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おきらく遍路旅 12巡目 24番最御崎寺~29番国分寺

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四国を年に2巡のペースで廻っていると
土佐は7~8月になる。
夏である。
暑いのである。
初回歩きのとき、四万十が気温40℃を記録した年だった。
崖から流れる水をすすりながら歩いたっけなあ。

ですから、暑くてもその時の経験があるので
怯むようなことはない!

でもなあ~、来年は還暦なので
どんどんどんどん体力が落ちてきている。

無理だと思ったらやめて、さっさと帰ることにする。



8月1日(木)
仕事を終えて列車を乗り継ぎ高知市内へ。
ホテルで一杯やって早々に寝ます。


8月2日(金)
0540始発に乗って
「高知駅」~「後免駅」~「奈半利」
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バスに乗って「室戸岬バス停」で降りる。
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潮騒の音が響き渡り、潮の香りが漂う室戸岬は湿気が多いなあ。
緑の濃い登り道を歩むと、汗が噴き出してくる。
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今日は誰もいないだろうと思っていたら
初老の男性がヨロヨロと歩いています。
「おはようございます!暑いですね!」
「・・・お、おはようございます」
「お先に・・・」
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境内には
北海道から来たという3人の親子連れがいたので、
大師堂の結縁の綱を教えてさしあげました。
「この綱を握ってお勤めするとお大師様との縁をいただけますよ」
「えっそうなんですか!」

わし、ここでいつもお大師さまとの縁を強烈にいただけるのです。
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今日は西から吹いてくる風が当たって
かいた汗が若干冷やされてくれるような気がするが
それでも暑い。湿気が多いんですね。
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自販機で普段飲まないようなものを買って飲んでしまう。
いちばん喉に染みたのは冷たいミネラルウオーターですね。
「梅塩飴」をしゃぶりながら漁師町を歩く。
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よたってきたら、バスに乗ろうかなと考えながら
バス停の時刻表示を見てみると、そういうときに限って
次の便は1時間先です。

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いつものコンビニでお昼を買い、氷も買いました。
いつも美味しく頂いていますが、土佐のローカル商品でしょうか。
こういったシンプルなやつはいいですね。
それに冷房の効いた室内ではなくて、
店の前のベンチに座って食べるのは夏を満喫できます。

津照寺本堂への石段を登り切ったら
また別の親子連れの3人がいました。
娘さんが障害者のようで、
ここでもご本尊さまとの結縁の綱のことを教え、
綱の握り方を手を取ってレクチャーしました。
3人でゆっくりゆっくり般若心経をあげているのを聞きながら
大師堂へ降りる。
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今日は結縁の綱のご縁が続くなあ・・・

次の金剛頂寺へ向かうのに暑さで心が少し挫け、
バス停に行ったら、目の前を路線バスが通り過ぎて行きました。
信号で止まったので運転手さんに「乗せて」と頼んだら
「あかん」というゼスチャーをされてガックリ

お大師さまからの
「歩け」

というお告げなのでしょうか。

目に付く限りの自動販売機の前に立ち止まり
飲み物を買って一気飲みしつつ歩く。
昼近い時間は暑すぎるので道行く人もいない。
こんなときに歩くのは酔狂な歩き遍路しかいないなあ。

艱難辛苦の末、
金剛頂寺のある三角山(165m)の麓に来ました。
以前ここで会ったイタリア人のおっさんが
「ヘンロコロガシ!」
と言っていたなあ。

焼山寺に比べたら何でもないよ・・・と
思うのですが今日の気温と湿度から考えたら
ヘンロコロガシになるのかもね。

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旧遍路道は時々車道と交差しますが、基本的には山道です。
ですので勾配は急なんです。
よれてきます。
100m登ったら休み、休み。
もう下着も汗でヨレヨレになってくる。

でもね、この山登りは何かしらパワーを分けてもらえる気がするのです。
それが証拠に、いくらキツくても
「もう登るもんか!」
という気持ちにならないのです。

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艱難辛苦のうえ、駐車場に着きました。
大型バスが停まっていて、ダンタイサンたちがぞろぞろ降りてきました。

こんな暑い日にバスツアーかあぁぁぁ。
ごくろうさんやねえ、とうつろな目つきで眺めていました。

わしの目当ては駐車場の茶店にあるアイスクリン!
ああ、アイスクリン、アイスクリン・・・・
よろめきながらバスをかわして店に行ったら、



閉まっている。



ああっ
涙で曇って前が見えない。

ヨロヨロと引き返す。
僅かに残った気力を振り絞り、山門への石段を登る。
ダンタイサンたちが、ブーたれながら石段を登っている。
(ぜいたくいいなさんなや!)
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わしの好きな恰幅のいい修行大師さまが
「まあ、気を落としなさんなや」
と言っているような気がしているか、していないか。

納経所の横にある自販機でコーラを買って一気飲みし
さあ、山を下ろうかね。
山上台地の農地を過ぎると、下りの山道・・・

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あまりこの道は通らないのでしょうか。
この道を歩くのも修行のうちです。
何事もありませんように。

そういえば歩き遍路始めてから、生きたマムシに出会ったのは一回きりです。
それも大きなムカデを半分くらい丸呑みしている最中で
安心といえば安心
そのほかにはぺちゃんこの子供マムシ。

