。
そしてそれを無自覚で、自分は正しいんだと開き直る。

四郎がこのありさまを見たらどう言うだろうか。

「ばやん」


ニコニコして一言だけ。

ああ、教えられるなあ。
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おきらく遍路修行の旅 13巡目 12番焼山寺~17番井戸寺、84番屋島寺

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13巡目も大詰めになりましたがな。
しかしこの段階でなぜか12~17番か?というと
12番焼山寺山道の途中にある柳水庵の遍路休息所にスズメバチトラップを
仕掛けに行かねばならんのです。
そしてその時期は女王蜂が越冬から起きる3月でなくてはならんのです。
ですから焼山寺は春先に真面目に歩いて登るのが年中行事になります。

トラップ液は500ml、それだけ余分な荷物になります。
でもまあ、それもよし。


3月19日(木)
夕方に高速バスで徳島入りする。
さすがに車内には乗客も少ない。
今夜のお宿はアパホテル、宿泊客現象の影響で、当日宿泊予約を入れたら
かなりお安い設定となっていますが、わしがネットで予約を入れた時点では
通常料金・・・フロントで少しゴネてやろうかとも思ったが、やめ。



3月20日(金祝)
「徳島駅」から始発に乗って「鴨島駅」まで行くのがいつもの行動予定なんですが
ダイヤ改正か?5時台の列車がないなあ・・・・
結局6時過ぎのに乗って行く。

う~む、30分のロスや。。。

「鴨島駅」からタクシーで藤井寺まで移動して
いま0700
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ご本尊さまとお大師さまに道中の安全を祈願して、いざ。
今日は連休の初日だけあって、ハイカーの姿がちらほら見えます。
準備体操をしている人たちもいる。
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長戸庵までの登り道は楽しい山歩きですねえええ。
気温もそれほど低くもなく、風も吹いていない。
惜しむらくは鳥のさえずりが少ない事です。

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ほどよく身体が温まった頃に長戸庵着
ハイカーの人たちもここで一休み。
定年後のアドベンチャー遍路おじさんの服装は、やはり軽登山風の服装です。
これが2巡、3巡と進めば白衣率が高くなるのですが
彼らは大概一周で終わるのが残念です。

「樋山石鎚山お鎖」なんだろう?
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とてもとても気になるが、今日の予定には組み込まれていないので
またいずれ・・・いつになるやら。

だんだんと気温もあがってきているはずですが、標高が高くなるに従い
冷たい風が吹いてきます。
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特に「馬の背」は景観もいいが風の通り道にもなっています。
うっすら汗ばんだ身にはちょっときつい。
手袋をつけるまでもないが、やはり寒い。

途中、大雉を打たねばならない事態になり、
やむを得ず道から離れ、急な斜面を下りました。
焼山寺山の大蛇神様、ごめんなさい。

6つのへんろころがしとは言っても
そのうち半分は降り道なので、キツいのは3つの登りのみです。
そう考えると、焼山寺登りも気分的に楽です。
むしろ山登りを楽しむことができるよ。

すると、石畳の降り道の先に柳水庵が見えてきました。
おおおお、順調やああああ。
まずは湧き水で喉を潤す。
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お大師様にご挨拶して、
さて遍路休息所の小屋に行き、スズメバチトラップの液を見ると
ゼリー状になっています。
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中にスズメバチはいるか??
ボトルをさかさまにして振ると、中から大きなスズメバチ2匹と
小型のハチ1匹が出てきました。

おおおお、今年も大成功や!
ひとりほくそ笑み、ボトルを洗い、液を詰め替えて軒下に吊るす。
心ならずも殺生に至った女王蜂の供養をしていると、
ハイカー風の御刀自様が小屋のほうに登ってきました。
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「何をしているんですか?」
「ああ、これはスズメバチの巣ができないように仕掛けをしているのです」
「?」
「3年前からここに毎年設置させていただいています」
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彼女はこの麓の集落の方で、ここの遍路小屋や柳水庵、一本杉庵の
保守整備をされている方だそうです。
焼山寺登りは日頃から楽しんでおられます。
70台ですが健脚ですねえ。

一通りスズメバチの生態とトラップの説明をしました。
ここで遍路小屋に関わりのある人と出会い、お話をできたのはお大師様のお導きか!

これから一本杉庵まで行き、そこから引き返すんですって。
無理のない山歩き行程ですね。

「ここから一緒に歩いていいですか?」
「もちろんです!よろしくお願いします」

自分の母親くらいの人と焼山寺道を歩くことができました。
地元の方なので、色々と焼山寺周辺のお話を聞かせていただきました。

なぜ「すだち庵」が閉店のやむなきに至ったか・・・
生々しいお話もあり、とても興味深い。

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お話をしながら歩くと時間のたつのも早い。
あれ、もう杉を背負ったお大師様が見えてきました。
一本杉庵でも地元のお年寄りの方々がお掃除をされています。
軽トラが停まっているので、車でここまで来られるんですね。

へんろころがしの焼山寺登り、
「自分の脚だけでここまで登ってこられた!」
と考えるお遍路さんがほとんどでしょうが、
いやいや、こういった山の上の庵を保守整備してくださる人の事に
思いを馳せなければならない。
道が崩れたり倒木がふさいでいたり、草が茂っていたり
遍路標識だってそうです。

だれかがこの道を、場所を整備してくださっているのです。

1周で終わらず
できれば2周、3周と遍路道を歩んで、このことに気づき、感謝してください。

御刀自様と別れて、登って降って、集落に出てひたすら降る。
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道の脇にはなにやら柑橘類の実がなっている・・・
何の実かなあ。
ひとついただいて齧ってみたら・・・
う~~~ん、柚子かなあ。でも小さい。
スダチの熟れたやつかなあ・・・?

なんにせよ、口の中に唾液が盛大に湧いてきました。
柳水庵で汲んできた水で口を潤します。

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今年は気候の関係でしょうか、梅桃桜の花を同時に楽しむ事ができます。
終わり近い梅の花からは香りが漂い、
盛りの桃の花は鮮やかな桃色、
早咲きのしだれ桜が咲き始めています。

それにそれにソメイヨシノの蕾の香りが強く渡ってきます。
このツンとする蕾の香り、誰に言っても信じてもらえませんでしたが、
先ほどの御刀自様には解っていただきました。始めて解ってもらえました。

最後のへんろころがし6/6
気分は上々で、単なる登り道です。
前回の焼山寺登りの時には大腿筋が攣ってしまって情けなかったんですが
今回はそんなことはなし!

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やがて駐車場の喧騒が聞こえてきましたがな。
おお、着いた着いた。
いま1230
5時間半で着きました。
でも前回よりも30分遅く登り始めたので、ちょうど30分遅れで到着しました。

健脚5時間、普通6時間、遅脚7時間とは言うものの
きちんと登って来られればいいのです。
速さを競うものではないのですよ。
あ~、楽しかった。

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焼山寺境内にはクルマヘンロさんたちがちらほらいます。
駐車場から本堂までの道程をこぼしこぼし歩く人たち。
階段がキツいらしい。
ああ、そうですね。

おなかがすいたので売店でうどんを、と思ったら閉まっているよ。
ああ・・・コロナの影響がこの山寺にも・・・
そういえば宿坊も閉鎖しているとか。

乾パンとカロリーメイトを齧りながら山道を降る。
今日の目的は、神山の「寄井中バス停」1440発のバスに乗って
13番大日寺まで行く。
2時間弱で焼山寺から神山まで一気に歩いて行くのです。

一瞬ヒッチハイクでショートカットしようかと思いましたが
なんとかなるやろう。
間に合わんかったら、そのときはそのとき!

そんな気持ちで山里の道を早足で飛ぶように歩く。
そんなわしを出迎えてくれたのは神山町のシダレザクラ
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おおお~、見事やなああああああ。
いいものを観られて幸せ。

せかされずに何とかなる、という気持ちで歩いていたら
無事バスの時間10分前に到着できました。
神山名物「瓶コーラの販売機」で一服できる余裕もありました。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

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5分遅れで来た徳島行きのバスに乗り込み、しばし揺られる。
「一ノ宮札所前バス停」で降ります。

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あらかじめ大日寺の金住職にはメールで連絡しておいたので
本堂から大師堂でお勤めしていたら本坊から住職が手を振っています。
こちらもお勤めの途中ですが、腕をブンブン振って応えます。