あとよく出会うのは青大将やシマヘビなどです。

何事もなく麓まで降りることが出来ました。
今回の予定では、ここの
「きらメッセ室戸バス停」から「東谷入口バス停」までワープします。
しばらく待っていたら、無事バスが来て乗り込みますが
濡れた身体に冷房が寒い。
座席が汗で濡れてしまったかな?
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今日のお宿は民宿「とうのはま」
ここから神峯寺までの「まったて」道へ一直線の場所です。
以前「きんしょう」だったお宿のオーナーが変わったようですね。
今日は金曜日なので宿泊者は2人

早く汗でベトベトの服を脱いで洗いたい、風呂に入りたい・・・
30分くらい待ってくださいとの事で、
外に出て近くの店に飲み物を買いに行く。
当然、ビールも買ってきました。
アイスキャンデーを齧りながら宿に帰ってしばらくしたら
お風呂が溜まったので入りに行き、洗濯もしました。
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リュックも洗わないと汗が染み込んで臭くなるので
洗える時にこまめに洗っておきます。
湿度が高いので乾くかな?

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明日登る神峯寺方角を臨むと、雲がかかっています。
湿度高そうやなあああぁぁぁぁ



8月3日(土)
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朝食を0600に食べて、0630に出発します。
山登りはなるべく涼しいうちにやってしまわねば。

農家の人たちも、涼しい朝のうちに草刈などをしています。
あちこちから草刈の音が響く。

登り勾配の車道を延々歩いて行くのは気分的に疲れるね。
さほど暑くないのに汗が噴き出してきます。
農業用水路の水がジャブジャブ流れているので
冷たい水をすくって身体にかぶり、汗を流す。
この水も上流の神峯神社の御霊水が源流なんでしょうね。

ここの旧遍路道も車道に分断されていて、
遍路道と車道を交互に歩く。
遍路道には不気味な看板が建っています。
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魔よけの錫杖の環を殊更鳴らしながら進む。

艱難辛苦の上、駐車場が見えてきました。
まだ1台しか車は来ていません。

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手水場の水は、神峯神社から流れてきた御霊水です。
やはり水面には液滴現象が起きています。
手ですくって飲むと、

ああ、生き返る。

細胞に御霊水が染み渡っていくような気がします。


下界までの下り勾配を調子よく歩き、
「唐浜駅」に着く。
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ここから「のいち駅」までワープして
40分かけて大日寺まで歩く。
昼が近くなって来たので暑いね~。
日陰がなくなってくるので余計に暑い。
しかし、今日も強めの風が吹いているので追い風でも風を感じる。

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大日寺境内には誰もいない。
本堂に上がって御本尊様の前で五体投地礼をして座ったら
「ピ~~~ン」という音がかすかに聞こえます。
鐘を叩いたら不思議な音で共鳴する。

また何か喜瑞か?と思ったら
エアコンのうなりでした。

どうもわしのような凡俗にとって、
喜瑞に会うには媒介となるような人の存在が必要のようです。

「のいち駅」まで戻り、次の列車まで時間が若干あるので昼食を、
と駅近くのショッピングモールに行くと、
足が自然と某フライドチキン店に向いていました。
フライドチキンなんて食べるのは何年ぶりかなあ。

油のついた指を舐めながら、駅に戻る。

「のいち駅」から「御免駅」に移動し
そこから国分寺まで60分かけて歩く。
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午後から空には雲が広がってきて、風も吹いてきたので
すこぶる歩きやすい。

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道すがら、「へんろ石饅頭」の店が目に入る。
よし、時間があったら帰り道に買おう。

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国分寺本堂には、神妙な面持ちで二礼二拍手一礼をしている
スラックス・カッターシャツ男性がいました。
あんまり神妙な雰囲気なので、余計なことは言わず・・・

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納経所前にはミストシャワーが設置してあります。
それにいつもの事ながら冷水のお接待もある。

いい気分で山門を出て、もと来た道を戻る。
さあ、へんろ石饅頭を買おう!
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中務茂兵衛の遍路標識が近くにあるのがへんろ石饅頭の由来になり、
また、バス停の名前「へんろ石」の由来になったそうです。

買ったばかりの饅頭を食べながら歩く。
つぶ餡が心地よい舌触りやね。

今日は本当は国分寺まで行くことができるんかいなあ?
と心配していましたが、
風のお陰で暑すぎず、無理なく予定をこなすことができました。

「御免駅」から「高知駅」まで移動して、
1630発の高速バスで帰るのですが、1時間くらい時間がります。
汗でベトベトの身体が気持ち悪いのでタクシーで近くのスーパー銭湯に行き、
カラスの行水で汗を流してさっぱりして駅に飛んで戻り

高速バスに乗って5時間弱、無事に大坂梅田に帰ってきましたがな。

真夏の土佐路、歩くのは無理だという声もありますが
何度も夏の遍路を経験しています。
駄目だと思った時には無理せず引き返す、中断する、
そういった進退はできるようになってきました。

令和元年8月は、
岐阜県に帰って父親のお盆、
6月に産まれた3人目の孫娘のお宮参りと忙しく
お遍路行く暇がないがな。

でも月末には残りの土佐遍路ができるように計画を立てます。
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プロフィール

おきらく道場主

Author:おきらく道場主
柔道弐段剣道弐段腹参段のあやしい絵描きのおやじです。

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