最初の計画ではここの宿坊に泊めていただく予定でしたが
コロナの影響で宿坊は臨時休業、隣の「みょうざい旅館」に泊まります。

本坊へ上げて頂き、本日金住職にお会いするのは、
権中先達から中先達への昇補推薦のお願いと、
秋からここの宿坊のお手伝いをするので、その打ち合わせです。

何をするかというと、食事を作るのです。
わしの作る料理なので大したものは作れないのですが、
少しでも金住職と大日寺のお手伝いをしたいのです。

来年息子さんの弘昴さんもアメリカ留学から帰ってきますし、
色々考えると楽しみです。

1時間ばかりお話をして、隣の民宿に転がり込む。
今夜の宿泊はお遍路さん5人、仕事の人3人
お遍路さんは皆歩きのようです。
わしよりも年配みたいですが、それぞれのペースで歩いているようです。

あまり話は進まないので、食事をしたら引き上げましょう。



3月21日(土)
窓の外が白んできたので、身支度して朝の参拝に行きます。
阿波一ノ宮に行き、祝詞をあげて参拝
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大日寺駐車場向こうにある持正院に行き歓喜天様に3拍手で参拝
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最後に大日寺に行きゆっくりとお勤めします。
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見ると、納札入れの上に錦札が数枚置かれています。
一枚頂き、宿に帰ります。

ちょうど朝食が始まる時間になっていてそのまま食堂に入る。
さて錦札は、一人歩きの御刀自様にあげるのです。
喘息持ちで、時折苦しそうな咳をしています。
わしも喘息持ちなので彼女の苦しさはよく判ります。

「道中の安全に、この錦札を持っていてください」

余計なお世話かもしれませんが、貰ってもらいました。
今日は19番立江寺宿坊に泊まるそうです。
強行軍をする彼女を、同宿のお遍路さんたちが途中電車を使うルートを
勧めていました。


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今日は徳島に住む先達同期のK村さんと13番~17番を歩くのです。
彼とは縁が深くて、思いがけない場所で出会ったり
予定を合わせて遍路したり、何かとお世話になっております。

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13番~17番の5箇所巡りは、昔から手頃な日帰り遍路行程で
余裕を持って遍路道歩きを楽しむ事ができます。
K村さんの地元で、知った顔にも出会ったりして・・・
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独りで歩く遍路も自己を見つめる修行ですが
二人以上で楽しく歩く遍路もまた格別です。
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話のネタは尽きず、時間を忘れて歩くと次の札所が見えてきます。
まだ花の季節には早いのですが渡ってくる風に春を感じます。
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あっという間に17番井戸寺に着きましたがな!
ゆっくり歩いても午前中で満願のコースです。
おきらく歩き遍路ツアーには最適ですね!
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ちょうどお昼なのでお寺の裏にあるトンカツ屋さんに入る。
何か意欲的な創作トンカツがあるよ・・・・
チーズがかかっているんですって。
どんなんか食べてみましょう。
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お腹がいっぱいになりにけり。

お腹もくちくなったところで、「国府駅」まで戻る。
今日のわしは、ここから「屋島駅」まで行くのです。
ほんと、穴埋め遍路ですね。
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K村さんはここから車が置いてある13番まで歩いて戻る。
今日は楽しいお遍路をありがとうございました。
次回の予定を組みますので、またご一緒しましょう。

「国府駅」~「徳島駅」~「屋島駅」と普通、特急を乗り継ぐ。
屋島駅前からは屋島山上行きシャトルバスが出るので
時間まで駅舎にいたら、観光ガイドの方が話しかけてきて
お遍路の話を沢山させて頂きました。
ほとんど、わしが喋っていたのですが・・・・

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シャトルバスに乗り、屋島山上へ。
連休の中日だけあって観光客が多いねえ。
もちろん、お遍路さんもいますよ。
そんなんで、屋島寺は大層賑わっております。

参拝が終われば、あとは高松駅前まで琴電で移動し、
駅前の徳島ラーメンでラーメンライスセットを腹に収めて、おしまい。
ホテルに移動して、寝るのみです。


3月22日(日)
今日は帰るのみです。
朝8時30分の大阪行きのバスで帰るのですが、
その前にうどんでも食べていこうかと思ったら・・・・
「コロナの影響で従業員のため9時からです!」
えっ?
仕方がないなああああああ。
コンビニでお握り買ってバスを待ちながら食べる。

やって来たバスに乗って3時間とちょい、
ガラガラの車内では手足を伸ばす事ができました。
無事に大坂に戻ってきました。

次回は4月に久万高原から松山を歩きます。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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